[雑記] 2016年もろもろ振り返ってみる

2016/12/31(土) 15:16:24 | カテゴリ:雑記
コミケ最終日から帰還した途端に増す、年末の謎の存在感。
12月は月初から月末ギリギリまで、コンサートやらイベントやらコラボカフェやらが続いて多忙で、師走だなんだと考えている暇があまりなかったから、ここにきてようやくほっと一息つけた気がします。
あとは、年越しそばを食えば完璧だ。

というわけで、当ブログにおける毎年大晦日の恒例行事。一年振り返りエントリです。
本エントリ内のリンクは、公式サイト等ではなく全て過去のエントリに繋がっていますので、踏む際にはご注意ください。

■ゲームこの一年
今年クリアしたゲームは13本。
クリアを断念したゲームやスマホゲームも含めると、20本近くになっているかと。

今年は新年明けて早々にPS4を購入したことが、一番大きな影響でしょうか。
その流れで、PS Plusに加入しフリープレイで過去作品をプレイすることが増えた一方で、今年発売された新作ゲームをすぐにプレイするということが減った気がします。
プレイしたゲームの半数以上が、昨年よりも前に発売されたゲームでした。

今年プレイしたゲームは個性の強いものばかりだったので、どれも平たく印象的でした。
「ニーア レプリカント」はBGMからゲームに興味を持ってプレイしたら、アクションが辛くて2回本気で詰みかけたけれど、すごく自分好みの陰鬱だけど静謐なストーリーで、勢いのまま設定資料集も買ってしまったし。
PS Vitaリメイク版「聖剣伝説」は、DL購入してその日のうちに14時間ほどぶっ続けでプレイして一気にクリアしてしまったし。
「ペルソナ5」は、主要登場人物の大半がツライ立場で、その中でも主人公が不憫過ぎてプレイヤーの心を容赦なく抉ってくるし。
その他のどのゲームも思い出深い作品が多かったです。

今年は大作ラッシュの打撃が懐に直撃しているため、まだFF15や「サガ・スカーレットグレイス」に手を付けていないのですが、来年中にはプレイしたい所存。
本当にもう、プレイしたいゲームが多過ぎて、予算も時間も全然足りない。。。

■ゲーム音楽CDこの一年
今年ブログに感想を投下したゲーム音楽CDは29本。
この他に、買ったはいいもののなかなか開封にまで至らなくて積んでいるCDが大量にあったりします。
ゲーム音楽のCDって収録曲数が多い上に、何回も聴くことで良さが見えてくるものもあるから、自分は最低でも1本あたり1週間~1ヶ月ぐらいかけて聴き込んで耳に馴染ませるという形で鑑賞しているので、どうしても時間がかかってしまいます。
世の中のゲーム音楽好きの方は、どういうスタイルで鑑賞しているのでしょうか。

今年は年明け早々にアトリエシリーズの黄昏三部作のOSTをまとめてガッと聴いたことから始まり、シュタゲの音源BOXを勢いで購入したものの一周聴くだけでもものすごく時間かかったり、「CHAOS;CHILD」「STEINS;GATE 0」のOSTに歓喜して危うく妄想の世界や違う世界線にトリップしかけたり、「いけにえと雪のセツナ」の雪と氷の世界を表現する神秘的なピアノの音色に酔いしれたり、なんだか色々あったなぁ、という気分です。
色々あり過ぎて、どれもこれも良い思い出です。
ちなみに、「いけにえと雪のセツナ」はアレンジ版の「Winter's End - "I am Setsuna" Original Soundtrack Collection-」もオススメです。

正直、今年聴いたゲーム音楽CDはどれも良かったので、どれか数点だけをピックアップするのが難しいです。
あれも良かった、これも外せない、となって、絞れません。

あえて思い出を一つ上げるならば、ガスト作品の曲の良さを再認識できたのが一番の収穫でしょうか。
アトリエシリーズだけでなく「よるのないくに」セレクションCDもとても良かったし。
音楽は安定して良曲揃いだなぁ、と感じました。

■ゲーム音楽コンサートこの一年
ゲーム音楽のコンサートには、プロ/アマ・公式(公認)/非公式問わず、合計27回行きました。
平均すると1ヶ月に2回強ですか。行き過ぎですね。

今年は、公式(公認)コンサートが非常にたくさん開催されたような印象があります。
自分が行ったものだけでも、BRA★BRA FFKH吹奏楽、ペルソナコンサート(GSJ 18th19th、21stは不参加)、「いけにえと雪のセツナ」ピアノリサイタルいとうかなこさんの科学ADVシリーズonlyライブサガオケ
この他にも、毎年恒例のモンハンは言うに及ばず、「ニーア ゲシュタルト/レプリカント」や「ゼルダの伝説」、「テイルズ オブ」シリーズなど、本当に数多くの公式コンサートが開催されていたように思います。
それだけゲーム音楽の一般化が深まり、商業的に無視できないレベルに達したということでしょうか。

その代わり、今年はある作品だけに特化したアマチュアの一発オケ企画が、前年より減ったようにも思います。
鑑賞する側としては、公式が演奏会を開催してくれるなら・・・という気もするので、自然な流れなのかなとも思いつつ。
ただ、きっと世の中には「聴くだけなんて物足りない! 自分は大好きな曲を演奏したいんだー!」という方も大勢いると思うので、企画オケも大いに歓迎です。
非公式コンサートは作品愛に満ちあふれた演奏が魅力的なので、これはこれで応援したいです。

今年足を運んだコンサートで特に印象的なものを上げるとすれば、

 ・MUSICエンジン 第一回演奏会(エストポリス伝記2)
 ・GSJ 18th
 ・サガオケ!
 ・ファミ箏

あたりでしょうか。
MUSICエンジンは、原作ゲームをロクに知らずに行った割にはすごく楽しめたから。
GSJ 18thとサガオケは、語り尽くせないほどの選曲と演奏の素晴らしさと、自分の作品に対する情熱を再確認できたことから。
ファミ箏は、和楽器に対する認識をひっくり返された衝撃から。

他にも、チケット争奪戦に敗れてしまったものの、ニコ生で中継してくれたニーアの演奏会もとても良かったです。
その勢いに乗ってゲームをクリアし、演奏会の模様を収めたBlu-rayを購入し、続編の「ニーア・オートマタ」を予約したことも、今となっては良い思い出です。

