[ゲームRev] 流行り神3 警視庁怪異事件ファイル -3-

PS3のAVG「流行り神3」のネタバレありまくりレビューの後半戦、最終話+隠しシナリオ+薫編の言いたい放題レビューです。
前半も長かったのですが、後半はさらに1.5割増しになりました。
最終話一本分だけで有り得ない長さになってます。なんだこれ(お前が言うか

前半に引き続きネタバレ満載なので、未クリアの方はご注意ください。

なお、前半(序章~第三話)はこちら



[最終話:コインロッカーベイビー]
ホットサンド同好会か・・・・・・俺も呼んでください(まて

この話、流行り神シリーズの中では一番好きなストーリーになりました。風海好きにはたまりません!
3をプレイするまでは、1の「鬼」と「名前のない駅」が好きなストーリーの1, 2位だったのですが、それを軽ーく凌駕しました。
あまりに好き過ぎて、推理ロジック直前あたりでセーブデータを一つ作っておいて、それをロードしては、犬童警部への事情聴取?クラス判定後のエピソードを延々繰り返しプレイしてます。科学ルート、オカルトルート合わせて、かれこれ10回ぐらいは読んだハズ、たぶん。

風海の不憫さと頑固さが爆発する本シナリオ。
ある日唐突に編纂室が解体され、古巣の捜査一課に戻ってみたら佐々木課長からパワハラされ、編纂室で培ったオカルト体質が祟ってコインロッカーから死体を見つけてしまい、さらに『組織』絡みの騒動に巻き込まれてマスコミの餌食にされ、いろいろあって謹慎処分になるし、同僚には殺されかけるし、実の父親からは撒き餌扱いされるし、殺人容疑をかけられて逃亡を余儀なくされるし、なんかもう、これ以上ないくらいに不憫。不憫の集中砲火。
とはいえ、彼の不憫さは、あの父親の息子として生まれ、かつ警察官を志した時点で、定められていたものなのかもしれない。

あまりに不憫過ぎる展開に途中で止めることができず、リアルで困った自体になることがしばしばありましたが。
夜にプレイしていたところ、就寝時間になったあたりで犬童警部の事情聴取に突入してしまい、そこから始まった怒涛の展開に手が止まらず、結局ルート分岐のセルフクエスチョンまで一気にやってしまいました。案の定、次の日は猛烈な寝不足。
まーでも、後悔はしていませんがっ!

そんな不憫のオンパレードだったからこそ、後半の編纂室メンバーの結束力がより一層輝いて見えました。
平常時は個性が強過ぎて協調性がまるでないけれど、事件の方向性が合致した時の団結力はすごい。

それに、様々な思惑によってかなりの崖っぷちに追い込まれても、決して折れなかった風海の頑固さというか強さには、心を打たれるものを感じました。これは、かっこいい。
1の時から一貫してそうだったけれど、事件に対しては馬鹿正直なくらいに純粋真っ直ぐですね。
でも、真っ直ぐ過ぎて、自分の命を投げ出しかねない危うさも孕んでるような。
今回は命だけは助かったけれど、こんなこと、そう何度も続くとは限らないんだし。彼の将来がほんのり不安。

その頑固さが最高潮に達するのが、ルート分岐後の父親との会話かと。どちらのルートもすごく好きです。
とはいえ、どちらかと言えば、オカルトルートで交わされる殺伐とした雰囲気の方が好みかな。

