[雑記] 2015年もろもろ振り返ってみる

2015/12/31(木) 08:43:54 | カテゴリ:雑記
当ブログにおける毎年恒例の今年一年総括エントリ。
今年は本題が長いので、前置きを短めにします。
別に、書くことがないわけじゃないんだからなっ!

なお、本エントリ内のリンクは、全て過去のエントリに繋がっています。

■ゲームこの1年
今年クリアしたゲームは13本。
例年通り、大体1ヶ月に1本ぐらいのペースです。
レビューは書いていませんが、スマホのアプリゲームもいくつかプレイしているので、そっちも含めるとゲームに費やしている時間はかなり多いかも。

今年プレイしたゲームの中で一番のヒット作品は「CHAOS;CHILD」。
かなりダントツで一番です。
普段はネタバレなしのエントリしか投下しないようにしているのですが、語りたい欲求に耐えられなくなってネタバレ満載のエントリも別途投下したくらい。
ストーリー重視のテキストADVなので詳しく語れないし、CERO Zなのでプレイできる人が限られますが、すごく面白かったです。
やり込み要素はほとんどないのに、まさか4周もプレイするとは思いませんでした。
# 5周目は、友人・知人たちから「その前に積みゲーをやれ」と止められた。
こんなにどっぷりハマった作品は、2011年にPSP版をプレイしたSTEINS;GATE以来かも。
CHAOS;CHILDに関しては内容的に話せないことばかりなので、「とにかく面白い。あれは良い作品」としか言えないのですが、まずは前情報なしでやってみてほしいです。話はそれからだ。
とりあえず、PC移植やアニメ化企画などが先日12月29日に発表されましたが、今後の展開に本気で超期待です。
それと、OSTのDL配信にも超期待。

次点は、2作品あります。
1つ目は、PS Vita版の「シェルノサージュ OFFLINE ~失われた星へ捧ぐ詩~」
SFとファンタジーが融合したような練られた世界観と、魅力的な登場人物たちが織り成す悲喜こもごもの人間ドラマが、どれもツボでした。
「シェルノサージュ」プレイ前に続編の「アルノサージュ」をプレイ済みだったので、多少のネタバレは食らっていたのですが、それでも十分に楽しめました。
RPGではなくAVGだけど、「アルトネリコ」シリーズの世界観や話が好きな方には特にオススメです。

2つ目は「DEEMO~ラスト・リサイタル」
iOS/Androidアプリとして配信されていたリズムゲームの、PS Vita移植版(DL専売)です。
このゲームの魅力は、なんといっても曲の良さ。
曲が良いので、繰り返しプレイも余裕でした。
今でも別のゲームをプレイしているときの気分転換のために、ちょっと引っ張り出してプレイすることがあります。

自分的にはすごく面白かったけれど、ちょっとクセが強いのでオススメなのかどうか迷うのが、「ネットハイ」
ストーリーの内容的に共感できる人と理解できない人の両極端に分かれそうなので、多分万人受けしないと思うけど、俺は思っていた以上に楽しめました。
会話のテンポが非常に良いので、サクサク進められます。
会話の内容に共感できると、すごく楽しめるゲームだと思います。

他に今年クリアしたゲームの中では、「魔女と百騎兵」「HEAVY RAIN」「STEINS;GATE 0」が面白かったです。
シュタゲゼロに関しては、ベースになった外伝小説を知らなければもっと楽しめたんだろうなぁ、という悔しさみたいなものが、未だにありますが。

来年は、とりあえずPS4買うことが第一の目標です。

■ゲーム音楽この1年
今年聴いたゲーム音楽CD(アレンジ盤含む)は、ブログにレビューを投下した分だけで26本。
ブログに投下していないもの(ゲームの初回版特典のOSTなど)も含めると、たぶん30本近くになるかもしれません。
大体、1, 2週に1本ぐらいのペースで聴いていることになります。
なるほど、数字で示されて実感が沸いてきたけれど、そりゃ友人・知人たちに呆れられるわけだ。

今年聴いたゲーム音楽CDの中で、特に印象に残っているのは「Tales of Zestiria ORIGINAL SOUNDTRACK」「GOD EATER 2 & GOD EATER 2 RAGE BURST ORIGINAL SOUNDTRACK」
どちらも巷の評判の高さを知って思わず買ってしまったのですが、どちらもとても聴き応えのあるOSTでした。
ゲームを知らなくても、十分に聴けるOSTです。
前者は、OSTの良さに反比例したゲームの酷評が逆に気になり、半値以下に値下がったところでゲームを入手してプレイしたぐらい。
# おかげで、酷評の理由がわかりましたが。
後者は、OSTがすごく良かったのでゲームも気になるけれど、アクション性が高そうなのでちょっと手を出せずにいます。

新生FF14のOSTを聴いたのも、今年でした。
これもすごく良曲揃いのOSTでした。
ボリュームと価格がすごくて最初はビビッたけれど、それに見合ったクオリティだったと思います。
そういえば、これもゲームは未プレイだな。

前述の「DEEMO」のOSTもオススメです。
これはゲーム未プレイでも普通に聴けますし、ゲームプレイ済みだとより一層楽しめると思います。
一部楽曲はロングバージョンが収録されています。
残念な点は、基本楽曲の全曲が収録されているわけではないところ。
「Suspenseful Third Day」とか「ANIMA」とか「Entrance」とか、収録されていない名曲が多数あるので、ぜひ第二弾の発売を望みます。

