[ゲームRev] 大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-

推理AVG「逆転裁判」のスピンオフ作品「大逆転裁判」の1作目をクリアしました。
プレイ時間は、たぶん20~30時間程度。

「大逆転裁判」は、あの「逆転裁判」の生みの親である巧舟氏がテキストを手掛けられているということで、発売当初から気になっていた作品でした。
公式サイトのBGMに興味を引かれてOSTは早々に買っていたのですが、ゲーム自体は風の噂で「大きな伏線が回収されずに終わる」と耳にしていて、なかなか手が出ないまま気が付けば2年経過。
続編の2が発売される、しかもダブルパックも個数限定で出る、と聞くに及び、それならばとダブルパックをゲットしました。
で、ダブルパックの1をクリアした次第です。

ダブルパックの1は「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- Best Price」と同じもののようなので、ここから先は実質ベストプライス版の感想となります。

噂で耳にしていた「大きな伏線が回収されずに終わる」というのは、まさにその通りでした。
ものすごく思わせぶりなところで、1は終わります。
あまりの伏線の投げっ放しぶりに、いっそ清々しく感じられるほど。
こんなにあからさまに伏線が回収されずに終わったゲームなんて、「英雄伝説6 空の軌跡FC」以来かも。

ただ、既に続編である2が発売されていることを知っている身としては、そこはそれほど苦にならず。
いい感じの引き具合に、むしろ「よっしゃ、このまま2やったるぜ!」という気分になりました。

逆に言えば、1発売当時にプレイされていた方々は、よく2年も耐えられたなと思います。
あからさまに続編作る気満々な終わり方をされたものの、果たして続編が制作されるのかと不安を抱きながら待ち望み続けるのは、相当な苦痛だったのではないかと。
これは、続編制作しなかったら、暴動が起こっていてもおかしくないレベルです。

そんなわけで、1で回収されなかった大きな伏線については2に譲るとして。
ゲーム自体は、「逆転裁判」のナンバリングタイトルと同様に楽しくプレイしました。
証拠をつきつけたときの爽快感が、相変わらずたまりません。

難易度は、それほど高くないと思います。
逆転裁判2や3に比べると易しい方ではないかと。
一番最後につきつける証拠だけ手こずりましたが、攻略サイトに頼らなくても最後までプレイできました。
最悪セーブ&ロードでなんとかなります。

まぁ、手こずった原因は、夜深い時間帯にプレイしていて、最後の証拠をつきつける直前に力尽きて一晩明けたら、そのシーンの直前の記憶がすっぽり抜け落ちてたことでしたが。
ゲーム再開して「・・・・あれ?」となって、ログを見てもそのシーンに至るまでの展開を思い出せず、結局それっぽい証拠を手あたり次第つきつけていたらなんとかなりました。
最終話は証拠の数も多くなるけれど、粘れば自力でもなんとかなります。

とはいえ、事件を整理して推理する能力もそれなりに必要です。
そこはまぁ、推理モノなので、仕方がありません。
とはいえ、ある程度は誘導されるしヒントも提示してくれるので、そんなに難しくありません。

「大逆転裁判」独自のシステムとしては、「共同推理」が個人的にはすこぶるツボでした。
3DCGをフル活用したカメラワークとモーションの演出がとてもテンポ良くできていて、捜査パートの楽しみの1つでした。
あと、人差し指を立ててスチャッと構えるモーションが、なんだかすごく気に入っています。
あれ、真似したくなる。

「最終弁論」もユニークなシステムでしたが、陪審員たちの判決理由が「そんなんでいいのかよっ!?」というものが多くて、どこからツッコミを入れていいのやらと思うことが多かったです。
もうちょっとマトモな理由で判断しろよと思ったり、若干ご都合主義に感じられるところもあったり。
悪くはないけれど、引っかかるところも少々、という印象でした。

それと、音楽がとても良い仕事をしていると感じました。
公式サイトでBGMを聴いて即OSTを購入したくらいなので、もともと音楽の良さは知っていましたが、ゲームをプレイしたことで更に印象が良くなったような気がします。
ノスタルジック(時々和風)なオケっぽい曲が好きな方にはオススメです。

そんなわけで、大きな伏線が回収されないというトラップはあるものの、思いの外楽しくプレイできた作品でした。
2が発売済みであることを念頭に置いて1をプレイすれば、楽しめる作品ではないかと思います。
1で張られて回収されなかった伏線が2でどれくらい回収されるのか分かりませんが、それらはこれからプレイする2の楽しみに取っておきます。