今年も様々なコンサートを開催してくれてありがとうございます、と企画された方々にお礼を言いたいです。
来年も色々なコンサートと巡り合えるといいなぁ。

■その他この一年
ゲーム関連以外で印象深いのは、やっぱりアレかな、鉄道路線擬人化マンガ「青春鉄道」のミュージカル第二弾。
昨年第一弾が開催されたもののチケット争奪戦に敗れて行けなかったのですが、今年の第二弾では推しキャラの上越上官と信越が出ると聞いて、何が何でもチケットゲットしてやる何なら有休消化もやむなしっ! ぐらいの意気込みで争奪戦に参加して、なんとか一回だけ現地に見に行けました。
ミュージカル自体がおそらく人生初の経験だったのですが、これがまた本当に面白かったです。
動く上越上官と信越が見られて幸せでした。Blu-ray発売も楽しみです。
ちなみに、上越上官と信越推しの理由の半分以上は、地元愛です。たぶん。


というわけで。
今年も当ブログを閲覧していただき、ありがとうございました。
Twitterのリツイートやいいね、ブログの拍手など、いつも励みになります。めちゃくちゃ励みになっています。
なかなか言う機会がないので、この場を借りてお礼を申し上げます。
来年も、世界の片隅で相変わらずな活動を続けていこうと思うので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

[GMEV] 消滅都市 FUTURE CONCERT

12月28日~30日に、スマホゲーム「消滅都市」のコンサート「消滅都市 FUTURE CONCERT」が開催。
そのうち28日公演に行ってきたので、その感想をここに記します。
会場は、渋谷ヒカリエホールのホールA。
開演は18:00で、終演は19:40頃でした。

■DJサウンド×管弦楽×朗読劇
今回のコンサートは、「CONCERT」と名前が付いている通り、「消滅都市」の楽曲を主軸としたコンサートでした。
その上、豪華声優陣による朗読劇も時々挟み込まれることにより、ゲームの世界観をより深く表現されていました。
生のDJサウンド+生の楽器演奏をバックに、生アフレコで朗読劇が披露され、ライヴ感満載の贅沢なコンサートになっていました。
色々贅沢過ぎて、なんかもう、凄かったです。

■ノリノリのDJサウンド
DJは、ノイジークロークの加藤浩義氏と川越康弘氏が担当。
「消滅都市」のほとんどの楽曲を作られた方が、直々にDJを担当されていました。

自分にはDJサウンドの馴染みがそれほどないので、今回のDJパフォーマンスの良し悪しは正直よくわかりません。
ただ、すごくノリやすい曲がセットリストに並んでいて、容易にトランス状態になれた気がします。
聴いているだけで、テンションが上がっていくというか。
気が付くと、指先や身体でリズムを刻んでいました。
加藤さんや川越さんの煽りに導かれるように、手拍子も思いっきりやりました。
腕振りだけはどうしても抵抗があってできなかったのですが、それでも全身で曲を楽しめました。

曲の繋ぎや加工もスタイリッシュで、格好良かったです。
そのパフォーマンスを見ていて、DJもなんだか格好良いな、と思ったりもしました。

観客へのコメントや煽りも的確でわかりやすかったです。
DJサウンド初心者な自分でも迷うことなく乗れて助かりました。

■DJ+管弦楽という斬新な試み
管弦楽を担当されていたのは、新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(以下、NJBP)。
編成は、弦楽器+トランペット2+トロンボーン+指揮。
市原雄亮氏の指揮は、久しぶりに見た気がします。

メインはDJサウンドなので、管弦楽はそれを下支えするような立ち位置でした。
前面に出てくることも結構あったけれど、演奏された曲の半分ほどは縁の下の力持ち的な存在だったと思います。

DJと管弦楽で音楽やゲームを表現するという斬新な試み。
オーケストラの演奏会には何度も行ったことがありますが、この形は多分初めてだったと思います。
テクノ+ストリングスな「消滅都市」の曲に、とても合っていました。

ただ、前半で音が不安定だったシーンが多かったのは、ちょっと引っかかりました。
音のバランスが悪かったり、DJのテンポに指がついていけなかったり、音が少しずれていたり、といったことが多かったです。
音のバランスの悪さは、マイクの調整だ不十分だったためかもしれません。
テンポについていけなかった点は、ほぼ原曲のテンポで演奏していたので、そもそもBPMが高すぎて管弦楽向きじゃなかったからのような気もします。
音がズレていたのは、ちょっと言い訳が難しいかも。
そんなわけで、ミスが結構目立っていて、いつものNJBPらしくなかったです。

それでも、後半になるとそれがあまり目立たなくなり。
「世界の終わりと最後の言葉」のときの演奏は、原曲通りのしっとり感ですごく良かったです。
それと、曲名はわからないけれど、2回目の朗読劇のバックの演奏が朗読劇を情感豊かに盛り上げるように役目をきちんど果たされていて、これも素晴らしかったです。

■2回聴けたし、むしろライヴ感があって、結果オーライでした
本編中盤あたりでしょうか、加藤さんが曲の進行を盛大にミスるというハプニングが発生。
そのため、そのミスった前の曲からやり直すため、前の曲を2回演奏しました。
このハプニングですが、修正が見事でした。
DJ(加藤さん)は上手く前の曲に繋げて戻していたし、NJBPもそれに臨機応変に対応されていました。
演奏だけではなく、映像や照明もそれに見事に追随。
段取りとかきちんとあったと思うけれど、あの対応力にプロの仕事ってすごいなぁと感心させられました。

もっとも、DJスタイルだったから可能なことだったのかもしれません。
オケや吹奏楽のような戻れないタイプでは、こうはいかなかったかも。

■豪華声優陣による生アフレコ
朗読劇は、本編中に3回挟み込まれていました。
実は「消滅都市」はOSTで曲に惚れ込んだもののゲーム自体は未プレイなので、どういうシチュエーションなのかはわかりません。
重くシリアスなシーンが生の迫力で展開されて、そのシリアスっぷりからゲーム自体に興味を持ちました。
なんかこのシリアスっぷり、たぶん俺好みだ。。。

登場された声優さんが、めっちゃ豪華でした。
声優さんがゲスト登場されることを公演日直前まで知らなかったのですが、顔ぶれを見て28日公演だけが早々に完売した理由に納得しました。

中でも、杉田智和さんが印象的でした。色々な意味で。
開演前のカゲアナで第一声を発しただけで笑いを誘うって、存在自体がもはや独特というか愛されているというかアレというか。
そりゃ、かつて「テイルズ オブ フェスティバル」に出演されたときに、「一番来ちゃいけないヤツが来た」と言われただけのことはあります。