なんだかんだで今年よく耳にしたなぁ、と感じるのが、FF零式の「我ら来たれり」。
今年開催された「4starオーケストラ2015」で初めて聴いて一目惚れし、即OSTを買って聴き込んでいたら、その後も何度か耳にする機会に恵まれました。
まぁ、まさか今年の夏の高校野球でも聴くことになるとは思いませんでしたが。あれは完全に不意を突かれました。
ちなみに、ゲームも少し手を出してみたのですが、序盤で絶賛挫折中です。
「我ら来たれり」が流れるOP見た時点で満足してしまっていて、もういいかなという気分になっています。

OSTは入手し損なっているのですが、ゲーム本体のサウンドテストでひたすら曲を聴きまくったのが「CHAOS;CHILD」。
普段、サウンドテスト機能ってあまり使わない(最近のゲームにはそういう機能があまりないし、使う前にOSTが出ることが多いから)のですが、カオチャのメインテーマ「WORLD」やその主題を使ったアレンジ曲の数々がすごく好きで、ゲームを起動しては聴きまくっていました。
OSTがXbox One版の初回特典だったため、今ではほぼ入手不可能なので、本当にDL配信を早くお願いします。

ちなみに、「STEINS;GATE 0」のメインテーマ「Messenger」も大好きです。
こちらはC89でOSTを入手できたので、現在進行形で聴きまくっています。
そんなわけで、俺の中で今、カオチャの「WORLD」とシュタゲゼロの「Messenger」は二大”生オケで聴きたい曲”になっています。

■ゲーム音楽系イベントこの1年
今年の一年間でゲーム音楽のコンサートに行った回数は、ブログにレビューを投下したものだけで17回。
FE祭や科学ADVライブも含めると、19回になります。
1ヶ月に1, 2回行ってますね。行き過ぎだろ俺。

今年は○周年記念のコンサートやライブが多かったような気がします。
俺が行ったものだけでも、25周年記念の「ファイアーエムブレム祭」、STEINS;GATE発売5周年記念の「科学アドベンチャーライブ2015」、20周年記念の「テイルズ オブ オーケストラコンサート」がそれにあたります。
他にも、光田康典さんの作曲家活動20周年記念ライブや、スーパーマリオ30周年記念ライブ、PSO15周年記念コンサート、などがありました。
記念企画としてコンサートやライブは立案しやすいという大人の事情もあるのでしょうが、ゲーム音楽がそれだけ浸透していることの証なのかな、とも思います。

今年一年の間に足を運んだコンサートの中で一番印象の強く残っているものは、シュデンゲン室内管弦楽団の第三回演奏会
理由は単純で、「魔界塔士SaGa」「SaGa2 秘宝伝説」の曲を全曲演奏してくれたから。しかも、超高品質で。
「SaGa2 秘宝伝説」はともかく、「魔界塔士SaGa」はこれまであまり演奏されることがなかっただけに、これは嬉しいコンサートでした。
もう一度聴きたいコンサートでもあります。

それと、忘れてはならない4starオーケストラ2015
4年前の第一回開催も行きましたが、今回はそれを上回る楽しさでした。
5/4の「ensuite Orchestra」と5/5の「Primal Orchestra」に行ったのですが、どちらも選曲が非常に俺得で、演奏も文句なしの素晴らしさ。
特に、STEINS;GATEの「GATE OF STEINER」をオーケストラで生演奏してくれたことには、心底感謝したいです。すごく嬉しかったです。
また、FF零式の「我ら来たれり」を知ったのも、この4star2015がキッカケでした。
感動と発見が混ざって、忘れられないコンサートになりそうです。

シュタゲ繋がりで、「科学アドベンチャーライブ2015」も一生忘れられなくなりそうな、衝撃的なライブでした。
「GATE OF STEINER」に歌詞が付いたことの衝撃が凄まじかったです。
ボーカルもアレンジもあまりに素晴らしかったので、「GATE OF STEINER」(歌詞付き)のフルバージョン目当てで、来年発売のコンプリートボックスを予約してしまったほど。
収録される音源の8割以上は既に持っているというのに、なんてことだ。

ベクトルの違う意味で衝撃的だったのが、PRESS START
10年目の今年でファイナルになるなんて、もっと行っておけば良かった。
PRESS STARTにはまだまだ存在意義があったと思うだけに、残念です。
ただ、アンコールの曲は、ファイナルのオーラスに相応しい曲でした。
今年のコンサートの全部を音源化することは難しいと思いますが、せめてアンコールだけでも音源化してほしいと、願わずにはいられません。

ここ数年でよく見かけるようになった、特定のゲームの楽曲だけを演奏する、有志による一発企画オケ。
今年もノルエンデ交響楽団(BDFF)やMeteor Symphonic Orchestra(FF10)に行きましたが、どちらも1回で終わらせてしまうのは惜しいコンサートだと思います。
せっかく譜面があるのだし、繰り返すことでより上手くできるのではないかなと思うので、ぜひ定期的に開催してほしいです。


というわけで。
例年通り、相変わらずのゲーム充(ゲーム音楽充)な一年でした。
というか、自分でも驚くくらいゲームしかしてないし、ゲーム音楽しか聴いてないです。
来年も、こんな感じでマイペースにゆる~く生きていければいいなぁ(生活改める気さらさらなし)。

そんなわけで、みなさま良いお年を。

さて、C89の3日目参戦の準備でもするか。

[ドラマCD] DJCD テイルズリング・ヴェスペリア COMIC MARKET 89 LIMITED

Xbox360/PS3のRPG「テイルズ オブ ヴェスペリア」(以下TOV)のコミケ恒例CD「DJCD テイルズリング・ヴェスペリア COMIC MARKET 89 LIMITED」をゲット。
いつも通り、ドラマパートとラジオパートの2本立てです。

