[本] 不等辺三角形

2010/10/24(日) 23:38:40 | カテゴリ:
内田康夫「不等辺三角形」(講談社)読了。

宮城県奥松島で仙台箪笥の店を経営する井上の元に、修理の依頼が舞い込んだ。依頼主は名古屋の中沢という人物。箪笥を引き取りに名古屋の現地へ向かうと、そこは古色蒼然とした大きな屋敷。今は人の住んでいないのだという。そこにぽつんと残された箪笥を引き取った井上だったが、ひょんなことからその箪笥が「幽霊箪笥」という曰くつきであることを知る。しかし、依頼を受けたからには修理しなければならない。井上は奥松島に戻り、早速修理に取り掛かったところ、箪笥の隠し棚から漢文の書かれた紙を見つける。
その直後、依頼主の中沢――本名・柏倉が、名古屋の松重閘門で死体となって発見された。


今年の春に3ヶ月連続で刊行された浅見光彦シリーズ3作品のうちの1作です。
ようやく3作品中2作品、読み終わりました。
あと1作、なんとか今年中に読み終わらせたいところ。

本作の舞台は、宮城県奥松島と名古屋市。
北へ行ったり西へ行ったりと、浅見さんは相変わらず忙しそうです。

物語の主体は当然殺人事件の犯人探しなのですが、本作中盤あたりは犯人探しより暗号解読と宝探しの色合いが強くて、冒険モノを読んでいるようでした。
暗号文が漢文だったのは、目新しい要素でした。
それにしても、『五言絶句』は懐かしかったです。
高校で漢文習ったとき以来、久しく聞いてない単語だったので。
まぁ、五言絶句がどういうものか、忘れてしまいましたが。
所詮、古文・漢文とは縁のない理系人間ですし。

犯人を特定するための終盤の盛り上がりは、面白かったですし、切なかったです。
浅見シリーズにはよくある展開なんだけど、いつも以上に切なかった気がします。
何が切ないって、浅見さんが切ない。重荷抱え込みすぎです。

さて、残りの1作品はいつ読み終わらせることができるかなぁ・・・。

[GMEV] ファミコンバンド 10th Anniversary Live 『のさんすうあそび』

ゲーム音楽専門の吹奏楽団「ファミコンバンド」(略称FCB)の第10回公演会「10th Anniversary Live 『のさんすうあそび』」に行ってきました。
会場は、川崎市教育文化会館大ホール。

FCBはゲーム音楽を実演奏する団体の元祖的な存在だそうで、昨今の世間におけるゲーム音楽熱急上昇もあってか、入場チケット配布開始時間(=開場の45分前、開演の1時間半前)の前から長蛇の列が出来ていました。
俺はチケット配布15分前ぐらい現地に着いたのですが、その時点で500人以上は並んでいたんじゃないかと。
会場は1,961席あるそうですが、開演前にはほとんど埋まっていました。
空いていたのはVIP席ぐらい。

演奏曲目は、FCの曲が9割という編成。
しかも、なかなかマニアックな選曲。
レトロゲーム好きにはたまらない選曲かもしれません。
そのためでしょうか、他のゲーム音楽演奏会に比べて、客の年齢層が若干高めな気がしました。

公演は、おおまかに3部構成になっていました。
1面(いわゆる第1部)は吹奏楽の演奏+演出。
2面(いわゆる第2部)はバンド演奏+1面よりも大掛かりな寸劇。
3面(いわゆる第3部)は吹奏楽の演奏オンリー。
1面と2面は耳と目で楽しんで、3面は耳をフル活用して楽しむという編成です。

演奏も寸劇も妥協しないという謳い文句通り、演奏も演出も素晴らしかったです。
演奏についてはミスが少なくて、楽器の音色が互いに協調し合って響き合っていて、聴きやすかったです。
どの曲の演奏もすごく丁寧。
吹奏楽にありがちなキンキンしたハーモニーはあまりなくて、全体的に柔らかい感じでした。

演出は、なんというか、色々とすごかったです。
手の込み具合といい、タイミングの合わせ方といい、演出のためにどれくらい時間をかけたんだろうと思わずにはいられないほど。
FCのゲームはほとんどプレイしたことがない(FC全盛期の頃、実家がゲーム禁止家庭だったため)ので、元ネタは半分も判らなかったのですが、それでもなんだかすごく楽しめました。

1つ気になったのは、観客のマナーの悪さ。
演奏中に平気で席を立ったり、ホールに入ってきて席を探してウロウロしていた人が、ちょっと目障りでした。
FCBの方針として、そのあたりはあまりうるさくないのかもしれないのかもしれませんが、観賞していてやや気になりました。

何はともあれ、原曲や演出の元ネタがわからなくても十分に楽しめた公演でした。
次回も開催されるのなら、できればもう少し、曲の年代を幅広くしてほしいなぁ、と思います。
FCばかりではなく、SFCのレパートリーも増やして欲しいです。


追記は、セットリストと曲ごとの雑感になります。

[GMCD] 志方あきこ / 謳う丘 ~Ar=Ciel Ar=Dor~

志方あきこさんの「謳う丘 ~Ar=Ciel Ar=Dor~」をゲット。
ちなみに、初回限定版です。小冊子付きでDVDサイズ。

本作は、PS3のRPG「アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く」のイメージCDと銘打たれています。
が、聴いた印象と小冊子の解説からすると、アルトネリコ3単体というよりは、アルトネリコシリーズ全体のイメージCDと言った方が近いと思います。
3の世界観だけでなく、アルトネリコシリーズ全体の世界観に触れられています。

