[GMCD] いけにえと雪のセツナ オリジナル・サウンドトラック

PS4, PS Vitaで発売されたRPG「いけにえと雪のセツナ」のOSTをゲットしました。
CD2枚組で、収録曲数は71曲。
再生時間は、トータルで2時間25分ほどです。

ゲームは未プレイですが、OST発売当初から「曲が良い」という評判を聞いていて、気になっていたOSTでした。
が、あと一歩が出ないまま、半年ほど経過。
そんな状態の自分の背中を一押ししたのが、2016年10月に開催されるコンサートでした。

曲が良いと評判だけど「いけにえと雪のセツナ」の知名度があまり高くないことから、「あ、これ、今行かなかったら後悔する可能性大のヤツだ」と直感。
とりあえずチケットの先行抽選に申し込んでみたら取れてしまったので、「それならば」とOSTを買おうと決心した次第です。
なんというか、OSTを聴くまでの過程がいろいろ邪道過ぎて、我ながら笑えないどころかドン引きレベル。

そんなわけで聴いてみたOSTでしたが、これまで聴いてきたゲームのOSTとは一線を画すような特徴的な作品でした。

なんといっても、全曲通してほぼピアノ独奏なところが一番の特徴かと。
構成要素のうち9割以上がピアノの音色です。
曲によってはシャカシャカしたパーカッションが入っていたり、ボーカル入りが1曲、矩形波っぽい音の曲が1曲という例外もあったりしますが、大体ピアノ独奏。
ここまで徹底的にピアノだけで固めたOSTは、たぶん初めてです。

そんなピアノの音色だけで70曲も作られているわけで。
単一の楽器でそんなにも数多くのバリエーションを作れるところに、ピアノが持つポテンシャルの高さを感じました。
全体的に落ち着いた静謐な曲が多いのですが、中には激しい曲やおどろおどろしい曲もあったり。
ピアノ1台で、こんなにもいろいろな表現ができるのかと驚きました。

ピアノは1台でオーケストラ、という話をどこかで耳にしたことがありますが、それを体現しているかのような作品でした。

ただ、ピアノ独奏で統一されているために、どことなく似たような曲ばかりに感じてしまうのも否めません。
「この曲、さっき流れてきた曲と似てないか?」と感じることがしばしば。
まぁ、自分の聴力と記憶力が、加齢とともに衰えてきているからかもしれませんが。

全曲ピアノ曲なので、ピアノの魅力が「これでもかっ!」と言わんばかりにふんだんに盛り込まれています。
とにかく響きがすこぶる綺麗です。
聴いていて、不快に感じる曲がありません。
なんというか、ピアノ特有の澄んだ音色が、そっと耳をなでる感じ、と言えばいいでしょうか。
そんな感じを、あらゆる曲で堪能できます。

響きも綺麗ならば、フレーズも綺麗です。
悪く言えば無難ですが、良く言えば王道ゆえの心地良さがあります。
印象に残りやすいようなインパクトのある曲は少ないけれど、作業用BGMとしてはかなり良い感じです。
作業しながら聴いていて、集中力の途切れたところで曲がすっと入り込んできて、「あ、この曲いいな」と感じるような、そんな良さです。

ほぼピアノ独奏なので、音がすこぶるがシンプルです。”ド”が付くほどにシンプルです。
メインのメロディに、軽く伴奏が付いている程度です。
あまりにシンプルなため、シャープな印象を抱きました。
ここまでシンプルなのも、最近では珍しいかも。

そんなわけで、ピアノの音色にこだわってこだわってこだわり抜いて作成されたかのような本作品。
OSTを聴いていて、どの曲も生のピアノ演奏で聴きたくなりましたし、コンサートが俄然楽しみになってきました。
また、ゲームへの興味もやや上がってきました。
とにもかくにもピアノづくしの良曲揃いなので、ピアノの音色が好きな方にはオススメです。

