[GMEV] PRESS START 2012 Symphony of Games

ファミ通主催のゲーム音楽オーケストラコンサート「PRESS START 2012」の昼の部に行ってきました。
会場は、渋谷のBunkamuraオーチャードホール。
14時開演で、終了がおよそ16時30分。2時間半の演奏会でした。
指揮は、企画者の一人でもある竹本泰蔵氏。
演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団。

これまでのPRESS START同様に、古今東西、多種多様なゲームのBGMを、約5分程度の小曲もしくはメドレー形式にして演奏。
今回は、目玉と言えるようなガツンとデカい作品は無かったものの、全体的にオーケストラに向いている隠れた良曲が揃っていたように思えます。
と言っても、そもそも原曲がオーケストラで演奏されることを想定していない曲がほとんどなので、ものすごく演奏し辛そうな曲も多々ありましたが。

オーケストラとの親和性の高そうな原曲が多数揃っていたためか、全体的にどの演奏も素晴らしかったです。
オケ特有の重厚さ、壮大さ。いろいろな表情を見せる演奏。
ゲーム未プレイで馴染みの薄い曲も、飽きることなくワクワクしながら聴けました。
やっぱり、オーケストラっていいなぁ。
数多くの楽器が奏でる音が折り重なって、一つの調和を生み出す様が、聴いていてすごく気持ち良かったです。

今回は、コーラスやボーカル入りなど、人の声の入った曲が多かったような印象を受けました。
コーラスもボーカルも、あんまり前面に出られるとちょっと苦手かも。
歌詞に意識が取られてしまって、演奏全体に集中できなくなってしまうので。
まぁ、コーラスであってもボーカルであっても、オーケストラの演奏とバランス良く融和した一つの”楽器”として用いられるのであれば、特に問題はないのですが。

あと、次回への要望を上げるなら、5分程度の小曲だけでなく、20~30分ほどの大曲も演奏して欲しいところ。
細かくたくさんの曲を演奏するスタイルも、様々な曲が聴けていいのですが、じっくり聴く間もなくポンポンと次の曲へ移ってしまうがために、曲への没入感が乏しくなってしまっている感じがしました。
どれも良曲であるが故に、一曲一曲、丁寧にじっくり聴かせて欲しいと思いました。

今年のPRESS STARTも、すごく楽しい演奏会でした。
これからも長く回を重ねて、ゲーム音楽の良曲をどんどん世に広めていって欲しいです。


これより下は、セットリストと曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。

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[第一部]
1. The Elder Scrolls V: Skyrim
Main Theme / The Dragonborn Comes
2. FINAL FANTASY XI
Vana'diel March / Ronfaure / The Republic of Bastok / Sarutabaruta
3. ノーラと刻の工房 霧の森の魔女
刻の工房 / まいにちの暮らし / たたかいの刻
4. ダライアス
MAIN THEME-CHAOS(バンアレンベルト) / BOSS SCENE 3 / BOSS SCENE 5 / BOSS SCENE 7
5. 逆転裁判
大いなる復活~御剣怜侍 / 成歩堂龍一~異議あり! / 追求~追いつめられて
6. ファミコン / 姫を救え!メドレー
ドンキーコング / チャレンジャー / ドラゴンスピリット / ドラゴンバスター / ゼルダの伝説 / ドルアーガの塔 / 影の伝説 / 魔界村 / スーパーマリオブラザーズ / スーパーマリオブラザーズ2
7. 聖剣伝説 Legend of Mana
Legend of MANA~Title Theme~ / ホームタウン ドミナ / 滅びし煌きの都市 / Song of MANA~Opening Theme~

[第二部]
8. ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物
オープニング / 地平線の彼方に / 新たなる空 / 魔物たちとの戦い
9. ゼルダの伝説 スカイウォードソード
女神の詩
10. 新・光神話パルテナの鏡
12章空中戦 初期化爆弾の恐怖
11. イーハトーヴォ物語
イーハトーヴォ賛歌
12. 朧村正
メインテーマ(開巻劈頭_生生流転)
13. GRAVITY DAZE / 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動
GRAVITY DAZE/重力的眩暈 / オルドノワ / 反抗と殲滅
14. GOD EATER
神と人と Vocal Ver.

