[GMCD] FINAL FANTASY 零式 Original Soundtrack

PSP用RPG「FINAL FANTASY 零式」のOSTをゲット。
HD版でも初回限定版でもなく、通常版です。
CD3枚組で、全56曲収録(ブランクトラック除く、シークレットトラック2曲含む)。
再生時間は、トータルで約3時間8分ほどでした。

ちなみに、ゲームは無印、HD版ともに未プレイです。
声優がやたら豪華という点と、テーマソングをBUMP OF CHICKENが手がけているから、BUMP好きの友人は買うんだろうなぁと思った印象しかないです。
実際、買ったらしいですが。

そんな自分が、4年ほどの時を経てOSTに手を出したキッカケは、先日の4starオーケストラ2015で演奏された「我ら来たれり」を聴いたからでした。
初聴きだったにもかかわらず、その格好良さに一発で惚れ込んでしまいました。
それでも念のために、ゲームを買った前述の友人に「FF零式って、曲良い?」と確認したところ、「ゲームに集中しててあんまり聴いてないけど、良いかも」という言質を得られたので、即ポチリ。
そして今に至ります。

確かに曲はすごく良かったです。
全体的にはオーケストラ調を主体でまとめられていて、重厚で渋くて勇壮な音色の曲が多いです。
そして、一曲一曲がとにかく格好良い。すこぶる格好良い。
オーケストラ調だけど、いわゆる雰囲気音楽ではなく、曲として自立している感が強いです。
ゲームを知らなくても、わりと簡単に曲の雰囲気に浸れるというか、入り込める感じがしました。
中にはハードロック調のものもありますが、数はそれほど多くない印象。
コンポーザの石元丈晴氏の代表作といえば「すばらしきこのせかい」という印象が強かったので、あんな感じのテクノ調なのかな、と聴く前は勝手に想像していたのですが、それを簡単にぶち壊された気分を味わいました。良い意味で。
石元さんって、こういう曲もめちゃくちゃ書けるのか。すごいなぁ。

聴いていてふと感じたのは、「我ら来たれり」を主題とするアレンジ曲が多い点。
結構あちこちの曲で同じフレーズを耳にしました。
ただ、「我ら来たれり」自体が神がかり的に格好良い曲なので、そのアレンジが多くてもあまり気にはなりませんでした。
むしろ、あのフレーズを聴くだけで、条件反射的に気分が高揚しました。
完全にすりこまれてる気がするけれど、気にしません。

ひたすら格好良く決めているOSTなのですが、その中で群を抜いて異色な曲があります。
シークレットトラックの「カラフルフォーリンラブ」。
最初聴いたときの感想は、「なんだこれ?(唖然)」でした。
曲調は、いわゆるアイドル曲。明るくて軽くてポップです。
本編の重い曲調からのあまりの一変ぶりに、それまでの「格好いい曲ばかりだなぁ・・・(しみじみ)」という感慨を、10秒ちょっとのブランクを経て一撃でぶち壊されました。
それくらい、ある意味破壊力抜群な曲です。
でも、嫌いではないです。
ちなみに、カラオケ版まで収録されているという破格の待遇です。

最初は「我ら来たれり」が目当てで購入したOSTでしたが、どの曲も本当に格好良かったです。
4starオーケストラ2015で出会えた巡り合せに感謝しつつも、生演奏で聴く前に原曲を聴いておけば良かったと軽い後悔も感じました。
とりあえず公式サイトの試聴で「我ら来たれり」を聴いてみて、そこで「格好良い」と思えたら迷わずOSTの購入をオススメします。

[GMEV] Game Addict's Music Ensemble 5th Concert

ゲーム音楽を演奏するアマチュア吹奏楽団「Game Addict's Music Ensemble」(通称GAMEバンド)の第5回演奏会「Game Addict's Music Ensemble 5th Concert ~がんばれ神々の怪盗ペイントフロンティア~」に行ってきました。
会場は、習志野文化ホール。
15:00開場、15:30開演で、19:00ちょっと過ぎに終演しました。

