[GMCD] NieR:Automata Original Soundtrack

PS4で発売されたA・RPG「ニーア オートマタ」のOSTが発売されたので、早速一通り聴いてみました。
CD3枚組で、全46曲収録。再生時間はトータルで3時間34分ほど(HACKING TRACKS除く)。

ちなみに、ゲームはEエンドまでクリア済みです。
ゲームをプレイしている間から、「ゲーム性やグラフィックだけでなく、BGMもすごく良いな」と思っていました。
そのため、時折プレイの手を止めて、美しい背景を眺めながら曲に聴き入ることもしばしば。
ゲーム中の各場面との適合性の高さだけでなく、曲単体としてもすごく完成度が高いと感じていました。
そしてゲームクリアしてからはずっと、OSTの発売を心待ちにしていました。

改めてOSTでBGMを聴き直して、改めて曲の良さを認識しました。
率直に言って、すごく良いです。とんでもなく良いです。
「ニーア ゲシュタルト&レプリカント」の曲もとても良かったけれど、それに比肩するレベルだと思います。

一曲一曲どこにも手抜きが感じられなくて、どこにも捨て曲がありません。
表現はちょっと荒っぽいですが、曲に憑り付かれて離れられなくなるような、そんな魅力があります。
むしろ、そのような魅力しかないです。
どの曲も、思わず聴き入ってしまいます。

曲の雰囲気は、民族音楽調も取り入れられたアコースティックサウンド。
ピアノやストリングスようなアコースティックな音色によって、静謐さや神秘性が表現されています。
その中に、儚さや脆さが垣間見えます。
手を離したら消えてしまいそうな、それでいて少し触れただけでも壊してしまいそうな、そんな儚さと脆さです。
そこも「ニーア オートマタ」の曲の魅力なのかもしれません。

バトル曲のような激しい曲からも、非情さ、虚無感など、ネガティブな波動満載。
それでいて、使命感を掻き立て強い衝動を湧き起こさせるところは、もう絶妙としか言いようがありません。

唯一脱力するぐらいにポジティブな曲は、「エミール / ショップ」くらいでしょうか。
ゲームをプレイされた方ならご存知の方も多いと思いますが、あのエミールが歌う場違いに明るい曲です。
場違いにノリノリで可愛く楽しい曲のため、ある意味、唯一の癒し曲いなっています。
というか、エミール、お前、音痴だったのか。。。
まぁ、そこも微笑ましく感じましたが。
「どっこいしょ♪」とか、可愛過ぎかよっ!

「エミール / ショップ」に限らず、最近のゲーム音楽では珍しくなくなりましたが、コーラス入りの曲も多数あります。
とはいえ、コーラスの自己主張が強い曲はどこにもなく、どのコーラスも伴奏に上手く溶け込んでいて全く邪魔に感じません。
むしろ、その透き通ったウィスパーボイスが、「ニーア オートマタ」の空気感を醸し出す一助となっています。
また、どれも耳に心地よく響いて、良い感じに心を震わせてくれます。

再生時間はCD3枚分たっぷり詰まっているのに、曲数が他のOSTに比べて少ないのは、1曲あたりの尺が長いためです。
特にフィールド曲は、1曲あたり5, 6分の尺になっているものがほとんどです。
ゲームでは、フィールドを移動しているとコーラスが入ったり無くなったり、音数が増えたり減ったりしていましたが、それがOSTでも再現されています。
1つの曲が様々なバリエーションで展開されていて、結果、尺が長くなっています。
その展開がまたすごく凝っていて、そこにも手抜き無しの全力投球感を感じました。

作曲家陣は、「ニーア ゲシュタルト&レプリカント」の岡部啓一氏だけでなく、他の方々も参加されています。
その中でも、帆足圭吾氏の曲が結構耳に残ることが多かったです。
自分にとって特に印象的だった曲は、「遊園施設」(廃墟遊園地のBGM)。
あの曲が耳に入ると途端にゲームシーンにトリップできるし、さらにしばらく脳内で自動再生されてしまうくらい、感染力の強い曲でした。
もはや、洗脳曲とも言えるレベルです。
もっとも、好きな曲の一つなので、全く問題ありませんが。

