[本] ナ・バ・テア

2008/08/31(日) 19:30:11 | カテゴリ:
森博嗣「ナ・バ・テア NONE BUT AIR」(中公文庫)読了。

基地を異動して二日目。僕は「ティーチャ」のチームとともに戦地へ向かった。ティーチャはその基地でもっとも優秀なパイロットで、僕も前の基地で噂は聞いていた。
飛ぶことにしか興味が持てない。人間関係は煩わしいし、パイロットがどんな人間だろうと関係ない。飛んでいる間こそ最上の時で、戦闘機に乗ったまま落ちていけるなら本望だ――。そんな僕が、唯一興味を持った人間が「ティーチャ」だった。


「スカイ・クロラ」シリーズの第一作目・・・なのかな。
裏表紙折り返し部分の著作リストの1番上にあったから、多分。

アニメ映画公開記念に原作読んでみようかと思っていたところ、東京国際ブックフェアで文庫本を見つけて購入。
ちなみに映画は見てません。見る予定も、今のところありません。

飛行機戦闘ものを読むのは多分初めてかも。
戦闘機にはあまり、というか全く明るくないので、戦闘シーンで出てくる専門用語(らしきもの)はどれも理解できず、今どんな状態なのか情景を思い浮かべることはできなかったけれど、言葉のテンポの良さで読み流せた感じがします。
戦闘後に何機落としたっていう戦闘結果が地の文に出てきて、初めてそうだったのかと知るんだけど、それでも十分楽しめました。
主人公の戦闘機操縦の腕はかなり上、ってことだけ知っていれば、戦闘機について何も知らなくても多分大丈夫かと。

森氏の意図なのかどうかわからないけれど、どこの誰と戦争してるのかとか、戦争や戦闘の理由とか、そういったバックグランドは一切語られていません。
戦争ものって、誰とどんな理由で戦争してて、現在どんな戦況でっていうのが語られるものだし、そういう戦地にいることで戦争とは、平和とは、っていう問題提起があるもんだけど、この作品はそういったものがない。
清々しいくらいないです。
とにかくひたすら戦闘機乗りの話。
これで読ませる作品になってるんだから、話術の妙というか。

次作は、どうしようかな。読む本なかったら読むかも。

[GMCD] Kara*Cola~HYMMNOS ORGEL COLLECTION~

PS2のRPG「アルトネリコ」シリーズのヒュムノスをオルゴールアレンジした曲集「Kara*Cola ~HYMMNOS ORGEL COLLECTION~」をゲット。
これは、夏コミ3日目に志方あきこさんのサークル「VAGRANCY」で販売されたもので、25日からAmazonなどでも一般販売が開始されました。
ブックレットにガストの土屋Pらのメッセージがあるし、ガストのサイトでも販売されているから、多分公認じゃないかと。

収録曲は、1から2から幅広く選曲。
基本的にヒュムノスコンサートの曲をピックアップ。とはいえ、「つがう命の声」などOSTのみ収録曲もあります。
ただ、志方さんのサークルで制作されたため、志方さん以外の歌姫の楽曲は収録されていません。

原曲が多重エスノで荘厳な曲が多かったので、オルゴールでアレンジするとあっさりし過ぎないだろうかとも思ったけれど、これが結構いい感じ。
確かに原曲よりあっさりした感じだけど、これはこれでヒーリングとして良いと思う。
作業用BGMとしてちょうどいいかな。
あまりのヒーリング性故に作業中に寝てしまっても、保証はしないがw
難点があるとすれば、音がオルゴール音だけに、若干曲の形を掴み辛いような気もする。
一度原曲を聴いておくといいかも。

唯一オルゴールアレンジじゃない曲「ぺぺんのうた」。
2で出てきた毒舌ペンギン・ペペンの詩魔法の曲をフルで収録。
みんなのうたに出てきそうなポップな曲調で、ペペンらしさが出てて懐かしかったです。
詩魔法のヒュムノスの意味がわかったのも良かったかも。この厚かましさもペペンだわw