それにしても、発表当時から見る度に思ってましたが、サブタイトルがいつ見てもいつも以上にカオスです。
演奏を聴き終わった今見ると、確かにサブタイトルに間違いはなかったのですが。

演奏形式は、これまでのナンバリングコンサートと同様に、吹奏楽+一部楽曲で演出(寸劇)。
ただ、これまでとは異なり、第一部は全力で演奏に集中し、第二部は寸劇を交えたものが多めという構成でした。

今回は「MONSTER HUNTER」をメインにしつつも、バラエティに富んだ選曲だと思いました。
レーシングゲームの曲あり、サスペンス系アドベンチャーゲームの曲あり、王道ヒーローモノありと、実に多彩でした。
そして、あまり他の演奏会では聴かない曲が多かったです。
「サガ フロンティア」は有名なようでいて、あまり演奏会で聴かないような。

曲調も吹奏楽一辺倒ではなく、スカを交えたり、パーカッションオンリーのストンプ風の曲を混ぜてみたりと、飽きさせない工夫が見られました。

で、肝心の演奏技術ですが、すごくハイレベルでびっくりしました。
GAMEバンドのコンサートには、ひょんな縁で2ndから毎回足を運んでいるのですが、その当時の演奏から考えたら、段違いにレベルアップしています。
2ndの頃はお世辞にも上手いとは言えなかったけれど、今回は手放しに素晴らしかったと感じました。
音が外れてピロッてるところもちょこちょこありましたが、あまり気にならない程度。
非常に安定感のある演奏になっていました。

編曲も、原曲に忠実にするあまり演奏者にムリを強いるようなものではなくなり、原曲と実演のバランスを取ったものに収まっていたように思います。
演奏が安定していたのは、編曲が良かったことも要因の一つかもしれません。

元々ゲーム音楽に対する熱意や愛情の強い吹奏楽団でしたので、そこに演奏技術や編曲が伴ってきて、音色の隅々まで聴き応えのある演奏会になっていました。
津田沼まで足を運んでも十分なお釣りが来るくらい、魅力のあるものになっていました。
終演したとき、すごく満足しました。

そして、GAMEバンドといえば演出。
前回ほどの大道具(というか巨大道具)はあまりありませんでしたが、細かいところでニヤニヤさせられることがしばしば。
演出を行う役者さんたちの細かい演技に、しばしば笑いを誘われました。
プレイしたことのないゲームでも、王道ネタが混ざっていたり、セオリーから外れた展開に発展したりして、とにかく楽しめました。
本当に、聴いて楽しい、見て楽しい演奏会でした。

あえて難点を一つ上げるとすれば、演出に目を取られて、曲の演奏に集中できなくなる点。
せっかく素晴らしい演奏なのに、なんだか勿体無い気もします。
とはいえ、演奏に集中させようとすると演出が一切無しになってしまうし、演出は演出でとても面白いので、欲張りな注文なのかもしれません。
GAMEバンドは時々演出を控えて演奏に注力した演奏会を開催してくれるので、そこで満足するしかないのかなぁ。

そんなこんなで。
非常に盛り沢山で演奏時間の長い演奏会でしたが、聴き応えも見応えも抜群で、聴き終わった後の満足度が高かったです。
次回は10周年記念コンサートを開催するとのこと。
GAMEバンドがもう設立して10年経つことも驚きですが、今回の演奏会があまりに良かったので、次回も本当に楽しみです。


これより下の追記には、今回のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] 坂本英城オーケストラ作品集

ゲーム音楽のコンポーザである坂本英城氏の曲のオーケストラアレンジアルバム「坂本英城オーケストラ作品集」をゲット。
全17曲収録で、再生時間はトータルで約66分。

坂本氏と言えば、数多くのゲームのBGMを手がけている方。
このアルバムには、そのうち「勇者のくせになまいきだ:3D」(以下、勇なま3)と「無限回廊」の曲がオーケストラアレンジされて収録されています。

