[ゲームRev] ニーア オートマタ

PS4のアクションRPG「ニーア オートマタ」を、Eエンドまでクリアしました。
プレイ時間は、Eエンド到達時点で約55時間。

前作「ニーア ゲシュタルト」および「ニーア レプリカント」は、後者を一応クリア済みです。
2回ほど詰んだり紆余曲折ありつつも、なんとか最後のエンディングまで到達しました。
前作はアクション要素にものすごく苦労させられたけれど、文明崩壊後の終末的な世界観がすこぶる自分好みで楽しかったです。
今作「ニーア オートマタ」がそんな世界の遥か未来の話と耳にして俄然興味が湧き、予約の上ゲットしてプレイを開始しました。

そんな終末感を期待してプレイし始めましたが、今作でもそれは裏切られることがなく、実に強い終末感が漂っていました。
高度な文明の痕跡が前作以上にそこかしこに残っている分、より一層の強く感じられたかも。

そんな”終わってる”世界でしたが、風景がものすごく美しかったです。
光と影の淡いコントラストは、前作同様の脆さや儚さを表現。
さらに、崩れかけた巨大ビル群や遊園地などの人工建造物や、それを飲み込みつつある草木や砂漠からは、かつて人が生きていた痕跡を容赦なく消していく空虚さもありました。
そういうところに、カタルシス的な美しさを感じました。
どの風景を切り取っても、とにかく美しかったです。

日頃、ビルに囲まれた日常風景を眺めながら、この世界から人類がいなくなって全部廃墟になったらどうなるだろうと妄想することはありますが、その妄想がそのまま画面上に描かれているようで、フィールドのあちこちを見て回るだけでも楽しかったです。
廃墟好きならば、風景だけでもかなり堪能できると思います。

そんな世界を舞台に物語が進行するので、ポジティブな要素はほとんどありません。
だいたいネガティブな鬱展開です。
少し持ち上げたらそれを10倍にして叩き落とすぐらいの、容赦のなさです。
救いとか、期待するだけ無駄です。

もっともヨコオタロウ氏の作品なので、どこまで徹底的な鬱展開になるのか期待していたところもありますし、「どうせこの後○○が※※※れてるんだろう、うんわかってる」と身構えていたところもあります。
そのためなのか、前作で鬱展開に慣れたからなのか、他に要因があるのか、絶句するほどの衝撃的な展開は少なかったように思います。

でも、鬱展開は基本好物なので、今回も楽しくプレイしました。
また、今回も考察しがいのある世界観とストーリーだったので、そのあたりも楽しかった要素の一つでした。
設定資料集が発売されたら、もう一度最初からやり直してみたいと思っています。
あとは、時間が確保できれば。。。

エグいシーンは今回も結構あるので、そういうシーンが苦手な方は要注意。
今作はアンドロイドvs機械生命体なので、前作ほど流血演出目白押しではないけれど、それでもそれなりにあります。
むしろ、今作は精神攻撃の方が強いかもしれません。
話が進めば進むほど、心がガリガリ削られていきます。

ただ、最終的な印象としては、前作よりも綺麗だったように感じました。
言葉で表現するのが難しいのだけど、一言で言い表すならば「綺麗」でした。

サブクエストも、大体容赦ありません。
むしろ、サブクエストの方が容赦ありませんでした。
ただ、サブクエストは脇の人物や世界観を掘り下げるものが多かったので、プレイしておいた方がより楽しめます。
と言いつつ、自分もサブクエストをコンプリートしたわけではありませんが。
サブクエスト消化率は75%ぐらいでした。

前作は、プレイしておいた方が無難です。
プレイする時間がないのであれば、設定資料集やプレイ動画、もしくは考察サイトの一読を推奨します。
前半はそうでもないけれど、後半になると前作の根幹の部分が大きく絡んでくるので、前作のメインシナリオは知っておいた方が良いと思います。

話は変わってシステムについて。
前作同様に今作もA・RPGなので、バトルは基本的にアクションです。
ただ、前作と異なり、今作はオートバトル機能が付きました。
ゲーム開始時に難易度をEASYにすると、最初からオートバトル機能が使えます。

