[本] 狐火の家

2012/01/07(土) 11:47:59 | カテゴリ:
貴志祐介「狐火の家」(角川文庫)読了。

長野県の田舎村で、女子中学生が自宅で殺害される事件が発生した。現場の家屋の玄関は鍵がかかっており、窓は一ヶ所を除いて全て鍵がかけらていた。鍵のかかっていなかった窓の外の地面はぬかるんでいたが、そこに足跡は一切残っていない。完全な密室状態であった。
偶然軽井沢へ旅行に出かけていた弁護士の青砥純子は、連絡を受けて事件現場へと向かう。思いのほか鉄壁な密室を前に、純子は、かつて密室殺人事件で世話になった防犯コンサルタントの榎本に連絡を取る。


防犯探偵シリーズの2作目。
表題作のほか、計4本収録の短編集です。
4作品とも、「硝子のハンマー」以来の再登場となる弁護士・純子と防犯コンサル・榎本のコンビによる本格ミステリになります。
そういえば貴志さんの短編集って、珍しい気がする。

4作品とも、趣向は違えど、全て密室殺人モノを取り扱っています。
そんなわけで、メインは密室の謎解き。
よくまぁこんなに密室モノを考えたものだと唸らされるほど、色々な密室が出てきます。
ここまで直球で密室を取り扱った作品というのも、ここ最近のミステリとしては珍しいのではないかと。

前半3作品は比較的マジメなミステリですが、4作品目の「犬のみぞ知る Dog knows」だけ、ちょっと方向性が異なっています。
貴志作品としては珍しく、どの登場人物も妙な方向にぶっ飛んでいたような。
これだけ、本格ミステリというよりユーモアミステリに近いです。
貴志さんがこういう作品を書かれたことが、なんだか新鮮というか衝撃というか、いろんな意味で驚きました。

ハードカバーでは防犯探偵シリーズの第3作目が出ているようなので、文庫で出たら買う予定。
ハードカバーは、重くてかさばって持ち運びが不便な上に高いから、ちょっと。。。

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