[GMEV] 吟遊詩人組合 2nd Concert

9月10日(日)に吟遊詩人組合<トルバドール・ユニオン>の第2回コンサートが開催されたので、行ってきました。
会場は、新宿区の角筈区民ホール。
開演は14:00で、終演は15:30頃でした。

■ゲーム音楽主体だけど、ジャンルを問わず幅広い楽曲を披露
吟遊詩人組合は、ゲーム音楽の他にアニメや映画、ミュージカル、クラシック音楽など、ジャンルの垣根を取り払って、様々な楽曲の合唱を行う団体だそうです。
そのため、このエントリのカテゴリをどうしようか迷ったのですが、自分がゲーム音楽目当てで今回足を運んだ事情もあるので、とりあえずゲーム音楽イベントとして括ります。

そんなわけで、今回披露された楽曲のうち半分ほどはゲーム音楽でしたが、残りはアニメや映画など実に多彩。
ゲーム音楽はある程度明るい(と思っている)自分ですが、その他のジャンルについてはまるっきり疎いので、開演前まではその点が不安要素でした。
ゲーム音楽以外、箸にも棒にも掛からないぐらいついていけなかったらどうしよう、と。

が、いざ始まってみたら、そんな自分でもなんとなく聴き覚えのある曲が多数。
聴き覚えのないアニメや映画の曲も、綺麗で楽しそうなコーラスに乗せられて、魅了されていました。
どの曲も、思っていた以上に楽しめました。

ただ、逆に言えば、ゲーム音楽を知らない方にとっては、ちょっと厳しいプログラムだったかもしれません。
FF5の「ピアノのおけいこ」なんて、ネタを知っていないと、ただの拙い演奏でしかないわけだし。

■ゲーム音楽主体にしては歌詞付きの曲多め
今回披露された合唱曲は、歌詞の付いたものが多かったです。
ゲーム音楽というと歌詞の付いていない曲の方が圧倒的に多いので、それらを合唱で表現するとなると、いい感じに「ラー」とかで済ませるしかないというイメージがありました。
が、今回のコンサートでは、ゲーム音楽であっても元々歌詞のある曲が多く選曲されていたような気がします。
今回披露された曲のうち、原曲で歌詞のないものは、FFメドレーぐらいだったような。
あえて、そういう選曲をされたのでしょうか。

歌詞のある楽曲が多かったため、英語・日本語・ドイツ語など実際にある言語から、ヒュムノス語やモンハン語のようなゲーム内言語まで、幅広く網羅することになっていましたが。
しかし、それらを違和感なく歌声に乗せることができていて、そこはとても感心しました。特にヒュムノス語。
すごく練習を重ねて、習得していったのだろうなぁ、きっと。

■オペラ歌手の指導による綺麗な響きのハーモニー
編成は、コーラス(ソプラノ、アルト、テノール、バス)とピアノというシンプルさ。
コーラスもそれほど大所帯ではなく、総勢16人という規模。
学校のクラス単位の合唱コンクールの半分弱ぐらいでしょうか。
ややこじんまりとした印象を受けました。

しかし、その分少数精鋭、一人一人の歌声の響きが美しかったです。
トレーナーとして専門家がついていたからでしょうか、発声が素人とは違って聴こえました。
声がすごく伸びて、そして澄み渡っているような、そんな感じ。
各パートのバランスも良かったし、とても美しいハーモニーでした。

欲を言えば、曲によっては声量がもうちょっと欲しかったかな、とも感じました。
歌いやすい曲と歌いにくい曲があったようで、前者は結構十分な声量があったのに対して、後者は若干物足りなさも感じられたので。
でも、まぁ、ゲーム音楽という特性上、難しいのかな。

■手作り感満載のアットホームな空気感
会場は、キャパ200人ぐらいという小規模のホール。
その上、観客のうち結構な割合が関係者っぽかったので、全体的にアットホームな空気感を感じました。
MCも、唐突にネタをぶち込んできたりするなど、どことなーく緩い感じで。
また、スタッフさんのちょっと慣れていない列捌きなど、そこかしこに手作り感もあって、ほんのりとほんわかした気分になったりもしました。
なんというか、あれだ、文化祭の出し物みたいな雰囲気というか。