本編終了後のトークの場慣れ感も、杉田さんは突出していたと思います。
特に印象的だったのは、タクヤと似たような髪型と衣装で登場されて、それを花澤香菜さんに指摘された時の返しが「スマ○プス○ップはこの前終わったよ!」。
際どい時事ネタを臆することなくぶっ込んで来るあたりが、杉田さんらしいというか。
ただ、この返しが本当に上手くて、仕込みかと思ったほどに鮮やかでした。
ラジオやっているだけあって、トークの瞬発力が半端なかったです。

それと、個人的にうれしかったのは、松岡禎丞さんを生で見られたこと。
俺、松岡さんを生で見られる機会があるとしたら多分「CHAOS;CHILD」でワンチャンあるかどうかだな、とずっと思い込んでいたので、その前にまさか「消滅都市」で叶うとは思ってもいませんでした。
トークで「消滅都市」の音楽好きっぷりを力説されていたのも、なんだか印象に残りました。
というか、意外とゲーム音楽への思い入れが強そうで、ゲームと音楽の重要性を身振り手振りで力説されていました。
この点は、ゲーム音楽好きとしても好感が持てました。
「BGMがイマイチだとゲームをプレイしていても『あぁ・・・↓』てなる」という意見は、なんだかよくわかります。

ちなみに、松岡さんは島崎信長さんがいないのにネタにしていました。どんだけ仲良しなんだ。
あとトーク最中の宣伝タイムで、隣の内田雄馬さんと軽く突っつき合いをしていたのも、なんだか微笑ましかったです。
あれ、何やってたんだろう。

■短く濃密な時間
セットリストは不明です。
OSTを聴いて耳に残りやすかった曲は一通り演奏されたような気はします。
また、ノリの良い曲も大体演奏されていたような。
ただ、どれを演奏したかまでは覚えきれませんでした。
また、29日, 30日公演では、演奏する曲目が変わっている可能性も示唆されていました。

全体的な構成は、音楽メインで本編1時間(途中、朗読劇あり)、ゲストトークが25分ぐらい、アンコールが15分ぐらい。
想定以上に短く感じましたが、休憩なしのぶっ続けだったので、まぁこれくらいかなという印象です。
「消滅都市」の魅力が濃縮されていたので、演奏時間以上の充実感がありました。

■感想まとめ
ゲーム未プレイだけど曲が好きというだけでチケットをゲットし足を運びましたが、ゲームを知らなくても十分に楽しめたコンサートでした。
曲の魅力がここぞとばかりに存分に爆発していました。
曲だけでも十分な力を持っているので、テクノ調が好きならば原曲を知らなくても楽しめたかもしれません。
とても良いコンサートだったので、次回公演も期待します。
の前に、先に消滅都市2のOSTを希望します。
消滅都市2のOST発売のタイミングに合わせて次回公演開催というのもアリかも。

さしあたって、自分はゲームをプレイしようと思います。
アクション超絶下手な俺が今からプレイしてもできるかな・・・。

[GMEV] JAGMO - 英雄達の譚詩曲 ~聖なる交響楽団~

ゲーム音楽専門のプロオーケストラ楽団「JAGMO(JApan Game Music Orchestra)」の演奏会「英雄達の譚詩曲 ~聖なる交響楽団~」が、12月23日~25日の期間に開催されました。
そのうち、12月24日の昼公演に行ってきたので、その感想をここに記します。

会場は、めぐろパーシモンホール。
開演は13:00で、終演は15:30頃でした。

■久しぶりのJAGMO主催演奏会
JAGMOの単独主催演奏会は、2015年7月の「伝説の戦闘組曲」以来の参加となります。
JAGMOの演奏自体は、今年10月の「シンフォニック・ゲーマーズ」で生演奏を鑑賞しています。

「伝説の戦闘組曲」以降もJAGMOの主催演奏会が何度か開催されていたことは知っています。
ただ、4つの理由が重なって、イマイチ行きたいという気分にならなかったのです。

 ・メジャータイトルばかりで食傷気味。
 ・JAGMOの演奏は、なんとなく小綺麗に型にハマり過ぎている感じがする。
 ・JAGMOの運営から、ものすごく強いビジネス臭(拝金主義っぽさ)を感じる。
 ・チケット代が結構高い。

特に1つ目と2つ目の理由が大きくて、「別にJAGMOの演奏会じゃなくても、他でも聴けるしなぁ」となって見送っていました。
JAGMOらしさというか、JAGMOならではと言えるような尖った部分が、あまり見出せなかったのです。
それ故に、チケット代も高く見えていました。

そんなJAGMOが、あまり演奏会で演奏されないような曲を多数演奏するという話を耳にし、俄然興味が湧きました。
ラインナップを見てみたら、確かにあまりメジャーではないけれど良曲揃い。
ゲーム音楽好きの心を、良い感じにくすぐる曲ばかりでした。
この機会を逃したら、次いつ聴けるかわからないゲームタイトルばかりだったので、すぐにチケットに飛びついた次第です。

ちなみに、一番の決め手はアトリエシリーズでした。
次点が、「ワンダと巨象」と「俺の屍を越えてゆけ2」。

■演奏は確実にレベルアップ
演奏技術は、昨年聴いたときよりも確実にレベルアップしているようでした。
それどころか、2ヶ月ほど前の「シンフォニック・ゲーマーズ」のときよりも好みの演奏でした。
音を盛大に外すようなことはほとんど無かったですし、音の表現力も格段に上手くなっていたと思います。
音を出すべきところでは思いっきりダイナミックに、抑えるべきところはきちんと抑えるなど、程良い緩急も付けられていました。

特に、木管楽器の演奏が素晴らしかったです。
オーボエやフルートの音色が素敵でした。
逆に、金管楽器はもうちょっと頑張って欲しいかなと感じました。

■編曲は良し悪しが両極端
有名タイトルの曲は比較的アレンジ強め。
あまり演奏されたことのないタイトルは、アレンジ強めのものもあれば原曲重視のものもありました。

編曲は、良かった曲とイマイチだった曲と半々ぐらいでした。
原曲重視のものは、概ね良かったと思います。
原曲の雰囲気を多分に残したまま演奏してくれたので、ゲームの雰囲気とかけ離れることがなくて、「そうそう、これが聴きたかったんだよ!」という欲求は十分に満たされました。

逆に強めに編曲されていた曲は、編曲の意図や方針が見えなくて少しモヤッとしました。
あまりに強くアレンジされていて、ゲームのイメージからかけ離れているものもあって。
ただ、音楽性は総じて高かったと思います。
ゲームのことを考慮せずに、絶対音楽として割り切れていたら、もっと素直に楽しめていたかもしれません。

あと、ちょっと気になったのは、メドレーの終わり方。
率直に言ってしまうと、あまり上手な終わり方ではないなぁ、と感じました。
メドレー内メドレーのようなものや、メドレー序盤で演奏した曲のフレーズをもう一度演奏するなどは、ちょっと蛇足だったような。
最後の曲ですっぱり〆ておけば良いのに、と思うことが幾度かありました。

