[ゲームRev] いけにえと雪のセツナ

PS4/PS VitaのRPG「いけにえと雪のセツナ」のPS4版をクリアしました。
プレイ時間は、サブイベントほぼ未着手で、おおよそ20時間ぐらい。
クリア時のLvは戦闘メンバー全員44で、自分にとってラスボス戦がちょうど良いぐらいの難易度でした。

今年2月の発売時から、「古き良き時代のRPG」というような宣伝文句で気になっていたゲームでした。
ただ、発売後の評判が可もなく不可もなくという感じだったので、これまで購入をためらっていました。
そのうちに「いけにえと雪のセツナ」のBGMの好評を小耳に挟み、そして気が付けばコンサート決定。
その流れでOSTを買って聴き込んでいたところ、TGS開催合わせでPSストアにてキャンペーン価格販売がつい最近開始されました(10/2まで)。
これはもう、プレイするなら今しかないだろ! というノリでPS4のDL版を購入した次第です。

実際にプレイしてみたところ、確かに懐かしい雰囲気をあちこちから感じました。
特に戦闘周りのシステムが、かなり「クロノ・トリガー」のそれに近いです。
マップからシームレスに戦闘シーンに切り替わるところや、ATB・連携などの機能、戦闘中にキャラがちょこちょこ動くところは、いずれも「クロノ・トリガー」で見た機能。
「そういえば、こんな感じの戦闘システムだったなぁ・・・」と、バトルの度に懐かしい気分をしみじみと味わっていました。

グラフィックは3DCGだけど、基本的な操作感は昔ながらのRPGです。
アクション要素も、最近のRPGにしては珍しく、ほとんどありません。
おかげで、操作に苦労することはありませんでした。
焦らされることもないし、何度やっても上手くいかなくてイライラすることもないし。
アクション要素が苦手な身としては、すごくプレイしやすいゲームでした。

唯一、刹那システムでややアクションを要求されるけれど、それほどシビアではないので大して困りませんでした。
発動させると便利だけど、必須ではないという程度。

また、属性攻撃で敵を仕留めると、その属性に対応したアイテムをドロップするという仕組みは、最後まであまり気にせずプレイしてました。
そのため、手に入らなかったアイテムが多数あるのですが、コレクターではないし、気にしなくてもクリアできました。

古き良き時代のRPGの様式美に頼っているところがあるため、チュートリアル的なものがやや少なくて、そこは少々不親切かも。
SFC時代のRPGをプレイしたことがない人や、本作で初めてゲームをプレイする人にとっては、基本操作を覚える手間が増えるかもしれません。
と言っても、それほど複雑なシステムはないので、プレイしていくうちに覚えられると思いますが。

一点、地味に困ったことと言えば、宿屋システムがないこと。
HP・MPを一発で全員全回復させるには、道具(コテージ)を買ってフィールドマップかセーブポイントで使うしかないことに、しばらく気付きませんでした。
資金はコテージ買うより武器に回したい貧乏性には、ちょっと辛かったです。
無くなってみて初めて理解した、宿屋システムの重要性。

システムが王道RPG路線なら、ストーリーも王道RPG路線でした。
捻った展開はそれほど多くなく、話は結構ストレート。
ストレート過ぎて若干やらされている感もありましたが、王道ゆえの安定感もありました。
ファンタジー的世界観が好きな人であれば、抵抗感なくすんなり入り込めるかと。

本作の特徴の一つは、世界観というか世界そのもの。
とにかくあたり一面白い雪の世界です。
屋内以外で雪の降らないところがないレベルで、ずっと雪の世界が続きます。
雪国に住んだことのある方ならわかると思いますが、あの真冬特有の白と黒で描かれた景色が、上手い具合に再現されています。
樹木から雪が落ちるところとか懐かしくて、それだけで「おっ!」と思った雪国生まれ。
真夏にプレイしていたら、画面見ているだけで涼しく感じられたかもしれません。

そのモノトーンで描かれた雪の世界に、ほぼピアノオンリーのBGMが神がかり的に見事にマッチしていたのも特徴的。
雪の景色とピアノの澄んだ音色が、これほど絶妙に合致するとは思っていませんでした。
OST単体で曲を聴いていたときも染み込むような美しい旋律が印象的でしたが、これにグラフィックが合わさることで互いの良さを引き立て合い、美しさ倍増。
これは、BGMが一部で評価されたのもわかる気がします。

