[ゲームRev] 流行り神2 警視庁怪異事件ファイル -2-

「流行り神2」の布教と続編の期待を込めて、ネタバレレビュー。

このゲーム、ホラーな内容かつノベル系アドベンチャーでCERO Cだから、
プレイする人を選ぶ作品ではあるけれど、
もっと評価されてもいいと思うのです。
あまりにスルーされ過ぎてて、一ファンとしてはちょっと切ない。

言いたい放題言ってるので、かなり長文です。
これでもまだ言い足りない気もしてる。

[第零話:黒闇天]
切ない。とにかく切ない。もう、せつなさみだれうち。
初っ端からなんてシナリオを繰り広げてくれるんだ、っていうくらい。
主人公の初恋相手が登場という時点で、その相手に死亡フラグが立つのは常套手段なんだけど、それにしても切な過ぎる。風海が。
途中で展開される編纂室メンバーのユーモラスな会話や風海の的確過ぎるツッコミがなかったら、切な過ぎてプレイできなかったかも。

それにしても、風海かわいいよ風海!
自分よりいかつい体格の小暮さんに対して「ぼくが守ります」とか宣言しちゃう時点で、もうね。自分もいろいろヤバいのに、どこまで真面目でかわいいヤツなんだと。

それはさておき。
このシナリオで一番驚かされたのは、そのボリュームの量。
初回プレイ時、1の第零話のイメージが強く残っていたので今回も短時間で終わるだろうと予測していたら、いつまで経っても終わる気配がない。1の第零話にかかった時間の3倍かかっても半分も進んでなかった。
ファ○通のレビューにあった「シナリオの数は少ないが、1話あたりのボリュームが膨大なので、物足りなさはあまり感じない」云々みたいな評価をしみじみと感じた。

[第一話:予知夢]
このシナリオは、1プレイ済みだと懐かし過ぎる面々が何人も出てきたように思える。
霧崎兄さんやゆうかさん、人見さんは準メインという立ち位置なのでともかく、「1では超脇役だったじゃねーか」という人物まで出てきてびっくり。
その中でも一番驚いたのが田井野。名前だけだったけど。1の霧崎編に出てきた田井野と同一人物なんだろうか。仮にあの田井野だとしても、なんだか鑑識っぽい気がする。
それにしても、かごめにどんな弱み握られたんだかw

再登場といえば、ものすごく前触れなしに登場した道明寺。登場時「ここかよっ!?」と思わずツッコミ入れたくらい突然で、それはそれで道明寺らしいと言えばらしいんだけど、正直なところ驚いた。
今回のインターミッションが道明寺視点なので、本編で風海たちと絡むことはないのかなと思っていただけに、立ち絵付きで登場してくれたのはちょっとうれしかったかも。あの掴みどころのなさが結構好きなのでw

第零話もそうだけど、このシナリオも全く救われなかったような。
そして誰もいなくなったというか・・・いや一人は残るか。

[第二話:心霊写真]
雰囲気と言うか話の展開が、なんとなく1の「鬼」を彷彿とさせられた。
特にオカルトルート。ちょっと泣かせるラストが「鬼」を意識してるんじゃないかな、みたいな。
とはいえ、このオカルトルート、風海が幽霊に対して大真面目に説得を試みて熱弁を振るうところがすごく彼らしくて、彼が編纂室に籍を置く素質みたいなものを見れた気分。かごめはもとより、小暮さんでもこうはいかないだろうなぁ。
一方で科学ルートはといえば、2周目プレイでかごめの力説に胸を打たれた。1周目は「この人でもこんなこと言うんだ」程度だったけれど、かごめ編で彼女の過去を知った後だと俄然説得力が増す。

なにはともあれ、この章は風海の心のツッコミを楽しむべきところかと。かなり的を射てる相当鋭いツッコミがナイス。

[最終話:流行り神]
小暮さんの風海好き度があまりに高すぎて爆笑w あれじゃ真のヒロインとか言われても仕方ないww
というか、小暮さんだけじゃなく、みんな風海のこと好き過ぎだと思うよ。霧崎兄さんや人見さん、ゆうかさんだけじゃなく、かごめまでツンデレ属性を垣間見せるくらいだし。

これまでの本編シナリオとはちょっと趣の異なる本シナリオ。編纂室メンバー3人の中で小暮さんが一番年上とはいえ私服はとても20代には見えないとか、風海と霧崎兄さんの兄弟会話が多いとか、小暮のぶっちゃけ告白とかごめのツンデレ発言とか、何かと注目箇所が多い。メインの事件よりも、そういったところの方がおもしろかった気もする。何よりもメインキャストもほぼ勢ぞろいしちゃって、集大成ぽかったし。

最初オカルトルートでクリアしたときはいつも以上にもやもやしたものが残ったけれど、科学ルートでクリアしたら一気にすっきりした。いつもは科学ルートでもオカルトルートでもどっちもそれなりに気に入るのだけど、このシナリオでは科学ルートの方が断然オススメ。

シナリオプレイ開始前は、このサブタイトルから「制作者側は続き作るつもりないのかな」と邪推したりもしたけど、今は続き作ってほしいと切に願う。
1から引き継がれた人見さんの過去については一応の決着がついて、一つ荷が下りた印象を受けたから、これはこれで完結ってことでもアリかなぁと思ったけれど。終章見たら、やっぱりその後も気になる。続き作ってほしい。
人見さんの話が一件落着した反面、急に気になったのが風海の家族関係。義理の兄とは仲良いけど実の父とは仲悪いていうあたりとか。長年の憧れだった警察官になるのを猛反対されたから実家に帰りたくないってのもわかるけど。
道明寺レポートまで読んだ今となっては、風海親子の関係がすごく気になる。
放置主義っぽい言動をしつつ、内心では息子のことが心配で仕方ない父親だといいなぁ。
とはいえ、続編がもし作られたら、風海父に死亡フラグが立ちそうな気もする。。。