再生時間は、ドラマパートが約46分。ラジオパートが約29分。

まず、ドラマパートについて。
ストーリーは、ギルド「凛々の明星」の宣伝を行うドタバタ劇。
前回のC88版のややシリアスな趣向から、元の状態に戻りました。
前回のシナリオが結構面白かっただけに、今回はちょっとギャグ色が強くて、個人的にはあんまり。
さすがにもうネタ切れなのでしょうか。

今回は、カロルが出ずっぱりで、他のPTメンバーの出番はちょこちょこある程度。
年齢を考えると仕方ないとはいえ、カロルが少々ウザいです。
ゲーム前半の頃によく見られた場当たり的なカロルに、軽くイラッとさせられます。

意外と活躍していたのは、ウィチル。
前回のソディアに続いての、騎士団メンバーの登場です。
ウィチルは、カロル以外のPTメンバー並に活躍していたような気がします。
カロルと年齢が近いけれどカロルより人間が出来ているだけ、余計にカロルの粗忽っぷりが目立っていたような。
ちなみに、今回もソディアさんがちょっとだけ登場します。

次に、ラジオパートについて。
メンバーは、いつもの「テイルズリング・ヴェスペリア」の面々です。

今回のラジオパートは、C88版からの続きで「リタに気持ちよく勝ってもらおう」の特別編(完結編)。
これまでの勝負でずっと負け続けているリタ役のポンコツ森永理科さんを、あえて勝たせようという企画です。
C88版で鳥海さん、中原さん、竹本さんが企画した「森永さんに買ってもらえそうな勝負」を実際に行うという、いわば実践編です。

C88版からの続きとはいえ、C88版を知らなくても楽しめます。
これまでの流れを知っているとより楽しめる、という感じです。

勝負モノですが、相変わらずの和気藹々っぷり。そして、すごくゆる~い感じです。
勝負の行方は、なんというかまぁ、やっぱりいつも通りの森永さんでした。
初戦は良い感じだったのになぁ。

個人的な聴きどころは、2ヶ所。
まず1つ目、しれっと出てきた「レイヴンは3つの名前があるけれど」という竹本さんの台詞。
ダミュロンが認知されていることが、何気に嬉しかったです。

そして2つ目、鳥海さんの即興歌詞の上手さ。
即興とは思えないほどの完成度でびっくりしました。
これは、ぜひCDで聞いてほしいです。
というか、鳥海さん、全く負ける気がないw

というわけで、今回もいつも通りの緩い感じの「テイルズリング・ヴェスペリア」。
ラジオパートは一応の決着が付いた感じなので、果たしてC90版が出るのかどうかも気になりますが、罰ゲームの行方も気になるところ。
罰ゲームの内容は今後フロンティアワークスから発表されるとのことなので、さしあたって発表を待とうと思います。

[GMEV] Meteor Symphonic Orchestra 演奏会 ~キミと廻る、夢と旋律の物語~

本日12月27日に開催された、FF10オンリーの企画オケ「METEOR SYMPHONIC ORCHESTRA」(以下メシオケ)の演奏会に行ってきました。
会場は、所沢市民文化センター ミューズのアークホール。
12:30にロビー開場、13:00ちょっと前にホール開場で、13:30開演。15:30頃に終演しました。

開催の一報を知ったときに「なんでまたこんな年の瀬に開催するんだろう?」という疑問を持っていたのですが、パンフレットの代表挨拶によると、2年前の昨日(2013年12月26日)はHDリマスター版の発売日だったそうで。
それ合わせの開催だったようです。なるほど。

そんなわけで、FF10オンリーの企画オーケストラコンサート。
FF10の曲は、いつかしっかりとオケで聴いてみたいと思っていたので、まさに念願叶ったりのコンサートでした。
チケット発売日には、歓び勇んで即効でゲットしました。

全体的な曲の構成は、ゲームのストーリーに沿って、主要な曲をピックアップして演奏するという形。
さすがにFF10は曲数が多いので、全曲演奏ではありませんでした。
また、ストーリーに主眼を置かれていたためか、キャラクターのテーマ曲もなかったです。
どの曲が演奏されたのかは、追記に記載のセットリストをご覧ください。

アレンジのベースは、PS2版OSTではなく、HDリマスター版OSTだったような気がします。
HDリマスター版の方がよりオケに寄っているから、アレンジしやすかったということなのでしょう。
そこに、曲によってはピアノコレクションの要素も足されていた感じのアレンジでした。

原曲をオーケストラに落とし込まなければならない関係上、多少のアレンジはやむを得ませんが、全体のアレンジ強度はそれほど高くなかったです。
かなりはっきりとアレンジされていることがわかる曲もありましたが、どちらかと言えば原曲重視。
いや、原曲の雰囲気重視という感じです。

今回の演奏会で初めて気付かされたのですが、FF10の曲はオケで演奏するには難易度高過ぎではないでしょうか。
OSTを聴いているときは気付かなかったのですが、今回、演奏中の演奏者や指揮者の姿を見てそう感じました。
拍子が変だし、変拍子も普通によくあるし、リズムが取り難かったり、中途半端なところで重要な音を入れなければならなかったり。
「決戦」だけがそうなのかと思ってたら、今回演奏された曲は全体的にそんな感じでした。
まぁ、そんな中でも「決戦」はとりわけ難解そうな曲でしたが。