父親と言えば、最終話になってようやく、ウワサの風海父が降臨!・・・・・・でもないですよね。
台詞だけなら2で登場済みだし、ビジュアルだけなら1の「コックリさん」で斜め後姿がちらっとだけ登場してるし。キャラデザは、そのときの一枚絵に合わせておこされたものなんでしょう、きっと。
ところで、風海のパパンは警察官? それで局長って言ったら、確か階級は警視監あたりですよね。めっちゃ偉い人じゃないですか。
もしかして、佐々木課長が風海を親の仇のように嫌っていたのは、キャリア組だからという理由だけではなく、親の七光りと考えていたからではないでしょうか。
最終話で風海が捜査一課に出戻ってきたときも、事前に「捜査一課で引き取ってもらうが、現場には参加させるな!」とかなんとか、上(=風海父)からムチャクチャなお達しがあったのかもしれない。だったら、佐々木課長がこれ以上ないほど苦々しく思うのもわかります。
まぁ、その後第一発見者になっちゃったりしたもんだから、そんなことも言ってられなくなったんでしょうが。

捜査一課に口出しできるということは、風海父は刑事局長かな、と勝手に思ってます。
ただ、刑事局長っていうと、個人的には、旅をすれば事件に当たる某ルポライターの兄が思い浮かぶのですが、まぁ、それはそれ。

それにしても、風海は父親の職業を知らないのでしょうか。
父親が警察の高官であることを知っていたら、彼なら佐々木課長に嫌われる理由を「キャリアだから」ではなく「父が警察の偉い人だから」と気付きそうなものですが。
しかし、そんな素振りが全く見られないので、ひょっとすると知らないのかなと思ったり。
自分の父親の職業を知らないとか、風海家は本当にズレた家族だなぁ・・・・・・。
もっとも、父も自分の境遇を省みて、あえて言わなかったんろうし。それ以前に、言う機会がないほど親子の交流がなかったのかもしれない。

とはいっても、最終話のクラス判定後のシナリオで、父親の乗る高級車を見ても風海が驚かなかったところを見ると、「父はどっかの偉い人」という認識はあるっぽい?

コインロッカーベイビー事件の裏で、『人魚の肉』一派と、それに対抗する『我妻一派』+『初代編纂室』の、大きく分けて3つの勢力が蠢いていると思うのですが、各勢力の動きがイマイチつかめていません。
裏の動きをなんとなーく補完するなら、
  1. 『我妻一派』が『人魚の肉』の不穏な動きを警戒して、『初代編纂室』と手を組む。
  2. 『我妻一派』が、『人魚の肉』の一人だと判明している鏑木の経営する「ひかりの家」の筧を唆して、そこの子供たちをけしかける。
  3. 『初代編纂室』の動きを警戒した『人魚の肉』が、局長の息子のいる編纂室を解散させる。その上で、編纂室メンバーを監視する人員を送り込む。
  4. 「ひかりの家」の子供たちが、筧の「儀式」に則って事件を起こす。その被害者の死体を風海に見つけさせて、彼を事件に巻き込む。
  5. 誰かが風海を事件に巻き込もうとしていることを察知した『初代編纂室』が、風海を守るつもりで彼を説得するも、言い方が悪くてことごとく失敗。
  6. 我妻が何気ない風を装って、風海に自主ゼミに関する情報を提供。
  7. 風海が鏑木もしくは檻塚の元を訪れたことから、『人魚の肉』が動き出し、夏目をけしかけて彼を処分しようとしたが、失敗。そのため、夏目を処分し、その罪を風海に被せることで排除を図る。ちなみに、守屋と鳴海の処理は道明寺だけど、罪を風海に被せたのは『人魚の肉』かな。
  8. 『初代編纂室』と『我妻一派』が、『人魚の肉』の動きからその構成員を割り出す。どうやって割り出したかは不明だけど。この時点で「ひかりの家」は用済み。
  9. 『人魚の肉』の思惑に反して、風海がしぶとく逃亡。その末に、コインロッカーベイビー事件を(表向きの)解決へ導く。
  10. .『初代編纂室』が、何か理由を付けて『人魚の肉』の構成メンバーを粛清。
というストーリーかなぁ?
ちょっとよくわからなかったのは、編纂室を解散させた理由。
『初代編纂室』による陰謀説は風海父が否定しているし、風海を事件に巻き込みたい『我妻一派』が編纂室を解散させるとは思えないので、おそらく『人魚の肉』が解散させたと思うのですが、その理由は「風海を事件に係わらせないため」なんでしょうか、それとも「孤立した状態で、風海を事件に巻き込むため」なんでしょうか。
風海父の足止めに息子を使おうとしているのなら、やっぱり後者かな。
途中で夏目を使って風海を処分しようとしたのは、「コイツを野放しにしたら、『組織』の存在に気付いてしまうかもしれない」と考えて方向転換したから?

