[本] 灰色の北壁

2008/03/03(月) 00:30:24 | カテゴリ:
真保裕一「灰色の北壁」(講談社文庫)読了。

ヒマラヤ山脈の一峰カスール・ベーラの北壁――難攻不落と言われ続けたその壁を、日本人の刈谷修が初めて制した。その刈谷が、別の山へ登攀中に落石事故によって亡くなった。
彼には、カスール・ベーラの北壁登攀の疑惑が付き纏っていた。彼が証拠として撮影した山頂からの写真は、カスール・ベーラを南東方向から攻めることで初登頂を達成し、かつ刈谷の師でもある御田村良弘の写真に酷似していたのだ。
彼は本当に北壁を登ったのか? その疑問に、生前の刈谷は自身の行動で答えを示すとだけ、言葉少なに答えただけだった。


真保氏の山岳ミステリ(短編)を3本収録した短編集。
なので、ひたすら山です。90%山です。山登ってるシーンが大半です。
しかも全て雪山登山なので、この時期に読むにはちょっと寒いかも。
情景描写を読むだけで寒い。夏に読めばよかったと、読み終わって思いました。

2回ほど学校行事で登山したことあるけれど、良い思い出がまるでないので、
登山家やクライマーとしての情熱とかはイマイチ理解できないんですが、
冒険小説として読めば、情景描写や心理描写には迫力あるんじゃないかと。
ちょっと男性特有のロマンティシズムが鼻につくけれど、そこはそれ。

「黒部の羆」、「灰色の北壁」、「雪の慰霊碑」の3本が収録されているけれど、
個人的には「黒部の羆」が一番おもしろかったです。
中間のミステリ要素にも引き付けられたけれど、
やっぱり最後の種明かしにガツンとやられました。
さすが真保さん、簡単には終わらせなかったか。。。

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