[本] 神苦楽島

2010/08/09(月) 00:05:23 | カテゴリ:
内田康夫「神苦楽島」(文藝春秋)読了。

秋葉原で携帯電話を購入した浅見光彦は、店を出た後、挙動不審な女性が前方からやってくるところに遭遇する。その女性は、浅見の目の前まで来ると、浅見の方へと倒れこみ、そのまま息を引き取った。
後日、雑誌「旅と歴史」の編集長・藤田の甥から、淡路島取材の依頼が舞い込む。秋葉原の事件の被害者・中田の本籍地が淡路島だったこともあり、浅見はその依頼を承諾する。そうして渡った淡路島で、最近不審な殺人事件が発生していたことを知る。


読み終わるのに3ヶ月ぐらいかかりました。
時々別の小説読んでたり、上下巻編成で長かったり、というのも、時間がかかった原因ではあるのですが、主な読書時間であった通勤時間がこの春から思いっきり短くなったのが、最大の要因かと。
そりゃ、電車で1駅じゃ、読んでる暇ありません。

この春に3ヶ月連続で刊行された浅見光彦シリーズ3作品のうちの1作。
本作の舞台は淡路島でした。

淡路島の風土故なのでしょうか、全体的に不思議な雰囲気の漂う作品でした。
最初はゼネコン大手企業の不正絡みの事件という、ニュースでもよく見るような現実的なネタだったはずなのに、気が付けばなんともキナ臭い展開に。
太陽の道や呪い、拝み屋、新興宗教が登場しているからなのか、浅見シリーズにしては珍しく現実離れしていました。
こういう雰囲気、過去のシリーズ作品にも稀にあったので初めてではないですが、作品の傾向としては珍しいのではないかと。

現実離れしていたからと言って、おもしろくなかったわけではありません。
下巻に突入してからは、先が気になって一気に読んでました。

新興宗教を取り扱った作品にしては珍しく、新興宗教=悪という構図ではなかったところは感心しました。
「新興宗教の教祖=悪の親玉」という構図の作品は、世の中にたくさんあるので。
それを逆手に取ったような展開は、なるほどと思いました。

それと、特筆すべきは携帯電話。
あの浅見さんがついに携帯電話を持った、というのは、シリーズファンなら驚くべき点ではないかと。
しかし、使い慣れてない感が、なんとも初々しい。
しばらく携帯電話に翻弄されていればいいと思います(ぇ

それにしても、3ヶ月連続刊行の3作品のうち、まだ1作しか読んでないなんて、残り2作品読み終わるのはいつになることやら。。。
我ながら、自分の遅読性が恨めしいです。

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