[GMEV] リトルジャックオーケストラ 第13回定期演奏会

ゲーム音楽を専門に演奏する市民オーケストラ「リトルジャックオーケストラ」(以下、LJO)の第13回定期演奏会に行ってきました。
会場は、横浜みなとみらいホール 大ホール。
開演は14:00、終演は16:30頃でした。

今回のLJOの演奏会は、オールFF4&全曲演奏。
「交響組曲『FINAL FANTASY IV』」と銘打ち、SFC版FF4のOSTに収録されている曲は全て演奏されました。

ちなみに、FF4は確かPSP版で一応クリア済みですが、内容はあまりはっきり覚えていません。
が、曲に関しては耳にタコができるくらい聴き込んでいます。
なにせ、自分がゲーム音楽沼にハマった2つの原点のうちの1つなので。
家庭の事情でゲームをプレイするよりもずっと先にOSTを購入していて、そのままゲーム音楽沼にどっぷり漬かって現在に至っています。
そのため、FF4の曲はもはや忘れたくても忘れられません。

編曲は、原曲にかなり忠実。
曲の繋ぎや終曲部など、原曲をオーケストラに落とし込むために必要な編曲はされていましたが、ほぼ原曲通り。
むしろ、原曲を忠実に再現することに、細部に渡って注意を払われていたようにも思います。
そのためか、電子音による旋律やSEまで再現されていました。
「こんな音まで楽器で再現できるのか」というところまで、見事に表現されていました。

その上で、生オケだからできる豊かな表現を、味付け程度にほんの少し加わっていた感じです。
「そういえば、この音色は原曲になかったような」と、ふと思った程度の違いでしたが。
それも、良い方向での違いで、それがあることによって原曲や原曲が流れるゲームのシーンがより鮮明になるような気がしました。
SFC音源という制限のあった原曲を、今風にフルオケで演奏するならこうなる、みたいな感じです。
そこにはちゃんと原曲に対する敬意が感じられて、とても好感の持てる編曲でした。

元々オーケストラっぽい曲の多いFF4なので、実際にオーケストラで演奏された曲を聴いても、違和感はほとんどありませんでした。
むしろ、生音特有の音に包まれている感があって、ひたすらFF4の曲に浸れました。

演奏技術は、アマオケにしては結構高め。
プロオケ並みとはいきませんが、それでもかなりのハイクオリティです。
結構難しそうな奏法も、見事にこなしているように見えました。
さすがのLJOクオリティです。

どのパートの演奏も素晴らしかったのですが、特にパーカッションがすごいなぁ、と感心しきりでした。
マリンバやシロフォン、グロッケン、ティンパニなどの音階のある打楽器は、曲によってはものすごい連打が多発するのですが、そのどれも鮮やかに演奏されていたのが本当に見事で。
一体、腕何本あるの? と、目を凝らして見ていたりもしました。

管弦楽器も、ピロピロしていたり飛び跳ねていたりする難しそうなフレーズを、きちんと丁寧に演奏されていて。
FF4の世界観を、色鮮やかかつ表現力豊かに演奏されていたと思います。
時々盛大に音が外れていたりもしましたが、ご愛嬌の範囲内かと。

演奏順は、ゲームのシナリオに沿った形で並んでいました。
パンフレットの曲解説も、ゲームのシナリオに沿ったものになっていて。
演奏とパンフレットの内容に触発されたのか、忘れかけていたゲームのシーンをふわっと思い出して、「そういえば、あんなシーンがあったなぁ」と気が付いたら感慨に浸っていたことも多々ありました。
それくらい、演奏と曲順がゲームにマッチしていました。

曲の演奏順がゲームの流れに沿ったものだったため、同じ曲が2回、3回と演奏されることもしばしば。
ただ、1回目と2回目で、違和感を感じない程度に少しだけアレンジを変えるなど、飽きない工夫がされていました。
そのちょっとした違いを探すのも、楽しみでした。

2年ぶりのLJOの演奏会でしたが、あらゆる面でこれまで通りの高品質な演奏会で、非常に満足しました。
むしろ、個人的に思い出深いFF4の楽曲を全曲見事に演奏してくれて、こちらが感謝の意を述べたいくらいです。