個人的なオススメは、「EXEC_CHRONICLE_KEY/.」かな。

[ゲームRev] 流行り神2 PORTABLE 警視庁怪異事件ファイル

やったー、総合既読率100%になったーっ!
PS2版では99%の壁がどうしても越えられなかったから、なおさらうれしーっ!!
ひゃっほーいv(壊


というわけで。
PSP版流行り神2をクリアしました。
総合既読率100%までにかかった時間は約36時間。
PS2版で一度最後までプレイしてるだけあって、多少早かったです。

基本的にPS2版と変わりはないけれど、追加要素として
 ・最終話「流行り神」を式部人見視点で描いたシナリオ「人見編」
 ・霜月はるかさんの唄う挿入歌
 ・BGM集
 ・移植恒例のカット絵
あたりかと。
あと、PS2版にあった誤植がいくつか修正されてたかな。
全部は取りきれていないみたいだったけれど、PS2版ほど気にならなかったです。

人見編以外のシナリオの感想については、過去のエントリ(これ(ネタバレなし)とこれ(ネタバレ多数))に任せるとして、ここでは追加要素について。

人見編は、隠しコマンドを使わず自力で出しました。
後で元に戻せるとはいえ、主人公の名前を変えるのには抵抗があったので。。。
人見編のシナリオ自体は、正直とってつけたような感じが最後まで拭えなかったけれど、ある人物が被害にあう事件のときにどうして現場にいたのかという理由が明かされただけでも良かったかな。
あとは、人見さんが編纂室メンバー+師弟コンビをどう思ってるのか、とか。
最終話の裏話より、そっちの人間関係の話の方が興味深かったです。

霜月さんの挿入歌は、めっちゃ好みかもしれないです。
phantomみたいな曲か、もしくは霜月さんだから幻想的な曲かな、と予想していたんですが、意外とメカニカルというかハキハキした曲調で、でも流行り神っぽいというか。
おそらく明日あたり、いそいそとPSPとPCをラインで繋いで録音してるんじゃないかと。個人観賞用に。

BGM集は、2の曲以外にも1の曲も入ってます。総数46曲。
1のサントラ収録曲は、ドラマCDの予告編以外全部入ってるんじゃないかな。
2のBGMは何気に良曲が多いのにサントラが出なかったので、これは結構うれしかったです。
ただ、曲を聴くためには曲ごとに設定された条件をこなさなければならなくて、その条件と言うのが「第一話クラスB取得」とか「総合既読率70%以上」とか。
一番最後の曲にいたっては「総合既読率100%」。
まぁ、このBGM集の条件のおかげで、総合既読率100%への意欲が俄然増したわけだけど。

カット絵は、まぁいいか。
最終話のセルフクエスチョンの画像が私服バージョンに差し替えられていたのには驚いたけれど。
あとは、PS2版のときから感じてたけれど、人物絵のデッサンが不安定なのがちょっと気になるくらいです。
特に風海の顔立ちは毎回違ってるような気がする。
もっとも、レギュラーキャラの中では彼が一番描き難そうな顔してるしなぁ。特徴が無いから。


1がPSPに移植されたときに特典映像として2の制作決定が告知されたので、「もしかしたら、2のPSP版にも!?」と淡い期待を抱いていたのですが、残念ながら3の告知はなかったです。ちぇ、残念。
でもきっと、あの日本一ソフトウェアだから、3年後ぐらいに3を出してくれると固く信じてる。
というか、完結編でもいいので、3作ってください。ほんと、お願いします。