ちなみに、自分はどちらのゲームもプレイしたことがありません。
勇なまシリーズは「勇者のくせにこなまいきだ。G」だけ、表面のラストまでプレイしたことがある程度。
ただ、勇なま3の「ファイナル・ギャザリング!」と「来たるべきセカイ」は、プロ・アマ問わず結構あちこちの楽団のコンサートで演奏されていたので、以前からなんとなく耳馴染みがありました。
耳にする度に「いい曲だな」と思いはしました。
が、なかなかCDまで手が伸びず。

手が伸びなかった最大の原因は、ゲームをよく知らないという点もあるんですが、それよりも多分、CDジャケット表面一杯の坂本氏のドヤ顔かと思います。

それが一転して購入に至ったのは、先日の「4starオーケストラ2015」の2日目のコンサート。
そこで演奏された「無限回廊」の「prime #919」があまりにも格好良くて、一発で虜になってしまいました。
懐事情によりちょっとだけ躊躇ったけれど、結局ガマンしきれなくてAmazonでポチリました。

一通り聴いてみて感じたのは、「オーケストラ形式のクラシック音楽を聴いてるみたい」でした。
ゲーム音楽のアレンジを聴いているような感じではなくて、このアルバムの一曲一曲がゲームとは切り離されて、一つの楽曲として完成されているような感じ。
ゲームのオーケストラアレンジアルバムにありがちな、原曲の雰囲気をあの手この手で再現しようと苦心しているような要素がまるでなくて、普通にド直球のオーケストラ曲でした。
クラシック音楽の演奏会の最初の小曲の一つとして演奏されても、「へー、こういう曲があるんだー」ってすんなり受け入れられてしまえるんじゃないかとすら思えました。

1曲1曲はすごく短い(大体2~5分、例外的に1曲だけ9分弱)のですが、その1曲の中にメリハリのある曲展開があって、最初からすごく楽しめました。
ゲームや原曲を知らなくても十分楽しめます。

それにしても、聴けば聴くほど「prime #919」が好きになりました。
1分10秒あたりの展開の切り替わりには、いつも鳥肌が立ちます。
これは、4starオーケストラ2015で選曲されたのもわかります。
もう一回、生オケで聴きたいなぁ。

いっそ、「交響組曲『勇者のくせになまいきだ:3D』」と「交響組曲『無限回廊』」として全曲演奏会してほしいレベルです。
「ファイナル・ギャザリング!」や「来るべきセカイ」、「prime #919」だけでなく、どの曲も生演奏で聴きたくなりました。

本作は「坂本英城オーケストラ作品集」と言いつつ、勇なま3と「無限回廊」のみの収録でしたが、それでもものすごく満足できたアルバムでした。
こんなにハイクオリティだったなら、もっと前に買って聴いておけば良かったです。
ジャケットのドヤ顔に連戦連敗だった昔の自分を恨めしく思います。
そんなわけで、ゲームや原曲を知らなくても、オーケストラの曲が好きな方にはオススメです。

[GMCD] THE LEGEND OF LEGACY Original Soundtrack

ニンテンドー3DS用RPG「レジェンドオブレガシー」のOSTをゲット。
ディスク2枚組みで、全35曲収録。
再生時間は、トータルで約1時間35分です。

ちなみに、ゲームは未プレイです。
同日発売の「テイルズ オブ ゼスティリア」よりもこちらの方が魅かれるものを感じたのですが、当時ちょうど金欠で、評判聞いてからにしようとしたら評判がイマイチだったので、結局プレイしていません。
でも、BGMを担当されたのが浜渦正志さんだったので、曲はすごく気になっていました。
OST発売してくれてありがとう!

