[GMEV] Liebe und Wiedergeburt

昨日11月29日に開催された、イド ストリングアンサンブルとMelodies of Crystal(以下MoC)主催によるゼノギアスの演奏会「Liebe und Wiedergeburt」に行ってきました。
会場は、練馬文化センター 小ホール。
15:00開場、18:00終演でした。

ちなみに、演奏会のタイトルは終演後の今になっても読めません。
開場前のカゲアナを聞いてもわからなかったし、帰宅後にGoogle翻訳で再生してもさっぱり聞き取れませんでした。
まぁ、Google翻訳のおかげで日本語訳はわかりましたが。

MoC主催のゼノギアス演奏会は、2013年に開催された「SCHWINGT FREUDIG EUCH EMPOR」以来2回目。
前回の演奏会は別件と被ってしまって行けなかったので、今回こそはと意気込みつつチケットゲット。
チケット、販売開始5分で売り切れたとか。よく取れたな自分。

そのため、前回の演奏内容との比較はできないのですが、セットリストは前回と9割ほど同じ模様。
「氷の顎」「鋼の巨人」が本編に追加されていたり、アンコールの曲目が違っていたりなど、一部再構築されている部分もありますが、概ね同じっぽいです。
そういう意味では、演奏会のタイトルこそ違えど、2013年版の再演に近いです。
とはいえ、譜面まで同じなのかは、前回の演奏会に行けなかったのでわかりません。

ちなみに、セットリストはMoCの公式サイトに全て掲載されているので、そちらを参照してください。
アンコールまで全部載っています。
なお、アンコールの内訳は、「Lost...きしんだ かけら」や「夢の卵の孵るところ」などをメドレーにしたものでした。

演奏会全体は、全3部構成。
パンフレットに掲載されていた主催者コメントによると、曲の流れは、
  第1部:エピソードI~IV
  第2部:ラハン~ビリー加入
  第3部:シェバト~エンディング
とのことです。
エピソードI~IVを第1部に持ってくるあたりが、上手い構成だなと思いました。
というか、この構成を見て、ものすごくゼノギアスを再プレイしたくなりました。
10年以上前にプレイして以来、やってないしなぁ。トラウマが怖くて。

トラウマと言っても、有名なみんなのトラウマ「缶詰」よりも、個人的にはバベルタワーの方が怖いです。
何度やってもジャンプに失敗し続け、数時間リトライしまくったトラウマは、きっと一生忘れない。。。

アレンジ強度は、ゲーム音楽演奏会としては強めな方でしたが、MoCにしてはそれほど強くない印象を持ちました。
第1部はそこそこ強めにアレンジされていましたが、第1部より第2部の方が、第2部よりも第3部の方が、より原曲重視でした。

その編曲ですが、もうとにかく素晴らしかったです。
原曲の良さをそのままに、弦楽器+ピアノに違和感なく落とし込んだ点がまず見事。
そこに、弦楽器にできる表現の味付けが追加され、これがまた絶妙でした。
さらに、メドレー形式のときの曲と曲の繋ぎも見事でした。

そんな編曲に見事に応えた演奏も素晴らしかったです。
技術力も表現力も、めちゃくちゃ高かったです。完成度激高。

比較的原曲重視なアレンジだったためか、曲によっては演奏がすごく難しい曲もあったと思います。
原曲からして、変拍子多いし、そもそも変な拍子の曲多いし、そして転調もあるし。
曲が進めば進むほど難解な曲が多いのに、曲が進めば進むほど原曲重視で難解なままという、演奏者泣かせの曲構成だったのではないかと。
しかし、それを乗り越えて、見事に演奏しきったのが本当にすごかったです。
圧巻の演奏でした。

特に第3部は、息つく暇があるなら耳に集中したいと思ったほどの演奏でした。
「天上の楽園ソラリス」からエンディング曲「SMALL TWO OF PIECES」までの怒涛の展開が、本当に圧倒的でした。
「演出の都合上、第3部が始まったら途中入場不可」という事前告知がありましたけれど、それも納得の展開でした。

というか、第3部はほぼ切れ目のない演奏だったので、そもそもマナー的に途中入場できなかったかもしれませんが。

個人的に一番印象に残った曲は、「最先と最後」でした。

原曲は全編コーラスオンリー。
しかも、音の強弱というかニュアンスが最大の聴きどころなのに、そのニュアンスが非常に繊細で難しい。
特に後半の8回ループは、譜面上は全部ほぼ同じだけど、ループごとに主旋律と和音のバランスが少しずつ異なっていくという。
そんな「最先と最後」を弦楽器+ピアノだけでどうやって表現するんだろう、と演奏前から気になっていました。