FF10のBGMは非常に人気があるのに、「ザナルカンドにて」や「シーモアバトル」以外はあまり演奏される機会がないのは何故だろうと、常々不思議に思っていたのですが、今回演奏シーンを目の当たりにして腑に落ちました。
あれは、生半可な気持ちで手を出して良い曲じゃなかったです。
今回のコンサートで、それをひしひしと感じさせられました。

が、そんな難解な曲の数々を、メシオケは見事に演奏しきっていました。
あんな面倒くさい難解な曲を、非常に丁寧かつ鮮やかに演奏されていて素晴らしかったです。
確かに所々で音が外れたりブレていたりしたけれど、そんなことは瑣末なこと。
一曲目から素晴らしい演奏で、一気にFF10の世界に引き込まれたように思います。

あの難解な演奏を見事に成立させていたものは、個々の演奏技術力の高さもさることながら、特にリズム感の良さにあるのではないかと思いました。
パーカッションだけでなく、弦も管もコーラスも、演奏者全員のリズム感の研ぎ澄まされっぷりがすごかったです。

そして、指揮の後藤正樹氏の手腕によるところも大きいように見えました。
というか、後藤氏でなければ、まとめられなかったような気がします。
今秋のノルエンデ交響楽団(BDFFオケ)の演奏会でも感じましたが、後藤氏の感性と理性の絶妙なバランスによる指揮がなければ、1曲や2曲、空中分解していてもおかしくなかったような。
あのまとめ上げっぷりは、本当にすごかったです。
後藤氏の指揮を知ったのは今年の4starからですが、俺の中では、ゲーム音楽のコンサートの指揮ならば志村健一氏と並ぶぐらい好きな指揮者になっています。

大好きなFF10の曲をオーケストラ+合唱で演奏したメシオケのコンサート。
聴いていて非常に面白かったし、終演後はすごく満たされた気分になり、ほっこりしました。
それだけに、今回限りで終わらせず、定期的にコンサートを開催して欲しいです。

あ、それと、次回はぜひ「萌動」をレパートリーに入れてください。お願いします。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[ゲームRev] STEINS;GATE 0

科学アドベンチャーシリーズの第2弾「STEINS;GATE」(以下シュタゲ)の正統続編「STEINS;GATE 0」(以下シュタゲゼロ)を、トゥルーエンド+トロフィーコンプまでクリアしました。
プレイ時間は、何も見ずに1周目クリア時点で約13時間。
その後攻略サイトにあっさり屈して、それを頼りにトゥルーEDまで到達した時点で、約35時間でした。
ちなみに、1周目のエンディングはバッドエンドでした。

本作は、シュタゲ(無印)の終盤で描かれる某重要イベントから始まる物語になります。
公式でも散々言われていることですが、シュタゲプレイ済み、もしくはアニメ第23話まで視聴済みであることが必須条件です。
”推奨”ではなく、”必須”です。
ストーリーが、シュタゲを知っていること前提の作りになっています。
そのため、シュタゲのストーリーを知らないと、冒頭から置いてけぼりを食らうと思います。

また、頭からシュタゲの重大なネタバレが全開です。
シュタゲを知らない方は本作をプレイしてはダメだし、そもそもシュタゲゼロに関する公式からの情報の一切に触れることも避けた方が良いレベルです。

なお、シュタゲのスピンオフ作品(「変移空間のオクテット」、「比翼恋理のだーりん」、「線形拘束のフェノグラム」)は、知らなくても問題ありません。
シュタゲ以外の科学ADVシリーズも同様です。
知っているとより楽しめる要素が少しある程度です(特にカオチャと劇場版シュタゲ)。

そんなわけで。
ちょっとでもストーリーに触れようものならシュタゲのネタバレが炸裂する危険性があるので、正直レビュアー泣かせな作品だと思います。
一応、シュタゲおよびシュタゲゼロのネタバレには触れないようなエントリにしようと考えていますが、あんまり自信ありません。
嫌な予感がしたら、即座にブラウザをそっと閉じてください。

本作のストーリーは、2012~13年にかけて発売された公式外伝小説三部作「閉時曲線のエピグラフ」、「永劫回帰のパンドラ」、「無限遠点のアルタイル」がベースになっています。
外伝小説をシーンごとに分解して再構築し、そこに新キャラのバックボーンを詳細に描いた個別ルートを新たに差し挟んだような感じです。
全体の半分弱ほどが外伝小説からの流用、残りは新規追加分、といった感じでした。

それにしても、まさかあの外伝小説をベースにしたゲームが出るとは、小説を楽しく読んでいた当時は思いもしませんでした。
確かに、小説読了直後、「これのボイスドラマ出ないかなぁ・・・」なんてちらっと望みはしましたが。
まさか本当にボイス付きで、しかも新作ゲームとして発売されるとは。
なんだか、自分の願いが公式に届いたようで、うれしかったです。

ただ、外伝小説読了済み故に、一部のシナリオは展開を知ってしまっていたので、その分だけ面白みが減少。
まぁ、その失われた面白みは、外伝小説を読んでいたときに未来から前借りした分なんだと思えば、納得できなくもないのですが。
とはいえ、正直なところ、外伝小説の記憶を消して、まっさらな状態でシュタゲゼロをプレイしたかったです。
外伝小説を知らずにシュタゲゼロをプレイできる人が、正直うらやましいです。ぐぬぬ。

そんなわけで、先の展開が読めてしまっていた分、シュタゲ(無印)ほどのカタルシスは感じられず。
その点は、なんとなく悔しい気分になりました。
外伝小説の記憶を消して、再プレイしたいです、本当に。

