[ゲームRev] 流行り神3 警視庁怪異事件ファイル -2-

先日8/28からPlayStation Storeで配信開始された追加シナリオ「薫編」もクリアし、現在、2周目おさらいプレイ中。
2周目プレイしながら、あれこれ言いたい放題の感想を書き留めているところなのですが、気が付いたら、なんだかとんでもない長さになってきました。2のネタバレレビューの比じゃありません。
あまりに長いので、2分割で投下することにします。とりあえず、序章~第三話まで。
最終話と隠しシナリオ、さらに薫編のネタバレレビューはこちら

なお、序章?第三話だけでなく、最終話や隠しシナリオなども含めた全ての話に関するネタバレ満載なので、未クリアの方はご注意ください。



[序章]
血まみれ風海から始まる衝撃的なOP。
まさかそんなシーンから始まるとは予想していなかったので、気が付いたら「え・・・ちょ、ま・・・・・・えぇぇぇぇぇぇ!」とリアルに叫んでました。
完結編だから編纂室メンバーの誰かが負傷する可能性までは想定していたけれど、まさか序章から風海重症とは。しかも、かなり死にかけ。
ただ、一人称語り口調のノベル系AVGの主人公が死亡してEDというのは、シナリオライターにとっては書き難いシチュエーションだろうと思って、5割ぐらいの確率で復活するんじゃないかな? とも同時に思いました。
それでも、負傷に至った過程が気になって、夜も眠れなかったです。いやマジで。

そして風海負傷と同じくらい気になったのは、やはり風海の「父さん」発言。
死を予感させるいまわの際になって、嫌ってたはずの父のことを思い起こすなんて、きっと本編で親子関係に何かあったに違いないと思わせられるには十分でした。
その親子関係ネタもまた、先が気になって寝不足になった原因の一つです。

[第零話:客の消えるブティック]
峰岸親子の関係が妙にリアル。紫音のような中学生も、峰岸親子のような親子関係も、現代社会には普通に存在してそう。
オカルト的な展開よりも、そっちのリアルさの方が印象が残りました。

科学ルートとオカルトルート、両方読まないと全貌が判明しないところは、さすが流行り神クォリティ。
オカルトルートで過去の被害者のその後が判明するけれど、彼女たちの四肢の在り処は科学ルートをプレイしないとわからないような作り。
科学ルートとオカルトルートでがらっと変わる展開も悪くはないですが、どちらかといえば両ルートやると全貌が見えるパターンの方が好きです。
まぁ、風海たちはどちらか一方の真相しか知ることができないのだから、彼らにとってはどちらを選択してもすっきりしないでしょうが・・・・・・そんなの知ったこっちゃないよw

とはいえ、科学ルートはそれなりにすっきりと完結するけれど、オカルトルートは後味の悪さが残りました。
6年前と4年前の被害者のこの先の境遇を考えると、哀れとしか言いようがない。

ところで、3の風海は霊媒体質が一段と強くなってる気がします。1の時から夢見が悪かったけれど、もはや夢見が悪いというレベルを超えてるような。
それに、この話では不憫率が高いですね。ストーカー依田のタックル食らって口切るし、エーテル嗅がされて幻覚見るし気絶するし、その挙句に悪夢見て、最後に斧で脇腹殴られる。
斧で殴られるのは本気で痛そうです。相手は手加減無しでぶん殴ってきただろうから、骨折しなかったのは奇跡としか思えない。

試着室での検証シーン、被検者に小暮さんを指名したときの展開は、ギャグ以外の何物でもないかと思いきや、実は結構ホラーな気がしてなりません。
アラサーのゴツい男性が女性物のスカート握り締めてノリノリで力説するシーンって、テキスト描写だけならば「かわいい」で済ますこともできるけれど、リアルに想像すると結構アレじゃないですか? かごめじゃないけれど、正視に耐えられないというのが正直な意見かと。
ところで小暮さん、なんでそんなに女性物のファッションに詳しいんでしょう? 妹の影響だけとは思えない・・・・・・。

