[本] 生還者

2007/09/02(日) 16:37:05 | カテゴリ:
保科昌彦「生還者」(新潮社)読了。

奥秩父で死者20人以上を出した土砂崩れによって生き埋めになりながらも、事故発生から4日後に6人が救出された。それから半年を経過した頃、「奇跡の生還者」が1人、また1人と亡くなっていた。
その符号に気付いた沢井もまた、「奇跡の生還者」の一人であった。男児の泣く声だけが聞こえる電話や、身に覚えの無い仕事上の失態の連続。これは事故によって亡くなった者の呪いなのか、それとも「奇跡の生還者」による嫌がらせか・・・。自らの身の危険を感じた沢井は、仕事の合間を縫って他の生還者の調査を始める。


読み終わってカバー外して初めて知ったけれど、
この本の表紙、何気に不気味だったんだなぁ・・・。

電車の中で読むにはかさばるため、
例外を除いて四六版は買わないようにしているけれど、
本作は投資の意味も込めて購入。
保科作品は「相続人」からずっと読み続けてるし、密かに応援してるので。

全体的にはホラー仕立てのサスペンス。
これまでの保科作品と異なる点は、超自然的な要素があまりないところかと。
「あまりない」だけで、「全くない」わけではないところが、
さすがホラー小説大賞出身者。

ストーリー展開はよくあるもののような気もするけれど、
特徴的なのは主人公の後ろ向きさじゃなかろうか。
恐ろしいくらいに主人公がネガティブで情緒不安定で少々電波。
とはいえ、この作品、登場人物の3分の2が揃いも揃って電波系なので、
そんな主人公でも浮いてないところがまた。。。
ていうか、作中でも出てきたけれど、
なんでこんな曰くありまくりなヤツばっかり生き残ったのかが不思議w

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