ただ、新たに追加された個別ルートのシナリオは、非常に楽しく読めました。
どこへ帰着するのかわからないスリリングな展開が、楽しかったです。
「まさか、そこに繋げてきたのか・・・」と唸らされるシーンも度々あって、シュタゲ(無印)から追い続けてきたシュタゲ好きにはたまりませんでした。
特に、あの「歌」のシーンは、本当に鳥肌が立ちました。

「歌」といえば、今回もBGMが素晴らしかったです。
メインテーマの「Messenger」は、今秋の科学ADVライブで初めて聴いたときに一目惚れして以来、CHAOS;CHILDの「WORLD」と並んで今一番生オケで聴きたいゲーム音楽になっています。
また、「Messenger」から「GATE OF STEINER」に繋がる曲「Re-awake」は、この曲が流れるシーンと相まってたぎらざるを得ない名曲。
この2曲で特に刺激されたのか、ゲーム音楽好きとして俄然OSTが欲しくなったので、俺の中でC89は初日始発参加が決定しました。
インフルエンザとか胃腸炎とかにならない限りがんばる所存。

それにしても、「Messenger」っていう曲名が上手いなぁと、トゥルーまでクリアした今、しみじみ思います。
シュタゲゼロがあって、シュタゲのあの展開に繋がることを考えると、素晴らしいネーミングではないかと。

「音」繋がりで、声優さんたちの熱演についても。
シュタゲから続投の方はもちろんのこと、シュタゲゼロで初登場のキャラの中の方も、みなさん一様にすごい熱演でした。
でも、やっぱり一番の功労賞は、オカリン役の宮野真守さんかと。
あまりの熱演っぷりに、喉壊していないか少し不安すら感じるような、そんな演技でした。

それと、ダル。
シュタゲ(無印)より喜怒哀楽の多かったダルだけど、あのダルの声質のまま喜怒哀楽+αをちゃんと表現されているところが、さすがというか。
ついでに、ダルが本当に良いキャラだなぁ、とシュタゲゼロで再確認しました。

外伝小説読了済みだと先の展開が読めてしまうという点には、残念というより悔しい想いがしましたが、新規追加シナリオやトゥルーに至る流れはすごく楽しめました。
外伝小説を読んでいないシュタゲ好きの方にはオススメです。
外伝小説読了済みの方は・・・・・・割り切るしかないかも。

とりあえず、シュタゲゼロのアニメ化が既に決定しているとのことですが、これがアニメでどのように描かれるのか、今から楽しみです。

[GMCD] 消滅都市 ORIGINAL SOUNDTRACK

iOS/Androidのアプリゲーム「消滅都市」のOSTをゲット。
全33曲収録で、再生時間はトータルで約77分ほど。

ゲームの「消滅都市」自体は、実は未プレイです。
友人がプレイしていて、ちょっとだけプレイ画面を見せてもらったことはありますが、その程度です。
STEINS;GATEコラボで少し興味を魅かれたこともありましたが、コラボイベント開始時からプレイを始めてもきっと満足にイベントをこなすことは難しいだろうという、これまでプレイしたアプリゲーの経験則から、結局手が出ませんでした。
というか、現時点でアプリゲー3本+コンシューマ1本を並行プレイ中なので、もう時間的に余裕ありません。無理っす。

それなのにOSTを購入したのは、前述の友人やTwitterのフォロワーさんが口々に「『消滅都市』の曲が良い」と述べたことから。
あちこちで「良い」という評判を聞いたら、さすがにゲーム音楽好きとしては気になるわけです。
で、ついうっかりAmaz○nでポチっていた次第。
まぁ、友人に「『消滅都市』のサントラ買っちゃった☆」と言ったら、「キミ、プレイしてないじゃん」と軽く呆れられましたが。

全体的な曲調は、スタイリッシュなテクノ調。
ノリの良い曲もあるかと思えば、その一方で静かで神秘的な曲もあったり。
ただ、総じて言えることは、非常にスタイリッシュということ。
そのためか、耳当たりがすごく良いです。
ゲームを知らなくても十分に聴けますし、作業用BGMにも適している聴きやすいアルバムだと思います。

個人的に印象に残ったのは、「I miss you baby」や「You and Me」、「Reflection」などに見られる、直球でテクノなんだけどどこか透き通った音質。それと疾走感と謎の浮遊感。
曲を聴いていて、漠然と空中を走っているようなイメージが沸きました。
ノリが良くてテンポがそこそこ早いので疾走感はわかるんですが、なんだこの浮遊感。
透き通ったガラスみたいな硬質な音色が、浮遊感を感じさせるのかな。不思議な感じです。

それと、ピアノの調べが印象的な1曲目の「Eternity」。
非常に短くて、シンプルで、儚さのある曲です。
だけど、心にすっと染み込んでくるような、メロディの”強さ”も感じました。
たぶん、「消滅都市」のBGMの方向性を決定付けた曲だと思うのですが、それも納得です。
メロディラインが立っているからか、アルバム内にはこの曲の弦楽アレンジやオケアレンジもあるのですが、どれも好きです。

ちなみに、収録曲中の中で一番好きなのは「Immortality」です。
中盤のピアノソロからの管弦楽揃い踏みの展開が、すこぶるツボでした。
この曲が流れてくるとつい耳が吸い寄せられて、作業の手が止まってしまうことがしばしばありました。

そんなわけで、巷で好評の「消滅都市」のOSTでしたが、その評判に「なるほど」と思わせられた作品でした。
ゲームを知らなくても、十分聴ける魅力があります。
スタイリッシュなテクノが好きな方には、特にオススメです。