全体的にそこそこ楽しくプレイできたのですが、あえて不満点を挙げるとすればボリューム不足なところでしょうか。
最近のRPGにしては珍しく、短時間(20時間程度)でクリアできます。
キャンペーン価格で購入したのでそれほど強いボリューム不足感はなかったのですが、フルプライスだとちょっと物足りなく感じたかもしれません。

ただ、話はサクサク進むし、Lvも後半になればなるほど簡単に上がっていくし、苦痛になるほど長いダンジョンもないしで、全体的にはストレスなく遊べました。
ドハマりするほどの神作ではないけれど、構えず気楽に昔懐かしのRPGを楽しめる良作だったと思います。
王道ファンタジーが好きな方であれば、遊んでみて損はないかと。

[GMEV] ブラス・エクシード・トウキョウと楽しむゲーム音楽会

プロの演奏家で構成された吹奏楽団「ブラス・エクシード・トウキョウ」の演奏会「ブラス・エクシード・トウキョウと楽しむゲーム音楽会 昼の部 ~みんなでたのしむ げーむおんがく こんさーと~」に行ってきました。
会場は、ギャラクシティ西新井文化ホール。
13:30に開演し、14:45頃に終演しました。

今回の演奏会は、ハーフコンサート(1時間程度の短いもの)である「昼の部」と、フルコンサートの「夜の部」の2回公演だったのですが、自分は昼の部のみに足を運びました。
理由は4つ。

・夜公演は、翌朝が地味にキツイ。翌日が平日だと如実にキツイ。
・ロマサガ3メドレーは昼と夜で曲数が異なるけれど、どちらの公演でも一番好きな「ラストバトル」は聴ける。
・同じく昼と夜で曲数が大きく異なるポケモンは、一作もプレイしたことがないし曲もよく知らない。
・だったら、チケット代の安い昼公演でいいんじゃね?

というわけで、昼公演に行ってきた次第です。

ハーフコンサートというのは、なかなか新鮮な試みでした。
毎年GWに開催されているクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ」が、1公演約45分と短い分チケットも安くして敷居を下げ、気軽に鑑賞してもらうという試みを行っていますが、それ以外ではあまり見ない試みかと。
ゲーム音楽の演奏会では、自分の知る限りでは他に知りません。

また、未就学児の鑑賞もOKという点も、面白い試みでした。
小さな子供のいるゲーム音楽好きの方も親子揃って楽しめるように、と配慮した結果なのでしょう。
あらかじめそれが告知されていたので、演奏中に小さな子供がぐずってる声が聴こえても、個人的にはさほど気になりませんでした。

まぁ、単に近くにそういう子供がいなかったから、許容できたのかもしれませんが。
隣にいたら、たぶん相当イラッとしていたと思います。
子供が自分の近くでウロチョロするだけでイライラするぐらい、筋金入りの子供嫌いなので。
# イライラするから、なるべく眼中に入れないように無視して自制してます。

面白い試みでしたが、それが必ずしも良かったかというと、ちょっと別問題かもしれません。
なにより選曲が、子供に優しくない気がしました。
ゲーム音楽好きの間では有名な曲だけど、社会的には無名の曲ばかり。
マリオもDQもFFもないというのは、子供にとっては結構ハードルが高かったのではないかと。
子供連れの親子のうち親の方しかターゲットにしていないと割り切った上での企画であれば納得なのですが、親も子も楽しめるコンサートだったかと言えば少々疑問です。

ハーフコンサートという短いプログラムも、やり方次第かなという気がしました。
今回の演奏会は最初から1時間程度のコンサートと告知されていて、それを承知の上で鑑賞したのですが、思っていた以上に消化不良感が残りました。
ちょうど気分が乗ってきたところで終わってしまった感じです。
それならいっそ、中途半端に複数のゲームの曲を1公演に収めるより、一つのゲームの曲を30~45分ぐらいのメドレーにして複数用意して、「この中から好きなの選べ!」っていう方が良かったかも。
聴く方は好きな曲(ゲーム)だけピンポイントで聴けるので、結構メリットは高いと思います。
とはいえ、演奏する側はちょっとたいへんでしょうか。

