[映画] 劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ

2013/04/20(土) 22:48:03 | カテゴリ:映画
ゲーム・アニメとマルチに展開されている「STEINS;GATE」の劇場公開アニメ「劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」を鑑賞してきました。
ちなみに鑑賞したのは、角川シネマ新宿の初日舞台挨拶付き回(1回目の方)。
チケット確保がんばったよ俺。
でも、アニメ未放送エピソードの先行上映会のチケット争奪戦よりは、楽に取れたような。偶然かな。

劇場版シュタゲは本編トゥルーED後の話で、完全新作です。
本編に関する説明は一切なし。
きれいさっぱり潔く、一見さんお断り設計でした。
なので、劇場版シュタゲの鑑賞前に、少なくともゲームのトゥルーEDルートクリア、もしくはアニメ本編を一通り鑑賞しておかないと、ほぼ確実に置いてけぼりを食らいます。

本編さえ把握していれば、劇場版は一通り見られます。
が、アニメで端折られたゲームネタや、第25話ネタが散りばめられているので、シュタゲの世界を深く知っていればいるほど、楽しめるような作りにもなっています。
このあたりの詳細は追記で。

話の内容についてネタバレせずに書くのは、正直ちょっと難しいです。
どこに触れてもネタバレになりそうというか。
あえて言えば、公式サイトで公開されているPVが、まさしく劇場版の概要です。
劇場版のPVは、公開前から何回見ても「公式がネタバレだよなぁ」と思っていましたが、鑑賞後は印象が変わって、むしろああいうPVにしか成り得なかった気がしてます。

要するに、「主人公=牧瀬紅莉栖、ヒロイン=岡部倫太郎」というか、オカリンルートというか、「岡部倫太郎の消失」というか、そんな話です。

劇場版鑑賞直後は、「話の展開が淡々としているところが、いかにもシュタゲっぽい。満足もしたし、スッキリもしたけれど、欲を言えばもうちょっと盛り上がりが欲しいなぁ」っていうのが率直な感想でした。
それから数時間が経過した今、劇場版のアレコレが今になってジワジワ来てます。
ジワジワ来過ぎて、ちょっと苦しくなってきました。
明日朝あたりでピークに達して、禁断症状に悶え苦しみそうな予感。

話の流れ上、岡部が抱える孤独感がクローズアップされていて、それが第三者視点で晒されることによって、一層強烈な印象を抱きました。
そういったところに思いを馳せると、なんかもう、切なさ大爆発です。

なんにせよ、これは2回目も見ないと。
ま、きっとこんなことになるだろうと、明日分の鑑賞チケットは既に予約済みなんですが。


初日舞台挨拶で登壇されたのは、原作者の志倉千代丸氏、監督の若林漢二氏、岡部倫太郎役の宮野真守さんの3人。
初日舞台挨拶は上映後だったので、ネタバレOKなはずだったのですが、ネタバレっぽいネタバレはあまりなかったような。
そんな舞台挨拶で印象に残ったことは、

・作中でミスター・ブラウンと萌郁が歌っている歌は、ミスター・ブラウン役のてらそまさんの即興。
・キャラクターに関するコメントが、若林監督の一言により、岡部や紅莉栖を差し置いてミスター・ブラウン語りで終わるところだった。総ツッコミが入って、ギリギリ回避。
・監督はSTEINS;GATEがすごく好きらしい(宮野さん談)
・最後の宮野さんのコメントがやたら長かった。自分の内の感情を消化し切れていない模様。もはや語りのレベル。

といったところ。


これより下は、ネタバレ満載な感想になります。
閲覧の際にはご注意を。


これより下はネタバレ感想ですが、劇場版本編だけじゃなく、これまで発表されてきた関連作品のネタバレにも触れるかもしれません。
あと、たぶん、あまりまとまりきっていません。少し読み難いかも。
[2013.04.21 追記] 2回目鑑賞してきたので、ちょっと加筆訂正しました。


劇場版のストーリーが「岡部倫太郎の消失」っていうことは、PV等で既に知っていたけれど、いざ目の当たりにしたらひどく痛かったです。
岡部は強力なRS持ち故に、世界線の変動を経ると他者と記憶(思い出)の共有ができないっていう孤独さをそもそも持っていて。
しかも、まゆりや紅莉栖の命を救っただけじゃなく、ディストピアになる未来も、第三次世界大戦が起こる未来も回避することで、全世界中の人々すらも救っているはずなのに、誰もそのことを知らないっていうだけでも切ないのに。
さらにその上、やっとたどり着いたSG世界線で存在自体を否定されるとか、どんだけ世界はオカリンいじめが好きなのかと小一時間(ry