次回は一年後にクロノ・トリガーを演奏するそうなので、こちらも楽しみにしています。
とりあえず、チケット争奪戦に勝つのが先か。


これより下の追記は、本演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] GAME SYMPHONY JAPAN 18th CONCERT ATLUS Special ~ペルソナ20周年記念~

ゲーム音楽に特化した演奏会を開催するプロジェクト「GAME SYMPHONY JAPAN」(以下GSJ)の第18回演奏会「ATLUS Special ~ペルソナ20周年記念~」が8月13日に開催されたので、行ってきました。
会場は、東京芸術劇場 コンサートホール。
開演18:00で、終演20:30頃でした。

指揮は、志村健一氏。ゲーム音楽の演奏会では、もはやお馴染みです。
オーケストラは、東京室内管弦楽団。
合唱は、東京混声合唱団。
そこにバンドやボーカルなどが組み合わさった、総勢100人規模の大編成でした。

規模の大きな編成ゆえに、表現力は格別に豊かでした。
原曲がスタイリッシュなテクノやロックが多めですが、それを違和感なく上手い具合に生演奏用の譜面に落とし込まれていました。
オーケストレーションする上で必要なところはアレンジされていたけれど、全体的にはどの曲も比較的原曲に近い形だったと思います。
原作好き・原曲好きも満足のできる演奏だったのではないかと。

演奏された曲は、注目されやすいP3やP4だけでなく、P1~P5まで網羅。
これまでペルソナのコンサートというとP3とP4ばかりでしたが、ちゃんとP1やP2もセットリストに入れてくれたこと、そして原曲の良さを損なうことなく、1~5までどの曲も愛情を持って演奏してくれて、すごく好印象を抱きました。
さすがGSJ。やってくれると信じてました。
真っ先にシリーズ作品であることとシナリオの完成度の高さに着目して、ゲームリスペクトするその熱意が、鑑賞している側にも伝わってきました。

P5はまだ発売前なので1曲だけの披露でしたが、結構がっつり演奏してくれました。
他の曲は、言うに及びません。
GSJだから手抜きなくしっかり演奏してくれると思っていたけれど、期待通りの高品質な演奏でした。

全体的には、バンドサウンドの上にオーケストラの音色が乗ったようなアレンジが多かったです。
P1~P3、P5ではその傾向が強く出ていました。
唯一P4だけは、他に比べるとオーケストラ色が強かったような気がします。
まぁ、原曲がスタイリッシュなテクノ・ロック調だったり加工された電子音バリバリだったりするので、原曲の雰囲気を損なわずに再現するとしたらこうせざるを得ないかな、という感じです。

随所で東京混声合唱団が、とても良い仕事をされていたのも印象的でした。
ペルソナの曲って、こんなにコーラス(もしくはボーカル)が多用されていたんだなぁ、としみじみ実感。
東京混声合唱団のコーラスがなかったら、きっとこのコンサートは成立していなかったのではないか、と思えるくらい、重要なポジションに位置付けられていました。

また、パイプオルガンの音色もあちこちで鳴り響いていました。
ふと気が付くと、パイプオルガンの音が聴こえる感じ。
それにしても、パイプオルガンが鳴り響くと途端に女神転生感が醸し出されていて、不思議な空気感でした。
これは一体、なんて現象なんだろう。

SEによる演出もちらほら。
そういったちょっとした演出からも、演奏者側のゲームへの敬意というか、ゲームの世界観を壊さないように大切に扱っている様を、ひしひしと感じられました。

とにかく原作リスペクトを強く感じられた演奏でした。
演奏者側だけでなく、観客側からも。
会場全体から湧き出てくるペルソナシリーズへのリスペクトがものすごく強くて、会場全体でコンサートを作り上げているかのようでした。
特に拍手や手拍子は、よく調教されているなぁと感じました。

演奏とは少し外れますが、ライトの演出も良かったです。
各作品のイメージカラーを基調としつつ、曲が流れるゲームシーンに合わせた演出。
これがまた絶妙で、ゲームから感じられたような空気感を会場内に作り上げる良い助けになっていました。
そこからも、ゲーム内容をきちんと理解しているような印象を受けて、さらに好感が持てました。