曲調は、オーケストラ主体。
高音域の音の使い方が印象的で、全体的にキラキラして華やかな感じがします。
そういう点で、すごく浜渦さんらしい曲でした。
特に、戦闘曲(らしき曲)の「双次元バトル」は、聴いた瞬間ふわっとサガフロ2やシグマハーモニクスを思い出しました。

ただ、これまでの浜渦さんの曲より、なんとなく牧歌的な感じがします。
FF13のようなツンツンした感じはなくて、のどかでゆったりした感じ。
ゲームの邪魔をせず雰囲気作りに特化したためではないかと思います。
そういう意味では、BGMとして上手な曲だと思います。

ただ、その分、派手で尖った曲がないという気もします。
手のひらサイズのこじんまりとした曲が多めという印象です。
きっと、ゲームをプレイしていると、より楽しめるタイプのOSTだと思われます。

とはいえ、全体的に良曲揃いだし、サガフロ2やシグマハーモニクスの曲が好きな人にはツボるのではないかと。
特に「双次元バトル」や「守護者」などのバトル(っぽい)曲は、これまでの浜渦さんのバトル曲好きにはたまりません。
「これこれ、待ってました!」という期待通りの曲で、聴いているとたぎります。
「ドラゴンバトル」や「神将バトル」はロック色が強めでちょっと毛色が違いますが、バトルっぽさは炸裂しています。
というか、浜渦さんってこういう曲も書けたんですか。ちょっと驚きました。
・・・・・・あでも、FF13にこんな感じの曲あったような。

これまでの浜渦さんの曲らしさが出ているので、浜渦さんの曲が好きな方にはオススメです。
特に、サガフロ2やシグマハーモニクスが好きな方には、とりあえず聴いてみて欲しいと思います。

[ゲームRev] テイルズ オブ ゼスティリア

PS3のRPG「テイルズ オブ ゼスティリア」(以下TOZ)を、とりあえずクリアしました。
難易度は、序盤セカンド、中盤ノーマル、終盤シンプルと少しずつ段階を下げながらプレイ。
結果、クリア時のLvは平均67ぐらいでした。
クリアまでのプレイ時間は、サブイベントを気が向いたらこなしながら進めて、約55時間。
DLCシナリオは未プレイです。

テイルズ オブシリーズのマザーシップタイトルは、なんだかんだで2作除いて全てプレイしてきていたのですが、最新作のTOZは前情報を聞いてもピンと来るものがなくて、発売日購入を見送ってました。
そうしたら、発売日以降あちこちのレビューが大炎上。
ただ、OSTの評判はすこぶる上々で、つられてOSTを買って聴いてみたらものすごく良曲揃い。
何故あんなに大炎上したのかと、曲がどんな風に使われているのか、それと今年のテイルズ オブ フェスティバルがTOZ押しなのが目に見えていたので、手頃な価格に下がった頃合を見計らって中古で購入してプレイしました。

炎上した理由は、プレイしてみてなんとなくわかった気がしました。

まずはシナリオについて。
当初ヒロインと目されていたキャラクターが序盤で途中離脱したきり戻ってこない、というのは、炎上したレビューで知っていて心構えができていたので、それほど抵抗はありませんでした。
「あー、これが炎上した理由の一つかー」という程度の感慨。
確かに、あまりに唐突で、かつそれほど深い理由があっての離脱ではないので、不満を持った人の気持ちもわからないではないですが。

それよりも、シナリオが全体的に薄いのが気になりました。
先の気になるストーリーでは全くなくて。
導師の試練は過酷だと序盤で脅されていたわりには、全然過酷な感じがしなくて、正直物足りないです。
ストーリーを流し見しつつ、作業的に「次はあっちか」「今度はこっちか」と進めていました。
ひたすらストレートな話で、なんかもうちょっとこう、二転三転する人間ドラマが欲しかったです。

そして、そのシナリオの薄さを、ダンジョンの広大さかつ複雑さで時間稼ぎして誤魔化していたように感じました。
ダンジョンの数はかなりありましたが、メインストーリーには関係のないダンジョンも数多かったです。

また、何かというと「人間が悪い」「スレイはすごい」の連続には、さすがに胸焼けがしました。
さらに、ラスボスに関しては、色々それっぽい理屈を言っていたけれど、どう考えても自業自得の逆ギレにしか見えなくて。
けれど、それに対して慈悲を与えるスレイには、「すごい」を通り越して違和感しかありませんでした。
なんか、納得いかない。