[かごめ編:座敷わらし]
かごめが神主の血統と知って「賀茂泉」という姓に妙に納得。らしくない厳しさに、本編ではちょっと違和感があったので。
かごめってなんだかんだで色々、オカルト的な経験をしてそうな気がする。本シナリオだけじゃなく、第一話で占いに対してものすごく嫌悪感を表してたから、そこにも実は何かありそう。

今の唯我独尊な性格からは想像もつかないような過酷な幼少期を過ごしていたことにびっくり。だからこその、あの捻くれた性格なのかもしれないけれど。
時間軸的には最終章の後なのかな。本編での科学信奉者っぷりとはちょっと違って、オカルトもほんのちょっと受け入れてるところに、編纂室での経験がにじみ出てた気がする。

細かいところだけど、マムシってそんなにほいほいと人を襲う生き物じゃなかったような。蛇って足音立てると基本的に逃げてくし。小学生の頃、棒で突いて遊んだりしたから間違いないよ(ぇ
あと、グミの実が懐かし過ぎた。野イチゴではなくグミの実を持ってきたところは好感。

[小暮編:エレベータ幽霊]
一番の注目は、小暮さんの実直さではなく、風海の初立ち絵じゃなかろうかとw
本編は常に風海視点だから仕方ないとしても、1の隠しシナリオではわざと立ち絵を出さなかった感があったし。その辺は主人公の宿命というかなんというか。これで報われたか?
けど、見慣れてないせいか、なんか気恥ずかしくて直視できない。。。orz
あと、1のイメージイラストの印象が強いからかもしれないけれど、風海はもちっとかわいい顔立ちだと思うんだ。他キャラの立ち絵と異なり、視線が正面向いてないのもちょっと気になった。

立ち絵といえば、原朋子のキャラ絵はすごく自分好みでした。小暮さんじゃないけど、これは激好み。一目ぼれした。
メインキャラにだってこんなになかったよな、というくらい表情のパターンが豊富だし。そこから察するに実は制作者側のお気に入りなんじゃなかろうか?

それにしても、小暮さんってほんと主人公が似合わないなぁ。やっぱり風海とコンビ組んでた方がバランス取れてて落ち着く。つーか、もうずっとヒロインの座に居座ればいいと思うw

[ゆうか編:作られた都市伝説]
他のシナリオではあまり感じなかったんだけど、これは特に前作プレイ済み前提のシナリオだったと思う。
1のゆうか編の続編というか。そもそも推理ロジックで1, 2箇所ほど、1をやってないとわかりにくいところがあったような。

このシナリオは、隠しシナリオにしては珍しく、オカルトルートと科学ルートが存在していて、そのどちらもやらないと真相が見えてこない構成になっているのが地味に感動した。オカルトルートで1のゆうか編の後日談が語られるが、科学ルートをやらないと本シナリオの真犯人と動機が見えてこない、という構成。2の他のシナリオが科学ルート・オカルトルートでまるで別物っぽい展開だったから、ようやく来たという手応えみたいなものを感じた。「流行り神」なら、やっぱこういう構成もないと。

[終章:道明寺レポート]
道明寺と風海父の正体が半分くらい判明するシナリオ。
風海父の方は、1の第一話の「霧崎水明の父と仕事上付き合いがあった」みたいな表現と、1の霧崎編で判明した霧崎父の職業から大方予想はついていたので、さほど驚くことではなかった。それよりも道明寺が本当に人魚の肉を食べて不老になっているのか、もし不老であるなら人魚の肉を食べるに至った顛末が気になる。次回作の隠しシナリオでぜひ明らかにしてほしい。

1回目プレイのときは「これで終わってもおかしくはないなー」と感じたけれど、2回目プレイで考えが反転しました。これはやっぱり続きを作ってほしい。組織F.O.A.Fや編纂室、風海・霧崎親子の関係など、その後の展開が気になる。これで続き作らなきゃ惜しい。というか、また生殺しですよ。。。

そういえば。
小説版「流行り神」の「虚儀式」に一言だけ出てきた「野槌」が、ここでいきなり出てきたのには驚いた。小説版だけの設定だと思い込んでいたので、特に。
「野槌」って公式の設定だったのか。てことは、小説版が発表される前には「野槌」設定が存在してたってことか。1では「野槌」の「の」の字も出てこなかったのに。

[総評]
良かった点:
・選択肢スキップとフローチャートが便利。
・相変わらずシナリオが素晴らしい。
・登場人物の掛け合いが楽しい。
・終章まで進めたら、メインキャラクターに嫌いなのがいなくなった。

改善してほしい点:
・誤字脱字、シナリオの不整合(特に選択肢選択後)がちらほら。
・シナリオにもうちょっと盛り上がりが欲しいなぁ。なんか、地味?
・個人的な好みだけど、風海のズタボロ感をもうちょっと(ぇ
・広報費をケチった? 発売前のメディアへの露出が少な過ぎだったような。良作なのに勿体ない。

要するに、続編(もしくは完結編)作ってくれって話です。

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