曲調は、ほぼ民族音楽調。
アルトネリコ1?3で多く見られた曲調です。
ただ、志方さんが手がけているので、より一層重厚です。
バックで奏でられる楽器の音色も、ボーカルの多重エスノも。
曲を構成する全てが積み重なって、深い厚みを醸し出してます。

アルトネリコシリーズのヒュムノス全般に言えることですが、やはりこのCDの曲も、日本語の部分が少なくてヒュムノス語の部分が多いので、歌詞カード見ないと何言ってるのかわかりません。
メロディだけでも十分楽しめるので、それはそれで問題ないのですが。
ただ、歌詞カードを読みながら曲を聴くと、より曲の世界観に入り込むことができます。
さらに限定版の小冊子では、それら歌詞の元になった神話や世界観が綴られていて、曲が形作る世界観に広がりを与えます。
曲(メロディやハーモニー)を楽しみ、歌詞を楽しみ、世界観を楽しむという、三段階で楽しめる曲だと思います。

曲や歌詞は、アルトネリコシリーズを知らなくても楽しめると思います。
が、世界観になると、ゲームプレイ済み+設定資料読了済み推奨かもしれません。
俺の場合、アルトネリコシリーズの世界観の設定はWikipediaで仕入れた程度しか知らないので、正直なところ、小冊子に書いてあった解説の全部を理解することはできませんでした。

アルトネリコシリーズのヒュムノスコンサート、もしくは志方あきこさんの曲が好きな方にはオススメです。


以下、曲ごとの雑感になります。

[GMEV] 東京ファンタジックブラスバンド 第4回演奏会

ゲーム音楽専門の吹奏楽団「東京ファンタジックブラスバンド」の第4回演奏会に行ってきました。
会場は、練馬文化センター小ホール。

昨日に引き続き、2日連続のゲーム音楽演奏会の鑑賞。
実は、直前まで行こうかどうしようか迷ってました。
昨日の今日で遠出するにはもう若くないし、体力的に厳しいかな、と思ったから。
それでも行こうと決意したのは、「かまいたちの夜」と「LIVE A LIVE」が聴きたくなったからでした。

セットリストを見ると、FC, SFCなどの古いゲームから、PS2やPSPなど新しいゲームまで、幅広くピックアップ。
3分の2強は知ってる曲でしたが、残りはあまり馴染みのない曲でした。
けど、どこかで聴いたことのある曲だったりしたので、知らなくても十分楽しめました。

吹奏楽の演奏会でよく見られるような演出は控えめで、演奏の方に重点を置いていた模様。
細かいネタ演出が満載な演奏会も好きだけど、こういう聴かせる演奏も好感が持てました。

心残りは、演奏ミスがかなり多かったこと。
一発で目的の音を出すのは難しいのでしょうが、出だしで「ぷわ~」と外しがちだったのが、ちょっと耳につきました。

いくつかハプニングもありつつも、楽しい演奏会でした。
やっぱり生音はいいよね。


追記は、セットリストと曲ごとの雑感になります。

[GMEV] コスモスカイオーケストラ 第3回定期演奏会

ゲーム音楽中心のアマチュアオーケストラ「コスモスカイオーケストラ」の第三回定期演奏会に行ってきました。
会場は、江戸川区総合文化センター 大ホール。

コスモスカイオーケストラの公演に参加するのは、今回が初めてです。
このコンサートを知ったのも、1ヶ月ほど前に開催された「PRESS START」でもらったフリーペーパー「2083」だったので、わりと直前です。
ただ、フリーペーパーとゲーム音楽の公演情報ポータルサイト「2083」に紹介されていた演奏曲目が、見事なまでに自分の好きな曲ばかりで、「これは行かなきゃ後悔する!」と思い、馳せ参じた次第です。
まぁ、あまりに気が急いていたのか、開場予定時間よりも1時間45分も前に会場に到着してしまいましたが。
ちなみに、あまりに人が多かったので、開場は予定より30分早い16:00でした。
開演は、予定通り17:00でした。

会場のホールは座席が1,494個あるそうですが、開場後30分でほぼ埋まっていました。
アマオケで約1,500人も集客するなんて、すごいとしか言いようがないです。

演奏曲目は、3分の2がスクウェア系で、残りは非スクウェア系でした。
中にはゲーム音楽ではない曲もありました。
TVCMやドラマの曲のメドレーや、NHK大河ドラマのメインテーマなど。
間口の広いオケのようです。
セットリストの詳細は、追記を参照してください。

コスモスカイオーケストラは、その名前の通りオーケストラの楽団だと思いますが、今回の公演では通常のオケとは異なり、エレキギターやドラムなどを取り入れた曲が多かったです。
その分、激しさや迫力が増加。非常に聴き応えがありました。
バトル曲のような原曲からして激しい曲では、圧倒されっぱなしでした。

難点は、主にライブパートである第1部で見られたのですが、激しさに流されて、勢いだけで押し切っているようにも聴こえた箇所がいくつもあった点。
音の強い部分では特に、若干演奏が雑になっていたような気がします。
パーカス(特にドラム)の音が強くて、弦の音を掻き消してしまっているところが多々あったのも、気になりました。
オーケストラパートである第2部のバランスは悪くなかったので、おそらく曲の勢いに流されてしまっただけかと。

とはいえ、なんだかんだ言っても、やっぱり楽しかったです。生音はいいよね。
次回第四回公演もあるのなら、都合がつけば参加したいです。


以下、セットリストと曲ごとの雑感になります。