■選曲はツボをおさえつつも、若干の偏りも
選曲は、良い感じにツボを押さえていたと思います。
「シャリーのアトリエ」の「雲烟飛動」を選曲するあたりは、良く分かっていると思いました。

ただ、全体的にバトル曲のような激しい曲が多過ぎるのではないかという気もしました。
「とりあえず、音をガンガン鳴らしておけば満足するんだろ」と言われているような印象も受けて、若干複雑な気分にもなりつつ。
確かに、激しい曲の方が映えるし、印象に残りやすいし、人気もあるし。
集客面などのビジネス的な側面を考えると、まぁそうなるよなぁとも思うので、一概に否定はしませんが。

■JAGMOの運営に対して常々感じていたこと
この際だからもうちょっと苦言を呈するならば、運営方針について。
稼ぎ方の方向性が、若干間違っている気がしないでもないです。
なんというか、ゲームやその音楽に対する情熱のために楽団を運営しているのではなく、金稼ぎのために楽団を運営しているように見えます。
プログラムの詳細が有料パンフレットにのみ掲載されている点やCD販売などの音楽関連グッズならともかく、そうでないグッズ展開が多角的過ぎませんかね。
これは以前行ったことのある主催演奏会の時から、ずっと感じていたことでした。

プロオケ楽団だから、運営していくためには稼がなければならないことは分かります。
ただ、ゲームやゲーム音楽に限りませんが、芸術にビジネスが必要以上に強く絡んでしまうと、その芸術の本質が歪められて粗悪になり、それが引き金となって悪循環を引き起こし衰退していくような気がするので、ほどほどにしておいた方が良いと思います。
ヲタは、愛した作品について底抜けのバカになれるけれど、それだけに提供側の愛情の有無には敏感だし。
提供側の作品愛が感じられないとなると無言でさっと離れていくし、それならまだ良い方で、こじらせるとアンチになるので、気を付けた方が無難かと。

■プレコンサートについて
開演前に、ロビーにてプレコンサートが開催されました。
クリスマスシーズンということで、ハンドベルアンサンブルでした。
演奏曲目は、正直何を演奏していたのかわかりませんでした。
ハンドベルって、普通の楽器演奏の感覚で挑戦すると撃沈する気持ちでできていると思うのです。

ただ、音色を聴いているだけで、とてもクリスマスっぽい気分になりました。
あのベルの音色のクリスマス感の醸し出しっぷりは、本当に突出していると思います。

ところで、無粋な指摘なのですが、あれハンドベルじゃなくてミュージックベルですよね。
マジ物のハンドベルとは、楽器の構造も音色も奏法も迫力も全然違うし。
プロ楽団ならば、公式サイトの楽器名は正確に表記した方が良いのでは。

■感想まとめ
そんなわけで、つい辛口な感想も書いてしまいましたが、総合すると思っていた以上に楽しめた演奏会でした。
演奏自体はとても良かったし、楽器演奏されている方々の成長っぷりには目覚ましいものがありました。
それに、普段なかなか生演奏で聴けない良曲をたっぷり聴けたところは、すごく満足しました。
プロ楽団としてやり繰りしていかなければならない制約上、メジャーなタイトルにどうしても寄ってしまうと思いますが、時々こういったマイナーなタイトルも含めた演奏会を開催してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、ゲームタイトルごとの感想になります。

[GMEV] シュデンゲン サロン コンサート

2016年12月23日(金・祝)にMelodies of Crystal(以下MoC)主催の「シュデンゲン サロン コンサート」が開催されたので、昼公演に行ってきました。
会場は、代々木にあるアトリエ ムジカ
開演は15:00で、終演は16:50頃でした。

■ステージと観客席の驚きの近さ
今回の演奏会はサロンコンサートという形式。
そんなわけで、会場がサロンという非常に狭い空間でした。
観客は、入っても70人ぐらいだったと思います。

ただ、その狭い空間が、今回の演奏会では良い感じに作用していたと思います。
演奏者と客席がものすごく近くて、そのためか音がすごく近くに感じられました。
手の届きそうな距離まで、音の粒が飛んでくる感じです。
一音一音がはっきりと聴こえて、演奏者の一挙手一投足どころか表情まで見える距離。
この距離感は、演奏者の技術レベルや心意気次第では欠点にもなりそうだけど、今回は有利な方に作用していました。
演奏のレベルが高くて、また演奏している姿からもゲームへの愛情が強く感じられて、狭い会場ならではの面白さがそこに詰め込まれていました。

また、サロン自体がコンサート用に造られているためか、ものすごく音の響く会場でした。
反響音が強くて、音がステージから聞こえるだけではなく、反響音も含めて四方八方から聞こえてくる感じ。
まさに、音に包まれているような気分になりました。
これが、すごく気持ち良かったです。

■カジュアルなサロンコンサート
サロンコンサートと聞いて漠然と思い描いていたのは、ロマン派時代のパリで盛んに開催されていたというそれでした。
ゆったりとしたピアノ演奏と、それを優雅に楽しむ上流階級の人々、というハイソなイメージ。
そのため、サロンコンサートなんて自分みたいな庶民にはちょっと敷居が高いかな、と若干の気後れも感じていました。

が、サロンといえども、そこはゲーム音楽のコンサート。
ホールコンサートと変わらないカジュアルな雰囲気で安心しました。
むしろ、ホールコンサートよりも会場が狭くてアットホームだったから、ホールよりも気構えずに済んだかもしれません。

■1タイトルに絞った演奏会ではなくアラカルト形式
今回の演奏会は、MoCとしては珍しくアラカルト形式。
これまで開催されたMoC主催演奏会は、シュデンゲンであれオニオンであれ、演奏するゲームタイトルを1つないしは2つに絞って、それをトコトンまで濃縮還元したものが主流でした。
今回は、演奏者の中から「この曲を演奏したい!」というゲームタイトルを募って、アラカルト形式にしたそうです。
そのため、ゲーム1タイトルあたりの尺はそれほど長くありませんでした。
尺が短かったため最初から最後まで描き切るということが難しく、その結果、1つのタイトルのあるシーンに注目して、そこをじっくり演奏するという形になっていました。

■親切・丁寧・愛情あふれた前説
どのゲームタイトルも、演奏前に編曲者による解説がありました。
このゲームはどういうもので、何をイメージしてアレンジしたのか、どういうところに注目してほしい、などなど。
それらが編曲者の情熱を伴って、力説されていました。