それと、パンフレットの完成度もかなり高かったです。
演奏会に関する内容だけでなく、ペルソナのサウンドや楽曲制作、音楽についてなど、とにかく深く突っ込んだ読み応えのある対談記事。
アトラス全面監修というのは伊達じゃなかったです。
アトラスやGSJだけではなくて、パンフレットを制作された電撃のペルソナマガジン編集部など他の方々も、今回の演奏会に熱意を持って参加されているような印象を受けました。

これまでGSJの演奏会の模様がメディア化されたことは確かないと思いますが、アンケート欄に「CD・DVD化されたら購入しますか」という欄があったので、検討の余地はありそうです。
メディア化要望の声が無視できないくらいに大きければ、メディア化の可能性があるかもしれません。

そんなわけで、ペルソナシリーズ初のオーケストラコンサートでしたが、演奏も選曲もその他諸々も含めて十二分に楽しめました。
演奏会の隅から隅まで、そこかしこから情熱とリスペクトが感じられて、とにかく熱い演奏会でした。
また、演奏的なサプライズもあったりして、非常に楽しかったです。

既に追加公演が決定していますが、今後も機を見て演奏会開催を続けてほしいです。
各作品のどれかにフォーカスした演奏会も、GSJならきっと面白いものになりそうなので、ぜひ企画してください。


これより下の追記は、セットリストと、本演奏会で印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMEV] KINGDOM HEARTS Concert -First Breath-

8月11日に開催された「キングダムハーツ」シリーズ(以下、KH)の吹奏楽コンサート「KINGDOM HEARTS Concert -First Breath-」の東京夜公演に行ってきました。
会場は、東京芸術劇場 コンサートホール。
開演は18:00で、終演は20:20頃でした。

演奏はシエナ・ウィンド・オーケストラ。
指揮は和田薫氏。

KH初となる公式コンサート。
これまで非公式の演奏会でちょこっとだけ聴いたことが何度かありましたが、ここまで大規模で、しかもKHオンリーの演奏会は初めてです。
それだけに、どんな曲がどのように演奏されるのか、楽しみにしていた演奏会でした。
しかも、演奏があの「BRA★BRA FINAL FANTASY」のシエナということもあって、期待が高かったです。

実際、本公演での演奏は、どれも素晴らしかったです。
難しそうなフレーズも見事に演奏しきっていて。
クオリティの高さは折り紙付きでした。

ただ、特に終盤にかけて音が不安定になることが何回かあって、そこは少し引っ掛かりを感じました。
ゲーム音楽は、元来、演奏されることを想定の上で作曲されているわけではないので、演奏に不向きな曲もあったと思います。
並大抵の演奏技術力では到底演奏できないフレーズが多いのも、理解しているつもりです。
それを差し引いて考えても、指が回り切れていなくて、音の響きが若干濁っていた箇所がいくつかありました。
まぁ、11日夜公演は昼公演に続いての2回目だし、疲労が溜まっていたのでしょうか。

アレンジは、オーケストラ色の強いKHの曲を、わりと素直に吹奏楽に落とし込んだ感じです。
吹奏楽で演奏するために必要なアレンジはあったものの、それほど強いアレンジはされていませんでした。

そのためか、曲によっては「これは吹奏楽よりオーケストラで聴きたいなぁ」というものもちらほら。
KHの曲を生オケで聴きたい欲求を、いい感じに刺激されてしまったような気がします。
来年3月のオーケストラコンサートのチケット、倍率すっごい高そうなんだよなぁ。取れるかな。

吹奏楽に素直に落とし込んでいたとはいえ、原曲よりも全体的にやや低音が強めのように聴こえました。
低音が厚いというか重いというか。
生音だからでしょうか。
腹の底に響くような重低音が常にあって、全体的に重厚な印象を受けました。

そのようなアレンジの傾向が出ていたのも、選曲の影響もあるのかもしれません。
全体的にバトル曲のようなガツンとしたインパクトのある曲が多め。
逆に華やかな曲がほとんどなかったり、しっとりした曲も2曲ぐらいしかありませんでした。
なんというか、肉食系な選曲?