テイルズ オブシリーズの特徴の一つであるバトルシステムですが、そこそこ爽快感はあったと思います。
神衣化システムも、面白い仕組みだと思いました。
ただ、TOVのあたりから特にそうなんですが、戦闘でいろいろやれることが多過ぎです。
全然覚えられなくて、とりあえず○ボタンと×ボタン連打しかできませんでした。
自力での秘奥義の出し方すらわかりませんでした。
とはいえ、条件を満たせば自動的に秘奥義を発動してくれるスキルがあったので、そこのケアには助けられました。

他に気になった点が2つほど。
1つ目はカメラワーク。
時々カメラがバトルフィールド内の障害物にめり込んで、操作キャラがフレームアウトしてしまい、何がなんだかわからなくなってしまうことが、かなりの回数ありました。
今回は、通常フィールドがそのままバトルフィールドにシームレスに移行するので、通常フィールド上の障害物がそのままバトルフィールドにも反映されて、結果的にバトルフィールド上の障害物が多かったことが原因ではないかと。
シームレスに移行するようにした点は評価したいですし、テストプレイでこの弊害は製作側でも気付いていたと思うのですが、きっと気付いた時にはもうどうしようもなかったんでしょう。たぶん。

2つ目はダメージ値の表示。
連続ヒット分の累計表示になっていることに気付くまで、かなり時間がかかりました。
敵の残りHPが1000ぐらいで、20ヒット目のダメージ表示が1000以上なのに、敵が倒れなくて「なんで?」と中盤まで混乱していました。
一撃ごとのダメージ表示に慣れているので、これは正直解り難かったです。どうしてこうなった。

と、不満点ばかりが募った本作ですが、音楽はやっぱり素晴らしかったです。
音楽の力で最後までプレイできたような気がします。
特に水の神殿は、あまりにもイラッと来るギミックがあちこちにあって、音楽が良くなかったらコントローラ投げつけていたと思います。
また、「Rising Up」と「Journey's End」を聴きたいがために終盤までプレイして、その延長でクリアまでプレイしたような気がします。
TOZは、すごく音楽に助けられた箇所が多かったです。

これまでのテイルズ オブシリーズのシナリオに魅力を感じている人には、TOZは正直あまりオススメできません。
バトルやり込みタイプの方も、やればやるほどストレスが溜まると思うので、ちょっと控えた方がいいかも。
キャラクターに魅力を感じる傾向が強い方であれば、プレイしてもいいんじゃないかなと思います。

[GMEV] 4starオーケストラ2015

5/3~5に八王子で開催された、4年に1度のゲーム音楽コンサート祭「4starオーケストラ2015」
このうち2日目の「4star ensuite Orchestra Concert」と、3日目の「4star Primal Orchestra Special Concert」に行ってきました。

「4starオーケストラ」は、リンク先を見てもらえるとわかるように、いくつものゲーム音楽のコンサートで構成されたイベント。
「オーケストラ」と付いていますが、オーケストラに限らずアンサンブルやピアノ独奏など、色々な演奏形式のコンサートが開催されました。
「4starオーケストラ」というよりは、「4starゲーム音楽祭」と言った方が近いような。
クラシック音楽の祭「ラ・フォル・ジュルネ」(熱狂の日)みたいに、もういっそ「オーケストラ」を取って「4star」でいいんじゃないかとすら思います。

2011年以来2回目の開催となる今回は、公演数や内容が前回よりもパワーアップ。
そのため、本当は他にももっと行きたい公演があったのですが、懐事情により2つに絞込まざるを得ませんでした。
今年のGWは、コンサートがいくつも重なり過ぎです。
おかげで、5/2から4日連続でどこかしらのコンサートに出かけていました。

そんなわけで、GWはこれ以上ないというほどの音楽充をしたため、コンサート1つずつ別エントリにするほどの体力が残っていないので、まとめて1つのエントリで投下します。