[本] CHAOS;CHILD とある情弱の記録

2015/12/12(土) 20:17:07 | カテゴリ:
藤井三打「CHAOS;CHILD とある情弱の記録」(電撃ゲーム文庫)読了。

当初はレビューを投下するつもりはなかったのですが、読了後1時間ほど経過するうちに語りたい欲求が膨れ上がってきたので、その欲求に従ってレビューを投下することにしました。
こじらせる前に吐き出せるだけ吐き出しておかないと、これからプレイしようとしているシュタゲゼロに集中できない気もしていて。
しかも、ゲームクリア時にヘタに我慢しちゃったから、後々になって盛大にこじらせたという前科もあるので。

ちなみに、「CHAOS;CHILD」(以下カオチャ)のゲーム本編や本作品のネタバレに触れそうな語りは、下の追記に書く予定です。
嫌な予感がしたら、素直にブラウザをそっ閉じしてください。

というか、カオチャのゲーム自体未プレイな方は、こんなブログを見ている時間があるならゲームプレイしてください本当にお願いします。
カオチャはもっと売れて良いゲームだと、わりと本気で思ってます。
いやホントに勿体無いよ。もっとみんなプレイしようよ。シュタゲ楽しめた方なら楽しめると思いますよ。もっとみんなプレイしようよ(大事なことなので

閑話休題。

本作は、2014年にXbox Oneで、2015年にPS3/PS4/PSVitaで発売されたADVゲーム「CHAOS;CHILD」のノベライズになります。
ゲーム本編をざっくりと追いつつ、ゲーム内では詳細に語られなかった点を掘り下げた感じの構成になっています。
ノベライズというほどゲーム本編を完全に追っているわけじゃないし、かといってスピンオフというほど別の話でもなく。
なんて言えばいいんだろう、これ。

とりあえず、ゲーム本編部分は本当にざっくりとしか描かれていない点は、注意が必要です。
ノベライズとしての側面はあるものの、ゲームの代替にはならないと思います。
STEINS;GATE(以下シュタゲ)のノベライズ「円環連鎖のウロボロス」のような立ち位置にはなっていません。
そもそもカオチャのテキスト量は約3MBと膨大なのに、それをたった300ページの小説に落とし込むという時点で、どだい無理な話で。
※最近のノベルゲームのテキスト量は、通常1~1.5MBなのだそうです。ちなみにシュタゲ(無印)は約1.5MBだとか。
その上、ゲーム本編では触れられなかった要素がふんだんに盛り込まれているので、当然しわ寄せはゲーム本編部分にくるわけで。
結果、ゲーム本編部分はものすごいジェットコースター展開になっています。
かなり端折られているので、言うなれば「300ページでは解らないカオチャ」状態です。

そんなわけで、本作はゲームクリア済みの方向けの作品です。
というか、率直に言って、ゲームのトゥルーEDまでクリアしてからでないと、読んではいけない作品かもしれません。

ただ、本作で重要なのはゲーム本編部分ではなく、むしろゲーム内で語られなかった部分だと思います。
事件の被害者のバックボーンや経緯、ゲーム内ではさらりと流されてしまった過去話などが、深堀りされています。
その点は、ゲームクリア済みの方にとっては、色々と興味深く感じることができるのではないかと。

まぁ、結構「うわぁ・・・」と呻かざるを得ないようなエグいシーンもあるので、そこは覚悟が必要ですが。
もっとも、カオチャを最後までプレイできた方なら余裕だと思います。

俺はわりと遅読な方ですが、読了までにかかった時間は4~5時間ぐらい。
文体はクセのないものだったので、さらりと読めました。
ちょっと説明不足なところがあって、「この台詞、誰の台詞?」というところは何箇所かありましたが、口調や文脈からおおよそ推察できたのであまり問題にならず。

ただ、誤字脱字がちょっと多いような気がしました。
初版だから、という言い訳が成立しないレベルで、誤字脱字が目立ったような。
校正さんの時間不足でしょうか。

本作はカオチャ初のノベライズ作品でしたが、カオチャ好きとしては良い感じに琴線を揺さぶられた作品でした。
これまで明らかにされていなかった深堀り部分が丁寧に描かれていて、「なるほど」と思わせられることが多かったです。
カオチャ好きならば、一読の価値があるのではないかと。
カオチャ考察が一層捗ると思います。

というわけで。
この勢いで、サントラのDL配信はよ。


これより下の追記部分は、本作およびゲームのネタバレに触れる内容になります。
読み進める場合は、ご注意ください。

[GMEV] 20th Anniversary テイルズ オブ オーケストラ コンサート

12月9日(水)に、「テイルズ オブ」シリーズ初のオーケストラコンサート「20th Anniversary テイルズ オブ オーケストラ コンサート」が開催されたので、有休を取って行ってきました。
会場は、東京国際フォーラムのホールA。
19:00開演で、21:30頃に終演しました。

ゲーム音楽のオーケストラコンサートや吹奏楽コンサートには、なんだかんだで足繁く通っている自分ですが、実は「テイルズ オブ」シリーズの曲を生音で聴く機会はこれまであまりありませんでした。
記憶に残っている限りでは、PRESS START 2009で演奏されたTOLの「melfes ~輝ける青」と、某アマチュア吹奏楽団で演奏されたTOPの「夢は終わらない~こぼれ落ちる時の雫~」ぐらい。
それだけに、今回の「テイルズ オブ」シリーズオンリーのオーケストラコンサートは、本当に待ちに待った演奏会でした。

