[ゲームRev] 大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-

推理AVG「逆転裁判」のスピンオフ作品「大逆転裁判」の1作目をクリアしました。
プレイ時間は、たぶん20~30時間程度。

「大逆転裁判」は、あの「逆転裁判」の生みの親である巧舟氏がテキストを手掛けられているということで、発売当初から気になっていた作品でした。
公式サイトのBGMに興味を引かれてOSTは早々に買っていたのですが、ゲーム自体は風の噂で「大きな伏線が回収されずに終わる」と耳にしていて、なかなか手が出ないまま気が付けば2年経過。
続編の2が発売される、しかもダブルパックも個数限定で出る、と聞くに及び、それならばとダブルパックをゲットしました。
で、ダブルパックの1をクリアした次第です。

ダブルパックの1は「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- Best Price」と同じもののようなので、ここから先は実質ベストプライス版の感想となります。

噂で耳にしていた「大きな伏線が回収されずに終わる」というのは、まさにその通りでした。
ものすごく思わせぶりなところで、1は終わります。
あまりの伏線の投げっ放しぶりに、いっそ清々しく感じられるほど。
こんなにあからさまに伏線が回収されずに終わったゲームなんて、「英雄伝説6 空の軌跡FC」以来かも。

ただ、既に続編である2が発売されていることを知っている身としては、そこはそれほど苦にならず。
いい感じの引き具合に、むしろ「よっしゃ、このまま2やったるぜ!」という気分になりました。

逆に言えば、1発売当時にプレイされていた方々は、よく2年も耐えられたなと思います。
あからさまに続編作る気満々な終わり方をされたものの、果たして続編が制作されるのかと不安を抱きながら待ち望み続けるのは、相当な苦痛だったのではないかと。
これは、続編制作しなかったら、暴動が起こっていてもおかしくないレベルです。

そんなわけで、1で回収されなかった大きな伏線については2に譲るとして。
ゲーム自体は、「逆転裁判」のナンバリングタイトルと同様に楽しくプレイしました。
証拠をつきつけたときの爽快感が、相変わらずたまりません。

難易度は、それほど高くないと思います。
逆転裁判2や3に比べると易しい方ではないかと。
一番最後につきつける証拠だけ手こずりましたが、攻略サイトに頼らなくても最後までプレイできました。
最悪セーブ&ロードでなんとかなります。

まぁ、手こずった原因は、夜深い時間帯にプレイしていて、最後の証拠をつきつける直前に力尽きて一晩明けたら、そのシーンの直前の記憶がすっぽり抜け落ちてたことでしたが。
ゲーム再開して「・・・・あれ?」となって、ログを見てもそのシーンに至るまでの展開を思い出せず、結局それっぽい証拠を手あたり次第つきつけていたらなんとかなりました。
最終話は証拠の数も多くなるけれど、粘れば自力でもなんとかなります。

とはいえ、事件を整理して推理する能力もそれなりに必要です。
そこはまぁ、推理モノなので、仕方がありません。
とはいえ、ある程度は誘導されるしヒントも提示してくれるので、そんなに難しくありません。

「大逆転裁判」独自のシステムとしては、「共同推理」が個人的にはすこぶるツボでした。
3DCGをフル活用したカメラワークとモーションの演出がとてもテンポ良くできていて、捜査パートの楽しみの1つでした。
あと、人差し指を立ててスチャッと構えるモーションが、なんだかすごく気に入っています。
あれ、真似したくなる。

「最終弁論」もユニークなシステムでしたが、陪審員たちの判決理由が「そんなんでいいのかよっ!?」というものが多くて、どこからツッコミを入れていいのやらと思うことが多かったです。
もうちょっとマトモな理由で判断しろよと思ったり、若干ご都合主義に感じられるところもあったり。
悪くはないけれど、引っかかるところも少々、という印象でした。

それと、音楽がとても良い仕事をしていると感じました。
公式サイトでBGMを聴いて即OSTを購入したくらいなので、もともと音楽の良さは知っていましたが、ゲームをプレイしたことで更に印象が良くなったような気がします。
ノスタルジック(時々和風)なオケっぽい曲が好きな方にはオススメです。

そんなわけで、大きな伏線が回収されないというトラップはあるものの、思いの外楽しくプレイできた作品でした。
2が発売済みであることを念頭に置いて1をプレイすれば、楽しめる作品ではないかと思います。
1で張られて回収されなかった伏線が2でどれくらい回収されるのか分かりませんが、それらはこれからプレイする2の楽しみに取っておきます。