いずれにせよ、試みとしては斬新で面白かったのですが、その一方で課題がたくさんありそうなので、今後もいろいろチャレンジしてほしいです。

コンサートの形式については自分の中に賛否両論あるのですが、それはともかくとしても、演奏そのものはとても満足しました。
とにかく演奏のレベルが高くて、熱かったです。
演奏に向かないピロピロした速いパッセージも一音一音狂うことなく弾きこなしていて。
さすがプロフェッショナル集団、見事としか言いようがありません。
安定のブラス・エクシード品質でした。

アレンジはそれほど強くなくて、原曲の面影がかなりしっかり残っています。
吹奏楽に落とすために必要なアレンジや曲と曲の繋ぎのアレンジはあるけれど、それ以外はストレート。

ただ、メドレーの曲構成は、ゲームの流れをあまり考慮していないと思います。
ゲームの内容に則った構成ではありません。
曲が良くてメドレーにしやすそうな曲を選んで、全体の流れやバランスで曲順を決めたかのような感じ。
もっとも、そこはゲーム音楽専門の楽団ではないので、あまり突っ込んではいけない気がします。

そんなわけで、これまでのゲーム音楽の演奏会にはなかった新しい試みも取り入れられた今回の演奏会。
試みについてはおそらく自分だけではなく他の方からも賛否両論上がりそうですが、色々な形があっていいと思うので、今後も色々試してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] 風とキャラバン / はじまりの風 -CROSSROAD-

なるけみちこさん作曲の曲を生演奏で収録した、風とキャラバンのCD「はじまりの風 -CROSSROAD-」を、今年の夏コミでゲット。
ようやく一通り聴き終わりました。
収録曲数は10曲で、再生時間はトータルで40分ほど。

一通り聴いた直後の感想は、「これで2,000円(コミケ価格)って、安くね?」でした。
どれもこれも、懐かしさがあって温かみがあって、それでいて心躍るような、聴いていてワクワクするような躍動感もあって。
演奏されている方々も、心の底からアンサンブルを楽しんでいる感じが音から伝わってきて。
とにかく素敵な演奏でした。

とりあえず気になったら、まず上記リンク先にある視聴動画を聴いていただければ良いかと。
3分程度ですが、素晴らしい演奏の片鱗を聴くことができます。

前述の通り、全曲の作曲はなるけみちこさん。
収録曲の内訳は、
・「ノーラと刻の工房」から4曲
・「ワイルドアームズ」の1~3とFから各1曲ずつ
・なるけみちこさん個人CD「Feedback 2nd」から1曲
・本CD書き下ろし曲が1曲。
というわけで、最初から最後までなるけ節炸裂です。

ゲームのBGMが多めですが、原曲を知らなくても十分楽しめます。
なんというか、ゲームからは一歩離れて、曲が曲として自立している感じです。
原曲を知っていると「あの曲を生演奏するとこうなるのか」という面白さもありますが、まぁ付加価値程度。
ゲームとは切り離して、普通に1つの音楽作品として楽しめるのではないかと。

むしろ、なるけみちこさんの曲に興味はあったけれど、ゲームをプレイしたことがないから今一歩踏み出せずにいた方にとっては、なるけ節一発目として最適なCDかもしれません。
なるけみちこさんの楽曲の良さをケルト音楽として凝縮し、さらに生演奏という形式で濃縮還元したような印象を受けました。

原曲からして既にケルト音楽っぽさ、民族音楽っぽさがありましたが、そこからさらに一歩踏み込んで、ガチのケルト音楽にしたような感じ。
生演奏のアンサンブルだから、より一層そういう印象が残ったのかもしれません。
なんというか、あくまでイメージですが、休息中に楽器を持ち寄って演奏して楽しんでいる本物のキャラバン隊のようでした。

個人的にイチオシの曲は「アーデルハイド城下町」。
「ワイルドアームズ Altercode:F」の曲で、原曲がもともと好きだったこともありますが、生演奏でさらに素敵さに磨きがかかっています。

他にも、ケルト音楽のような雰囲気の曲が好きな方に刺さる曲ばかり。
なるけみちこさんの曲が好きな方はもちろん、ケルト音楽が好きな方にもオススメです。
同人音楽とかそういうの関係なく、収録曲がどれもとても良い演奏だったので、ぜひ多くの方に聴いてほしいCDです。