それにしても、岡部の存在の消失が淡々と行われたのには、少しぞっとしました。
確かに、強力なRSを持たない紅莉栖たちにとっては、記憶の改変が発生したことの知覚はないし、改変されていることを疑いもしない、それは本編でも描かれていた部分ではあるけれど、紅莉栖視点(というか岡部以外の視点)で改めて描かれると結構残酷だなと。

今回、岡部の消失が紅莉栖視点で描かれていたので、文字通り岡部だけが消失しているように見えたけれど、これが岡部視点になるとどういう風に見えるのかが気になります。
RS持ちであることと、ラストシーンから想像するに、いきなり目の前から自分以外の人が消失したように見えるのかな。

岡部の存在が曖昧になっていて、いずれ消失してしまうという話を彼自身が聞いてしまっても、自分の存在よりSG世界線の優先を即決するあたり、やや独善的な自己犠牲だけど、すごく岡部らしかったです。そして、格好良かった。
でも、残される紅莉栖のことはあまり考えてないのかな。
あ、でも、岡部が存在していたこと自体が世界から抹消されれば、本来であれば、紅莉栖たちが喪失感を感じることもないのか。
岡部だったら、そこまで考えた上での「(自分が消滅しても)構わない」発言だったのかも。

2回目の岡部消失直後に、紅莉栖が岡部の存在をギリギリで思い出して号泣するシーン、すごく胸を打ちました。
あの号泣が、作品中で一番ぐっときました。あの泣きはすごい。
1回目鑑賞時は衝撃の方が強くて呆然としてしまったけれど、2回目鑑賞時は紅莉栖の心情に同調して泣きかけました。

紅莉栖が過去に遡って過去改変を試みるシーン。
過去改変しちゃっていいのか? とちらっと思ったけれど、2005年って大分岐の年じゃないから、結局SG世界線に収束する・・・て認識でいいのかな。
そもそもSG世界線って、境界”線”じゃなくて境界”面”だから、1本じゃないよな。

で、2005年の岡部に紅莉栖が強烈な”楔”を打つことで、SG世界線上の岡部の存在を固定させた、と。
だとしたら、SG世界線だけじゃなく、αやβなどの他の世界線でも、岡部倫太郎の消失は発生していたかもしれないのかな。
あ、いや、α世界線では「まゆりの死」、β世界線では「血塗れで倒れた紅莉栖」っていう強烈な記憶があるから、岡部の消失は発生しないのか。

ちなみに、ゲーム本編で「ファーストキスは、幼い頃にふざけてまゆりとした」って記述が確かあったと思うのですが、今回紅莉栖がファーストキスを奪ったことでそれと矛盾が生じるような気もしたけれど、あれってβ世界線での出来事であって、SG世界線ではないってことでしょうか。
そう考えると、SG世界線って、過去も未来も観測されていない、本当に未知の世界線なんだなぁと実感。

あれ、でも、2010年8月21日に、いくつもの世界線を渡り歩いて最後に紅莉栖を救った岡部の記憶が、SG世界線の岡部の記憶を上書きしたら、2005年の紅莉栖とのファーストキスの記憶が消されてしまうような。
β世界線からSG世界線に移動した瞬間に、岡部の身に起こった現象の詳細が不明だから、どうもはっきりしませんが。
それとも、岡部の記憶は関係なくて、2005年に岡部のファーストキスを奪ったことを観測した紅莉栖の存在自体が、岡部をSG世界線に留める”楔”なのでしょうか。
・・・・・うーん、この辺はもうちょい考察が必要だなぁ。

と思いつつ2回目鑑賞したところ、RS発動時やSG世界線移動時の岡部の記憶は、移動前の世界線の記憶を移動後の記憶に単純に上書きしてるんじゃなく、より強烈な方の記憶を残して融合しているのか、という考えに至って、なんだか腑に落ちました。
確かに、”実際には体験していないけれど、あたかも体験したかのような記憶”よりは、”実際に体験した記憶”の方が強力だから、RS発動時に移動前の世界線の記憶の方が残るっていう説明が付くなぁ。
で、SG世界線の2005年のファーストキスは、それだけでも強力なのに、紅莉栖が”観測”してるから”実際に体験した記憶”に昇華して、SG世界線2011年の岡部の記憶にも残っている、てことかな?

まぁ、それはそれで、2025年の岡部の記憶はどうなるんだろうという不安が残りますが。
αやβでは2025年に岡部が死ぬって判明しているし、さすがに自分の死の記憶は強かろう。
もしくは、2025年の岡部の死は無かったことになった世界線での出来事であって”実体験しない”から、そこまで強くなくて、融合せずに済むんでしょうか。


話は変わって。
岡部の記憶錯乱で、TVアニメでは描かれなかったゲームのシーンがちらちら描かれて、ゲームプレイ済みの身としてはたぎりました。
しかも、エンドレスサイクリングと綯さんルートとか。なんて俺得。
正直、もっと見たかったです。特に綯さんルート。