道明寺がホテルに風海を迎えに行かなかったのは、2の「道明寺レポート」の通りでしょう。編纂室メンバーに「お前らも働け」と。
もしくは、編纂室メンバーを巻き込んだ方がおもしろそうだから、という理由だけかも?w

とまぁ、コインロッカーベイビー事件の裏を勝手に補完してみましたが、やっぱり風海父か道明寺視点で描かれたシナリオが欲しいです。1の蘭子編や2の人見編みたいなシナリオを。
一体、あの時裏で何が起こって、初代編纂室メンバーがどんな活動をしていたのか、どれだけ黒いことがそこで行われていたのか、すごく知りたいです。

『初代編纂室』による風海説得といえば、犬童警部の事情聴取。あのイベント、なんか好きです。
犬童警部の言動からすると、幼い頃の風海を知ってそうですね。そうなると、1の蘭子編で語られた風海の第一印象に多少の違和感を覚えるのですが・・・・・・まぁ、そこはそれ。
それにしても、姿を消すのは何も風海一人しかいない時でなくても良かったのでは。それとも、風海が処分を食らうことも想定した上で、あのタイミングだったのでしょうか。
・・・・・・その後の風海父の言動を見る限りじゃ、後者っぽいなぁ。
風海に警察官を辞めて欲しい、せめて危険だからこの事件から離れて欲しいと思う親心は、理解できなくもないです。が、だからって息子の長年の夢を陰謀尽くめでへし折ろうとするのは、実の父親としてちょっとどうかと思う。
風海の父親に対する反発を見て、なんとなく「北風と太陽」を思い出しました。

風海が謹慎処分を食らったときの羽黒の「ぼくなんかじゃ、先輩の代わりにはなれません」という台詞について。
初回プレイ時は単純に「早く帰って来て欲しい」という願いから出た謙遜だと思っていたのですが、薫編プレイ後では文字通りの意味のような気もしています。
薫編で、「風海先輩、ぼくはあなたを尊敬します」というような地の文が2回ほど出てきてたので。
限られた証拠からストーリーを組み立てて事件を解き明かす力は風海の方が上だと、羽黒は思っていそうな気がする。

羽黒といえば、休暇願の理由が素敵に無敵で最高でしたww
科学ルートの理由は、一体どっから出てきた発想なんでしょう。レティクル座って一体何なんだ? 元ネタがあるのか??

ストーリーは、オカルトルートの方がきれいにまとまっていたように思いました。
科学ルートは、最後のともみの自供が長いというか、「全部喋っちゃったよこの子」という感が否めません。もう少し、プレイヤー側に推理させてほしかったです。
でも、風海が刺されるシーンのシチュエーションは、科学ルートの方が好みかも。

オカルトルートで出てくる明日美の主治医って、1の人見編のあの医師によく似てると思うのですが、名前違うしなぁ・・・他人の空似?・・・・・・とも思えないわけで・・・・・・。

どっちのルートも、鏑木の「自分は絶対に殺されない」という自信が一体どこから出てくるのかが、最後までちょっと不明でした。
明日美が植物人間状態のため鏑木の実子は実質いないに等しいから、筧の「儀式」に則るなら殺されることはないと思っていたのでしょうか。
もしくは、鏑木は自分が不老不死であると勘違いしていた、ということかな。明日美で成功した手法を自分にも施して不老不死になったつもりでいたけれど、実は加山ともみらと同様に「失敗作」でしかなかった、とか。
科学ルートで明日美を襲おうとしてたのは、明日美に襲われるより先に殺ってしまおうとしたためか、現代の人魚である明日美の肉を狙ったのか。