このオートバトルがかなり賢くて、アクションスキル底辺の自分にとってはたいへんありがたい機能でした。
敵に近づくと、自動的に攻撃・回避・回復してくれます。
特に回避機能がものすごくて、99%ぐらいの確率で敵の攻撃を避けてくれます。
敵の斬撃はもちろんのこと、弾幕も華麗に回避してくれます。
ほぼ無双状態で、安定して敵をなぎ倒してくれました。
そのおかげでバトル中はカメラ座標系の調整のためにコントローラーを操作するくらいで、基本放置してバトルを眺めていました。

ただ、バトルを眺めていてひしひしと感じたのは、オートバトル機能がなかったらクリア無理だな、でした。
敵の攻撃の勢いが、前作の比ではなかったです。
多数の敵に群がられるわ、凄まじい弾幕が飛んでくるわで、まず目が追い付けませんでした。
かなり賢いオートバトル機能のおかげで難易度が劇的に下がっているけれど、オートバトル機能がなかったら前作よりもずっと難しくなっていると思います。

バトルは基本的にオートバトルでどうにかなったのですが、逆にフィールド探索には苦労させられました。
アクションが苦手なので、向こう岸まで飛び越えられない、崖の上までジャンプできない、うっかりするとすぐ落ちる、ということがよくありました。
1, 2回ほど、うっかり落ちた先にも実はマップがあって、そのおかげで死にはしなかったものの戻れなくなったことがありました。
こまめなセーブって重要だな、と実感した瞬間でした。

前作で賛否両論を巻き起こしたノベル形式は、今作でも健在。
ただ、前作と異なり、正しい選択肢を選ばないと先に進めないということはありませんでした。
単純に表現の一つとしてノベル形式が採用された、という感じです。

このノベル形式ですが、個人的には結構好きです。
主に回想シーンがノベル形式になっていたのですが、ノベル形式になより登場人物の想いが深く豊かに表現されていました。
これは、文字媒体だからこその表現力で、映像では叶わない領域だったと思います。

前作では盛り沢山だったパズル要素は、今作ではそれほど多くありませんでした。
とはいえ、フィールド探索が、ある意味パズルだったような気もします。
あの目標地点まで行くには、ここからこう行って、あっちに回り込んで・・・と、考えながら探索していました。

前作ではシナリオ進行上必須だった釣りは、今作では必須ではなくなりました。
前作の釣りで1度詰んでいる俺大歓喜です。
とはいえ、釣り機能自体は、今作にも搭載されています。
が、前作よりもぐっと簡単になっていました。
ヒットしたタイミングで○ボタンを連打してたら、あとはポッドさんがいい感じにどうにかしてくれました。

今回新たに加わった要素は、シューティング。
シューティング要素が、かなり目立った取り入れられ方をしています。
ただ、ここでもオートバトル機能が有効なので、オートバトル機能が使えるならば、難易度はそれほど高くありません。
敵の弾は勝手に回避してくれるので、あまり被弾することはありません。
適当にグルグル機体を動かしていれば、大抵なんとかなります。

音楽は、前作に引き続き今作も素晴らしかったです。
アコースティックサウンドがゲームの空気感とよく合っていて、時に穏やかに、時に激しく、場の雰囲気を盛り上げてくれました。
また、妙に耳に残る曲が多かったです。
ふと気が付くと、廃墟都市やレジスタンス基地、廃墟遊園地のBGMが脳内再生されています。
特に廃墟遊園地のBGMが強力で、なかなか自分の脳内から離れてくれません。
バトル曲はあまりBGMに集中できる状況ではなかったので、そいういう曲をじっくり聴き込むためにも、OST発売を心待ちにしています。

ゲーム性、ストーリー、映像、音楽と、どの要素をとっても非常に満足したA・RPGでした。
PVを見るとあまりの弾幕にビビるかもしれませんが、難易度EASYが嘘偽りなくガチでEASYなので、アクション苦手な方でもプレイできるかと。
Eエンドの最後だけは、ほぼずっとオートバトルだった自分にとって相当厳しい戦いでしたが、”諦めなければ”なんとかなります。たぶん。

最後に、Eエンドのラストのアレで被弾しまくったので、今この場を借りて全力で土下座しておきます。
協力してくれた「たいせつなもの」たちに、感謝を。

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