あと、第25話ネタもちらほらあったような。
紅莉栖が酒飲んで酔っ払って岡部に絡むシーンの発言は、第25話のネタですよね。
第25話ラストの暗転した直後に、一体何をやらかしたのか、非常に気になります。
お前ら、いい加減に結婚しろw

劇場版でTVアニメ以外のネタを拾ってきたということは、逆に来週発売される「線形拘束のフェノグラム」には劇場版ネタが含まれるかもしれないってことでしょうか。
ちょっと期待してしまうな。


今回の劇場版で「リーディング・シュタイナーについて言及する」と言われていたし、作中で紅莉栖が説明しているシーンがありましたが、正直、RSって何ぞやってことは1回見聞きしただけでは理解できませんでした。
2回目で、なんとなく分かったような分からなかったような。
デジャヴがRSの一種なのは分かったけれど、それじゃなんで岡部のRSだけデジャヴってレベルを遥かに凌駕するほど強力なのか、っていう説明はなかったなぁ。
そこはやっぱり、岡部の特殊性の表れってことなんでしょうか。
まぁ、ぶっちゃけ主人公補正?

リーディング・シュタイナーと言えば、ゲームプレイ時からずっと疑問に思っていることが1つ。
2000年問題で世間が騒がしかったあたりに、岡部が一番最初のRSを発動してぶっ倒れたという件があったが、あれって何が起こって世界線が変動したんでしょうか。
CHAOS;HEADあたりの何かが関係してるのかなとも思ったけれど、例の公式が発見されたタイミングと幼少の岡部がRS発動でぶっ倒れたあたりのタイミングって、ちょっとずれているような。
一体、何があったんだろう。
岡部がRSを発動した時、RS発動前はγ世界線だったけれど、誰かが何かしたことで2000年クラッシュを回避してβ世界線に移動したってことなんでしょうか。


その他、ピンポイントで思ったことを箇条書きでペラペラ書き連ねます。

・安定のアルパカマンw
・アルパカマンに妻子がΣ
・冒頭のラボの日常シーンがすごく和む。
・ダルの写真(フォトショ加工済み)ww
・紅莉栖のツンデレも大概だが、オカリンのツンデレもヒドい。お前ら、いい加減に結婚しろ。
・SG世界線の萌郁さんが幸せそうで何より。
・紅莉栖は絡み酒派か。しかもタチが悪い方の。
・しかし、酔っ払い紅莉栖のデレは、オカクリ好きとしては非常に美味しいシーンでした。ごちそうさま。
・まぁ、この後の展開を知ってると、屋上BBQのシーンは複雑な気分になりますが。
・鈴羽は、紅莉栖の部屋の鍵をどうやって開けたんだろう。鍵はどこから入手した?
・コインランドリーのシーンは、岡部の表情から目が離せない。
・SG世界線のタイムリープマシンは、48時間の制約を取っ払ったのか。一気に10日ぐらい遡ってるよな。
・R世界線の「R」の由来はなんだろう。命名は、未来の紅莉栖かな?
・タイムマシンとタイムリープマシンによる過去改変のリスクを岡部が語るシーン、一言一言がどれも重い。世界線漂流してきた岡部だからこその重さがある。
・2011/8/4に消失が決定付けられていることを知っている岡部の心中を思うと、8/4のラボのシーンが切ない。
・鈴羽はどの世界線でもタイムトラベラーなんだなぁ。SG世界線でも例外なく。
・そして、紅莉栖と鈴羽はどの世界線でも相性が良くないんだなぁ。
・SG世界線のタイムマシンの型番は「OR 204」なのか。由来が分かりやすい。
・ショタリン、キターーーーッ!
・残されたラボメンが岡部のことをデジャヴとして思い出すシーンは、岡部の存在の大きさを改めて知れて、非常に胸熱でした。
・都電荒川線で瞬間的にテンションが沸騰した都電荒川線近隣住民がここに一人。よく利用してます。
・劇場版見終わってから、都電の走行音聞くだけで感極まってヤバいんですが。
・紅莉栖とショタリンが座ってた駅って、雑司が谷駅?
・てことは、まゆりの祖母の墓があるのって、雑司が谷霊園なのかな。
・ショタリンがいきなり紅莉栖に話しかけたのは、似たもの同士として琴線に触れる何かを感じたからなのかな。
・ラストは、本当にもう、オカリンおかえりんの一言に尽きます。
・シュタゲ好きとしてラストにしみじみしていたところに、スタッフクレジットの中からエミネンス交響楽団の名前を見つけてゲーム音楽好きの血が一気に暴走。2つのベクトルがぶつかって、最後の最後で内心えらいことになりました。


90分の作品にこれだけ感想やら考察やら書き並べられたくらいなので、きっと自分的には衝撃的で面白かったのだと思います。
とりあえず、まぁ、あれです。
岡部は紅莉栖とともに幸せになるべき。

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