[GMEV] 吟遊詩人組合 2nd Concert

9月10日(日)に吟遊詩人組合<トルバドール・ユニオン>の第2回コンサートが開催されたので、行ってきました。
会場は、新宿区の角筈区民ホール。
開演は14:00で、終演は15:30頃でした。

■ゲーム音楽主体だけど、ジャンルを問わず幅広い楽曲を披露
吟遊詩人組合は、ゲーム音楽の他にアニメや映画、ミュージカル、クラシック音楽など、ジャンルの垣根を取り払って、様々な楽曲の合唱を行う団体だそうです。
そのため、このエントリのカテゴリをどうしようか迷ったのですが、自分がゲーム音楽目当てで今回足を運んだ事情もあるので、とりあえずゲーム音楽イベントとして括ります。

そんなわけで、今回披露された楽曲のうち半分ほどはゲーム音楽でしたが、残りはアニメや映画など実に多彩。
ゲーム音楽はある程度明るい(と思っている)自分ですが、その他のジャンルについてはまるっきり疎いので、開演前まではその点が不安要素でした。
ゲーム音楽以外、箸にも棒にも掛からないぐらいついていけなかったらどうしよう、と。

が、いざ始まってみたら、そんな自分でもなんとなく聴き覚えのある曲が多数。
聴き覚えのないアニメや映画の曲も、綺麗で楽しそうなコーラスに乗せられて、魅了されていました。
どの曲も、思っていた以上に楽しめました。

ただ、逆に言えば、ゲーム音楽を知らない方にとっては、ちょっと厳しいプログラムだったかもしれません。
FF5の「ピアノのおけいこ」なんて、ネタを知っていないと、ただの拙い演奏でしかないわけだし。

■ゲーム音楽主体にしては歌詞付きの曲多め
今回披露された合唱曲は、歌詞の付いたものが多かったです。
ゲーム音楽というと歌詞の付いていない曲の方が圧倒的に多いので、それらを合唱で表現するとなると、いい感じに「ラー」とかで済ませるしかないというイメージがありました。
が、今回のコンサートでは、ゲーム音楽であっても元々歌詞のある曲が多く選曲されていたような気がします。
今回披露された曲のうち、原曲で歌詞のないものは、FFメドレーぐらいだったような。
あえて、そういう選曲をされたのでしょうか。

歌詞のある楽曲が多かったため、英語・日本語・ドイツ語など実際にある言語から、ヒュムノス語やモンハン語のようなゲーム内言語まで、幅広く網羅することになっていましたが。
しかし、それらを違和感なく歌声に乗せることができていて、そこはとても感心しました。特にヒュムノス語。
すごく練習を重ねて、習得していったのだろうなぁ、きっと。

■オペラ歌手の指導による綺麗な響きのハーモニー
編成は、コーラス(ソプラノ、アルト、テノール、バス)とピアノというシンプルさ。
コーラスもそれほど大所帯ではなく、総勢16人という規模。
学校のクラス単位の合唱コンクールの半分弱ぐらいでしょうか。
ややこじんまりとした印象を受けました。

しかし、その分少数精鋭、一人一人の歌声の響きが美しかったです。
トレーナーとして専門家がついていたからでしょうか、発声が素人とは違って聴こえました。
声がすごく伸びて、そして澄み渡っているような、そんな感じ。
各パートのバランスも良かったし、とても美しいハーモニーでした。

欲を言えば、曲によっては声量がもうちょっと欲しかったかな、とも感じました。
歌いやすい曲と歌いにくい曲があったようで、前者は結構十分な声量があったのに対して、後者は若干物足りなさも感じられたので。
でも、まぁ、ゲーム音楽という特性上、難しいのかな。

■手作り感満載のアットホームな空気感
会場は、キャパ200人ぐらいという小規模のホール。
その上、観客のうち結構な割合が関係者っぽかったので、全体的にアットホームな空気感を感じました。
MCも、唐突にネタをぶち込んできたりするなど、どことなーく緩い感じで。
また、スタッフさんのちょっと慣れていない列捌きなど、そこかしこに手作り感もあって、ほんのりとほんわかした気分になったりもしました。
なんというか、あれだ、文化祭の出し物みたいな雰囲気というか。