それと、なんとなくホルンが良いところを持っていくことが多かったような気もします。
「今のホルン、いいなぁ!」と感じること、他の楽器に比べて多かったです。
和田氏がホルン奏者だったということも影響しているのでしょうか。

話は少し戻って選曲についてですが、すごく良い選曲でした。
詳細は追記のセットリストに任せるとして、とりあえず人気のある曲は一通り網羅されているような感じです。
アンコールも含めて、これで満足できない人はほぼいないだろう、と言えるぐらいに、神がかった選曲でした。
個人的に生音で聴きたかった曲はほぼ全部演奏されたので、非常に満足しました。

演出として、時折朗読劇が挟み込まれていました。
登場人物は、ナミネ(CV.中原郁さん)とテラ(CV.置鮎龍太郎さん)。
この2人でどんな朗読劇が? という感じでしたが、ゲストトークまで見て「あぁ、なるほど」と腑に落ちました。

ゲストトークで登壇されたのは、作曲者の下村陽子さん、朗読劇を披露してくださった中原さんと置鮎さん、そしてKHシリーズのディレクターの野村哲也さん。
ゲストトーク時に明かされたのですが、朗読劇の内容は今後発売予定の2.8に繋がるもので、この演奏会のためだけの書き下ろしだったそうです。
何それ聞いてない。メディア化希望。

ゲストトークは短いながらも、楽しいものでした。
特に印象に残ったのは3点。
 ・下村さんによる和田さんへの「学生時代から和田さんの曲のファンでした!」という告白タイム
 ・置鮎さんの半端ない場慣れ感
 ・野村さんの控室が異常に暑かった話
野村さん、あんまりゲームの話はしてくれませんでした。

そんなこんなで、少し残念なところもあったものの、全体的には非常に楽しい演奏会でした。
初のフルコンサートとしては成功ではないかと。
KHは、ぜひ今後も定期的に演奏会を開催してほしいです。


これより下の追記は、本公演のセットリストと、印象に残った曲ごとの雑感になります。
ネタバレになりますので、東京以外の公演に行く予定でセットリストを知りたくない方はご注意ください。

[ゲームRev] Caligura -カリギュラ-

PS ViraのジュブナイルRPG「Caligura -カリギュラ-」をクリアしました。
難易度Normalで、クリア時のLvは32。
クリア時のプレイ時間は、約45時間でした。

タイトル名の由来が心理現象の「カリギュラ現象」であることと、シナリオライターがペルソナ1, 2(罪・罰)の里見直氏と知り、発売前からなんとなく気になってチェックしていた作品でした。
が、発売元がフリューであることが引っかかってあと一歩を踏み出せず、とりあえず様子見。
そうしたら、発売日直後から「カリギュラが面白い」と思っていた以上の高評価を聞き、その後すぐに購入しました。
発売直後に買ったためか、予約特典付きのものをゲットできました。

ジュブナイルRPGということもあって、登場人物は全員(一応)高校生です。
NPCも含めて誰もが高校生特有の内面的な問題を抱えていて、それがどれもこれも結構重いです。
特に、PTメンバーの抱えている問題や心の闇が、エグいです。
もっとも、里見氏のシナリオだし、ある意味想定内の重さでしたが。
ペルソナ1や2をプレイ済みであれば想像できるかもしれませんが、大体あんな雰囲気です。

そんな感じで重いシナリオでしたが、個人的には楽しめました。
どのPTキャラの事情も共感できるものでしたし、それ故に戦う理由もしっかり描かれていて。
後半で各キャラの真の事情が明かされ始めたあたりから、「これはクリアしなきゃ」と妙な使命感に駆られていました。
さらに後半から終盤にかけては先の気になる展開目白押しで、気が付いたら一気にプレイしていました。

