[本] 第九の日

2009/03/27(金) 21:07:58 | カテゴリ:
瀬名秀明「第九の日」(光文社文庫)読了。

イギリス内で一人旅をしていたケンイチは、ジョージと名乗る少年ロボットに導かれて「永遠の町<エヴァーヴィル>」にたどり着く。そこは、現役を引退した人々がロボットたちとともに余生を送る、理想の町だという。町全体がコンピュータによって管理され、人間は召使いロボットとともに何不自由のない生活を送る。全てがシステム化された町。
しかし、ケンイチがそこで見たものは、人のいないロボットだけの町だった。


「デカルトの密室」の続編というか、時間軸的には「デカルトの密室」の前後の話をまとめた短編4本。
本作と「デカルトの密室」合わせて読む順番としては、

メンツェルのチェスプレイヤー → デカルトの密室 → モノー博士の島 → 第九の日 → 決闘

がオススメかと。
「デカルトの密室」で「メンツェルのチェスプレイヤー」の話が少しだけ出てくるし、「第九の日」は「デカルトの密室」を読んでないとわからない人物の名前が出てくるし。
とはいえ、順番がバラバラでも、とりあえずなんとか読めそうな気はします。

そんなわけで。
本作は「デカルトの密室」に登場した少年型ヒューマノイド・ケンイチが主人公のSF作品です。
「デカルトの密室」同様、テーマは「心」。理系でSFなストーリーながら、哲学的な話になってます。
でも、「デカルトの密室」よりは、本作の方が読みやすかったような。話が短かったからかな。
難しいのは相変わらずだけど、理系的な面白さもあったり、ミステリ的な謎解き要素もあったりして、結構飽きずに楽しめました。

ケンイチが活躍するこのシリーズは、きっとこれ以上続かないだろう、と思う。
でも、瀬名さんは今後もロボットやSF中心で活躍されるんだろうか。
「パラサイト・イヴ」や「BV」みたいなホラーも久しぶりに読みたいなぁ、なんて欲してしまうのは欲張りか。

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