科学ルートの最後に、政治家失踪事件の犯人が捕まったという話がさらりと出てきたけれど、それ以後その事件の顛末が何も語られなくて、なんだか宙ぶらりん。
政治家失踪事件って、2の最終話後のエピソードのその後のことですよね?
あの一件の真犯人って道明寺(もしくは『野槌』? 『蛟』?)だけど、彼が捕まった形跡はないから、組織がスケープゴートを立てたってことでしょうか。
ただ、政治家失踪事件の余波が流れ流れて結局コインロッカーベイビー事件まで続いているような気がします。
『神様』一派を一掃した『初代編纂室』グループの台頭を恐れた『人魚の肉』一派が、わざと『神様』一派の一掃=政治家失踪事件を表に出す。これによって『初代編纂室』に揺さぶりをかけようとしたが、効果はイマイチ。『人魚の肉』のこの動きを受けて警戒感を募らせた『我妻一派』が、『初代編纂室』に協力(という名の脅迫)を要請(これが第二話後のエピソード?)。しかも『我妻一派』が「ひかりの家」の筧を唆して「儀式」なるものを行わせて、『人魚の肉』一派の鏑木の足元で事件を起こさせる下準備を行う。一方、『人魚の肉』の次の一手は「局長の息子」――で、コインロッカーベイビーに繋がる・・・・・・のかな? なんかおかしい気もするけど、ま、いっか。
このあたりの裏の流れもいずれ語ってくれるとうれしいのですが。
もっとも、もし語られなかったら、勝手に妄想して穴埋めするまでなんですが。

[第一話:高額アルバイト]
小暮家の本気すげぇ!
2の小暮編でも綾の姿はちらっと見ることができたけれど、やっぱり美人でした。小暮さん曰く「自分に髪を伸ばしたような顔」と言っていたけれど、ど こ が っ!
小暮さんは、自分の姿を鏡でしっかり正視するべきかと。
ただ、性格は小暮さん似だと思いました。生真面目なところとか、忍耐強いところとか。中盤あたりで吐き出した彼女の本音を含めても、すごく真っ直ぐな子。好感が持てました。

一方で、春菜は生理的にムリでした。風海や小暮さんは、よく彼女の話し相手に耐えられたなぁ。俺にはムリ。

クローズド・サークルで物語が進行する本シナリオ。
編纂室と現場を往復する通常の事件とは異なるため、異質な印象が残りました。2の最終話の雰囲気に近いかな。あれもクローズド・サークルだったし。
ただ、常世島の事件よりも陰惨で、綾さんを含めた被験者たちが生きるか死ぬかの極限状態にあったため、切迫感はこっちの方が上かもしれません。

このシナリオ、流行り神シリーズの中ではかなりハイレベルのグロさかと。
これまで何度も奇怪な死体を目の当たりにしてきた風海が、3つ目の死体に直面した途端に思考停止に陥って泣き出したぐらいだし、相当なものだったのでしょう。
常日頃から血痕だなんだと騒いでいるあの羽黒ですら吐いたってことは、素の小暮さんが見たら一体どんなことになっていたことか。
もっとも、風海がいきなり泣き出したときには、かなり驚きましたが。彼、警察官としてのプライドはかなり高そうだから、職務遂行中に醜態を晒すことを何よりも嫌いそうだったので。
まぁでも、あれは仕方ない・・・・・・。

そんな異常な死体に直面しても、かごめは強いですね。あの強さは脱帽もの。かっこいいなぁ。
その一方で、ちょっとした弱さを垣間見せるシーンもあったりして、第一話はかごめの魅力満載です。

グロさばかりが目立ってしまいそうなシナリオだけど、そんな中で編纂室メンバー4人全員が団結して捜査してるっていう雰囲気は良かったです。
かごめって、口を開けば上から目線のドS発言ばっかりだけれど、なんだかんだで風海に意見を求めてきますよね。それだけ頼りにしてるってことでしょうか。
そういえば、最初から最後まで4人で捜査してるシナリオって、実はこのシナリオだけじゃないでしょうか。第零話の前半と第二話の序盤以降は羽黒不在だし、第三話は全般にわたってかごめと羽黒の出番がほとんどないし、最終話の前半は小暮さんとかごめの姿がないし。
そういう意味では、もしかして貴重なシナリオ?