[本] 姉飼

2008/08/17(日) 00:08:52 | カテゴリ:
遠藤徹「姉飼」(角川ホラー文庫)読了。

太い串で胴体を貫かれ、伸びきった黒い髪と長い爪を振り回す「姉」という生き物――脂祭りの出店でそれを見かけたときから、「姉」が欲しくてたまらなくなった。
どうしても「姉」が欲しい。いかにして「姉」を手に入れるか。そして、「姉」を手に入れた先は――。
表題作の他3編を含む短編集。


第10回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作を含む短編集です。

文庫裏表紙のあらすじからしてグロそうな雰囲気が漂っていたので、ちょっと手を出し難かったけれど、東京国際ブックフェアで割引かれていたのでつい購入。
あらすじ通りの雰囲気でした。表題作以外の作品も。
なんというか、グロいというよりは、キモい?
第8回長編賞受賞作「夏の滴」に雰囲気似てる気もする。
そういえば、「パラサイト・イヴ」より前のホラー作品って大抵こんな感じだったよなぁ、とちょっとしみじみしたりも。

ホラーは好きだけど、その中でもちょっと苦手とする系統の作品だったので、短編だからこそ読めた作品かもしれない。
この雰囲気で長編だったら、ちょっと毒が強過ぎて途中でリタイアしてそう。
短編集で、しかも1冊がペラいから、なんとか読めた気がする。

おどろおどろしくて陰惨なホラーが好きな方には、オススメかもしれない。。。?

[雑記] コミックマーケット74

2008/08/16(土) 23:19:08 | カテゴリ:雑記
夏コミ行ってきました。
参加は今日の2日目のみ。
自分の趣味がゲーム系のみだし、そもそもあちこちで伝え聞く3日目の殺人的な混雑っぷりに、正直生き残れる自信が無いので。
# 3日目に参加する高校時代の友人とこに冷やかしに行ってみたいとは、前々から思ってるけれど。まームリムリ。

今回は当初友人と行く予定だったが、その友人が別件により参加できなくなり、俺も一般参加を見送ろうかと考えていたけれど、夏休み中のこの1週間ほどあちこちブラウジングしていて気が変わりました。
こういう機会でもないと、マイナージャンルの本ってなかなか買えないんだよなぁ。

開場ダッシュをかますほど新刊に命賭けてるサークルさんも企業ブースもないので、ちょっと遅めの11時にゆりかもめの国際展示場正門駅に到着。
それから45分ほど炎天下で待たされ、会場に入れたのは11時50分頃。
10時着11時会場入りした去年と待ち時間はさほど変わらなかったが、去年よりは辛くなかった気もする。

海外からの参加者さんも何人か見かけました。
というか、入場待ちしてたとき前に外国の方が3人いて、興奮気味に英語で喋りまくってました。
断片的な英語しかわからなかったけれど、「Exciting!」とかなんとか。
海外の人から見たコミケって、一体どんな風に見えるんだろう。

手荷物検査は、そういえば結局なかったような。
もっとも、3日で50万人集まるような混雑の中で手荷物検査してたら、閉場時間になっても待ち行列が解消されないだろうから、まぁ無理といえば無理なのかもしれない。
ただ、手荷物検査してたっぽい痕跡はありました。
初日で「無理!」と判断されたんだろうか。

今回の目当てはゲーム系の中でもADV(逆転裁判、一柳和シリーズ、流行り神)のみだったので、東5エリアにしか行ってません。
他のジャンル(TOAやスクエニ系)も興味はあったけど、2○歳の極インドア派の体力じゃ、あちこち見て回れません。。。
目当てのサークルさんの本と目に止まった本を何冊か購入し、早々に退散。
滞在時間は30分。
待ち時間より圧倒的に短いな。。。ちょっと切ない。


とっとと帰ってきたおかげで、幸いにして帰り着くまで雨に降られることはなかったです。
帰り着いてから1時間ほど経過した頃に猛烈な雷雨になり、戦利品を読みふけっている最中に10分ほど停電したのには参ったけれど。
# しかも、読んでたのが流行り神の小説本で、ちょうどオカルトなクライマックスシーンだった。
# ・・・・・・俺、なんかしたのか・・・?