話の流れとしては、最終話→序章と繋がっているようなのですが、これに関してはいろいろ不整合が見受けられて、シチュエーションについてもう少しケアして欲しかったと思いました。
具体的に感じた不整合は:

●科学ルート前提の場合
  • 小暮さんもかごめも現場にいたのに、風海の身元がしばらく不明だったのはなぜ?
  • 刺傷箇所は左脇腹だけじゃないはず。
●オカルトルート前提の場合
  • 病院の中で刺されたのに、なぜ外に? 美ヶ丘病院で緊急手術か圧迫止血程度の応急処置ぐらいしてくれたって。
  • 刺傷箇所は胸のはず。
●どちらのルート前提であっても「?」という箇所
  • なんでアスファルトの上に放置されてるの?
  • 編纂室復活前なのに、小暮さんならいざ知らず、かごめが自分の所属を「警察史編纂室」と名乗るとは思えない。
  • そういえば、羽黒はいずこ?
などなど。
そんな不整合から、実は序章と最終話は繋がっていないんじゃないかと、総合既読率が100%になるまでずっと疑っていました。
コインロッカーベイビー事件後、裏で蠢いていた組織絡みのゴタゴタが長期化し、かつての霧崎家のような事態に風海家が巻き込まれて、風海父への脅迫として、風海が路上で敵対グループの残党に刺される――いやむしろ、敵対グループに寝返った道明寺に刺される――という展開まで妄想してたり。
でも、復活直後の再刺傷は、完全に死亡フラグですよね・・・・・・さすがに主人公死亡EDは、イヤだなぁ・・・・・・。

本編は風海視点で描かれているものだからシナリオとしては存在しないけれど、風海が意識不明の重体で病院に収容されていたときの、関係者それぞれの心情や想いとかがどこかで語られるといいなぁと思ってみたり。
鴨根大病院に入院してたんだから、主治医かどうかはともかくとしても、人見さんが風海入院の件を知らないってことはないでしょう。てことは、霧崎兄さんには真っ先に連絡がいってると思うので、きっと収容直後ぐらいには駆けつけているはず。集中治療室の前で取り乱しかける霧崎兄さんを人見さんが宥める一悶着とか、ありそうだなぁ。「名前のない駅」のときみたいに。
風海父は、人知れずこっそりと容体の確認に来てくれればいいと思う。

監査官への事情説明シーン。オカルトルートのかごめには驚きです。
ツンドラ女王様な科学信奉者のかごめが、オカルト的な見解を肯定するとは。きっと今年の冬は赤い雪が降るに違いないよっ!
でも、カッコ良かったです。俺の中のかごめに対する株が急上昇しました。
なんだかんだ愚痴をこぼしても、3馬鹿トリオを放っておけないんでしょうね、かごめは。

そして。
最終話の科学ルートとオカルトルートの両方をクリアすることで、ようやく風海復帰のエピソードが語られるのですが、とりあえず一言。

ヒドいよ父さん!
返せ、俺の感動を返せっ!!(ww


直前の親子会話の感動をぶち壊したドアバタンな展開には、素で吹きました。風海の負傷具合とあの話の流れなら、普通乗せてくだろうに。それを鮮やかにスルーしちゃったよ父さん。
まぁ、睦まじいというか微笑ましいというか・・・・・・ニヨニヨせざるを得ないよっ!
あと、タクシー拾うときの風海の力ない台詞が妙にツボでした。ヘロヘロしてるところがかわいいw

そして、編纂室のシーン。
風海の愛されっぷりが凝縮されていたシーンではないかと。仲間っていいなぁ・・・しみじみ・・・・・・。
かごめと羽黒の歓迎(?)の台詞は、ヒドいと言えばヒドいけど、らしいと言えばらしいしw
真面目が3秒と持たない犬童警部も、らしいと言えばらs(ry
まだ完治していない風海の容体を、誰も案じてないところも(ry

いやもう、最終話は最初から最後まで、いろいろな角度から楽しませてもらいました。

で、首なしライダーの追加シナリオの配信日はいつですか?