「ニーア オートマタ」を語る上で重要な曲となる「Weight of the World」は、全4バージョン(英語版、日本語版、フランス語版、ヨルハ版)が収録されています。
その中でも、ヨルハ版は必聴です。
冒頭は8bit音源版から始まり、1サビ以降は英語版、日本語版、フランス語版が交互に入れ替わる状態に。
英語版、日本語版、フランス語版がそれぞれ、2B、9S、A2の唄と考えると、それだけで胸熱です。
その上、中盤以降にはバックにコーラスが入る全員合唱状態になるという圧巻の演出。
まさに、ヨルハ部隊の唄。
この曲を聴く度に、この曲が流れるゲームのシーンを強烈に想起させられて、その都度心が震えて泣きそうになります。

ついでに、早期購入特典の「HACKING TRACKS」についても少々。
「HACKING TRACKS」には、「ニーア オートマタ」の楽曲を8bit音源にしたものが収録されていました。
ハッキング時に流れるBGMです。
全16曲、約46分収録されています。

ゲームプレイ時はハッキングがあっという間に終わったり、BGMに耳を傾けている余裕がなかったりと、あまりちゃんと聴けていなかったので、ようやくきちんと聴けた気がしました。
8bit音源になったことで懐かしさを感じつつも、原曲の雰囲気を色濃く残しているので、なんだか不思議な気分になりました。
「ニーア オートマタ」が遥か未来の話ということもあってか、遠い未来の音が数十年前にタイムスリップしてきたような、そんな不思議な感覚です。
でも、悪くないです。むしろ、面白いと思いました。

ゲームプレイ時に感じた感動をそのままOSTに記録したような、心に突き刺さる曲の多いとても良い作品でした。
ゲームをプレイして、BGMに心魅かれた方はぜひ買いましょう。
また、ゲーム未プレイでもおそらく十分聴けるOSTだと思うので、アコースティックサウンドなゲーム音楽好きの方にもオススメです。
「ニーア ゲシュタルト&レプリカント」の曲が好きな方は、ゲーム未プレイでも問答無用で聴いてほしいです。

[GMCD] KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour- Album

スクウェア・エニックスのアクションRPG「キングダムハーツ」(以下KH)シリーズのオーケストラアルバム「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour- Album」を、一通り聴きました。
全12曲収録で、再生時間はトータルで約72分。

このアルバムは、先日の東京公演を皮切りに開催されているKHのオーケストラコンサートツアー「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-」に合わせて、会場限定で販売されたものです。
収録されている楽曲の譜面はコンサートで演奏されたものと同じで、それを事前に収録して1枚のアルバムとして制作したそうです。
そのため、コンサートの模様を収めた音源ではありません。

コンサートで演奏された譜面と同じものを事前に収録して、コンサート当日に会場で販売するというのは、自分にとって初めての体験でした。
コンサート開催から数か月経過した後に音源(あるいは映像)にして販売ということは、数多くありましたが。
個人的には、この試みにはとても好感が持てました。
コンサートの興奮が抜けないうちに改めてコンサートと同じアレンジの演奏を聴けることで、より長く余韻に浸ることができるし、コンサート時には気付かなかったアレンジの奥深さを知ることができるし。

あと、今回のKHコンサートに限っていえば、このアルバムの方が和音が綺麗で聴きやすかったです。
会場で生演奏を聴いた時の不満は当時のエントリに書きまくったので改めて書くことは避けますが、要するに演奏に若干の不満があったのです。
このアルバムでは、その不満がきれいに解消されています。

また、ゲーム音楽の演奏会に映像は不要派だからかもしれませんが、映像がないから物足りないということもありませんでした。
音だけでも十分に楽しめます。
それだけでなく、KHシリーズの楽曲の素晴らしさを純粋に実感しました。
やっぱり自分はKHシリーズの曲が好きなのだな、としみじみ再認識しました。

ただ、臨場感、圧倒的な音の洪水感は、やはり生演奏の方が強かったです。
まぁ、その点こそが生演奏と録音媒体の大きな違いなので、当然と言えば当然なのですが。

なお、本アルバムには、コンサートで演奏された曲の全てが収録されているわけではありません。
次の楽曲は未収録です。

・光 -KINGDOM Orchestra Instrumental Version-
・Organization XIII
・Twinkle, Twinkle Holidays
・Lazy Afternoons ~ At Dusk, I Will Think of You...
・Passion -KINGDOM Orchestra Instrumental Version-
・Fantasia alla marcia for piano, chorus and orchestra