アットホームな雰囲気はそれはそれで良いと思います。個人的には、わりと好きな雰囲気です。
ただ、一点あえて苦言を呈すなら、終演後に登壇された方と観客の方の歓談の輪がロビーのあちこちでできていて、ホールから出る道を塞がれていたところ。
アンケート書き終わってホールから出ようとしたら人の輪が目の前にできていて、それをぶっちぎって横切れるほどの度胸もなくて、出るに出られないという困った事態になりました。
せっかくなので、あともうちょっと最後まで配慮してほしかったなぁ、と思いました。

■感想まとめ
そんなわけで、ゲーム音楽以外の様々なジャンルの楽曲とも出会えて、ほっこり楽しいコンサートでした。
美しい歌声には、とても癒されました。
ゲーム音楽主体とはいえジャンル問わずな選曲の分、ゲーム音楽好きであってもターゲットにハマらないかもしれませんが、1曲でもピンときたものがあれば足を運んでみるのもアリかと。
思わぬ出会いがあるかもしれません。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] KINGDOM HEARTS Concert -First Breath- Album

昨年開催されたキングダムハーツシリーズの吹奏楽コンサート「KINGDOM HEARTS Concert -First Breath-」の模様を収録したアルバムが発売されたので、ゲットしました。
全14曲収録で、再生時間は約68分。

吹奏楽コンサートの開催が2016年8月のことですから、あれから1年ほど経ってからのまさかの音源化です。
確かに東京公演で「これ、音源化されたらいいなぁ」とは思いましたが、よもや1年も経過してから音源化されるとは思っていませんでした。
オーケストラコンサート「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-」の方は、コンサート会場限定販売とはいえ早々に音源化されたので、その影響もあって吹奏楽コンサート版音源化希望の声が高まったのでしょうか。
スクエニ(というか、旧スクウェア)は昔からゲーム音楽にすごく力を入れているっていう特性もあるけれど、要望の声が大きければちゃんと反応してくれるところは褒められていい点だと思います。

今回の音源化、個人的にはとてもうれしいです。
東京公演で聴いたときに「もう一度聴きたい! むしろ何度でも聴きたい!」と思った曲がいくつもあったので、本当に願ったり叶ったりなアルバムです。ひゃっほーい。

収録曲は、吹奏楽コンサートの本編で演奏されたものになります。
本編の演奏曲は、もれなく収録されています。
その一方で、アンコールで演奏された曲は収録されていないようです。
まぁ、アンコールで演奏された2曲のうちの1曲は、大人の事情とか色々ありそうなのでやむを得ません。
むしろ、本編を全部収録してくれたことに対する感謝の念の方が強いです。

吹奏楽版は1年前に東京公演で聴いたきりでしたが、「そういえば、こんなアレンジだったなぁ」と当時の感動が蘇ってきました。
特に「Dearly Beloved」、「Traverse Town」、「Journey of KIGNDOM HEARTS」はひときわ強く印象に残っているからか、とても懐かしかったです。
これこれ、これがもう一度聴きたかったんだよ!(ジタバタ)という気分です。
あーもー、「Journey of KIGNDOM HEARTS」に含まれている「Hollow Bastion」がとても格好良くてたまりません。

ただでさえ良曲揃いのKHの曲に、吹奏楽らしい力強さ、ダイナミックさが加わって、聴いていて気持ちが良いです。
激しい曲や壮大な曲は気分が昂るし、切ない曲やしんみりした曲はじっくり浸れるし。
総じて言えることは、どの曲も聴いていて楽しいです。

オーケストラ版と原曲が被っているものもありますが、それはそれで聴き比べすると面白いです。
吹奏楽の良さとオケの良さを、同時に味わえます。
特に吹奏楽版とオケ版で違いが顕著にわかるのが「The Other Promise」ではないかと。
どちらもDrammatica版の形をなるべく保ったまま、追加アレンジがほぼない状態なので、聴き比べに最適です。
個人的な好みの問題もあって、どちらかと言えばオケ版の方が好みですが、吹奏楽版も結構好きです。

というか、この吹奏楽版を聴いていたら、なんだか無性にオケ版も聴きたくなってきたので、最終的に吹奏楽版とオケ版を交互に延々聴き倒すというところに落ち着きました。
KHの楽曲は好みのものが多いし、吹奏楽もオケも好きなので、エンドレスループ余裕でした。とてつもなく耳が幸せです。

というわけで、KHの楽曲が好きで、吹奏楽に抵抗がないのであれば、オススメの1枚だと思います。
コンサートに行かれた方も行けなかった方も、ぜひ聴いてみてほしいです。