綾さんが将来の夢について語るシーン。風海の心境を思うと、なんというか、複雑ですね。自分の進路について肉親から猛反対されている綾の状況が、かつての風海のそれと似ているだけに。
風海自身、警察官になったこと自体は後悔していないだろうけれど、両親の反対を押し切ったまま関係修復せずに今に至っていることについては、やっぱり多少の悔いが残っていそう。
「親子の絆」と「将来の夢」は、最終話完結までの風海のウィークポイントなのかも。

科学ルートの最後に、呂津先生(村崎)が妹の名前を口にするけれど、「明日美」って最終話の明日美姉さんと同一人物?
確かに最終話の明日美姉さんは難病を抱えているけれど。
でも、もし呂津先生と明日美姉さんに血の繋がりがあるならば、呂津先生も鏑木の子ってことになってしまうんですが、それって年齢的にどうなんでしょう。
自主ゼミのスキャンダル発覚以前に鏑木が自分の子供を産んでいるのなら、あり得るのかなぁ。

ところで、施設の個室の窓に時々本物の黒崎さんの姿が見えるのは、俺の見間違いじゃないですよね。
第零話の試着室の鏡に人影が見えたり見えなかったりしたのも同様だけど。
1の「神隠し」と同じく、ランダムで発生するんでしょうか。

[第二話:赤いちゃんちゃんこ]
ブラコンがついに公認をいただきましたっ!

シナリオの流れ自体は好きなタイプです。オカルトルートも科学ルートも。
ルート分岐以前は発散しっ放しだった謎が、ルート分岐以後に加速度的に収束していって、終わり方もすっきりしてたし。
被害者が被害者たる所以と加害者の言い分にも、「なるほど」と思える部分があったし。
第一話がグロい話だったので、この話は逆にキレイな印象が残りました。

残念だったのは、羽黒が序盤にちょっと登場したっきり、最後の最後まで姿が見えなくなってしまったこと。
この裏で薫編が進行中ということを考えると仕方ないんでしょうが、羽黒が結構お気に入りのキャラだったので寂しかったです。

モンスターペアレントは、ゲームとは言え見ていて気分のいいもんじゃないですね。嫌悪感しかない。
もっとも、現実のモンスターペアレントは、もっとずっと凄まじそうですが。

このシナリオ、登場人物の台詞回しがこれまでと少し異なる気がしました。なんだか、妙な引っ掛かりを感じる。シナリオライターが全然別の人なのかな?
かごめのツンツンな毒気が少し和らいでいたり、霧崎兄さんがゆうかさん相手に弱気だったり、「こんなこと言うとしても、もうちょっと違う台詞を言うんじゃないかな?」という箇所がいくつかあったように思います。
特に気になったのは、ゆうかさんに対する風海の敬語。ものすごく気になって、その度に物語への集中力がばっさり切り捨てられてました。あれは、ちょっと、ないなぁ・・・・・・。
1年後あたりに廉価版を発売する際には、これだけは訂正して欲しいです。

とはいえ、何気に名台詞、名(迷?)シーンは多かったような。
前述のブラコンもそうだけど、霧崎兄さんが風海にゆうかさんを押し付けたりとか、ゆうかとかごめの殺伐としたやり取りとか。ちょっとしたシーンが楽しかったです。

シーンではないけれど、推理ロジックの小暮さんのキーワードも注目の一品かと。
説明が色々ヒドい(←褒め言葉)ですが、ほぼ全て当てはまりそうなあたりは、さすが我らのヒロインww

で、犬童警部は事件の裏で一体何をやっていたんでしょうか・・・・・・。
コックリさん事件の裏でやっていたようなことをしていたんでしょうけれど、このへんのことが薫編で語られるのか?
・・・・・・と思ってたのに、ちっとも触れられなかったよ・・・・・・orz

