[ゲームRev] ひぐらしのなく頃に粋

テキスト型アドベンチャーゲーム「ひぐらしのなく頃に粋」のPS Vita版(DL版)をプレイし、とりあえずトロフィーコンプリートしました。
トロコン達成時の総プレイ時間は、およそ140時間でした。

「ひぐらしのなく頃に」の存在自体は、アニメ化された頃から知っていました。
同人ゲームから始まり、その後コンシューマに移植され、アニメ化、コミカライズなどのメディアミックス展開もされたほどなので、自然と耳に入ってきていました。
その頃から興味はあったのですが、移植に次ぐ移植があって、一体どれから手を付ければいいのかわからなくなり、しばらく様子見という名の放置を決めることに。
その後、全シナリオを網羅した集大成「ひぐらしのなく頃に粋」がPS3/PS Vita用に発売されたため、「これをプレイすればいいのか」と思いつつも、またもや放置。
そうこうしているうちにあっという間に月日が経過し、気が付いたらコンシューマー版の発売元が倒産していて、店頭からもPS Storeからも姿を消してしまいました。
そうして「思い立ったうちにプレイしておけば良かった!」と軽く歯噛みする日々が続いたある日のこと。
2017年4月にPS Storeでの再配信が始まったのをキッカケに、ここぞとばかりにDL版に飛びついた次第です。

物語の主な舞台は、昭和58年6月の雛見沢という山間の集落。
その集落で行われる「綿流し」という祭の日に発生する事件、通称「オヤシロ様の祟り」にまつわる物語が、サスペンスタッチで描かれています。
そのため、多数の流血描写や残酷描写があります。
その一方で、それと同じくらいに、結構マニアックなコメディ描写もあります。
また、意外とファンタジー要素も強いです。特に後半。
それらの点を寛容に飲み込める方でないと、プレイ中に拒絶反応が出て疲れるかもしれません。

シナリオ構成は、基本的にオムニバス形式です。
最初に解放される「興宮警察署事件調書」は選択肢によるシナリオ分岐(いわゆる「かまいたちの夜」形式)ですが、他は一つ読み終わると次のシナリオが解放されるような仕組みになっています。
そのため、シナリオによっては選択肢が一つもないものもあります。

だからといって選択肢をないがしろにすると、後で手痛いしっぺ返しを食らったりもします。
序盤のシナリオであるTIPSを回収しておかないと、中盤で解放されるシナリオが必ずBAD ENDに突入するような、そういう罠が仕掛けられていたりもします。
まぁ、その罠に見事にハマって、あっさりと攻略サイトに頼ったのは自分ですが。

序盤で解放される各シナリオは、大体どれも報われない、後味の悪いものばかりです。
ただ、その後味の悪さが終盤に生きてくるので、それが悪いとも言えません。
むしろ、終盤の盛り上がりっぷりを考えると、序盤の後味の悪さは必要なことだったとも思えます。

また、その後味の悪さの中に登場人物たちの業が深く描かれていて、そこはとても興味深かったです。
さらに、序盤でバラまかれた伏線や、一見すると各々に独立していたシナリオが、ゲームを進めていくに従って徐々に絡み合い収束していく展開も、読み進めていて面白かったです。
考察しがいのあるシナリオ展開だと思います。
時間に余裕があれば、シナリオ考察すると楽しいだろうなぁ、と思います。

とはいえ、考察するとなると、テキスト量が半端なく膨大な点がネックになるかと。
シナリオ1本に目を通すだけでも長時間を要し、そう何度もプレイするだけの時間はなかなか取れません。
世界観や登場人物が魅力的なだけに、これはちょっと痛いところ。

それと、冗長な展開や表現が多いところも、それを阻害する一因かもしれません。
似たような展開、必要とは思えない展開が多くて、結果テキスト量が膨大になっていたような気がします。
特に「興宮警察署事件調書」の各シナリオの日常パートは大体どれも似たような展開で。
非日常に急転直下してからの展開は読み応えがありましたが、そこにたどり着くまでがとても長く感じられました。

そのため、基本的にテキストは斜め読み、ボイスはほぼスキップという状態でプレイしていました。
ボイスを最初から最後までしっかり聞いていたら、たぶんプレイ時間が200時間を超えていたと思います。
CVの方々には申し訳ないのですが、さすがにそこまでじっくり聞いていられるほどの時間をかけていられませんでした。

あと、特に後半のシナリオでよく見かけたのですが、スキップできない演出が少々ウザかったです。
見せ場としてスキップさせたくなかったからなのか、プログラムの都合上スキップできなかったからなのかはわかりませんが、ちょっと押しつけがましく感じられました。

というわけで、プレイした結果残った印象は「人を選ぶゲーム」でした。
シナリオは面白いところも多々あったけれど、退屈なところもそこそこあるし。
一通りプレイするには長時間必要だし。
ゲーム性よりシナリオ重視なタイプで考察好きで、さらにサスペンス要素もコメディ要素もファンタジー要素も受け入れられる方ならば、楽しめるかもしれません。

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