今回の演奏会はアラカルト形式ということもあり、知っている曲もあれば知らない曲もありました。
全6タイトル中、2つは全く知らないタイトルでした。
でも、その前説が非常に簡潔でわかりやすくて、曲を鑑賞する上で良い助けになっていました。
知らない曲でも、説明を踏まえて色々イメージを膨らませることが容易にできて、楽しく鑑賞できました。

■室内楽の底力
編成は、総勢10人ほどの室内楽。
弦楽器、木管楽器、ピアノ、という編成でした。
小規模といえば小規模ですが、サロンという狭い空間だったこともあって迫力は申し分なかったです。
というか、想像以上の大迫力でした。

最初の曲から音圧が強くて、もう一発でKOされました。
たった10人でも、力を合わせるとこんなにも圧倒的な演奏ができることを、久しぶりに実感。
アンサンブルゲームクラシカ(EGC)の演奏が、そういえばこんな感じだったなぁ、とふと思い出していたりもしました。
あの演奏会も、弦楽器4人か5人という小さな編成だったけれど、圧倒的な力を持った演奏だったなぁ。

■編曲のハイレベルっぷりは今回も健在
MoC主催コンサートといえば、編曲の奥深さも魅力の一つ。
今回も、それがいかんなく発揮されていました。
いつも編曲されている大澤久氏が担当された曲はもちろんのこと、車谷歩氏、橋本慎一氏、川崎妃奈子氏の編曲も素晴らしかったです。
どれもMoCらしい深く考えられて作り込まれたアレンジでした。
各楽器で可能な限りできる表現を引き出すと同時に、ゲームタイトルの世界観を鮮やかに表現されていたと思います。
また、時折遊び心も見えた点も、微笑ましかったです。

■迸るゲームへの情熱
前説・演奏・編曲、その全てから、ゲームタイトルに対する敬意と情熱が感じられました。
感じたというか、迸っていました。
ゲーム愛に溢れていて、むしろゲーム愛しか感じられないレベル。
さらに、スタッフさんや観客として参加された方々からも、ゲーム音楽好き感が放出されていたように思います。
会場全体がゲーム好き、ゲーム音楽好きという空気で満たされていました。
なにこの俺得空間。最高じゃないか。

■感想まとめ
サロンコンサートという、これまでのMoC主催コンサートととやや趣きの異なるものでしたが、蓋を開けてみたら本質はあまり変わりませんでした。
相変わらずのハイレベル演奏、ハイレベル編曲で、そこに込められた情熱までハイレベル。
三拍子揃った上に狭くて響きの良い会場が有利に作用していて、もう最高としか言えない演奏会でした。
ぜひ、1年あるいは2年に一回ほどのペースで、こういう形のコンサートを開催してほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、ゲームタイトルごとの感想になります。
また、任天堂ゲームタイトルオンリーのシークレットコンサートにも参加してきましたので、さらに下の方にその感想も記します。

[GMCD] よるのないくに セレクションCD

PS3/PS4/PS Vitaで発売されたアクションRPG「よるのないくに」の音楽CD「よるのないくに セレクションCD」を、ようやく一通り聴き終わりました。
全25曲収録。再生時間はおよそ73分。

このCDは、2016年夏のコミケ(C90)のコーエーテクモゲームスのブースで販売されていたものです。
元々、別の企業ブースを本命としてC90に参戦していたのですが、そちらの戦いが意外とあっさり片付いてしまったので、そのままふらふら~とコーエーテクモゲームスのブースに流れ着いてこのCDを購入しました。
一応、事前にグッズをチェックしていた段階で、

・「よるのないくに」はクリアしてる
・ガストの曲って、あまりハズレがない
・そもそも、ゲーム音楽CDと聞くと血が騒ぐ

と三拍子揃っていたことに気付き、ちらちらと気になっていたCDでした。
そこへ来て、自分がコーエーテクモブースに足を運んだ時間帯は待機列がまだそれほど長くなかったことが重なり、めでたくCDゲットに至った次第です。

C90限定販売だったこともあって一般販売はされていないようですが、今でもガストショップで購入できるようです(2016年12月現在)。

「よるのないくに」のゲーム自体は、PS Vita版をクリア済みです。
ただ、自分的には「あ、うーん・・・」というのが率直な感想です。
面白くなかったわけではないけれど、粗が多かったというか、クセが強いというか(主にストーリー面で)。
けれど、BGMは悪くなかったし、むしろBGMだけはガチだったような印象があります。

OSTは初回限定版に封入されているものだけで、一般販売はされていません。
そのため、たとえ抜粋版であったとしても、C90で買っておかないともうこの先二度と聴けないかもしれない! という強迫観念も、購入動機の一つだったかもしれません。

そんなこんなで購入したわけですが、収録曲が思っていた以上にどれもすごく良かったです。
前半3分の2ほどは、記憶がちょっと曖昧なのですが、多分ダンジョン曲やバトル曲が揃っているような気がします。
どれもロックの力強さと教会音楽のような荘厳さや神秘さが融合したような曲調で、すこぶる俺好みでした。
ゲームプレイ中に特に長時間聴くことになる曲が連なっていて、どの曲も良い感じに気分を高揚させてくれます。
プレイ中もBGMは悪くないなぁとなんとなく感じていましたが、改めてBGMだけ聴き直したことによりその良さをより強固なものとして実感しました。
プレイしている間はどうしてもBGMより操作の方に集中しなければならなくて、耳の方がやや疎かになりがちだったのですが。
こうして改めてBGMをBGMとして聴いてみたら、どれもとても格好良い曲でした。
価格がコミケ設定なので、ゲーム音楽CDとしては若干高めだったのですが、それでもこれを買って損はなかったと思いました。
ガストの音楽班は、本当に良い仕事をしますね。

後半3分の1ほどは、ゆったりした曲が揃っていました。
ピアノ主体の曲が多いような。
これはこれで、抒情的で良い感じです。

収録されている全25曲のうち、新規録り下ろし曲が1曲、既存曲のアレンジが3曲。
残り21曲が、初回限定版のOSTからの再録だそうです。
ただ、OSTの中から厳選されているためか、揃いも揃って良曲ばかりです。
むしろ、良曲しかありません。

アレンジ曲3つのうち、「邪 ZOO 69 de 奇? ArkaD」はとてもノリノリな曲でした。
「いつか憶えていた日々」は、オーケストラっぽいしっとりとしたドラマティックな曲。
「Hotel Ende ~ Jazz Style Night ~ 06.26.19XX」は、読んで字の如く「Hotel Ende」のJazzアレンジです。
といっても、原曲の雰囲気からそれほど大きく外れていなくて、原曲を膨らませた拡張版ぽかったですが。
アレンジ曲はどれも三者三様だけど、どれも「よるのないくに」のイメージから大きく外れることはなく、いい感じに原曲に溶け込んでいました。