アットホームな雰囲気はそれはそれで良いと思います。個人的には、わりと好きな雰囲気です。
ただ、一点あえて苦言を呈すなら、終演後に登壇された方と観客の方の歓談の輪がロビーのあちこちでできていて、ホールから出る道を塞がれていたところ。
アンケート書き終わってホールから出ようとしたら人の輪が目の前にできていて、それをぶっちぎって横切れるほどの度胸もなくて、出るに出られないという困った事態になりました。
せっかくなので、あともうちょっと最後まで配慮してほしかったなぁ、と思いました。

■感想まとめ
そんなわけで、ゲーム音楽以外の様々なジャンルの楽曲とも出会えて、ほっこり楽しいコンサートでした。
美しい歌声には、とても癒されました。
ゲーム音楽主体とはいえジャンル問わずな選曲の分、ゲーム音楽好きであってもターゲットにハマらないかもしれませんが、1曲でもピンときたものがあれば足を運んでみるのもアリかと。
思わぬ出会いがあるかもしれません。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。

[GMCD] KINGDOM HEARTS Concert -First Breath- Album

昨年開催されたキングダムハーツシリーズの吹奏楽コンサート「KINGDOM HEARTS Concert -First Breath-」の模様を収録したアルバムが発売されたので、ゲットしました。
全14曲収録で、再生時間は約68分。

吹奏楽コンサートの開催が2016年8月のことですから、あれから1年ほど経ってからのまさかの音源化です。
確かに東京公演で「これ、音源化されたらいいなぁ」とは思いましたが、よもや1年も経過してから音源化されるとは思っていませんでした。
オーケストラコンサート「KINGDOM HEARTS Orchestra -World Tour-」の方は、コンサート会場限定販売とはいえ早々に音源化されたので、その影響もあって吹奏楽コンサート版音源化希望の声が高まったのでしょうか。
スクエニ(というか、旧スクウェア)は昔からゲーム音楽にすごく力を入れているっていう特性もあるけれど、要望の声が大きければちゃんと反応してくれるところは褒められていい点だと思います。

今回の音源化、個人的にはとてもうれしいです。
東京公演で聴いたときに「もう一度聴きたい! むしろ何度でも聴きたい!」と思った曲がいくつもあったので、本当に願ったり叶ったりなアルバムです。ひゃっほーい。

収録曲は、吹奏楽コンサートの本編で演奏されたものになります。
本編の演奏曲は、もれなく収録されています。
その一方で、アンコールで演奏された曲は収録されていないようです。
まぁ、アンコールで演奏された2曲のうちの1曲は、大人の事情とか色々ありそうなのでやむを得ません。
むしろ、本編を全部収録してくれたことに対する感謝の念の方が強いです。

吹奏楽版は1年前に東京公演で聴いたきりでしたが、「そういえば、こんなアレンジだったなぁ」と当時の感動が蘇ってきました。
特に「Dearly Beloved」、「Traverse Town」、「Journey of KIGNDOM HEARTS」はひときわ強く印象に残っているからか、とても懐かしかったです。
これこれ、これがもう一度聴きたかったんだよ!(ジタバタ)という気分です。
あーもー、「Journey of KIGNDOM HEARTS」に含まれている「Hollow Bastion」がとても格好良くてたまりません。

ただでさえ良曲揃いのKHの曲に、吹奏楽らしい力強さ、ダイナミックさが加わって、聴いていて気持ちが良いです。
激しい曲や壮大な曲は気分が昂るし、切ない曲やしんみりした曲はじっくり浸れるし。
総じて言えることは、どの曲も聴いていて楽しいです。

オーケストラ版と原曲が被っているものもありますが、それはそれで聴き比べすると面白いです。
吹奏楽の良さとオケの良さを、同時に味わえます。
特に吹奏楽版とオケ版で違いが顕著にわかるのが「The Other Promise」ではないかと。
どちらもDrammatica版の形をなるべく保ったまま、追加アレンジがほぼない状態なので、聴き比べに最適です。
個人的な好みの問題もあって、どちらかと言えばオケ版の方が好みですが、吹奏楽版も結構好きです。

というか、この吹奏楽版を聴いていたら、なんだか無性にオケ版も聴きたくなってきたので、最終的に吹奏楽版とオケ版を交互に延々聴き倒すというところに落ち着きました。
KHの楽曲は好みのものが多いし、吹奏楽もオケも好きなので、エンドレスループ余裕でした。とてつもなく耳が幸せです。

というわけで、KHの楽曲が好きで、吹奏楽に抵抗がないのであれば、オススメの1枚だと思います。
コンサートに行かれた方も行けなかった方も、ぜひ聴いてみてほしいです。