感想を一言で言い表すと、「すごく楽しかった!」に尽きます。

どの曲も本当に楽しかったです。
演奏もアレンジも選曲も、どれもものすごく満足度の高いものになっていました。
不満点が全くなかったわけではないけれど、あってもごくごく些細なこと。
全体的な満足度の前には、風の前の塵と同じです。
あまりにも楽しくて、ものすごく満たされた気分になって、終演後にその勢いのままコンサートアルバムの予約に走りました。
どうやら同じ思いを抱いた方が多かったらしく、終演後には予約コーナーが人でいっぱいになっていました。

オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は栗田博文氏。
安定の狩猟音楽祭(モンハンオケコン)コンビという時点で、クオリティの高さは確定も同然でした。
実際、本当に素晴らしい演奏でした。

ゲーム音楽は、そもそもオーケストラで演奏されることを想定して作曲されたものではないので、変な拍子や変拍子、ピロピロしたフレーズが多用されていたりと、演奏の困難な曲が多いものです。
今回演奏された「テイルズ オブ」シリーズの曲も、例外ではなかったと思います。
しかし、それを見事に壮大に演奏しきっていました。
その時点ですごかったです。

アレンジはそれほど強くはなく、さりとて全くないわけでもないという、絶妙なライン。
原曲をオーケストラに落とし込んだりメドレーで繋げたりするために必要な編曲と、より壮大にオーケストラ映えさせるための編曲はあったものの、どの曲も原曲を色濃く残したものでした。
王道と言えば王道な演出の多いアレンジだったかもしれませんが、「王道の何が悪い!」なタイプので、個人的にはたいへん満足しました。
非常に聴きやすいアレンジでした。

選曲は、良い感じに「テイルズ オブ」シリーズのファンのツボを突いてきたと思います。
印象的な曲、原曲を知らなくても聴きやすい曲が選曲されていたのではないかと。
「テイルズ オブ」シリーズの全曲を把握しているわけではない自分でしたが、どの曲もすごく聴きやすくて、さっくりと音の響きに乗ることができました。

全体的になんとなくTOPとTOZが優遇されている印象を持ちました。
まぁ、片やシリーズ第一作目、片や「音楽はすこぶる良い」と専らの評判のシリーズ最新作。
この待遇も致し方ないとは思いますが。

というか、思いのほか主題歌が多くて驚きました。
アンコールも含めれば、ファンタジア、デスティニー、シンフォニア、ヴェスペリア、エクシリア、ゼスティリアの各主題歌が演奏されたわけですし。
ある意味アビスも演奏されたと言えなくもないわけで。
あまりの主題歌の多さに、選曲・編曲された方や権利許諾のために尽力された方など、裏方のスタッフさんへ拍手を送りたいです。

もっとも「テイルズ オブ」シリーズはシリーズ共通のメインテーマとなる曲がなく、コアなファンでなくても聴きやすい曲、馴染みのある曲という条件で選曲すると、自然と主題歌に偏るのでしょう。

主題歌多めということからか、総じてテンションの高い曲が多かった印象です。
聴いている方ですら息つく暇もないぐらいテンションを上げられたので、演奏者さんはもっとたいへんだったろうと思います。
特に管楽器の方。酸欠になって倒れないか、ほんのり不安を感じるほどでした。
でも、そんな演奏者さんのおかげで、素晴らしい演奏を聴くことができました。感謝してもしきれません。

あえて残念だった点をあげるなら、まず一つ目、スピーカーを使用していた点。
できれば、本当の生オケの音を聴きたかったです。
まぁ、現実問題として仕方のないことだと思いますが。
ピアノやハープと管弦楽器の音のバランスなどを考えると、スピーカー使用は已む無しなんだろうと。

それと、空調の音なのか空気の流れる音なのかわからないのですが、曲と曲の間にスピーカーから聞こえたノイズが耳障りでした。
強めにアンプかけていて、ノイズまで増幅されていたのでしょうか。
このノイズは、アルバムでは除去されているものと期待しています。

ちなみに、公式からのサプライズ発表はありませんでした。
「テイルズ オブ フェスティバル」のような、キャストによるカゲアナもありません。
制作スタッフの登壇は、作曲家の桜庭統さんと椎名豪さんのお2人のみ。
オーケストラのバックで流れた映像は、ゲーム内のアニメーション(主にOP映像)を加工したもののみで、描き下ろしはなし。
そういう意味では、徹頭徹尾、音楽に徹していたコンサートでした。
その徹底さにも、非常に好感が持てました。
ゲーム音楽のオケコンなので、音に集中したいですし。

桜庭さんと椎名さんのトークは、正直あまり記憶に残っていません。
感動的な演奏のあまり頭がぼーっとしていて、面白いトークだった、という印象しか残っていません。
そのへんは、ファミ通.com電撃オンラインなどのレポートで触れられているので、そちらを参照してください。

そんなわけで、「テイルズ オブ」シリーズ初のオーケストラコンサートでしたが、初にしては十分過ぎるほどに満足した演奏会でした。
○周年記念とか関係なしに、定期的に演奏会を開催して欲しいです。
とりあえず、コンサートの模様を収めたアルバムは、問答無用で買いだと思いました。


これより下の追記は、セットリストと印象に残った曲ごとの感想になります。

[ゲームRev] ネットハイ

PS Vitaで発売されたAVG「ネットハイ」をクリアしました。
クリアまでの総プレイ時間は、体験版分と合わせて約23時間ほど。

「ネットハイ」をプレイしようと思ったキッカケは、他愛のないものがいくつも重なった結果でした。

・12/10に予約済みのゲームが発売されるまで、3週間ほど余白ができた。
・3週間以内にほぼ確実にクリアできそうなアドベンチャーゲームないかなぁ、と探してたところで目に留まった。
・期間内に体験版をDLすると、製品版のDL版が500円ほど値引きされるサービスが展開された(既に終了済み)。
・とりあえず体験版をプレイしてみたら、思っていた以上に面白かった。

と、いろいろな条件が上手い具合に重なり、あとは直感に従ってDL版を購入。
正直あんまり期待していなかったけれど、意外とかなり面白かったです。

システムは、ほぼ「逆転裁判」です。
これだけならパ○リの誹りを免れないところなのですが、「ネットハイ」のプロデューサーと「逆転裁判」シリーズのプロデューサーが対談していることから、どうもカプコン黙認の模様。
まぁ、カプコンが認めているのなら、良いのか・・・な?