書き下ろし曲の「affinity」は女声ボーカル入りのロック調の曲です。
とてもガストっぽいというか、アトリエシリーズにありそうというか。
疾走感のあるメロディとボーカルの声の伸びが、すごく気持ちよかったです。
これも他の曲の雰囲気と統一感が保たれていて、こんなOP曲が実際にあったかのような存在感を放っていました。
何も知らされずに聴いていたら、書き下ろし曲だと気付かなかったと思います。

そんなわけで、ゲームプレイ以来久しぶりに聴いた「よるのないくに」の曲でしたが、想像以上に良曲揃いでした。
厳選されている分、聴きやすくなっているのではないかと。
初回限定版のOSTを持っている人にとってはコレクターズアイテムだと思いますが、持っていない人でガスト作品のBGMが好きな人には結構オススメです。

[GMEV] ファミ箏 第四回演奏会

2016年12月17日に、和楽器楽団「ファミ箏」の第四回演奏会が開催されました。
会場は、トッパンホール。
13:30に開演し、16:00頃に終演しました。

■とりあえず、ジャンピング土下座していいですか?
和楽器と聞いて真っ先に思い出されたのが、年末年始によく聴く「テン、テケテケテケテン」なあの曲でした。
それもあってか、和楽器というと、祝いの席で聴く厳かでゆったりとしていて、けれど退屈な印象を持っていました。
時々、和楽器がオーケストラと共演していたり、ゲームのBGMに取り入れられていたりするけれど、オール和楽器でがっつり演奏というのはあまり馴染みがなく。
わざわざ時間とお金をかけてまで聴きたい、と思うほどの興味はなかったです。
そんなわけで、正直なところ、和楽器をなめていました。

ところが、今回の演奏会で、そんな先入観を見事にぶち壊されました。良い意味で。
いや、本当に、和楽器なめていました。
そんな昔の自分の頭を押さえつけて土下座させたくなったくらい、今回の演奏会は素晴らしかったです。
まさか、あんなに見事に演奏されるとは。
和楽器の魅力満載で、和楽器の懐の大きさについて認識を改めさせられました。
それくらい、圧巻の演奏でした。

■決め手はBDFF
そんな風に和楽器をなめてたことに加えて、当初発表されていたプログラムがどれも知らない曲ばかりだったことも、二の足を踏んでいた一因でした。
FC, GB時代の曲はそれほど詳しくなくて、「平安京エイリアン」も「桃太郎伝説」もタイトルは知っているけれど、ゲームの内容もBGMも全く知りませんでした。
そのため、曲を知らなくても楽しめるのかどうか不安に思い、チケット販売開始後もしばらく躊躇う時間が続きました。

そんな自分の背中を押したのが、「ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー」(以下BDFF)。
元々BDFFの曲は大好きですし、BDFF+和楽器でどんな化学反応を起こすのかと、俄然興味がわきました。
また、結構たっぷり演奏することも同時に発表されて、それはもうチケットを取るしかないなと決意。
すぐにチケットをゲットしました。

■前半はレトロゲーム中心、後半は比較的最近の曲
演奏された曲のうち、前半はFC、GB時代のレトロゲームが中心でした。
FF10は例外としても、それ以外の曲はどれも相当昔のゲームタイトル。
ただ、原曲の同時発音数が少ない分、和楽器のシンプルな構成と相性が良い感じがしました。
また、「平安京エイリアン」や「桃太郎伝説」など和のテイストを含んだゲームをチョイスしていた点も、和楽器に有利に働いていたと思います。

後半は、比較的最近の曲がメイン。
ハードが進化して同時発音数が増え、音の厚みが増したところは、和楽器でもしっかりと再現されていました。
そのためか、後半は常にクライマックス状態でした。
前半で和楽器のシンプルな音色に耳が馴染んだところで、後半からは畳みかけるような怒涛の展開。
縦横無尽に駆け巡る和楽器の音色に翻弄されつつ、それが気持ちよく感じるような圧倒的な演奏でした。
和楽器での演奏は難しいだろうと思ったような曲も、見事に演奏しきっていました。

■古き楽器と新しき音楽の華麗なる融合
そもそも演奏されることを想定して制作されていないゲーム音楽は、オーケストラにしろ吹奏楽にしろ、生演奏自体が難しいもの。
それを、シンプルで繊細な音色かつ制約の強い和楽器で演奏するというは、非常に挑戦的な試みのように見えました。
そんな難題は、今回和楽器のエキスパートによって丁寧かつ鮮やかにクリアされていました。
古来より伝わる和楽器と、近年登場したばかりの電子音楽が、ここで見事に融合していたと思います。
それによって、新しくユニークな表現が展開されていました。
オーケストラや吹奏楽によるゲーム音楽の演奏会は最近盛んに開催されていますが、和楽器オンリーという演奏はそれらと一風変わっていて面白かったです。
こういう変化球も、良いものですね。

■ホール全体がアットホーム
会場のホールがそれほど大きな箱ではなかったので、ホール内の雰囲気はどことなくアットホームでした。
演奏は当然真剣勝負だったのですが、曲と曲の合間のトークはゆる~い感じでした。
ゲームの解説や編曲の意図などを交えつつ、雑談のような感じ。
場の雰囲気からすると、観客席側も共感を持ってそれらを聴いていたように感じられました。

また、元・ファミ箏の一員で、今回演奏された「桃太郎伝説」の編曲を担当され、この演奏会では客席にいらした田野村聡さんが、トークに巻き込まれていたのも印象的でした。
とんだ流れ弾じゃないか。面白かったけれど。

■感想まとめ
そんなわけで、「ファミ箏」の第四回演奏会でしたが、とにかく素晴らしい演奏でした。
ファミ箏の演奏会は、これまでなんだかんだと都合が合わなくて行きそびれていたため、今回が初参加だったのですが、想像以上に楽しかったです。
ゲーム音楽+和楽器というのが新鮮で面白くて、新たな魅力を感じました。
今後もぜひ、第五回、第六回と続けて、新たな魅力を発信し続けてほしいです。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、演奏されたゲームタイトルごとの感想になります。

[GMCD] PERSONA2 罰 ETERNAL PUNISHMENT. オリジナル・サウンドトラック

PSP移植版の「ペルソナ2罰」のOSTを、今更ながらゲットして聴きました。
CD5枚組で、収録曲数は140曲。

2罰は、オリジナルであるPS版も、移植作であるPSP版もプレイ済みです。
当初の予定としては、PSP版をクリアした暁にはOSTを買うつもりでいました。
ただ、当時ちょうど金欠中だったことと、PS版のOST(完全収録盤)は持っていたこともあって、「今すぐじゃなくてもいいか」と先送りに。
そうして気が付いたら、もう何年も経過していました。