「光」と「Passion」が未収録なのは、おそらく大人の事情でしょう。
他は、CD1枚に収めるために止む無く削ったように思います。
とはいえ、自分が繰り返し聴きたかった曲は一通りアルバムに収録されていたので、この選曲に個人的には満足しています。
不満を差し挟める余地は感じませんでした。

このCDは、ツアーが終わったらイベント限定販売されそうな気がしますが、ぜひイベント限定でも良いので販売してほしいです。
デ○ズニーの思惑は読めませんが、スクエニがこんなにも良質なコンテンツをツアー会場限定だけに絞るとは思えません。
それに、もっと多くの人に聴いてほしいアルバムなので、ツアー会場限定なんて勿体ないことはせずに広く販売してほしいです。
一般販売は難しくても、物理的な距離などの問題でコンサートに行けなかった方々のためにも、きっと会場以外でも購入する機会をセッティングしてくれると期待しています。
きっと、しますよね?

現時点ではツアー会場限定のアルバムなので聴ける機会は限られてしまうのですが、機会があればぜひ聴いてほしいアルバムです。
とても良い選曲+アレンジ+演奏なので、最低でも一回は聴いてみる価値があると思います。
KHシリーズの曲が好きな方にとっては必聴です。
ゲーム音楽のオーケストラアレンジが好きな方にもオススメです。

[GMCD] FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO ~Faith & Engagement~

任天堂のS・RPG「ファイアーエムブレム」(以下、FE)シリーズのアレンジアルバム「FIRE EMBLEM MUSIC COLLECTION : PIANO ~Faith & Engagement~」が発売されたので、早速ゲットしました。
収録曲数は、全16曲。
再生時間は、トータルで60分ほど。

ちなみに、先日開催されたアレンジアルバム発売記念コンサートの方は行けませんでした。
行きたいのは山々だったのですが、3月から5月にかけてイベント被りがヒドくて懐があまりにも寒くなってしまったので、泣く泣く諦めました。
いいもん、このアルバムをヘッドホン着用+爆音で聴いて我慢するもん・・・・・・くそぅ、行きたかったな・・・(泣

このアルバムには、タイトルにもある通り、FEの曲をピアノ主体にアレンジされた楽曲が収録されています。
ピアノソロの曲もあれば、フルート+ピアノやヴァイオリン+ピアノの曲もあったり。
ピアノは全曲に参加していますが、ピアノオンリーというわけではありません。

FEの曲というと、個人的にはなんとなく弦楽器のイメージが強いです。
特にSFC時代の作品の音源に慣れ親しんで育ったからか、より一層その傾向にあります。
そのためか、ピアノメインのアレンジというのは新鮮でした。

アレンジは、結構大胆です。
このアルバムに収録されている全楽曲の原曲を知っている(覚えている)わけではないのですが、知っている曲だけに限って言ってもかなり大幅にアレンジが施されています。
単純に原曲をピアノに落とし込んだような感じではありません。
主旋律には原曲成分が多く含まれているけれど、伴奏部分は躍動感のあるものになっています。
ゲームシーンと照らし合わせると違和感があるかもしれませんが、ゲームとは切り離して単純に曲として聴くと、これはこれで面白いアレンジだと思いました。
聴いていて「お、そう来たか」と感じたことが、しばしばありました。

演奏もアレンジも、一言で言い表すならば「情熱的」。
想像以上に熱いというかポジティブというかダイナミックというか。
勇壮というよりは、躍動感たっぷりという感じです。
一曲の展開の中にもメリハリがかなり強く効いていて、聴いていてあまり飽きません。

アレンジの元になった曲は、FEシリーズの主なタイトルから幅広く選曲されています。
が、リメイク作品はともかく、「烈火の剣」と「聖魔の光石」の曲がないのは少々残念。
その一方で、「if」の曲が3曲収録と、他のタイトルより少し多めに採用されています。
また、「外伝」「蒼炎の軌跡」「暁の女神」「覚醒」からそれぞれ2曲ずつ選ばれています。
他、「暗黒竜と光の剣」「紋章の謎」「聖戦の系譜」「トラキア776」「封印の剣」から各1曲ずつ収録されています。

試聴用のサンプルを聴いて以来楽しみにしていた「覚醒」の「貴様らが…姉さんの言葉を語るな!」は、情熱的なヴァイオリンがとても印象に残る曲になっていました。
原曲に多く含まれていた悲壮感や喪失感は薄くなっているけれど、その分前向きで熱い曲になっています。
原曲の切なさ乱れうち感も大好きだけど、こちらのアレンジもこれはこれで好きです。
ゲームシーンとは合わないけれど、とても良いアレンジだと思います。

