[GMCD] ひぐらしのなく頃に奏

同人ゲームとして発表された後に数々のコンシューマ機に移植されたテキスト型アドベンチャーゲーム「ひぐらしのなく頃に」の弦楽アレンジ盤「ひぐらしのなく頃に奏」を一通り聴いてみました。
収録曲数は13曲で、再生時間はトータルで約55分。

「ひぐらしのなく頃に」の原作ゲームの方は、現在PS Vitaで「ひぐらしのなく頃に粋」を鋭意プレイ中です。
アニメ化された頃から存在は知っていたのですが、なかなか手を出せずに今日まで至ってしまいました。
「確かコンシューマ機でDL配信されていたはずだから、他にも積みゲーあるし、まぁ後回しでもいっか」とタカをくくっていたら、開発会社倒産の影響を受けて気が付いたときには配信停止。
最近(2017年春頃)ようやく配信再開されたのを機に、「今やっておかないとプレイできなくなるかも・・・」という危機感を煽られてプレイに至った次第です。
現時点ではまだクリアしておらず、ようやく罪滅し編のENDにたどり着けそうな目途がたったところです。
そして、プレイ時間は80時間を超えました。長い。。。

ついでに言えば、アニメはどれも未視聴です。
いつかゲームをプレイするつもりでいたので、あえてアニメ自体は避けて通っていました。
プレイする気のあるゲームについては、琴線に触れたその時点から、ゲーム内容に関する一切の事前情報を遮断しておきたくなる性質のようです、自分。

それでも、「ひぐらしのなく頃に」の超有名曲「You」は知っていました。
というか、むしろゲームをプレイするずっと前から大好きだった曲です。
アニメ化された際に発売されたイメージソングアルバム「かけらむすび」に収録されていた「you -Visionen im Spiegel-」がとても強烈に心に響いて、一発で惚れ込んでいました。
それ以来の大好きな曲で、原曲や他のアレンジも気になって聴き漁ったこともあるくらいです。

そんなわけで、今回のアルバムをゲットした目的の半分は、「You」の弦楽アレンジが聴きたかったことです。

そして、目的の残り半分は「why, or why not」でした。
こちらは、コンポーザさん目当てで原曲CDを買って好きになった曲です。
そもそも「ひぐらしのなく頃に」を知ったキッカケである「かけらむすび」をゲットしたのも、同じコンポーザさんが参加されていたからだったりします。
「かけらむすび」が想像以上に良いアルバムだったので、そのときに原作ゲームやアニメにも興味を抱いたのですが、何のボタンの掛け違いからか、結局今に至るまで先送りになってしまったわけですが。

今回のアルバム自体はゲームプレイ開始前に購入しました。
その直後に一通り聴いた後、ゲームプレイし始めたのを機に少し寝かせて、最近また聴き始めています。

ゲーム音楽ではよくあることだけど、ゲームをプレイする前と後とで、曲に対する印象がかなり変わりました。
弦楽器+ピアノというシンプルな編成のため、音色が非常にシンプル。
ゲームプレイ前に聴いたときはもうちょっと音の厚みが欲しいなと感じたほどに、シンプルさが際立っています。
そのため、最初は物足りなさを感じました。
もっとこう、ドーンとしたインパクトが欲しいな、と思ったこともあります。

が、ゲームをある程度プレイした今聴いてみたら、逆にこのシンプルさが「ひぐらしのなく頃に」らしい味わいを醸し出しているようにも思えます。
原曲も、しっとりとしたシンプルなBGMが多いし。
原作ゲームと原曲を重視した結果のシンプルなアレンジだとしたら、納得です。

原作がゲームということもあって、ここではゲーム音楽のアルバムとして取り上げましたが、収録曲の中にはアニメのOP/EDも含まれています。
前述の「why, or why not」も、確かアニメ1期のED曲だったと思いますし。
原曲を知っていると、今回のアコースティックなアレンジは新鮮に感じました。
耳に馴染んでいる原曲の面影を残したまま、弦楽器+ピアノによるしっとりとしたアレンジになっているので、興味深いという意味で面白く、そしてすんなり聴けました。
ただし、ボーカルは基本的に不在なので、そこは注意が必要かもしれません。
例外的に「You」だけVocalバージョンも収録されています。

それと、「You」のアレンジ違い、またはそのフレーズを使用した曲が思ったより多数収録されています。
「You」という名前を冠した曲だけでも3曲あり、さらに「Thanks」や「こころむすび」まであります。
アルバムの後半は、本当に「You」無双状態です。
「ひぐらしのなく頃に」って他にも多数の曲があるのに、こんなに「You」無双状態でいいのかな、とほんのり不安に感じたほど。
いやまぁ、「You」は好きな曲なので、個人的には問題ないしうれしいくらいですが。

そんなわけで、曲の構成比としては、アニメ・ゲームのOP/ED曲が4割、「You」とそのフレーズを含む曲が4割、残りの2割がその他というような感じです。
「You」以外の他のBGMをもっと聴きたかったなぁと思いはするけれど、「You」があまりにも有名だから仕方ないのかなと思うところもあり、絶賛ゲームプレイ中の身としては少々複雑な印象を否めません。
まぁ、「You」が神曲なのは揺ぎ無いのですが。

一通り聴いて一番印象的だった曲は「You-Destructive」。
聴き馴染みな「You」でありながら、切なさの裏に見える隠しきれない破壊衝動のような黒さが、妙に印象に残りました。
このアルバムにおいては珍しく激しい曲でもあります。
これが、すこぶる格好良い曲でした。
ゲームプレイ前も後も、この曲には妙に魅了されています。

弦楽アレンジ盤「ひぐらしのなく頃に」でしたが、シンプルながらもゲームの世界観が上手く表現されていて、面白い作品でした。
自分がそうであったように、聴くならばゲームをある程度プレイした後をオススメします。
また、「You」をたっぷり聴けるので、「You」が好きな方にもオススメかもしれません。

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