確かに、ゲームのあちこちから熱烈に「逆転裁判、リスペクトしてますっ!!」という雰囲気が感じられました。
生半可なリスペクトではなくて、めちゃくちゃギリギリのラインを攻めてきていて、なんかもういっそ潔いくらいでした。
そういう点では、マーベラスらしい尖りっぷりのあるゲームでした。

システムの大半はほぼ「逆転裁判」リスペクトなのですが、そこにギャルゲーっぽい要素が追加されている点も、マーベラスらしいといえばマーベラスらしいなぁ、と感じました。

物語の舞台は、現代日本に限りなく近い近未来の架空都市・非比谷。
ツイイッターのフォロワー数で社会的地位も福利厚生も生活の何もかもが定められているという、超絶格差社会。
その格差社会の底辺に位置する引きこもりでオタクなフリーター主人公が、とある理由からフォロワー数争奪バトル「ENJバトル」で数々の強敵に挑む、というもの。

現実と比べたらあからさまに極端な描写が多数あるものの、とはいえ共感できるところも多くて、ストーリーは全体的に興味深かったです。
ネタバレ禁止が公式に告知されているのであまり深くは語れませんが、すごく熱い人間ドラマしてました。
あるあるネタが多くて、身に覚えありまくりで、何気に心にグサグサくる台詞が多かったです。
しかも、そのあるあるネタ、非リア充を的確に狙ってきているものだから、余計に突かれまくりでした。

逆に、リア充で非オタクな人には、このゲームは向かないかもしれません。
というか、ストーリーの重要な構成要素にヲタネタやネットスラングが多量に含まれているので、ある程度そっちの知識がないとちんぷんかんぷんかと。
そんなわけで、体験版をプレイしてネタがわかるならば、最後まで楽しめると思います。
いきなり製品版を買うのはリスクが高いのであれば、まずは体験版から。話はそれからだ。
※ちなみに、体験版のデータは製品版に引き継ぐことができます。

そのネタですが、これもまたシステムと同様に、かなりギリギリのラインを攻めてきています。
「ツイイッター」っていう名前だけでもアブナイのに、その他にもギリギリの要素盛り沢山。
ゲーム内に登場するマスコット的な存在の「リア次」と「ヒリ也」は、声だけ聞いていれば完全に赤い怪獣と緑の怪獣ですし。
そういうギリギリセーフとアウトのボーダーライン上のネタ満載なところも、楽しめた要因かもしれません。
そういうノリ、個人的には嫌いじゃありません。むしろ、どんとこい。

キャラクターボイスは、フルボイスではありませんでしたが、台詞の3分の2以上はボイス付きだったと思います。
話が進めば進むほど、ボイスの付くシーンが多くなったような。

そして、声優陣たちの熱演が、どのキャラも素晴らしかったです。
特に主人公・俺氏の石川界人さんの熱演がすごかった。
良い感じにキモいオタから、テンションの高い決め台詞まで、性格の上下動の激しい主人公でしたが、どこもかしこもバッチリでした。
後半は主人公の声にぐいぐい引っ張られて、一気にプレイしたような気がします。

唯我独尊で常にハイテンションなMCも、頼りになるのかならないのか微妙なナビゲーションAIのシルも、どちらも好ましいキャラでしたし、中の人も素晴らしい演技でした。
女性キャラの中では、シルが一番好きかな。
主人公とのボケツッコミ漫才が楽しかったです。

漫才といえば、全体的に会話のテンポがすごく良くて、それもプレイしていて楽しかった一因でした。
テンポが良かったから、会話に飽きることなくポンポン進められて、だから先が気になったというか。
AVGは「いかにテキストを飽きさせないか」って点が重要だと思うので、その点では今回のライターさんはすごく上手かったです。

ストーリー上、一応推理要素もありますが、難易度はかなり低いです。
救済措置としてチートスキルなるものがあるのですが、結局使ったのは1回ぐらい。
ヒントを見れば大体直球で答えが書いてありますし、いざとなればセーブ&ロードでどうにかなります。
しかも総当り数は「逆転裁判」ほど多くない(多くても6択ぐらい)ので、どんなに難しくても大体2択までは容易に絞り込めて、「さて、どっちかな?」と少し悩む程度です。

この点については、もうちょっと難しくても良かったんじゃないかな、とも思いました。
まぁ、推理要素の薄さはストーリーの面白さで補われたので、それほど強烈な不満点ではないのですが。

そんなわけで、それほど期待せずにプレイした「ネットハイ」でしたが、意外とかなり面白かったです。
どこかで見たことのある馴染みのシステムと、非常にテンポの良いテキストで、思っていた以上に熱いストーリーが楽しめました。
非リア充でヲタクなAVG好きの方にはオススメです。

・・・・・・というか、ターゲット層も随分ピンポイントなところを攻めてきてるね、このゲーム。面白いからいいけど。