全体的に大幅にアレンジされているので、原曲至上主義の方には違和感があるかもしれません。
けれど、ゲームと切り離して曲は曲として聴けば、とても素晴らしいアレンジかつ演奏だったと思います。
どの曲も聴き応えがあって、満足しました。
個人的には、前述の「貴様らが(以下略)」と「if~ひとり思う~」がオススメです。

[GMCD] 「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」アレンジサウンドトラック

PS Vitaで発売中のRPG「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」(以下、ルフラン)のアレンジサウンドトラックが発売されたので、ゲットしてきました。
収録曲数は17曲。再生時間は65分ほど。

昨年冬のコミケ(C91)に別の企業ブース目当てで参戦し、一通り目当てのものを勝ち取った後に一応チェックしておいた日本一ソフトウェアのブースへ行ってみたところ、それほど並ばずに買えそうだったので、このCDを購入してきました。
ルフラン自体は未プレイですが、「魔女と百騎兵」(以下、魔女百)と雰囲気が似ているということで、BGMも気になっていました。

確かに聴いてみたところ、「あ、これ、魔女百だ」と感じる曲が多かったです。
1曲目の「Draw Near」や2曲目「Witch's Depression」、「Labyrinth of the Refrain」は、魔女百の曲の雰囲気そのままです。
どこかじめっとしたほの暗さを感じる怪しげで気紛れでテンポの良い音色が、本当にそのまま。
特に管弦楽器やオルガン(かな?)の怪しい響きとコーラスの組み合わせにはゾクゾクしました。
魔女百のBGM好きにはたまりません。

とはいえ、全部が全部、魔女百っぽいかと言うと、そうでもなく。
しっとりした神秘的な曲、幻想的な曲もあります。
「Moonlight Piano」や「More Than Words」、「A the ha lluri da」がそんな雰囲気の曲です。
そういった曲が魔女サウンドの間に挟まり、その清涼感で怪しげな空気感を一度リセットしてくれるので、緩急の面でも良い展開だと思いました。
また、曲自体も普通に良い曲でした。しみじみ聴けます。

曲調は、全体的に民族音楽調が中心。
アコースティックサウンドの映える曲ばかりです。
これは、生演奏で聴きたいかも。
それも、大規模なオーケストラではなく、小規模の室内楽っぽい編成で。
3月25日に開催される魔女百のコンサートでルフランの曲も演奏されるそうですが、俄然楽しみになってきました。
どの曲が演奏されるんだろう、楽しみ楽しみ。

中にはロック調の曲もないわけではありません。
「Detuned Beat」は電子楽器がバリバリ鳴り響く激しい曲です。
でも、これがまたすごく格好良いです。
弦楽器とピアノとの相性も良くて、とても聴きやすいロックでした。

個人的に一番好きな曲は「Under Crasher」。
オーケストラとコーラスによる、とても壮大な曲で。
怪しさというよりも妖しさを含みつつ、格好良さと切なさが混ざり合ったような、そんな曲です。
初めて聴いたときに一発で気に入り、作業用BGMとしてこのアルバムを流しているときでも、この曲が流れると決まって手が止まります。
それくらい、自分のツボにハマった曲でした。

OSTは確か初回限定特典だったと思うので、ルフラン未購入な上に未プレイな自分は原曲を聴いたことがなく、そのためどれくらいアレンジされているのか判別が付けられません。
ただ、原曲を知らなくても十分楽しめるアルバムです。
魔女百の曲の雰囲気が好み、もしくは中世ヨーロッパを想起させられるようなアコースティックサウンドが好きな方にはオススメです。

[GMCD] 『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラック

PS3/PS4で発売された「ペルソナ」シリーズの最新作「ペルソナ5」(以下、P5)のOSTをゲット。
CD3枚組で、全110曲収録。

P5で使用されたBGMを網羅的に収録された本OST。
どれくらい網羅的かというと、イベントの背景で薄くかかっていたBGMやレトロゲームのBGM、放送事故のBGMまで収録されているくらいです。