一言で言えば、凄まじかったです。
弦楽器がコーラスみたいにちゃんと歌い上げていて、ニュアンスも原曲をほぼそのまま再現。
徐々に盛り上がっていく様には、鳥肌が止まりませんでした。
ゼノギアスの曲の中では「夢の卵の孵るところ」と1, 2を争うくらい好きな曲だったので、それをあんなに感動的な演奏にしてくれて、本当に感謝してもしきれません。

他に気になった曲といえば、戦闘曲全般。
どの戦闘曲も迫力があって格好良くて、テンションの上がりっぷりが半端なかったです。
一番は、やっぱり「覚醒」かな。
不穏な「予感」からの引きもあって、最高に盛り上がりました。

そういえば、「覚醒」の次の「神に牙むくもの」の合わせっぷりには、感心せざるを得ませんでした。
よく空中崩壊せずに合わせてきたなぁ、と。
やっぱり、MoCは個々人の演奏技術力が全体的にすごく高いです。

ゼノギアスと言えば外せない「飛翔」。
最初はゆったりした曲調で2ループほど演奏され、その後一転して原曲ベースで演奏。
その原曲ベースに切り替わった途端の「キターッ!」感が、半端なかったです。
あの疾走感、たまりません。

あとは、ちょっとクスリとさせられた「熱砂の街ダジル」。
楽器の側面を叩いて即席のパーカッションにするなど、ちょっとした工夫が見られて楽しかったのもあるのですが、全てはピンポイント缶が持っていきました。
1ループ目終盤にさしかかったところで、指揮の大澤氏がおもむろに足元から缶を取り出し、最後に一発「カンッ」。
確かにあの音は外せませんが、「あなたがやるんですかっ!」ってツッコミたくなりました。

というわけで、弦楽器とピアノだけで奏でられたゼノギアス演奏会でしたが、非常に楽しめました。
相変わらずのハイレベルな編曲と演奏で、チケットが5分で完売したのもわかる気がしました。
また再演されるなら、また足を運んでみたいです。
まぁ、徐々にチケットの競争率が上がりそうな気がするので、次回もチケット確保できるのかどうかが一番の問題ですが。

[ゲームRev] 逆転検事2

2011年に発売されたDSのアドベンチャーゲーム「逆転検事2」をクリアしました。
プレイ時間は、1と同様に不明です。
ただ、1よりも時間がかかったような気がします。

「逆転裁判」シリーズのスピンオフ作品「逆転検事」の続編である本作。
1に引き続き、主人公は御剣検事です。
2で初登場のキャラもいますが、1から続投したキャラや、「逆転裁判」1~3で登場したキャラも結構出ます。
ちなみに成歩堂については、御剣の台詞の端々に彼の存在を匂わせる台詞があったり、ある背景絵に姿が見えたりしましたが、ストーリーに絡むような登場はしませんでした。

システムもほぼ1と同じ。
新規に搭載されたのは、「ロジックチェス」ぐらいでしょうか。
これは、証人が隠している情報を話術によって引き出すというもの。
システムの立ち位置的には、「逆転裁判」の「サイコロック」みたいな印象を受けました。

話術といっても単純に選択肢を選択していくだけだし、結構ヒントも多いので、それほど難しいものではありませんでした。
ただ、時間制限があるので選択肢を深く吟味する余裕はあまりなくて、咄嗟の判断で適当に選択していたらいつの間にか成功していた、というケースが多かったです。
そういう意味では、サイコロックの方が「俺、今すごく推理している!」という感じが強かったですし、成功した時の爽快感も強かったように思います。

1をプレイしたときに不満に感じた演出やシナリオのテンポの悪さは、2でほぼ改善されていたように思います。
プレイ時のストレスはかなり軽減されました。

それでも、証言のムジュンを指摘した時の爽快感や、事件を解決した時の達成感は、やはり「逆転裁判」のナンバリングタイトルに敵わなかったかなと。
いや、「逆転検事」シリーズが面白くないというわけではないのですが、「逆転裁判」シリーズが強過ぎるというか。
「逆転検事」シリーズの方は、証言のムジュンを指摘しても、いつもなんとなくモヤッとした印象が残りました。
また、真犯人を完全論破して章が終わっても、「あれ・・・解決、した・・・のか・・・?」という気分が抜けませんでした。
あれは、本当になんでなんだろう?