そんな中、PSP版OSTの購入に至らしめた直接のキッカケは、2016年8月に開催されたGAME SYMPHONY JAPAN 18th Concert(ペルソナオーケストラコンサート初演)。
そこで演奏された2罰のED曲「Change Your Way」が、めちゃくちゃ格好良かったのです。
その直後、PS版のOSTには含まれていなかったED曲が、PSP版のOSTにはGAME VERSIONだけど収録されていると知り、勢いに乗って即購入しました。
ついでに言えば、マップ画面の曲がED曲のアレンジなのですが、それでは物足りなくなっていたという事情もあったりします。

ただ、買ったはいいものの、開封して聴くまでにまた少々時間がかかりました。
時は8月、C90で購入した同人音楽CDやら他のゲームのOSTやらが大量の積み上げられて、各種コンサートとの絡みもあって優先順位を付けて聴いていたら、2罰のOSTがどんどん後回しに。
結局11月中旬頃まで先送りにしてしまいました。

その後、開封を決意させてくれたのは、やっぱりGAME SYMPHONY JAPANでした。
GSJ19th(ペルソナオケコン追加公演)に行く前には一通り聴いておこうと、紐解いた次第です。

ただ、一度聴き始めたらゲームプレイ時の思い出のあれこれを呼び起こされて、その思い出に浸るのが心地良くてスルメ状態になってしまい、12月上旬を過ぎた今になっても聴き続けています。
そこにペルソナシリーズ20周年記念の各種イベント(コラボカフェ、フェス、P5謎解きゲーム、など)が重なって互いに化学反応を起こしたものだから、今いい感じに2罰再プレイしたい熱に浮かされています。
積みゲーがなかったら、おそらく今頃絶賛PSP版2罰プレイ中だったと思います。
もしくは、PS StoreのPSP版ペルソナ2が罪罰合わせて5,000円くらいにプライスダウンされていたら、突発的にDL版を購入してPS Vitaでプレイしていたかと。
PSP本体が現在ほぼ休眠状態なので、今更引っ張り出すのもちょっと億劫なんですよね。。。

そんな紆余曲折がありつつも、ようやく念願のPSP版ペルソナ2罰のOSTを聴きました。
ゲームをプレイ中にも感じましたが、PSP版の曲自体はPS版からの大きな変更はあまりありません。
PS版と聴き比べてみると、音色が鮮明でリアルになっていることがわかる程度です。
もし聴き比べることなくPSP版音源単体で聴いていたら、「なんかちょっと違う、ような、気が、する・・・?」と感じるぐらいだと思います。
要するに、PS版のオリジナル音源をPSP用に最適化した程度の違いです。
違和感はほとんど感じませんでした。

なお、本OSTは5枚組ですが、そのうちの1, 2枚目にはPS版の音源がまるっと収録されています。
「other mix」の1~4、「ペルソナマンボ」、「ペルソナロック」も含めてまるっとです。
3~5枚目がPSP版の音源です。
そのため、このOST一本で、PS版音源とPSP版音源の聴き比べをすることができます。
値段は一般的なゲームのOST1本分と変わらないのに、なんて太っ腹な親切設計なんですか。
PS版OSTを持っていない方がこれから2罰のOSTを購入するのであれば、こちらのPSP版のOSTの方が断然お得でオススメです。

というわけで、せっかくなのでPS版音源も改めて聴き直してみました。
PSP版音源を繰り返し聴いた後にPS版音源に戻ったので、逆にチープというか、そのチープさがなんだか懐かしく感じられました。
PS時代の音源って、確かにこんな音色だったよなぁ。

PSP版OSTには、PSP移植で追加されたBGMも収録されています。
そのため、PS版よりも曲数が増えています。
追加された楽曲は、オリジナルをPSPに最適化させた曲よりも多少現代風というか、より一層スタイリッシュな印象を持ちましたが、特段浮いている感じはありません。
わりとすんなり溶け込んでいます。

ペルソナ2の曲をがっつり聴き込むのは久しぶりだったのですが、改めて聴き直してみると、この頃から結構スタイリッシュな曲が多いなぁと思いました。
2罰とP3を境にして、ペルソナシリーズのメインコンポーザーが土屋憲一氏から目黒将司氏に変わったけれど、血脈というかベースの部分は着実に受け継がれているように感じました。
2罰とP3の間には6年ほどの隔たりがあり、その間に制作スタッフさんが大きく入れ替わったから、2罰以前とP3以降は別作品というイメージが強かったのですが、こうして改めて振り返ってみたら意外と多くの繋がりが残っていることに気付きました。
たまには遡って過去作品に触れてみるのも面白いな。今振り返ったら新たな発見がありそう。

色々なキッカケが重なって、ようやく聴くことのできたPSP版ペルソナ2罰のOSTでしたが、ある意味全方位から様々な刺激をもらったこともあって、良い感じにたっぷり堪能できました。
また、やっぱり自分はペルソナシリーズが好きだし、メインキャラのほとんどが社会人という点で異色作であるペルソナ2罰も好きなんだなと、改めて認識したような気もします。
そんなわけで、どこかで時間を確保して、改めてペルソナ2を罪→罰とプレイしたいと思います。

なので、PS Storeのペルソナ2罪・罰の価格、下げられないでしょうかアトラスさん。
現状P4Gよりも値段が高いのが、なんだか納得いかないのです。

[ゲームEV] ペルソナ20thフェス

アトラスの人気RPG「ペルソナ」シリーズの生誕20周年を記念したイベント「ペルソナ20thフェス」が、12月8日(木)~18日(日)にかけて開催されています。
そのうち、10日(土)の10:00~12:00入場回に行ってきたので、その感想をここに記します。

なお、これより下はフェスのネタバレになります。
これから足を運ばれる方は、ご注意ください。

また、つらつらと書いていたら長くなったので、後半は追記という形にしています。
むしろ、追記の方が長文です。


■会場は旧校舎
ペルソナ20thフェスの会場は、秋葉原にあるアーツ千代田3331。
秋葉原といっても、JR秋葉原駅からはそこそこ歩きます。
銀座線を使えるなら、銀座線末広町駅の方が圧倒的に便利です。
その方が、一番混雑している秋葉原駅電気街口周辺を通らなくて済むので楽だと思います。

