[GMEV] 吟遊詩人組合 2nd Concert

9月10日(日)に吟遊詩人組合<トルバドール・ユニオン>の第2回コンサートが開催されたので、行ってきました。
会場は、新宿区の角筈区民ホール。
開演は14:00で、終演は15:30頃でした。

■ゲーム音楽主体だけど、ジャンルを問わず幅広い楽曲を披露
吟遊詩人組合は、ゲーム音楽の他にアニメや映画、ミュージカル、クラシック音楽など、ジャンルの垣根を取り払って、様々な楽曲の合唱を行う団体だそうです。
そのため、このエントリのカテゴリをどうしようか迷ったのですが、自分がゲーム音楽目当てで今回足を運んだ事情もあるので、とりあえずゲーム音楽イベントとして括ります。

そんなわけで、今回披露された楽曲のうち半分ほどはゲーム音楽でしたが、残りはアニメや映画など実に多彩。
ゲーム音楽はある程度明るい(と思っている)自分ですが、その他のジャンルについてはまるっきり疎いので、開演前まではその点が不安要素でした。
ゲーム音楽以外、箸にも棒にも掛からないぐらいついていけなかったらどうしよう、と。

が、いざ始まってみたら、そんな自分でもなんとなく聴き覚えのある曲が多数。
聴き覚えのないアニメや映画の曲も、綺麗で楽しそうなコーラスに乗せられて、魅了されていました。
どの曲も、思っていた以上に楽しめました。

ただ、逆に言えば、ゲーム音楽を知らない方にとっては、ちょっと厳しいプログラムだったかもしれません。
FF5の「ピアノのおけいこ」なんて、ネタを知っていないと、ただの拙い演奏でしかないわけだし。

■ゲーム音楽主体にしては歌詞付きの曲多め
今回披露された合唱曲は、歌詞の付いたものが多かったです。
ゲーム音楽というと歌詞の付いていない曲の方が圧倒的に多いので、それらを合唱で表現するとなると、いい感じに「ラー」とかで済ませるしかないというイメージがありました。
が、今回のコンサートでは、ゲーム音楽であっても元々歌詞のある曲が多く選曲されていたような気がします。
今回披露された曲のうち、原曲で歌詞のないものは、FFメドレーぐらいだったような。
あえて、そういう選曲をされたのでしょうか。

歌詞のある楽曲が多かったため、英語・日本語・ドイツ語など実際にある言語から、ヒュムノス語やモンハン語のようなゲーム内言語まで、幅広く網羅することになっていましたが。
しかし、それらを違和感なく歌声に乗せることができていて、そこはとても感心しました。特にヒュムノス語。
すごく練習を重ねて、習得していったのだろうなぁ、きっと。

■オペラ歌手の指導による綺麗な響きのハーモニー
編成は、コーラス(ソプラノ、アルト、テノール、バス)とピアノというシンプルさ。
コーラスもそれほど大所帯ではなく、総勢16人という規模。
学校のクラス単位の合唱コンクールの半分弱ぐらいでしょうか。
ややこじんまりとした印象を受けました。

しかし、その分少数精鋭、一人一人の歌声の響きが美しかったです。
トレーナーとして専門家がついていたからでしょうか、発声が素人とは違って聴こえました。
声がすごく伸びて、そして澄み渡っているような、そんな感じ。
各パートのバランスも良かったし、とても美しいハーモニーでした。

欲を言えば、曲によっては声量がもうちょっと欲しかったかな、とも感じました。
歌いやすい曲と歌いにくい曲があったようで、前者は結構十分な声量があったのに対して、後者は若干物足りなさも感じられたので。
でも、まぁ、ゲーム音楽という特性上、難しいのかな。

■手作り感満載のアットホームな空気感
会場は、キャパ200人ぐらいという小規模のホール。
その上、観客のうち結構な割合が関係者っぽかったので、全体的にアットホームな空気感を感じました。
MCも、唐突にネタをぶち込んできたりするなど、どことなーく緩い感じで。
また、スタッフさんのちょっと慣れていない列捌きなど、そこかしこに手作り感もあって、ほんのりとほんわかした気分になったりもしました。
なんというか、あれだ、文化祭の出し物みたいな雰囲気というか。