前半は若干やらされている感が強かったのですが、後半の展開は良かったです。

バトルは、このゲームにおける最大の特徴かもしれません。
言葉で説明するのが難しいのですが、かなり特徴的です。
連携が重要になってくるので、戦略性が問われます。
「こいつがこの技をぶっ放すと敵がエアリアル状態になるから、そこであいつの技でダウンさせて、そこでこの技で追撃するから少し間を空けておいて」と、バトルを俯瞰的に把握しないと、たぶん終盤辛くなります。
Lvを敵よりも5~10ほど高くまで上げていれば単純にボッコボコにすれば良くなるのですが、Lvが同じくらいか敵の方がLvが上の場合は、あれこれ試行錯誤することになります。

バトルシステムが特徴的だったので、ゲーム開始直後は慣れるまでがたいへんでした。
が、慣れてしまえば爽快感を得られます。
上手く連携できたときは、内心ガッツポーズものです。

とはいえ、中盤あたりで王道パターンができてしまい、そこからはちょっと作業的になってしまいました。
敵が思わぬ反応を見せて想定していた連携ができなかったときこそ多少焦るものの、大体王道パターンにハマってくれるので、ややバトルが億劫に感じることも。
そんなこともあって、途中からはダッシュで雑魚敵から逃げまくってました。

シナリオは一本道ですが、やり込み要素はかなりがっつりあります。
まず、正確なシステム名は不明ですが、「友達何人できるかな?」システム。
赤の他人の学生に話しかけまくって親交を深めて友達になり、そこで明らかになるトラウマを解消してあげるとスキルを入手できるというものです。
学生によっては話しかけても拒否られることがあり、その場合はその学生と関係のある学生と友達になる必要があります。
人間関係は「因果系譜」というもので俯瞰できるのですが、これがなかなかに複雑。
「因果系譜」によると、クラスや学生ごとのグループに名前が付けられていて、どうやらそれぞれドラマがあるっぽいので、そこは興味があるのですが。
いかんせん、学生数が500以上と半端なく多いので、自分は早々にコンプリートを諦めました。
必ずしもやらなければならないわけでもなかったので、「あ、これ、俺の根気じゃ無理だ」と思い、すぐに友達になれるヤツにだけ話しかけるようにしていました。
そんなわけで、あまりやり込んでいませんが、それでも友達250人ぐらいにはなりました。
ちなみに、PTメンバーのキャラクターシナリオだけは、全員最後までプレイしました。

それと、「ワールド・リワード」というシステム。
敵討伐時にごく稀にドロップする「ワード」を集めると、高レベルダンジョンの扉が開く、というものです。
この「ワード」がクセモノで、本当になかなか落ちてくれません。
自分の場合、クリアまでプレイして1回しか落ちませんでした。
どうやらドロップ率が1,000分の1とかそれ以上にシビアな設定にしてあるらしく、自力で全収集は事実上ほぼ不可能です。
ワードはドロップせずとも知っていれば良いっぽいので、攻略サイトなどでの情報収集がある意味必須になります。
制作側ももとよりそのつもりっぽい(それらしいコメントが出てくる)ので、挑戦するなら素直に攻略サイトに頼ることをオススメします。

最後にBGMについて。
有名なボカロPによる曲はダンジョン曲兼通常戦闘曲として聴くことになるので、ゲーム中かなりの時間聴くことになります。
そのためか、かなり耳に沁みついている気がします。
とはいえ、かなりノリの良くテンションの上がる曲で、ダンジョン曲・戦闘曲としては盛り上がる良曲でした。
個人的には、それらの曲をアレンジしたボスバトル曲の方が好きでした。

ちなみに、予約特典のフルアルバムCDですが、「フルアルバム」=「OST」ではありませんでした。
ボカロPの曲のフルバージョンが収録されたCDで、それ以外の曲はありません。
そのフルアルバムを聴いて気付いたのですが、ゲーム収録版はループ用にかなり端折られてます。
「あれ、このフレーズ初めて聴いた」という箇所が結構ありました。

