[本] カウンセラー

2006/10/11(水) 23:45:48 | カテゴリ:
松岡圭祐「カウンセラー」(小学館文庫)読了。

文部科学省から優秀教員として表彰されたその日、響野由佳里は両親と子供を惨殺された。犯人は13歳の少年。些細なことを注意されたことが、殺害の動機だった。正気のまま惨殺行為に出た少年は、法では裁けず、精神病院へも入れられず、何の咎もなく自由の身となる。
事件目の当たりにしたことでPTSDを発症した由佳里は、数日後、臨床心理士の嵯峨の助けを借りて立ち直りつつあった。しかし、事件の犯人の少年が自由になったことを知り、復讐心を募らせる。


嵯峨さん、強くなったなぁ。。。
最近「ミドリの猿」をざっくり読み直したばかりだったので、余計にそう感じました。

少年犯罪ものは、記憶にある限りではこれで2作目の経験だけど、
この作品の方が容赦ない感じがしました。
読みながら、犯人の少年に対してかなりムカムカしたので。
目の前にいたら蹴り飛ばしてます。多分。
いや、むしろ少年の両親を張り倒したい気分でした。飯塚刑事、よく耐えたな。


ラストで語られる「境界例」の話は興味深かったです。
乳児期、幼少期は親の顔色を見ながら育つから、
親の一方的な過保護もしくは過剰なプレッシャーを受ける環境で育つと、
成長後にもいろいろ影響が出る、という症例だそうです。
# 正確なところは調べてください。「境界例」でググればたくさん出てきます。
しかも、自分が境界例の場合、
母親(もしくは父親または周辺環境)も境界例(潜在的境界例)である場合が高く、
虐待のように世代間で連鎖するとか。

親の身勝手な行為が子供の将来に影響を及ぼすってところで
子育てって怖いと思うけれど、
逆に生半可な気持ちで子育てしちゃいけないなとも思う。
失敗したからリセット、なんてできないわけだし。

そう考えつつ、ふと我が身を振り返ってみて、
自分の両親(特に母親)ってすごいな、なんて今さらながら感謝してみたり。
# まぁ、こんなこと、母親本人に面と向かっては言えないけれど。

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