まずは、5/4に開催された「4star ensuite Orchestra Concert」。

率直に言って、非常に面白かったです。
有志の公募による一回限りの編成ということで、開演前は「グダグダになるんじゃないかなぁ」と不安視していたのですが、全くの杞憂でした。
有志連合であることを感じさせない一体感。
そして、最初から最後までゲーム音楽愛に溢れたエネルギッシュな演奏で、非常に迫力がありました。
演奏者の方々の全力投球っぷりがすごかったです。
また、大きく見せるところは見せ、それでいて控えるところは控えてと、緩急の付いたダイナミックさも素晴らしかったです。
1曲目から最後まで、どこを取ってもクライマックスでした。

若干、勢いの波に乗って強引に押し切られたような、荒削りに感じた部分もありました。
そういう点では、表現力の幅が乏しかったようにも思います。
でも、チケ代を考えたら、かなりのコスパの良さでした。
満足度は、余裕で100%を吹っ切りました。

時々音の外れたところや和音の響きにズレを感じたところもありましたが、まぁそこはそれ。
「そういうこともあるよね」で済ませられる程度でした。

セットリストは、上記のリンク先から辿ってもらえるとわかると思います。
アンコールは、FF8の
  Don't be Afraid
  Force Your Way~The Man with the Machine Gun
でした。

次に、5/5に開催された「4star Primal Orchestra Special Concert」について。

こちらはオーケストラオンリーではなく、オケ+バンド+コーラスという編成。
ゲーム音楽のスタジオ録りでよくある編成なのではないかと思います。
そのため、「ensuite」よりも楽器の種類は多彩だけれど、人数的には小規模でした。

エレキギターやシンセサイザーなどの電子音、コーラスなどがあったためか、スピーカーを使用していました。
スピーカーを通すと高い周波数と低い周波数の音が削り落とされてしまうので、正直なところ、スピーカーを通さない生音で聴きたかったです。

演奏は全体的に素晴らしかったです。
楽器も多彩だったけれど、編曲や表現も実に多彩でした。
ただ、時々盛大に音を外していたのは、少し気になりました。

それよりも、これまであまりコンサートで聴いたことのない曲が目白押しだったことが、個人的には感動ものでした。
まさかあの曲が!? という曲が、ここぞとばかりにあれもこれもと勢揃い。
昔からのゲーム音楽好きにはたまらない選曲でした。
選曲された方、よくやった。

セットリストは、こちらも上記のリンク先を参照してください。
アンコールは、
  ペルソナ4より「Never More」
  ルナ シルバースターストーリーより「風のノクターン(Lunar's Boat Song)」
  聖剣伝説 LEGEND OF MANAより「Song of Mana ~Opening Theme~」
  ファイナルファンタジーより「チョコボのテーマ」
  ファイナルファンタジー ヴォーカルコレクションズより「Pray」
でした。
今見返すと、アンコールがすごい豪華。

どちらのコンサートも、4starという大掛かりなイベントだからこそできたもののように感じました。
隠れた名曲を拾い上げてくれて、これまで「なんでこの曲、どこも演奏してくれないんだろう」というフラストレーションが、今回の4starで一気に解消された気分です。

難点が一つあるとすれば、会場が都心から遠かったこと。
八王子という東京都の南西の果てへ連日通うのは、さすがに体力的に辛かったです。
次回は、もうちょっと都心よりの会場を希望します。
理想は、東京国際フォーラム。

次回は2019年開催とのことですが、今回非常に楽しかったので、次回もまた楽しみです。
とりあえず、今回の4starに関わられた方々全員に、感謝の念を込めて「お疲れ様でした」と言いたいです。


これより下の追記に、2つの公演で印象に残った曲の雑感を記します。

[GMEV] Game Symphony Japan 9th Concert

ゲーム音楽をオーケストラで演奏するプロジェクト「Game Symphony Japan」(以下GSJ)の9回目の演奏会に行ってきました。
会場はサントリーホール。
12:30開演で、15:30頃終演しました。