そんなわけで、シナリオを追うだけというスタンスでプレイしていましたが、思った以上に楽しめたゲームでした。
暗くて重くてシリアスなシナリオが好みの方にはオススメです。
やり込み要素がえげつないレベルで容赦ないので、「プレイしたからにはやり込み要素も全制覇しないと気が済まない」という方には、オススメしたいけれどある意味オススメできません。
廃人まっしぐらになりそうなので、ほどほどに自制できる方のみオススメです。

[GMCD] 逆転裁判6 オリジナル・サウンドトラック

3DSのAVG「逆転裁判6」のOSTが発売されたので、早速ゲットしました。
CD2枚組で、収録曲数は全62曲。DLC用BGMも収録。
再生時間は、トータルで2時間37分ほどです。

曲自体は、大体これまでの逆転裁判と似た感じです。
シリアス曲やたぎる曲はもちろんのこと、コメディ曲もあったり、切ない曲もあったり、多種多様。
そりゃ、ハードウェアの進化により1に比べたら音色は随分違いますが、曲調は過去シリーズ作品と概ね同じ。
それほど大きくは変わっていないと思います。

ただ1点だけ、これまでとちょっと違うところがあるとすれば、エキゾチックな曲が結構あるところくらい。
これまでにも和風な曲はあったけれど、それとは方向性の違う民族音楽っぽさを感じます。
弦楽器や打楽器などの音色が、いかにもエキゾチックというかガムランっぽいというか。
舞台が外国にまで広がった影響でしょう。
とはいえ、そんな異国風な曲であっても逆転裁判らしさは満載なので、違和感は感じませんでした。

逆転裁判のナンバリングタイトルも6作目ということもあって、続投キャラクターのテーマ曲は過去作品の曲のアレンジです。
そこは安心というか、納得というか。

そういえば、このOSTに収録されている曲は、曲として完結しているものが多かったです。
ゲームで使われた曲をそのまま2ループさせて最後はフェードアウトというパターンではなく、終曲部にアレンジを加えて一つの曲として成立する形になっています。
最近のOSTではそういうパターンが増えてきたけれど、このOSTもそれです。
OSTをコレクターズアイテムの1つとして取り扱うのではなく、ちゃんと曲として成り立たせたいという想いが感じられるので、今回のようなパターンの方が個人的には好感が持てて良かったです。

今回の作曲は、5から続投の岩垂徳行さんの他に、カプコンのサウンドチームの方々も参加されています。

岩垂さんの曲は大体良曲でした。
キーマンとなるキャラクターのテーマソングや印象的なイベントシーンで流れる曲を担当されているからか、心を揺さぶられる格好良い曲が多かったです。
まず、「成歩堂龍一 ~ 異議あり! 2016」や「王泥喜法介 ~ 新章開廷! 2016」は、そもそもメロディラインが立っているので聴きやすく、問答無用で良曲・両アレンジでした。
それに、6の新曲の中には、6の世界観に沿ったエキゾチックで格好良い曲があったりして、「これは!」というような自分のツボにハマった曲がいくつかありました。
特に強く印象に残ったのは、「法廷革命 ~ 集え、旗のもとに」や「革命派 ~ 反逆の龍」、「追求 ~ 追いつめあって/バリエーション」あたり。
もう本当に「法廷革命」はめっちゃ格好良いです。これ、生演奏で聴きたい。

カプコンサウンドチームの方の曲の中では、堀山俊彦さんの曲にピンとくることが多かったです。
「Mr. メンヨー ~ 仮面の魔術師」の怪しげな雰囲気が、何気に好きです。
そういえば、堀山さんって逆転裁判4の曲を書かれた方だったのですね。
あのオドロキくんのテーマソングを作曲された方かと思うと、良曲が多いのもなるほど納得。

インパクトはそれほど強くはないものの、繰り返し聴いていると「あ、この曲、結構好きかも」と気付く曲の多いOSTでした。
逆転裁判6をプレイして、BGMにピンと感じた方にはオススメです。
また、エキゾチックな曲が好みの方も、もしかするとハマるかもしれません。