ちなみに、推理モノとしての難易度はそれほど高くないです。
1もそれほど高くなかったですが、2の方はさらに易しくなっていたような気がします。
証言のムジュンを見つけるシーンでも、かなり直接的なヒントが台詞のニュアンスから得られるので、わりとすぐに気付けます。
おかげで、攻略サイトに頼ることなく最後までプレイできました。

むしろ、証拠探しの方でよく苦労させられました。
トリックは大体わかっているのに、証拠品や推理ロジックのネタが見つからなくてなかなか先に進めないことがしばしば。
そういえば、同じことが「逆転裁判2」でもよくあったなぁ。

シナリオは、1よりも面白かったです。
詳しくは書けませんが、特に最終章の後半(中編~後編)の盛り上がりはテンション上がりまくりで、ほぼ一気にプレイしました。

ちなみに、1とは直接的な繋がりはないものの、ゲーム後半で1のネタが説明無しにポロッと出てくることがあったので、可能ならば1プレイ済み推奨です。
必須ではないけれど、プレイしておいた方が無難です。
一方で「逆転裁判」シリーズの方は、プレイしておくとより楽しめる要素がある、という程度。

シナリオ以外にも、キャラクターも魅力的でした。
真犯人が大体情状酌量の余地のないクズばかりだったので、気分的には非常に捻り潰し甲斐がありました。
事件の全容が見え始めて、犯人の本性が見えてくるあたりから、猛烈に「こいつ、コテンパンにやっつけたい!」という気分にさせられます。

また、最初は「なんだこいつ?」と思っていたキャラが思わぬ働きを見せてくれて、序盤と終盤でガラリと印象の変わるキャラがいたり。
その筆頭が、一柳検事でした。
動画投稿サイトのMADや同人誌即売会などで、一柳検事が妙に人気なのは知っていましたが、今回プレイしてみてすごく納得しました。
うん、あれは人気が出るのもわかります。とても良いキャラでした。

そんなわけで「逆転検事」の1と2を立て続けにプレイしましたが、「逆転裁判」の面白さには及ばないものの、推理モノAVGとしてはそこそこ楽しめたかなと思います。
御剣の性格が最初から最後までほぼブレることなく、信念を貫き通す格好良さを体現しているので、御剣好きには特にオススメです。

[GMCD] WILD ARMS 2nd IGNITION ORIGINAL SOUNDTRACK

PSのRPG「ワイルドアームズ セカンドイグニッション」(以下WA2)のOSTを先日中古で衝動買いして、今一通り聴き終わりました。
CD2枚組みで、106曲収録。
再生時間は、トータルで2時間25分弱。

ゲームはプレイ済みですが、もう随分前にプレイしたっきりなので、細かい内容は忘れてしまいました。
焔の災厄と剣の聖女と主人公絡みの話が結構衝撃的だったことと、主人公が銃剣使いだったということぐらいしか覚えていません。
ゲームの内容ですらそんな状態なので、BGMにいたってはほとんど覚えていませんでした。
このOSTで久しぶりに曲を聴きましたが、「そういえばこんな曲あったような」と「こんな曲あったっけ?」が半々ぐらい。
はっきりと聴き覚えがあったのは、「どんなときでもひとりじゃない」と「夜空」ぐらいです。
とはいえ、聴き覚えがあった理由は、ヴォーカルコレクションCD「alone the world」で何度も聴いていたから、ですが。

ただ、ある程度は脳内に刷り込まれているためか、記憶にははっきりと残っていないのに、どの曲からも懐かしさを感じました。
特にフィールド曲。
あまりに懐かしくて、今、ついうっかりゲームアーカイブスでDLしてプレイし直したい衝動に駆られています。
いやまて落ち着け俺、他の積みゲーをプレイしてからだ。

曲は全体的に、なるけ節炸裂という感じ。
ほんのり民族音楽調の入ったインスト曲で、そしてどことなく勇ましい曲が多い印象を受けました。
一曲一曲は小粒ながらも良曲が多い気がします。
さすがなるけみちこさん。

それだけに、基本的に1ループしか収録されていないのが、残念と言えば残念。
1曲あたり大体1分前後なので、1曲1曲があっという間に終わります。
CD2枚に100曲以上を押し込んだので、尺の問題でそうせざるを得なかったのでしょうが。

あと、前述の「どんなときでもひとりじゃない」ですが、本作に収録されているのがショートバージョンである点には注意が必要です。
ゲームで使用されたものと同じもので、フルバージョンは収録されていません。
ゲームディスク2枚目のOP曲「Resistance Line」がフルで入っているだけに、これはちょっと納得がいきませんでした。
どうせなら、どちらもフルで収録するか、どちらもショートで収録してフルを聴きたい場合は「alone the world」を買ってくださいとするか、どちらかに統一してほしかったです。