アットホームな雰囲気はそれはそれで良いと思います。個人的には、わりと好きな雰囲気です。
ただ、一点あえて苦言を呈すなら、終演後に登壇された方と観客の方の歓談の輪がロビーのあちこちでできていて、ホールから出る道を塞がれていたところ。
アンケート書き終わってホールから出ようとしたら人の輪が目の前にできていて、それをぶっちぎって横切れるほどの度胸もなくて、出るに出られないという困った事態になりました。
せっかくなので、あともうちょっと最後まで配慮してほしかったなぁ、と思いました。

■感想まとめ
そんなわけで、ゲーム音楽以外の様々なジャンルの楽曲とも出会えて、ほっこり楽しいコンサートでした。
美しい歌声には、とても癒されました。
ゲーム音楽主体とはいえジャンル問わずな選曲の分、ゲーム音楽好きであってもターゲットにハマらないかもしれませんが、1曲でもピンときたものがあれば足を運んでみるのもアリかと。
思わぬ出会いがあるかもしれません。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは次の通りです。

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[第1部]
1-01. ゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズX」より「メインテーマ」
1-02. Zigeunderleben -流浪の民-
1-03. My Old Kentucky Home
1-04. ゲーム「アルトネリコ ~世界の終わりで詩い続ける少女~」より「EXEC_CHRONICLE_KEY/.」
1-05. アニメ「ユーリ!!!on ICE」より「離れずにそばにいて」
1-06. 映画「天使にラブソングを」より「Hail Holy Queen」

[第2部]
2-01. ゲーム「FINAL FANTASY V」より「ピアノのおけいこ1~5」
2-02. アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」より「残酷な天使のテーゼ」
2-03. ゲーム「MONSTER HUNTER X」より「トラベルナ」
2-04. ゲーム「FINAL FANTASY V」より「ピアノのおけいこ6~8」
2-05. 混声合唱とピアノのためのファイナルファンタジー「ファイナルファンタジア」
FINAL FANTASYより「プレリュード」
FINAL FANTASY IIIより「悠久の風」
FINAL FANTASYより「グルグ火山」
FINAL FANTASY IIIより「チョコボ」
FINAL FANTASY Vより「ハーヴェスト」
FINAL FANTASY Vより「はるかなる故郷」
FINAL FANTASY Vより「暁の戦士」
FINAL FANTASYより「戦闘シーン」「勝利」
FINAL FANTASY Vより「ファイナルファンタジー」


[アンコール]
E-01. ファイアーエムブレムシリーズより「ファイアーエムブレム メインテーマ」
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

1-04. ゲーム「アルトネリコ ~世界の終わりで詩い続ける少女~」より「EXEC_CHRONICLE_KEY/.」
今回のコンサートの本命でした。
むしろ、この曲のためだけにこのコンサートに足を運んだといっても、過言ではありません。
ゲーム発売当時からこの曲に魅かれて、いつか生で聴いてみたい曲の一つでした。
ようやく念願が叶いました。選曲してくれた方、ありがとうございます。ぜひ握手がしたいです。

というわけで、ものすごく期待していたこの曲ですが、そんな期待を裏切らない見事な合唱でした。
ピアノで再現されたイントロが終わって、コーラスが始まってからの最初の盛り上がりのところで、一気に鳥肌が立ちました。心が震えました。
もしかすると、好きな曲に対する補正が少なからずかかっていたかもしれませんが、とても満足しました。
ものすごく歌い難そうなのに、多重エスノの複雑な歌声の絡みが丁寧に再現されていて。
迫力といい響きといい、素晴らしかったです。

アルトネリコシリーズやサージュコンチェルトの歌曲は良曲ばかりが揃っているので、もっとみんな演奏すれば良いと思うのです。

1-05. アニメ「ユーリ!!!on ICE」より「離れずにそばにいて」
指導者2名+ピアノによる特別演奏。
感想を一言で表すなら、「ガチだっ!!」でした。
プロの業の素晴らしさを、身をもって実感した気分です。

まず、声量が桁違い。
とても1人の身体から出ているとは思えないほどの力強い発声で、それだけで圧倒的でした。
あまりの声量に、キャパ200人のホールが一気にものすごく狭く感じられたほどです。
オペラ歌手って、すごい。

