[本] それでも、警官は微笑う

2008/06/29(日) 02:55:27 | カテゴリ:
日明恩「それでも、警官は微笑う」(講談社文庫)読了。

長年、密造拳銃を追っていた武本巡査部長は、同種の拳銃を持つ麻薬常習者・石島を逮捕する。しかし、石島は厚生省麻薬取締部で目を付けていたエスでもあった。
石島を尾行していた麻薬取締部の宮田には、目的があった。5年前、覚醒剤乱用防止推進員であり、かつての想い人の父親であった人物が、麻薬に手を出した挙句に拳銃自殺した事件。その真相を探り、真の犯人を捕まえること。そのために、研究者から麻薬取締官に転職した。
それを聞いた武本は、その事件の拳銃を調査する。それはやはり、武本の追っていた密造拳銃と同種であった。


感想とは全く関係ありませんが、とりあえず、著者名が読めません。

閑話休題。

某読者投稿でメインのマニアックな雑誌ファン○ードで紹介されていたのが目に止まり、
小説のストックがたまたまなかったので購入。
硬派な警察小説というところも、購入意欲をかき立てられた一因かも。

で、買ってから裏のあらすじ見て
初めてこの作品もメフィスト賞受賞作であることを知りました。
最近、どうもメフィスト付いてるなぁ。講談社文庫ばっか買ってるせいなんだろうけれど。

メフィスト賞というと新本格の登竜門というイメージが強いので、
最近本格ものが食傷気味なこともあり、ちょっと警戒しながら読んでみたのですが、
メフィストらしくなく純粋に警察小説でした。結構おもしろかったです。
冒頭のシーンがかなり衝撃的で、
「朝の満員電車でなに読んでるんだろう自分」とちょっと不安にもなったりしたけれど、
話が進むにつれて引き込まれました。
話の内容自体は重厚なんだけど、
流れがスムーズで飽きを感じることなく読み進めることができ、
しかも語り口が軽快で読みやすかったです。

登場人物の一人にミステリマニアな警部補が出てくるため、
時々、和製ミステリの刑事の名前が出てきます。
ここもなんだか、ミステリ好きの心をくすぐられました。
小ネタがわかるとニヤニヤしてしまう、あの心理ですw

警察小説は初めての人や、
世の中のハードボイルド系警察小説が硬過ぎるという人にオススメかと。

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