そんなちょっと不満の多い本作ですが、個人的には「ワイルドアームズ2メドレー」は特筆すべき良点かと。
これは、WA2のBGMをメドレー形式にしてオーケストラアレンジしたものです。
選曲が良いところを押さえていて、聴き応えがありました。
オケ好きにとっては、非常に嬉しい限りです。
WA2好きの人にも、この曲だけは聴いてもらいたい、とすら思いました。
このOSTがDL販売されていれば単曲購入も可能だけど、現時点ではまだiTunesでもAmazonでも配信されていないみたいですね。うーん、勿体無いなぁ。

そういえば、WA2ではそもそも「荒野の果てへ」って使われていないんでしたっけ?
このOSTには収録されていなかったので、ちょっと気になりました。
確認のためにも再プレイしたいなぁ、という想いがあったりなかったり?

ゲームプレイ済みにとっては懐かしさ満載でありつつも、OSTの作りとしては不満も多かった本作。
曲自体は良かっただけに、すごく惜しいOSTだと思いました。
WA2好きやゲーム内BGMへの思い入れが強い方にはオススメかもしれませんが、OP曲目当ての方には「alone the world」の方をオススメします。

[GMCD] 大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- 劇伴音樂大全集

3DSで発売されたAVG「大逆転裁判」のOST「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- 劇伴音樂大全集」を一通り聴き終わりました。
CD2枚組で、収録曲数は67曲。
再生時間は、トータルで2時間30分弱です。

ちなみに、ゲームは未プレイです。
PVでBGMを聴いた時に、あまりの格好良さから衝撃を受けて、発作的にゲーム本体よりも前にOSTを予約していました。
ゲームは、そのうちプレイするつもりです。うん、多分そのうちに。

ゲームの舞台が明治時代のロンドンのためか、全体的にノスタルジックなクラシック音楽調になっています。
「逆転裁判」のナンバリングタイトルの音色とは、ちょっと違う感じ。
ナンバリングタイトルは近未来を想定しているためか、曲によってはメカニカルな音もあったけれど、「大逆転裁判」はほぼ全曲オーケストラが主体。
その中でも、弦楽器とパーカッションが大活躍しています。
そんな音色の中に、時々チェンバロなどのようなルネサンスやバロック時代の音色があったり、バンドネオンやアコーディオンのようなどこか懐かしさを感じさせる音色も聴こえてきます。
さらに、琴のような和楽器も入っている曲もあったりして。
楽器の古今東西は問わないのに、和洋折衷が上手い具合に成立している、なんとも独特というか不思議な曲調です。

ただ、曲のメロディラインというか展開は、確かに逆転裁判っぽかったです。
「成歩堂龍ノ介 ~異議あり!」を聴いて、「あ、逆裁だ」と瞬間的に思いました。
他の曲からも、逆転裁判のナンバリングタイトルのBGMっぽさが感じられて、ある意味安心して聴けました。
コンポーザは歴代タイトルの方々とは全然違うようですが、歴代作品のBGMの特徴をうまく捉えて再現させているように感じました。

それでいて、何より曲が良いです。
元々オケ調のゲーム音楽が大好物ということもあるのですが、それでも正直ここまで良曲が揃っているとは思っていませんでした。
明治時代という古臭さを上手く表現しつつも、すごく聴き応えのあるドラマティックな曲に仕上がっています。
全曲聴き終えた今、「良い曲が多いな」という感想を持ちつつも、同時に「面白い曲が多いな」とも感じました。
このOSTを聴いて、各曲がゲーム中のどんな場面で使われるのか、俄然興味が沸いてきました。
そのうちプレイする。そのうち、きっと。

それと、どの曲も生演奏でも聴いてみたく感じました。
たぶん、オーケストラとは相性が良いと思います。
どこかの楽団で演奏してくれないかなぁ。
前述の「成歩堂龍ノ介 ~異議あり!」も聴いてみたいし、「バロック・バンジークス ~大法廷の死神」や「最終弁論」あたりも生演奏で聴いてみたいです。

本作は、ゲームが内包している「逆転裁判」らしさ、「明治時代」らしさ、「ロンドン」らしさという色々な「らしさ」を、BGMレベルで融合・昇華させていたOSTでした。
色々な特徴が含まれていますが、それらを余すことなく、かつ崩壊させることなく、見事に成立させて更に良曲に仕上げているという点で、独特であり聴き応えのあるOSTでした。
ゲーム未プレイでも結構楽しめるOSTだと思います。
オーケストラ調のゲーム音楽が好きな方にはオススメです。