全体の曲調は、ジャズっぽい渋い感じです。
前作や前々作のようなクールでスタイリッシュなテクノ風味の雰囲気とは、ベクトルが異なります。
ノリの良さや音の勢いは継承されているのですが、全体的に音が重く、ずっしりしている印象を受けました。
色で言うならば、イメージカラーのまんまですが、まさに原色の赤や黒。
時々ちょっとくすんだ青みも混ざるけれど、なんかそんな混沌とした重い雰囲気です。

そんな色の曲が、全力でぶつかってきている圧力も感じました。
例えが抽象的でアレなのですが、重い金属バットを豪速で振り回しているイメージというか。
前作がアーチェリーのようなものあれば、本作は槍投げや砲丸投げのような感じというか。
そんな、マトモに食らったら骨の一本でも折れそうな重さや力強さがあります。

まぁ、そこが格好良いところなのですが。

ちなみに、重いけれど、暗さはそれほどでもないです。
聴いているだけで陰鬱な気分になるタイプの曲ではありません。

そんな重い曲が多い中で、リフレッシュさせるようなほんのり軽い曲も時々あります。
「クレーンゲーム」なんてP4(あるいはP4D)の「ジュネスのテーマ」のアレンジで、ふと菜々子のダンスを思い出してほっこりしました。
また、レトロゲームのBGMも、FC時代からのゲーム好きとしてはたまりませんでした。
いかにもそれっぽいピコピコ音で、懐かしさのあまり涙が出るかと思いました。
その一方で、OSTを頭から連続再生していると唐突に8bit音源曲が流れてくるので、そのときだけ一瞬世界が変わった気分になります。

クールさはP3, P4の頃より薄れているけれど、スタイリッシュさに裏打ちされた格好良さは相変わらず健在。
特に、決行日にかかる「Life Will Change」や通常バトル曲「Last Surprise」、終盤で聴ける「Rivers In the Desert」は、聴いていると否が応でもテンションが上がります。
この3曲は定番の人気曲ですが、確かにそれも肯ける格好良さです。
その一方で、街のBGM「Beneath the Mask」のようなしっとりした曲も、自分好みの雰囲気でした。
この曲はアレンジ違いやインストバージョンも含めて全部で4バージョンあるのですが、どれも等しく好きです。

ゲームプレイ中はさらっと聴き流していたけれど、「Price」も好きになりました。
2016年に開催されたペルソナシリーズのオーケストラコンサートの影響で脳内補正がかかっているからかもしれませんが、なんか格好良いなと思いました。
というか、パレスの曲はどれもスタイリッシュで格好良くて、長時間聴き続けても飽きないくらい好きです。

今回の作曲は、目黒将司氏だけでなく、アトラスのサウンドチーム総出のようです。
大半の楽曲は目黒氏が担当されていますが、ちょっとした曲(レトロゲームのBGMやジングル的な曲など)は他の方が担当されています。
レトロゲームのBGMのように、そんなちょっとした曲も意外と良かったりしました。
以前からなんとなく感じていたことだけど、サウンドチームに限らずアトラスは後進の面倒をちゃんと見て育てているっぽいので、ゲーム好き・ゲーム音楽好きとしては、そこは褒められてしかるべき点だと思っています。

CD封入のブックレットには、作曲された方々による楽曲解説が掲載されています。
これがまたみっしり書かれていて、かなり読み応えがあります。
技術的な話から制作裏話まで、一曲一曲丁寧に書かれていました。
ゲーム発売からやや時間が経ってからのOST発売となった主な原因は、この楽曲解説なんじゃないかと思うくらい、濃厚な解説です。

ただし、解説の中に中盤までのネタバレ(パレスの名前など)を若干含んでいるので、ゲーム未プレイかつ今後プレイする予定で、前情報を一切仕入れたくないという方は要注意。
もっとも、それを言えば、察しの良い人が見たら曲名がネタバレなものもあるので、そもそも今後ゲームをプレイする予定の方は曲名をなるべく見ない方が良いし、曲名からゲームの流れなどを推察しない方が良いと思います。

そんなわけで、相変わらずのハイクオリティな良曲目白押しだったP5のOST。
P3, P4とはやや雰囲気や方向性が異なるけれど、ペルソナサウンドらしさも端々から感じられて、これはこれで渋くて格好良かったです。
ペルソナシリーズの楽曲(特に目黒将司氏の楽曲)が好きな方はもちろん、渋くて重めのゲーム音楽が好みの方にもオススメです。