[GMEV] Foursomeジョイントコンサート

8月26日(土)に、ピアニスト4人によるゲーム音楽の演奏会「Foursomeジョイントコンサート」が開催されたので行ってきました。
会場は、大泉学園ゆめりあホール。
開演は18:00、終演は19:50頃でした。

■ゲーム音楽好きピアニストの共演
ゲーム音楽が好きという4人のピアニスト(いずみさん、かなもえさん、小鳥遊さん、凛音さん)による、ピアノオンリーの合同演奏会、という形式でした。
ゲーム音楽のピアノコンサート自体は公式・非公式を問わず時々開催されており、自分も何度か行ったことがありますが、企業抜きの有志によるピアノオンリーのコンサートというのは珍しいのではないかと。
その物珍しさと、セットリストのツボっぷりに興味を引かれて、今回足を運んでみた次第です。

また、今回のようにソリストが数人集って1つのコンサートを企画するというのは、面白い試みでした。
1人で1つのコンサートを企画するのは壁が高過ぎると思いますが、今回のように数人が集まったことで演奏会開催の壁がやや下がったのではないかと。
「1台でオーケストラ」と言われるピアノを操るとどうしても1人になりがちなピアニストならではの、ユニークな企画でした。
こういうジョイント形式のコンサート、もっと広まっても良いと思うのです。

■好きな曲を好きなように
1部は、ピアニストが一人ずつ、それぞれ好きな曲を演奏するという形で進行。
一人あたりおよそ10分の持ち時間が与えられ、その中で各々の好きな曲を演奏されたのではないかと思います。
いずれも公式から発表されているピアノソロの譜面(Piano Collections、あるいはPIANO OPERA)で演奏されました。

ジョイントコンサートだったからか、セットリストからも演奏からもピアニストの個性が如実に見えて、面白かったです。
セットリストで言えば、「FF9が好きなのかな」とか「ニーアが好きなのかな」とか、曲の好みが垣間見えたり。
演奏で言えば、原曲に忠実だったり、少しニュアンスが加えられていたり。
演奏に使用されたピアノは同じでも、ピアニストごとに様々な調べが奏でられていて、その点が興味深かったです。

2部は、4人ともが好きと思われる「ブレイブリーデフォルト」オンリー。
4人のピアニストによる、2台のピアノの連弾で演奏されました。
これが、なんかもう、すごかったです。
2台のピアノで4人のピアニストによる、最大40指による同時発音の迫力たるや。
とにかく音圧がすごくて、事情により抱え持っていたバッグの中身が共鳴して震えるのがわかるほどでした。
「1台でオーケストラ」って伊達じゃなかなったです。まさに本領発揮。

そんな同時発音数なのに和音に狂いがなくて、綺麗な響きだった点も印象に残りました。
4人同時に演奏すると音をぴったり合わせるのが難しそうですが、息ぴったりな見事な演奏でした。

BDFFはPiano Collectionsの類が発表されていないため、2部で演奏された曲は今回の演奏会のために独自にアレンジされたものでした。
一部「こんなフレーズ、あったっけ?」という部分もありましたが、概ね原曲(「ルクセンダルク大紀行」、「ルクセンダルク小紀行」含む)に準拠。
BDFFの曲も大好きなので、どの曲もたぎりながら鑑賞していました。

■アットホームな雰囲気と、それに甘んじない演奏
大泉学園ゆめりあホールは小さなホールで、キャパシティ170名ほど。
そのうちの7~8割ほどの座席が埋まっていました。
比率的関係者が多かったのでしょうか、会場の雰囲気はすこぶるアットホーム。
開演前や休憩中などには、あちこちで挨拶や会話が飛び交っていました。

その一方で、自分のような門外漢のソロにとっては、そのアットホームさに若干の居心地の悪さも感じたり。
時々Twitterで「ゲーム音楽の演奏会は内輪受けみたいなところがあって壁を感じる」というような呟きを見かけますが、「なるほど、こういうことか」と実感しました。
まぁ、こればかりは仕方ない、と割り切ってもいますが。

ただ、そんな居心地の悪さも、いざ演奏が始まったら一瞬にして吹き飛ばされました。
アットホームな雰囲気に甘んじない、とても真摯で真面目な演奏。
心の底から曲が好きで、曲に対して敬意を払い、真正面から向かい合っているような、そんな感じです。
一球入魂ならぬ一挙手入魂。
演奏する姿勢から、とても熱い気迫を感じました。

しかも、4人のピアニスト全員が、そんな感じの熱い演奏をされていて。
多少の個性はありつつも、根っこの部分では皆同じ気持ちなんだなぁ、としみじみ感じ入っていました。
とても気持ちのいい熱さでした。