それに加えて、表現の奥深さ。
ただ歌っているだけではない、例えようのない深いものを、歌声から感じました。
なんだろう、あれ。なんか、こう、身体の芯を揺さぶってくるような感じというか。
オペラ歌手って、すごい。(大事なことなのでry

原曲は全く知らないのですが、この曲ではひたすら歌声に翻弄されていたような気がします。
歌声が直接脳に直撃してくる感じがしました。
曲が終わった直後は「プロの歌声って、やっぱりすごいんだなぁ・・・」という感嘆しか出てきませんでした。

2-01. ゲーム「FINAL FANTASY V」より「ピアノのおけいこ1~5」
MCの方も仰っていましたが、めっちゃピアノの上手い人がわざと下手に演奏するって、逆に難しくないですか?
原曲の拙さっぷりが見事に再現されていて、それはそれですごいと思いました。
ちなみに、メトロノームもちゃんと用意されていて、原曲通りにそれに合わせて演奏されていました。

2-03. ゲーム「MONSTER HUNTER X」より「トラベルナ」
モンハンの楽曲は4で止まっているため、X以降の曲はまだ追えていないので、この曲も今回初めて聴いたのですが、こんな曲があったのですね。
4までのモンハンの楽曲とは雰囲気が異なり、ポップで明るく楽しい雰囲気が印象的でした。
4までは壮大で格好良いというイメージだっただけに、そのギャップに興味を持ちました。
最後の最後にほんの少しだけ「英雄の証」が出てきて、そこでようやく「あ、モンハンだ」と気付かされたぐらいのギャップです。
Xの曲も、ちゃんと聴いてみたいな。

あとは、何と言っても「にゃんにゃん」。
パンフレットの「演奏曲紹介」に書いてあったのを目にしたときは「なんだこれ?」と思いましたが・・・なんですかあれ、可愛すぎですかっ!
あまりの可愛さに、曲が終わってからもしばらく「にゃんにゃん」に洗脳されていました。

2-05. 混声合唱とピアノのためのファイナルファンタジー「ファイナルファンタジア」
FF1, 3, 5の曲をメドレーにしたもの。
曲によって様々な面白さがあって、楽しいメドレーでした。
そんなわけで、感想もいろいろあるので、ちょっと箇条書きで列記します。

・「悠久の風」に歌詞がなかったので、てっきりボーカルコレクションズはカバーしていないのかと思っていたら、その後の「遥かなる故郷」と「ファイナルファンタジー」で歌詞が出てきた。逆に「悠久の風」で何故なかったのか不思議に思った。上手くハマらなかったのか、歌詞が難しかったのか。
・「チョコボのテーマ」でひたすらチョコボチョコボと歌っているので、あやうく「チョコボ」がゲシュタルト崩壊しかけた。歌っている側はどうだったのだろう?
・「ハーヴェスト」のハンドクラップが、人によって刻むリズムが微妙に異なっていて、それが合わさって原曲通りに再現されていた。合わせるのがとてもたいへんそう。一体、どれくらい練習したのだろう。
・「はるかなる故郷」でボーカルコレクションズ2の歌詞が出てきたときには「キターッ!」と内心で拍手喝采。ボカコレの歌詞、あの何言ってるのかよくわからないけれどテンポの良い言葉回しが何気に好きなので。
・「暁の戦士」がめちゃくちゃ格好良かった。コーラスとピアノだけなのに、重厚感と勇壮感が満載。
・「ファイナルファンタジー」が5版と思いきや、ボーカルコレクションズの「Pray」の歌詞も出てきて、最終的には1でも3でも5でもない形になった。今回は「Pray」の歌詞のうち一部しか使われなかったので、いつかぜひ「Pray」をフルでやってほしい。

E-01. ファイアーエムブレムシリーズより「ファイアーエムブレム メインテーマ」
ゲーム音楽で合唱やっていたら、これは歌いたくなりますよねわかります。
今回観客席で聴いているだけでしたが、聴いていたら段々一緒に歌いたくなってきてウズウズしてました。
いっそ、歌詞を配布して、観客も含めた全員合唱にするというのも、面白いかもしれません。
まぁ、会場内の何人が知っているのか、という問題はありますが。

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