[アンコール]
15. FINAL FANTASY XI
FFXI Main Theme
16. カービィのエアライド
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以下、印象的な曲ごとの雑感です。

2. FINAL FANTASY XI
シアトリズムで「Vana'diel March」と「Ronfaure」は聴いたことがあるものの、FF11自体は未プレイのため、鑑賞前はあまり興味ありませんでした。
が、すごく良い演奏でした。
しっとりした部分も力強い部分も、どちらも身体に染み入るようなハーモニー。
原曲がオケ調なのでオーケストラとは相性が良好なのは分かっていましたが、生演奏はさらに良かったです。
特にRonfaureがクリーンヒット。もっと長時間聴きたかったです。

3. ノーラと刻の工房 霧の森の魔女
牧歌的な原曲を忠実に再現された「刻の工房」。
それが「まいにちの暮らし」になると一変。オーケストラの鋭さが強く出た、かっこいい曲になっていました。
その勢いのまま「たたかいの刻」に遷移。
最後は再び「刻の工房」で〆。
牧歌的な雰囲気が薄れてしまっていたのは賛否両論あるかもしれませんが、俺はカッコ良かったこれもありだと思いました。
これ、ゲーム未プレイだけど、OST欲しいなぁ。

4. ダライアス
原曲知らないと置いてけぼりをくらいそうなくらい特徴的な曲で、演奏もまた異色ムード満載。
あのおどろおどろしくも特徴的かつものすごく演奏し辛そうな「CHAOS」を、よくまぁそこまで再現したもんだと、聴きながら感嘆してました。
原曲をあらかじめ予習していたおかげで、非常に楽しめました。おもしろかったです。
こういう普段演奏されないマイナー路線に特徴が突き抜けた曲を選曲するあたりは、PRESS STARTならではと言ったところでしょうか。

5. 逆転裁判
まさか、オーチャードホール+東フィル演奏で、再び逆転裁判を聴ける日が来るとは。
しかも、編曲が岩垂徳行さんということで、カプコン版をほぼそのまま演奏。
とはいえ、逆裁オケCDやカプコン主催オケコンの時に比べて、若干演奏が走り過ぎてる気がしました。
緊張感を出すためでしょうか。
でも、個人的にはもう少し溜めを作って、重厚に演奏して欲しかったです。

また、逆転裁判のオーケストラコンサート、開催されないかなぁ。

7. 聖剣伝説 Legend of Mana
「滅びし煌きの都市」を生で聴けて俺得でした。
「Legend of MANA~Title Theme~」も、オケ生演奏だとすごく映える曲だなぁとしみじみ実感。
一方、「Song of MANA~Opening Theme~」は原曲キーとなんか違う気がして、終始違和感が抜けませんでした。

10. 新・光神話パルテナの鏡
桜井政博さんが実際に3DSでゲームをプレイしながら、それに合わせてオーケストラを演奏すると言う試みが実行されました。
パルテナの鏡のゲームシステムを知らないし、STGのような早いゲーム画面は目が追いつかないので、ゲームの方は正直何をやってるのか良くわかりませんでした。
12章はどうやらクリアできたらしい、ということがわかったくらい。
しかし、演奏は素晴らしかったです。たぶん、ゲームの進行状況に忠実に合っていたんじゃないかと。
これ、実は相当すごいことなんじゃないでしょうか。

ただ、ゲーム画面に意識が移ってしまい、あまり演奏に集中できなかったのが残念なところ。
曲も演奏も良かっただけに、もったいない気がしました。

11. イーハトーヴォ物語
今日の演奏の中で、一番感動した曲でした。
郷愁を誘うメロディと深く味わいのある演奏が聴覚をじんわりと刺激して、非常に心地良かったです。
もっとずっと聴いていたかったくらい。
これを推薦された植松伸夫さんには、本当にGJと言わざるを得ません。
この曲の今回の演奏音源が欲しいです。わりと本気で。

14. GOD EATER
重厚で壮大なオーケストラも、力強いボーカルも、どちらもとても良かったです。
ただ、オーケストラの演奏に比べてボーカルが先走り気味で、ずっと数瞬のズレが発生していたのが気になって仕方ありませんでした。
オケもボーカルも、それぞれはとても良かっただけに、そこが本当に残念。
オケとボーカルの息の合った演奏だったら、かなりの名演になっていたと思います。

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