■演奏技術は流石の一言
演奏された曲は、どれも素人目には難しそうなものばかり。
公式譜面はCDで聴いていたときから「これ、熟練者じゃないと弾きこなせないんじゃないか?」と思っていました。
そんな譜面を鮮やかに弾きこなしていて、熟練者の技の凄さを実感。
腕も指も乱れ撃ち状態で、音色を聴くだけでもすごいし、演奏する姿を目で見てもすごいと思いました。
しかも、女性の華奢な身体から、どうやってあんなに力強い音が出せるのか、不思議にも感じました。
正直、感嘆のため息しか出てきません。ピアニストってすごい。

途中、多少トチっていたところも無きにしも非ずでしたが、そこはそれ。
全体的にとても完成度の高い演奏でした。

■パンフレットのコメントがわかり過ぎる件について
演奏から少し離れますが、パンフレットの演奏者コメントについて。
4人のピアニストの方それぞれのコメントが記載されていましたが、どのコメントも納得しながら読みました。
同じゲーム音楽好きとして思わず肯いてしまうようなコメントばかりで、「ここに同志がいた!」と勝手に親近感を抱いたほど。
特に、凛音さんのコメントの最初の3行がまさにその通りという感じで。
「ゲーム音楽を理解してくれる人が周りにいない」という気持ち、すごくよく分かります。
分かり過ぎたあまり、理解されなかったときの苦しさと、同じ同士に出会えたときの嬉しさを思い出して、涙が出そうになりました。

他の方々のコメントも、ゲーム音楽好きの多くが一度は通る道がコメントに溢れていて。
「ですよねー」とか「あ、はい」とか、納得感満載でした。
そのコメントからして、ガチのゲーム音楽好きなんだなぁ、と感じられたほどです。

■個人的な平謝り案件
と、ここまで感想をぶちまけてきましたが、一点謝罪したいことが。
第1部の最中にお腹壊して途中退室したことが、本当に申し訳なかったです。
演奏者やスタッフの方々だけでなく、座席の周囲の方々にも。
一生の不覚です。本当にすみません。

途中退室によりちゃんと演奏を聴けなかった部分が出てしまったので、今回の演奏会の感想の投下はどうしようと、帰路の間ずっと迷っていました。
さんざん迷った挙句、聴けた演奏はどの曲もすごく良かったし、せめて聴けた演奏についてだけでも感想を書いておきたいし、演奏者の方々を少しでも応援したいという欲求が勝ったため、こうして感想を吐き出しています。
とはいえ、聴けなかった部分があるのでどうしても中途半端な感想になってしまうのですが・・・なんかもう、本当にすみませんでした。

熱い時期に演奏会に行ってホール内の空調でお腹を壊すという経験は、今回で2回目。
さすがに何度も繰り返すわけにはいかないので、何か対策を立てないと。
と、Twitterに投稿したらいくつかコツを教えてもらえたので、次からはそれを実践してみようかと思います。

■感想まとめ
感想を一言で言うならば、「ピアノすげー!」です。
1部も楽しかったのですが、何よりも2部がすごかったです。
4人によるピアノ連弾により原曲とは一味違った迫力と表現力があって、とても新鮮で楽しかったです。
ピアノの音色も好きで、ゲーム音楽も好きな自分にとっては、たまらない演奏会でした。
今回の演奏会で大好きな曲を素晴らしいピアノ演奏で届けてくれて、ピアニストの4方だけでなく、スタッフの方々にも、感謝の気持ちを送りたいです。
ぜひ、2回、3回と続けていってほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] リトルジャックオーケストラ 第14回定期演奏会

8月20日(日)に、ゲーム音楽専門のアマチュアオーケストラ楽団「リトルジャックオーケストラ」(以下、LJO)の第14回定期演奏会が開催されたので行ってきました。
会場は、横浜みなとみらいホールの大ホール。
開演は13:30、終演は16:00でした。

■LJOにとって7年ぶりのクロノ・トリガー
今回のLJOの定期演奏会は、クロノ・トリガーオンリー。
ロビコンやアンコールを除き、最初から最後までクロノ・トリガー一色でした。