アーツ千代田3331は、廃校舎を改造したイベント開催場です。
入口も内装も、学校として使われていた頃の面影が色濃く残されています。
「学校」というものから離れて久しい身だったので、それだけでなんとなく童心に返った気分になりました。

ちなみに、会場内は基本的に土足で入場できました。
ただし、元・体育館らしい模擬店エリア(物販含む)だけは土足厳禁でした。
そこだけ靴を脱いで備え付けのビニール袋に入れて持ち歩くことになるので、物販や模擬店に行かれる場合は、ブーツなどの大きな靴は避けて、なるべく脱いだり履いたりしやすいものを選んだ方が良さそうです。

■開場前から長蛇の列
入場はチケット制。
事前に、入場時間の指定されたチケットを購入しておく必要があります。

ただ、指定されているのは入場時間だけで、滞在時間の制限はない模様。
今回10:00~12:00入場回で行きましたが、10:00~12:00に入場すれば、いつまでも滞在できるっぽかったです。
12:00になったら退場しろとか、そういうことはありませんでした。
完全入替制ではなかったです。

とはいえ、こういうイベントでは少しでも早く入場したいと思うのがファン心理というもの。
会場に到着したのは開場時間の20分ほど前だったのですが、既に100人ほどの列ができていました。
平日ではなく土曜日だったからかもしれませんが、ペルソナファンの熱意はやっぱりすごいなぁと改めて感じました。

■再びの待機列
入場時のチケットのもぎりを通過した後、再度待機列に並びました。
入場する際には、「世界への道」というエリアをグループで通過する必要があるためです。
その待機列からは、入場口のすぐ隣にあるコミュニケーションエリアを眺めることができました。
そのエリアにある黒板には、アトラスの副島さんや参加者の方々のよるイラストが描かれていました。
それを眺めていると時間があっという間に経過していたので、待機列があまり苦ではなかったです。
というか、むしろ良い目の保養になりました。
副島さんのイラストも、他の方々のイラストも必見です。

で、待機列から20人ほどのグループで誘導された先の「世界への道」についてですが、あまり触れない方が良さそうな気がするので詳しくは語りません。
ただ、感想を一言で表すなら、「演出が上手過ぎる」に尽きます。
P5プレイヤーならば「おおっ!」と思わせられるのではないかと。

「世界への道」から一歩足を踏み入れると、そこはもうフェスの会場。
旧校舎ということもあり、そこはかとなく文化祭っぽい雰囲気が漂っていました。

[GMEV] 吹奏楽団『ミスリル』演奏会

12月3日(土)に吹奏楽団『ミスリル』(以下、ミスリルWO)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、タワーホール船堀 大ホール。
14:00に開演し、16:10頃に終演しました。

パンフレットによると、ミスリルWOはFINAL FANTASYシリーズの公式吹奏楽CD「BRA★BRA FINAL FANTASY」の楽曲を演奏することを目的に結成されたアマチュア吹奏楽団、だそうです。
結成当初はわずか9名だったけれど、演奏体験会の参加を募ったら、1回目に150名の応募があったとのこと。
そして、今回の演奏会開催にあたり改めて募集を募ったところ90名から応募があり、その中からおよそ60名がステージに上がられたそうです。
60名という人数ですら多いと思ったのに、それがしかも選抜だったとは。
FFのネームバリューの高さと、FF好きな楽器プレイヤーの多さを実感しました。

選抜ということもあってか、演奏は素晴らしいものでした。
正直、演奏会を鑑賞する前まで、アマチュア楽団で無料演奏会で「BRA★BRA FF」を楽譜通りに演奏するということもあり、過度の期待は控えていました。
「プロによる演奏(=CD音源)には勝てないだろう」と、甘く見ていたのは事実です。
ところが蓋を開けてみたら、見事な演奏の数々。
無料であることが勿体ないぐらい、とても質の高い演奏会でした。
次回以降は、有料にしても良いと思います。
もっとも、有料にすると別の面倒くさい問題が浮上してくるのかもしれませんが。

「BRA★BRA FF」のCDは2016年12月時点で2枚発表されていますが、今回演奏された楽曲は1枚目のCDに収録されているもののみでした。
理由は、まだ2枚目のCDに収録された楽曲の楽譜が出版されていないから、らしいです。
それならば、楽譜が出版されたら、その機会にぜひ2回目の演奏会を開催してほしいです。
むしろ、次回演奏会のために、楽譜出版の要望をスクエニに出してもいいと思いました。
というか、「BRA★BRA FF」は2枚目の方が好みなので、ぜひミスリルWOの演奏でも聴いてみたいです。

演奏された楽曲は「BRA★BRA FF」に収録されたものそのままです。
本演奏会用のアレンジ等は、特になかったと思います。

ただ、演奏のあちこちからFF愛や楽曲愛が伝わってきました。
「この曲の良さは、どう演奏すれば上手く伝えられるだろうか」「ゲームのシーンとリンクさせるには、どうすれば良いだろうか」を常に意識したような、工夫の感じられる演奏でした。
これは公式演奏会のような一般の楽団に演奏してもらったときにはあまり感じられないもので、有志によるアマチュア楽団ならではのもの。
その熱い情熱にはいつも圧倒されるし、今回もやはり圧倒されました。
また、圧倒されていることが気持ち良くもありました。
この生演奏で感じられる圧倒的な情熱と臨場感、たまりません。

特にバトル曲メドレーに向けての意気込みたるや、凄まじかったです。
負けられない戦い挑む戦士のような、不退転の決意を込めた熱量を感じました。
そして、それが伝染したのか、鑑賞しているこちらも非常にたぎりました。
演奏側も鑑賞側もほとんどFF好きなのだから、そりゃ伝染しますよね。しないわけがない。

曲と曲の間には、司会と指揮の田中亮氏によるMCがサンドされていました。
演奏に関する苦労話や注目してほしいポイントから、FFに関する思い出話や小ネタまで、どれも面白い話でした。
ただ、ちょっとMCが長い気もしました。
演奏する曲数が少ないから、MCで時間を稼がないと尺が非常に短くなるという事情も理解できなくはないのですが。
楽団員アンケートの結果は、そんなに興味を持てなかったです。

そんなわけで、有志が集った吹奏楽団による「BRA★BRA FF」でしたが、無料であることが勿体ないぐらいに満足した演奏会でした。
ぜひ第2回、第3回と継続的に活動を続けていってほしいですし、「BRA★BRA FF 2」の楽譜が出版されたら、それらの曲も含めた演奏会を開催してほしいです。
ミスリルWOによる「BRA★BRA FF 2」の演奏は聴いてみたいので、ぜひともお願いします。


これより下の追記は、本演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。