ちなみに、今日と演奏曲目が6~7割ほど同じだった8th Concertが昨日開催されましたが、そちらには行っていません。
今年のGWは連日あっちこっちのコンサートに出かける予定だったので、これ以上懐に余裕がありませんでした。
サントリーホール公演は、GSJに限らずどのコンサートもチケット高い。。。

今回のエントリは少し辛口レビューになると思うので、嫌な予感がしたらバックしてください。

昨年の1st、2ndに続いてのサントリーホール公演。
1st、2nd、今年の新春コンサートと立て続けに素晴らしい演奏を魅せてくれたGSJが、今回はFF6をメインに演奏。
というわけで、期待を胸に喜び勇んで足を運びました。

結論から言えば、イマイチでした。
ちょっと擁護できないレベルで、イマイチでした。

特に不満だった点は、メインのFF6の演奏と編曲。

まず前者ですが、和音の崩れが非常に多かったです。
音が外れる、音の出だしが合わない、というのがこれまで以上に多かったような気がしますが、一番不快に感じたのはパート間のテンポのズレ。
音色同士のテンポが合っていなくて、なんとも座りの悪い感情を沸き起こされたことがしばしばありました。

しかも、サントリーホールは音響が非常に良く、音の響きを誤魔化しなく真っ直ぐに広げてしまうから、不快な響きすら増幅されて、より不快に思ったのかもしれません。

原因は、単純に練習不足のような。
個人練習やパート練習は結構されたと思いますが、全体練習はあまりしていないのではないかと推察します。

そして、後者の編曲についてですが、曲の隙間から少し手抜きな感じがしました。
FF7の時に感じた熱意があまり感じられなくて、「とりあえず、大きな音出しとけば喜ぶんでしょ」みたいなテキトー感を受けました。
特に強かったのは、FF6の第1部。
序盤の「戦闘」あたりから最後の「メタモルフォーゼ」までほぼずっと主旋律は終始フォルテで、メリハリも工夫もあまりなくて、がなり立てているだけのように聴こえました。

アレンジは強くなく、どの曲もかなり原曲重視でした。
基本的に1ループ、人気のある曲だけ2ループ。
原曲重視+基本1ループだったから、主旋律がずっとフォルテだったのだと思います。

ただ、プレトークで触れられていましたが、FF6は「妖星乱舞」と「蘇る緑」の2曲だけで約40分、大体交響曲1つ分に相当するため、他の曲は基本1ループにせざるを得なかったのでしょう。
他の曲も一曲ずつじっくり演奏していたら、小曲+協奏曲どころか、尺が半日ぐらいになってしまいそうです。
それで原曲重視の1ループにした結果、主旋律をバーンと提示するだけに留まってしまい、その後展開ができず、あまりメリハリのない編曲になってしまったのではないかと。
そう考えると、事情はわからないでもないです。

でも、そこはそれ、プロとしての工夫を見せて欲しかったです。

あと、個人的にはFF6にバンドサウンドはいらないような気がしました。
FF7に比べてFF6の原曲の方がオーケストラっぽさがあるので、いっそオーケストラだけの演奏の方が良かったような。
ベースはコントラバスやチューバがいるし、エレキギターがオケの音色をかき消してしまうことがしばしばあったし、オケとバンドが一斉にかき鳴らすと和音の響きがなくなって単なる音の塊にしかならないしで、あんまり良いところを感じませんでした。

と、不満ばかりが並んでしまいましたが、これまでのGSJの実績を加味して考慮したら、曲を欲張らずに絞り込んで練り込んで、音色をちゃんと合わせれば、素晴らしいコンサートになるのではないかという期待もあります。
これまでのコンサートで、原曲と原作ゲームへの尊敬と愛情を全力で表現してきていたのだし、今回の演奏会はあまりに勿体無いです。
「あ、ここはいいな」っていうところもあったので、しっかり準備した上での再演、というか再誕を希望します。


これより下の追記は、今回のセットリストと、曲ごとの感想になります。