LJOにとってクロノ・トリガーの演奏は、2010年の第7回定期演奏会以来7年振りだそうです。
熱いリクエストが多かったことから、今回は第7回定演のとき以来の再演を決定したとのこと。
ただ、第7回定演は自分も足を運びましたが、そのときとはセットリストが結構変わっていました。
第7回定演時の名残も残っているけれど、第7回をベースに正統進化させたような感じです。
第7回定演ではクロノ・トリガー以外の楽曲も演奏していたけれど、今回は尺の全てをクロノ・トリガーに注ぎ込めた分、より深みのあるクロノ・トリガーになっていたと思います。
クロノ・トリガーのゲームや楽曲を、深くじっくりと丁寧に演奏されました。
クロノ・トリガーのゲームも楽曲も好きな身としては、たまらないひと時でした。

ちなみに、自分が初めて参加したLJOの演奏会は、第7回定演でした。

■メインストーリーに沿って奏でられる名曲の数々
曲の構成はメインストーリーに沿ったもの。
クロノの目覚めから、中世、未来、原始、古代と旅をし、そして星を食らう災厄であるラヴォスとの決戦まで、ほぼ完全に再現されていました。
自分がクロノ・トリガーをプレイしたのはSFCの頃なので、もう20年ほど前のことになるのですが、その構成のおかげで「あんなイベントがあったなぁ」とか「あのシーン切なかった」と当時の思い出に容易に浸れました。
そんな感じに、ゲームをプレイしたことのある方であれば、曲を聴きながら容易に追体験できたのではないかと。

演奏に使える時間には限りがあるので、全曲演奏ではありませんでした。
しかし、名曲と呼ばれる曲は、一通り網羅されていたと思います。
その上で、あの壮大なストーリーを曲で再現されていて、凄かったです。

また、各メドレーにはテーマのようなものがあって、それを踏まえつつも聴き応えのある展開になっていたのも素晴らしかったです。
あるメドレーは未来編、またあるメドレーではカエルと魔王の決戦、別のメドレーではサラの立場と苦悩と願い、実に様々なシーンと登場人物たちの想いが込められていました。
それらがとても抒情的に、盛り上がりのある展開で描かれていて、全てが聴きどころと言っても過言ではないレベル。
ものすごく練られた構成で、ぐぅの音も出ないくらいです。

全曲演奏ではなく、またメインストーリーに特化した構成だったため、演奏されなかった曲ももちろんありました。
キャラクターのテーマ曲は、ほとんど演奏されませんでした。
ただ、なくても組曲として綺麗に成立していたので、文句なんて全くありません。

■原曲に近い形で、より壮大に
編曲は全体的に、原曲を丁寧にオーケストラに落とし込んだ感じ。
オーケストラや曲の展開に合わせたアレンジはあったものの、かなり原曲を大事にしている印象を受けました。
オーケストラで演奏する上で無理のないような、それでいて原曲を損なうことのないような編曲で。
クセがあまりなくて、とても聴きやすかったです。

それでいて、重要なシーンではこれでもかと言わんばかりに壮大にアレンジされていました。
それがまた、すごく自分好みのアレンジだったので、もう興奮が止まりませんでした。
また、曲と曲の繋ぎの部分は鮮やかで、確実にレベルアップしている様を感じました。
最初から最後まで、とても良い編曲でした。

■LJOの本気が爆発していた演奏
曲の構成、編曲がほぼ完璧であれば、それに応えるような演奏も素晴らしかったです。
最初から最後まで、アンコールまでもが、渾身の熱い演奏ばかりで。
バトル曲はもちろんのこと、明るい曲や荘厳な曲、しっとりした曲も、どの曲も聴き惚れました。
時々思いっきり音を外していたこともあったけれど、そんなことがどうでもよくなるほどの情熱的な演奏。
クロノ・トリガーが楽曲も含めて大好きだという想いが、十二分に演奏に込められていたようでした。
ステージ上から放出される熱量が半端なかったです。

その圧倒的なパワーにより精神的に捻じ伏せられていたからか、曲が終わる度に深呼吸をしていました。
あまりの音の強さに演奏中は無意識のうちに呼吸を忘れていたことが多くて、耳だけでなく全身で音を感じていたような気がします。
それくらい、演奏に魅了されました。圧巻の演奏でした。

■感想まとめ
曲の構成、編曲、演奏と、全方位に全力で隙のない圧倒的な演奏会でした。
なにもかも凄かったです。どこを取っても凄かったです。
あまりに凄いものを目の当たりにすると、語彙力が吹っ飛ぶということを実感したくらい、凄かったです。
もう、最初から最後まで楽しくて興奮しまくって、非常に満足しました。
月並みですが、ものすごく良い演奏会でした。
これは、本当に行けて良かったです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、メドレーごとの感想になります。