あ、あと余談ですが、ケルト系の楽器と尺八という意外な組み合わせが、意外と違和感なかったです。
あまりにもすんなり溶け込んでいたものだから、意識して聴かないと尺八だと気付きませんでした。

[ゲームRev] AKIBA'S TRIP

PSPのアクションアドベンチャーゲーム「AKIBA'S TRIP」を、PS Vitaでプレイして1周目クリアしました。
難易度はイージーで、クリア時点のプレイ時間は17時間。

本作をプレイしようと思ったキッカケは、同じアクワイア制作のスマホゲーム「ロード・トゥ・ドラゴン」です。
かれこれ2年ほどプレイし続けているのですが、可愛いキャラ絵に反したエグいキャラ設定や世界観が面白いゲームです。
その流れで、同じアクワイア制作の「AKIBA'S TRIP」が気になっていました。
一見バカゲーっぽく見せておいて、実はエグいのかな、と。

そんな時に、2016年夏に500円というキャンペーン価格でDL販売。
500円なら、例えハズレでも懐的にはあまり痛まないなと思い、ここぞとばかりに購入しました。

実際プレしてみた感じでは、フルプライスだったら正直物足りないけれど、500円にしては面白かったです。

アクションゲームなので、アクション性はそこそこあります。
が、難易度設定をイージーにすれば上中下段攻撃の区別が取っ払われるので、ものすごく簡単になります。
攻撃ボタン連打しかできないようなアクションセンス最底辺でも、どうにかなるくらいには。
Lvがさくさく上がるし、強い武器もさくさく作れるので、困ったときの「Lvを上げて物理でフルボッコ」も有効です。

ただ、たぶん、イージー以外の難易度だとちょっと小難しいかもしれません。
上中下段攻撃を使い分けなければならないのが、俺には面倒くさいというか、ぶっちゃけムリです。

あと、アクションの予備モーションが長めなので、インパクトまでのタイミングを掴むのが少し難しかったです。
アクションボタンを押して武器を振りかぶったところで、敵の攻撃を食らってキャンセルされることがよくありました。
アクションゲームならばそこも含めて楽しめれば良かったのですが、何分アクションが苦手なので。
そういうタイミングの計算を直感的かつ器用にできないから、アクションが苦手なんだと思うのですけれど、こればかりはどうしようもありません。

本ゲームの特徴の一つでもある脱衣アクションは、連続で決まると爽快感を味わえます。
敵も脱衣アクションを仕掛けてきて、やられると逆にイラッとしますが、それもまたこのゲームの面白さかと。
当初はこのシステムのためにずっと”イロモノゲーム”という印象を持っていましたが、システム的には面白いものでした。

ただ、やっぱりこの脱衣システム故に、少々セクシャルな表現が強かったです。
作中で脱衣システムの必要性は語られているものの、それでも結構アレな感じでした。

シナリオは、ラストはまぁ熱い展開になるけれど、そこに至るまでの間にややバカゲーっぽい悪ノリがあります。
そこを楽しめるかどうかによって、シナリオに対する評価が変わるかもしれません。
自分は、若干抵抗はあったものの、楽しめなかったわけでもない、という感じ。
そこが、フルプライスでは高く感じただろうけれど、500円だったから楽しめたところだったかも。

ちなみに、シナリオのエグさについてですが、あるにはあるけれど、「ロード・トゥ・ドラゴン」ほどではなかったです。
展開がシリアスなところもあるけれど、真面目な展開のはずなのに不真面目にも見えるシーンが多い気がしました。
そういう点でも、良くも悪くも悪ノリが多い印象です。

プレイ時間は17時間でしたが、メインシナリオだけを追うならば、10時間ほどでクリアできたかも。
シナリオのボリュームは、控えめに言ってもかなり短いです。
サブイベントもそれほど数豊富というわけでもなかったし。
ただ、マルチエンディングらしいので、そこでボリューム不足を補っているっぽい感じです。

そんなわけで、いくつか目立つ欠点があったものの、そこそこ面白かった作品でした。
フルプライスでは高いけれど、自分が買ったときの値段の倍ぐらいは楽しめたと思います。
それほど時間はかからないので、価格次第ではプレイするのもアリだと思います。

ところで、続編の2はどんな感じなんだろう?
本作がそこそこ面白かったので、2がちょっと気になっています。
システム的な欠点が解消されてるのならば、頃合いを見てプレイするのもアリかな。