クラス判定後のシナリオ。クリアした今になって振り返ると、あれは我妻と風海父の会話だと思うのですが、合ってるのかな。
初見のときは、風海父と霧崎父の会話かと思ってました。
「闘犬」とか「ゴースト」というあだ名は、霧崎父の方が相応しいような。見るからに「闘犬」ぽいし、過去の経緯からして「ゴースト」だし。

[第三話:地下下水道のペット]
プ、プリニー・・・アクセサリーになっても扱いがヒドい・・・・・・w

基本的に風海と小暮さんのコンビで物語が進む本シナリオは、どことなく1っぽいテンポを感じました。
なんだかんだで編纂室メンバーが増えても、このコンビが一番安定していますね。
もちろん、風海&羽黒コンビも好きですけどね。小暮&羽黒の一方的なイジリコンビの好きです。

このシナリオは、オカルトルートで”下水道のペット”に関する真相が、科学ルートで動機など事件の外枠に関する経緯が判明するような作りになってるっぽいです。
科学ルートでは等々力さんが単独で全ての事件を引き起こしたかのように描かれてるけど、オカルトルートを見た後だと、それがペットを庇うための言い訳にしか見えません。

あの下水道のペットは、等々力さんが研究所時代に作り出した”合成獣”なのでは、と思ってます。
研究所時代に等々力が子供と獣を合成して作り出したものが、戦争終結時に逃げたか捨てられたかして、外に出てしまう。
60年近く経過した頃に、等々力さんがそれを見つけて捕獲に成功。
だけど、元を辿れば自ら撒いた種が原因でその化物を不幸にしたわけで、処分するのも躊躇われて、結局団地の一室で世話をすることに。
ところが、化物(=ペット)は度々逃げ出しては人を襲って、その度に等々力さんが被害者の遺体を燃やしてもみ消していた――んじゃなかろうかと。
下水道のペットの元が子供なら、60年以上経過してなお生存してても、年齢的にはおかしくないと思うし。
児童養護施設への寄付は、研究所時代に子供を対象に実験を行っていたことへの贖罪ではないかと。

オカルトルートで語られる風海の回想録は、やや唐突な感じもしましたが、等々力さんのペットに対する心情を表すと同時に、風海の公平性を表しているような気がしました。
風海は小さな頃から、周りの偏見に左右されない公平さを本質的に持っていた、ということを語るエピソードかと。
ついでに、彼の気弱さも。さすがに子供の頃は、最終話で見せたような正義感に根付いた頑固さを持ち合わせていなかった模様。
でも、小学生ぐらいの子供って、周りに合わせようとするもんだしなぁ。ましてや、風海は家庭内で冷遇(特に父親から)されてたっていうから、他者との繋がりを求めて、余計に友人関係に固執しようとしていてもおかしくないかも。

風海っていえば、須藤の事件後の編纂室での彼の物言いが妙にツボでした。
疲労困憊してるとはいえ、あそこまで投げやりな彼のツッコミは初めてなのでは。「もう、どうでもいい・・・・・・」とか、小心者で気弱な風海でもそんなことを思うことがあるんですね。
でも、年相応な感じがして、少し微笑ましくもありました。

第三話ではほんのちょっとしか出てこなかった羽黒ですが、彼、普通に賢いですよね。かごめとは違うベクトルで博識。
かごめは犯罪心理学を始めとした科学全般に、羽黒はオカルトを筆頭としたトリビア的な知識に、風海は柔軟な思考に裏付けされた推理力に、それぞれ長けてると思うのです。
小暮さんは・・・・・・いいんです、ヒロインだからw

クラス判定後の落合イベント。初回プレイ時、風海が警官殺しで追われてることをこのイベントで知ったときは、心底驚きました。もちろん冤罪なのは端からわかっていたので、警官殺しそのもので驚いたわけではありませんが。そう疑われるようなシチュエーションがあったからこそ追われる結果になったのであろうことは予想できたので、その経緯が気になって仕方なかったです。
3は、インターミッション的な話のどれもがインパクト強いなぁ。1, 2では完全に繋ぎっぽかったのに。



最終話以降は、別エントリにアップしました。

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