[蘭子編:死のネックレス]
犬童警部の本気は、マジでカッコ良い!
1の時点で既に示されてたとはいえ、相変わらず平常時のグータラっぷりと退魔師モードの真剣さのギャップがすごい。2面性のあるキャラっていいですね。

とはいえ、退魔師モードの犬童警部の全部がカッコイイかと言うとそうでもなく、樹からネックレスを見せられたときの犬童警部の反応は、かなりアブナイ人だと思いました。
あのシーン、ものすごい必死さは伝わってきましたが、一方でかなりドン引きしたのもまた事実。
そんなことしたら、手に入るもんも手に入らなくなるのは道理じゃないかと。実際、逃げられてるし。

ドン引きしたといえば、芹沢家の崩壊っぷりも「うわぁ・・・・・・・」て引きました。
もっともあの家庭は、たとえ犬神が憑かなくても、遅かれ早かれ崩壊していたと思います。特に母親が。自分を極限まで削って良妻賢母であろうとしたって、長続きしやしないだろうに。そんな「自然体ではない母親」だったからこそ、娘に(おそらく夫にも)嫌われてたんじゃないかと。精神崩壊したのは自業自得のような気がします。
そのとばっちりを受けた健太は、不憫でならなかったですが。息子であろうとなかろうと、成長が止まる病気を抱えてるからって「化け物」呼ばわりはあんまりだ。

序盤の、登庁してきた編纂室メンバーの会話を、犬童警部が書架の奥で盗み聞きするシーン。
ここで交わされる編纂室メンバー4人の会話と犬童警部の心のツッコミが、めちゃめちゃ大好きです。かごめの出した3択問題に、3馬鹿トリオが答えるところが特に。
かごめの質問内容も大概ヒドいと思うけれど、他の3人が3番と即答するところも何気にヒドい。本当に仲良いな、お前らw そして犬童警部、愛されてるなぁww
それにしても、3人ともが3番と答えるだけの台詞なのに、3つ並んだ台詞のどれが誰のものかわかるところに、なんとなく感動しました。それだけキャラが立ってるってことでしょうか。

そんな愛されっぷりが序盤で示されていただけに、その後の展開は、ただ読んでるだけのプレイヤーですら辛いというか切ないというか悲しいというか。
あれほど渇望していた犬神を手に入れたかと思えば逃げられてを繰り返して、そこに描かれてる絶望感が生々しく感じられました。
本編見てると全くそうは見えないけれど、犬童警部ってかなり感情的な人ですね。情に篤くて、情に飢えてる、そんな感じ。
それに、すごく仕事人っぽい。このシリーズに登場するレギュラーキャラ(男性キャラも女性キャラも含む)の中では、一番男前キャラなのではないかと。

そんな犬童警部に散々「化け物」呼ばわりされては喜んでいる道明寺ですが・・・・・・ドMかあんたはっww
・・・・・・いや、そんなことが言いたいわけではなくて。彼、今は人以外の何からしいのですが、元から人ではないのでしょうか。
個人的には、昔は人だったけれど、何かのきっかけで「人ではないモノ」になったというパターンであって欲しいなぁって、ちょっと思ってます。
そっちの方が、おもしろそうじゃないですか、妄想も広がるし(そっちか

最終的に犬童警部が編纂室に戻って来てくれる気になってくれたのは、心底ほっとしました。ほんと、良かったぁ。
このまま犬童警部が編纂室から抜けたらどうしようかと、最後まで本気で不安だったので。
犬童警部のいない編纂室なんて、クリ○プの入れないコーヒーと同じですよ。癒しが無さ過ぎます。
というか、犬童警部が編纂室から抜けたら、風海たちって魑魅魍魎や組織の陰謀の類にあっさり殺られそうな気がします。
でも、小暮センサーに加えて今は羽黒もいるから、多少は粘れるのかな?

