[本] STEINS;GATE 比翼連理のアンダーリン

2012/08/23(木) 00:02:32 | カテゴリ:
海羽超史郎「STEINS;GATE 比翼連理のアンダーリン」(富士見ドラゴンブック)全3巻読了。

秋葉原の雑居ビルに居を構えた発明サークル・未来ガジェット研究所。そこで、過去へと送信されるメール「Dメール」による過去改変の実験を繰り返していた岡部は、度重なる実験の果てに世界が再構築されるのを観測する。
強烈な眩暈を感じた後、我に返った岡部の眼前で繰り広げられていたのは、6人だったはずのラボメン(ラボラトリーメンバー)が突然8人に増え、彼らが宴会の準備をしている光景だった。


本作は、5pb.のADVゲーム「STEINS;GATE」のファンディスク「STEINS;GATE 比翼恋理のだ~りん」のノベライズのようでいてノベライズではないノベライズです。
うん、何を言ってるのかわかりませんね。俺も何を言ってるのかわかりません。
なんと言うか、その、「比翼恋理のだ~りん」の各ヒロインルートを解体・再構築、さらに本編「STEINS;GATE」を和えて、ドラマCDγ「暗黒次元のハイド」をほんのりトッピングしたような作品、と言えば分かってもらえるでしょうか。
「比翼恋理のだ~りん」が激甘スイーツだったのに対し、こちらの「比翼連理のアンダーリン」は本編にあったようなサスペンス要素が含まれているため、あまり甘くないです。
第1巻の冒頭を読んでもらえれば、甘くなさ加減がわかるのではないかと。

作品中の世界線変動率は2~3%代。
「比翼恋理のだ~りん」世界線と、ドラマCDγの世界線の間を揺れているような感じです。
が、「比翼恋理のだ~りん」はプレイしていなくても読めると思います。
しかし、「STEINS;GATE」本編はプレイ済みでないと、途中ちょっと意味不明かもしれません。
また、ドラマCDγも聴いておいた方が、たぶん無難です。

話の内容ですが、イマイチ理解できない部分もあったけれど、全体的には面白かったです。
「比翼恋理のだ~りん」が独立した短編小説6本収録されているような内容なのに、それらを解体して一本にまとめるという力技・・・むしろチート技を繰り広げているにもかかわらず、ちゃんと一本の筋の通ったものに仕上がっていたところが、いろんな意味ですごかったです。
この辺りのチート技っぷりは、最後まで読んでもらった方が、きっと早いかと。

適度な伏線を張り巡らせたストーリー進行が面白くて、どの巻も一気に読みました。
第1, 2巻は「比翼恋理のだ~りん」クリア後に一気読みして、第3巻は発売してからすぐに読み始めました。
何気ない伏線が多いので、今にして思えば、第1~3巻まで揃ってから一気に読んだ方が、より一層ハマれたような気もします。

最後まで読んでみて、俺は骨の髄までオカクリ派なんだなぁ、と実感。
本編トゥルーエンドやアニメをバカみたいに何度も見返しているせいか、俺の中のメインヒロインは紅莉栖で確定しているっぽいのです。
そのせいか、「比翼恋理のだ~りん」プレイ時も感じたんですが、まゆりヒロインルートがどうも性に合わないらしい。
そんなわけで、まゆしぃマジ天使なのは理解できるけれど、本編ノベライズの「円環連鎖のウロボロス」ほどは感情移入できなかったです。
まゆしぃ好きなら、たまらない内容だったかもしれません。

その他に注目すべき点は、あれですね。綯さん大活躍。
綯ちゃんではなく、綯さんです。

作者のストーリー進行や文体が好みなので、この作者の「STEINS;GATE」の外伝的なノベライズを読んでみたいです。
本編ぐらいに強烈なサスペンスタッチ希望。

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