[本] 空の境界

2008/05/18(日) 00:06:13 | カテゴリ:
奈須きのこ「空の境界」(講談社文庫)をようやく全巻読了。

交通事故に遭い昏睡していた両儀式が、2年の歳月を経て目を覚ました。
2年間の昏睡の間に、彼女は「あらゆるものの死」を見る能力を得る。しかし、記憶を再認する能力が欠如し、昏睡前の記憶を自分の記憶として認識できなくなっていた。
生きている実感を得られない式は、かつての自分らしく夜の街を徘徊する。自身の衝動のためと、常識から外れた存在を抹殺するために。


文庫で上・中・下の全3巻構成。
読了までに1ヶ月以上かかりました。はい、かかり過ぎ。

本の名前だけは随分前から知っていたし、評判も度々耳にすることがあったけれど、
なんとなく今まで読むのを避けていました。
理由は「TYPE-MOONだから」。
TYPE-MOONって同人ゲームにはそれほど明るくない俺でも知ってるくらいの団体で、
でも俺マイナー好きなアマノジャクなので、有名なものほど敬遠するというか(何
それなのに読んでみようという気になったのは、
たまたま積ん読も読みたい本もない状態で書店の文庫コーナー眺めてて目に止まったから、と
3冊分なら次に読みたい本が出るまでの時間稼ぎには十分だろう、という
なんとも消極的な理由からでした。

そんな俺の性格を知ってる友人に「空の境界、読み始めた」と言ったら、
かなり驚かれました。まぁ、そりゃそーだろう。
ちなみに、その友人による本作の評価は「中二病」。
それはもう清々しいくらいばっさりと言われましたw

読んでる途中まではそれほど中二病という感じがしなかったので、
その評価に多少違和感を感じていたのだけど、
最後まで読んで友人の評価を理解しました。中二病と言われれば、確かにそうかも。


ストーリー的には、現代伝奇ファンタジー、っぽい?
世界観がゲームっぽく、そういったカテゴリで共通の雰囲気というか空気感が漂ってます。
また、作中で展開される理論にもそういったところがあるので、
ゲーム世代なら読めるけれど、そうでないとちょっと厳しいかもしれない。
あと、流血シーンやそれ以上のシーンがかなりあるので、
そういったものが苦手な方にもオススメできません。
まぁ、それほど描写は厳しくなくて、情景の割には妙にさらっとしてるんだけど。


全体の感想は・・・・・・書き難いこれ。
ぐわーっと感じるものがあるかっていうとそうでもないんだけど、
でも先が気になる展開だったりもして、
物語を追っていたら、気が付けば読み終わっていたという感じです。

作中の中盤あたりから繁茂に出てくる「根源の渦」の話は、結構おもしろかったです。
と同時に、仮に根源の渦なるものが本当にあるとして、
自分の根源はなんだろな、という素朴な疑問もあったり。

伝奇系のゲーム好きなら一読しておくのもいいと思った作品でした。

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