[D.K.編:死なない死刑囚]
3の隠しシナリオは、2つともアダルト組がメインですね。しかも、ごっつい勢いで伏線回収してる。
まさか1の「さとるくん」が、3まで引っ張られるとは思いませんでした。確かに今思えば、「さとるくん」事件の直後に霧崎夫婦”死亡”で一家離散というのは唐突な感じもしますが、あれはあれで完結してると思い込んでたので。
しかも、忌み名リストというペラい紙きれ1枚が、3の本編全てを繋ぐとは。なるほどねぇ。
でも、第一話「高額アルバイト」の犯人の名前はないんですね。黒崎さんか村崎の名前ぐらいは、忌み名リストにあって然るべきではないかと。
それとも、編纂室で取り扱った事件の全てが、『組織』によって撒かれたものというわけではない、ということなのでしょうか。

1, 2でばら撒かれまくった伏線が、このシナリオと1つ前の蘭子編で怒涛の如く回収されたわけですが、それでもいくつか謎が残ったままですよね。
風海父と霧崎父が『組織』に係わるようになった経緯とか、風海父がどこで道明寺を拾ったのかとか。

主に風海父と霧崎父、時々道明寺が介入、という組み合わせで捜査が進んでいくのだけど、父親コンビはひたすらハードボイルドですね。現役編纂室にはない渋さがかっこいい。
父親コンビの交わす会話も、互いに信頼し合ってる雰囲気が感じられて、いいコンビだなぁと思いました。
そして、その渋さをぶち壊す道明寺のKYっぷりも、かなり好きです。

「さとるくん」でお馴染みのあの公園で、犯人と対峙するシーン。ここは誰が何と言おうとも、注目すべき点は「拘束されてる霧崎兄さん」でしょう!
あの一枚絵だけで、ご飯3杯は軽くいけそうです。それくらいキュンキュンしました。
しかも、前後不覚で呻いてるとか、なんというかもう・・・・・・俺にこれ以上どーしろとっ!!
事件のクライマックスで最高潮だったのですが、こっちも別ベクトルで最高潮でした。

まぁ、それはともかくとして。
犯人vsさとるくん戦後の親子の対面は、感動と切なさが入り混じって、なんだかよくわからない気持ちになりました。
でも、霧崎兄さんにとっても霧崎父にとっても、きっとあれが最良の選択だったんだろうなぁ。別れを告げるときの霧崎兄さんの笑顔が、全てを物語ってる気がします。

――全くの余談で邪推なのですが、霧崎兄さんの表情差分って、ひょっとしてもしかして、本来この1シーンのためだけに作られたものだったんじゃなかろうか?・・・・・・なんていう気もしてる。

で、現役編纂室サイドから描く、続・「死なない死刑囚」の追加シナリオは、いつ配信予定なんですが?(まてこら

[薫編:トイレの花子さん]
なにこの、羽黒の魅力に満ち溢れてるシナリオはΣ
むしろ、羽黒の魅力しかないよ。羽黒かわいいよ羽黒!

製品版発売後の8/28から、PlayStation Storeで無料配信された追加シナリオ。
結局、製品版では一切語られなかった羽黒薫の謎が、このシナリオでようやく明かされ・・・・・・たかなぁ・・・・・・?
羽黒が何故『羽黒薫』なのか、という謎は解けた(ような気がする)けれど、彼の正体は道明寺同様謎のまま。
八つ裂きにされても死なないらしいから、どうやら道明寺と同類の不死者らしい、ということぐらいでしょうか、判明した正体は。
それにしても、八つ裂きにされる感覚にはいつになっても慣れないって、そんなに何度も八つ裂きにされてるのか?