あの雷雨、有明の方はどうだったんだろう?

[GMCD] すばらしこのせかい + The World Ends with You

DSのA・RPG「すばらしきこのせかい」のBGMのアレンジ曲集。

視聴前は原曲が原曲だけに、「これをアレンジしたら、どんだけテクノ、メタル、ロック路線突っ走るんだろう」と、激しい曲に少々食傷気味の身としては不安でした。
スクエニのテクノ・ロック系の楽曲のアレンジということで、漠然とBLACK MAGESを想像していたので。
聴いてみたら確かにテクノ・ロックだけど、それほど強烈にテクノテクノしてなくて、正直ほっとしました。
ベッタベタでゴリゴリなテクノではなく、さらっとしてるというか。それでいて妙に耳に残るような。
というか、アレンジがすごく良くて聴きやすい。
もしかしたら原曲より聴きやすいかも。

ボーカル入り曲の多い原曲に負けず劣らず、アレンジ盤もほぼボーカル入りです。
というか、全部ボーカル入りかも。
ボーカル入りの原曲をピックアップして、今回アレンジしたのかな。
ただ、OSTにはないタイトルの曲もあるし、「こんな曲、OSTにあったっけ?」という曲もあるので、もしかしたらアレンジ盤だけ収録の曲もあるかも。・・・あるんかな?

オススメは、結構どれも良曲だけど、「ハイブリッド -New born-」が好きかも。

[本] デカルトの密室

2008/08/03(日) 23:48:16 | カテゴリ:
瀬名秀明「デカルトの密室」(新潮文庫)読了。

AIコンテスト「チューリング・プライズ」に参加するため、尾形祐輔は自ら制作したヒューマノイド・ロボットのケンイチとともにメルボルンへ向かう。その会場で、フランシーヌ・オハラと、彼女にそっくりのロボットに出会った。フランシーヌは祐輔を指名して、AIロボットに混じってチャットをしたときに「いかにロボットらしく振舞えるか」という挑戦を突き付ける。その気迫に、祐輔に反対の余地はなかった。
その挑戦が終了し、会場を後にしようとした祐輔は何者かにさらわれ、異様な状態で奇妙な部屋に閉じ込められてしまう。


基本SF、エッセンスにミステリ。終盤ほんのちょっぴりホラー風味、みたいな内容でした。
時代背景は、かなり完成度の高いヒューマノイドが実現しかけているところを見ると、ほんの少し未来なのかな。

ロボットが題材なので、ロボット工学やAIの話が普通に出てきます。
特に第二部以降は「フレーム問題」が大きくクローズアップされてます。
さらに後半は哲学的な話が強くなってきます。タイトルに「デカルト」と入っているだけに。
工学の話は一応工学系の端っこで生活してるので多少理解できたけれど、これに哲学的な話が絡むと途端に難しくなり、脳が終始オーバーヒートしかけてました。
読み終わった今でも、多分ニュアンスしか理解できてない。。。
この感覚、「BRAIN VALLEY」読んだとき以来かも。
もっともBVの方がさらに難しいけれど。

瀬名氏の予備学習の凄さは「パラサイト・イヴ」のときから知っているけれど、PEは作者の専門内だったから「専門家はやっぱ違うなぁ」という程度だった。
が、今作は専門とは若干外れているので、ただただ感心するばかり。
最近、ロボット工学の会合に度々顔を出されているというのは知っていたけれど、今作を読んで納得した。

ロボット工学の専門家なら違った感想というかツッコミを入れられるのかもしれないけれど、情報系の片隅の人間にはそれもできず、ひたすら「ほー」と「すげー」を連発してました。
ロボット工学と哲学の論理展開の情熱に、なんだかよく理解してない気もするけれど、わからないなりに始終圧倒されっ放し。
とにかく、なんだかすごい作品でした。