あと、第二話「赤いちゃんちゃんこ」で、相羽学園を見て羽黒が呟いた「僕の小学校に似てる」発言の真相にも触れられず。
小学生時代に何があったんでしょう? というか、羽黒に小学生時代があったのか?(w

このシナリオ、既読率100%にするのはそれほど難しくなかったですが、Sクラスクリアするのにちょっと手こずりました。
セルフクエスチョン「羽黒薫」でキーワード「羽黒薫」を回収しないと、推理ロジックが埋まらないんですね。初回プレイ時にスルーしてしまった。

1の「神隠し」が後半で大きく関係してくるこのシナリオ。ついでに、2の「作られた都市伝説」も少し絡んできます。
全体的には、"ゆうか編3部作"の完結編のようなテイストでした。
そのため、おそらく1, 2プレイ済み必須ではないかと。
「神隠し」については作中で概要が語られるけれど、「作られた都市伝説」については概要が全く無いので、全部を理解するにはプレイしていないとわかりにくいような。

途中で「ポルターガイスト」の文字が見えたときは「もしかして『名前の無い駅』の謎も回収されるのか!?」とちょっと期待したりもしたのですが、残念ながら全く触れられませんでした。

登場人物に間宮ゆうかと下橋ミキがいるということが事前に公開されていたので、1の「神隠し」が絡んでくることは前もってわかっていたし、羽黒がなぜ『羽黒薫』なのかをゆうかさん(もしくはミキ)が問い詰めるだろうことも予期していたのですが、実際に病院でゆうかさんが羽黒を問い詰めるシーンになったときは切なかったです。
普段ならそんな追撃も飄々とかわしているはずの羽黒も、この時ばかりはさすがに何も言い返せず、曖昧な自己に対して疑問を抱いて落ち込むばかりだったし。
編纂室に所属して、羽黒自身の何かが変わりかけていたんだろうなぁ。編纂室やそのメンバーに対する愛着など、これまで与えられてきた『仕事』では感じることの無かった何かを感じ始めていたんじゃないかと。
それほどまで変わるきっかけは、やはり第一話の一件でしょうか。まぁ、あれはかなり強烈だったから、自然と連帯感が得られそうだったし・・・・・・。

同時に、道明寺の「佐藤」語りも印象的でした。
道明寺にも、羽黒のような悩みを抱える瞬間があったんでしょうか。あったとすれば、「佐藤」を名乗っていた頃か、もっと昔か。

かなり登場シーンの多かったゆうかさん。裏で進行中の「赤いちゃんちゃんこ」にも絡んでいることを考慮すると、かなり多忙ですよね彼女。
あれでよく「赤いちゃんちゃんこ」に関するフィールドワークをこなしてたよなぁ。まさか不眠不休じゃなかろうな。

最後の最後まで疑問のまま残ったのが、二三子が「トイレの花子さん」と会った時に見つけた血痕と、多々良の婆さんに付着していた血痕が、なぜか榎本さんの血液だった点。
血痕が二三子の父のものだったなら、トイレに残っていた理由もわからなくはないのですが。
榎本さんの血が現場に広がっていた経緯については、最後まで放り投げられっぱなしのような。
あれは、何だったんでしょうか? 何か大事な部分をスルーしてしまっているのか、それとも自分の理解力が無さ過ぎなだけ?

とりあえず、羽黒にはこの先もずっと編纂室に居続けて欲しいです。

[総評というか要望]
言うだけならタダだと思うので。
  • 攻略本出してください。
  • サントラ出してください。
  • 設定資料集欲しいです。
  • 追加シナリオをもっと出してください。有料でもやります。
  • 別媒体で更なる展開を。ドラマCDとか、小説とか、コミカライズとか。ここで終わるのは勿体無い!
    あ、でも、実写ドラマ化だけはかなり不安たっぷり。


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