[GMEV] ブラス・エクシード・トウキョウ 第11回演奏会

東京近郊で活躍するプロの演奏家が集う吹奏楽団「ブラス・エクシード・トウキョウ」の第11回演奏会「吹奏楽が奏でるゲーム音楽 Vol.2」に行ってきました。
会場は、ミューザ川崎シンフォニーホール。
台風18号が直撃し、電車が軒並み運転見合わせ or 大幅遅延の中での開催だったので、来場を断念した人も多かったらしく、さすがに席は結構空いていました。
自分も、京浜東北線が瀕死ながらもかろうじて動いていたおかげで、平常時の倍の時間をかけてなんとかたどり着いた次第です。
大森、蒲田あたりから多摩川を越えるのに30分かかりました。大自然の脅威には勝てません。

演奏会は2部構成で、第1部はドラゴンクエスト、第2部はクロノ・クロスのメドレーの後、怒涛のファイナルファンタジーづくし。
有名どころのタイトルを揃えてきたあたりが、アマチュアのゲーム音楽専門の楽団との違いかな。

ブラス・エクシード・トウキョウの演奏会に足を運ぶのは、今回で2回目です。
前回はゲーム音楽特集の1回目で、あまり独自アレンジのない演奏会だった記憶があります。
が、今回は、結構独自アレンジが多かったです。
DQは大人の事情でほぼアレンジを入れられないけれど、その分、クロノ・クロスやFFは独自アレンジが豊富でした。
「あ、この曲の入りは面白いな」とか「曲と曲の繋ぎをそうやってきたか」とか、斬新さや面白さがありました。

と言っても、ほぼ曲重視なアレンジでしたが。
原曲をかなり大きく破壊するようなアレンジは、ほとんどありませんでした。

演奏技術は、プロの演奏家が集まっているだけあって激高です。
音色の確かさも音の調和も常に安定していて、そこに不安を抱くことは一切なかったです。
アマチュアの楽団では、途中で空中分解しないか少しハラハラしながら聴くことが、稀にあるので。

前回は、曲に対する熱意が演奏からあまり感じられなかったのですが、今回は一味違いました。
淡々と演奏している感じだった前回に比べて、熱意が格段にレベルアップ。
演奏に対する熱気がすごかったです。
特に第2部で強く感じて、ずっと圧倒されっぱなしだったような気がします。
聴いていてすごく楽しかったです。

今回の演奏がすごく良かったので、もしゲーム特集がまた催されるなら、その時もぜひとも参加したいです。
そう強く思わせられるくらいの演奏会でした。


以下、セットリストと曲ごとの雑感になります。


セットリストは以下の通りです。

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[第一部]
『ロト三部作』~吹奏楽によるドラゴンクエストPart 1~

1. 交響組曲「ドラゴンクエストI」より
・序曲
・ラダトーム城
・フィナーレ

2. 交響組曲「ドラゴンクエストII」より
・遥かなる旅路~広野を行く~果てしなき世界
・恐怖の地下洞~魔の塔
・この道わが旅

3. 交響組曲「ドラゴンクエストIII」より
・世界をまわる(街~ジパング~ピラミッド~村)
・おおぞらをとぶ
・戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦

アンコール. 交響組曲「ドラゴンクエストIII」より そして伝説へ

[第二部]
4. クロノ・クロス メドレー
5. ファイナルファンタジー8より Fisherman's Horizon
6. ファイナルファンタジー6 メドレー
7. ファイナルファンタジーより プレリュード
8. ファイナルファンタジー6より オペラ「マリアとドラクゥ」完全版
9. ファイナルファンタジー9 メドレー
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以下、印象に残った曲ごとの感想です。

3. 交響組曲「ドラゴンクエストIII」
「冒険の旅」がないのでやり直し!・・・と言いたいところだけれど、隠しトラックとして「そして伝説へ」を演奏されたので、まぁいいや。
パンフレットに「冒険の旅」も「そして伝説へ」も書いてなかったので、「そんなバカな」と思っていました。

「戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦」は、いつ聴いても興奮しますね。
「戦闘のテーマ」と「勇者の挑戦」の勇ましさ、格好良さと、「アレフガルドにて」の寂しさ、切なさのギャップがいい感じです。

4. クロノ・クロス メドレー
メドレーの内容はよく覚えていないのですが、
 ・CHRONO CROSS~時の傷跡~
 ・神の庭
 ・MAGICAL DREAMERS~風と星と波と
 ・時のみる夢
この他に、どこかの街か村の曲が2曲ほど、「神の庭」と「MAGICAL DREAMERS」の間にあったと思います。
これらの曲の冒頭が少し「神の庭」の最後と被っていた上に、結構アレンジが入っていたためか、なんとなく聴き覚えはあるのだけど、どの曲かイマイチ判別が付きませんでした。

ちなみに、「時のみる夢」の後に「時の傷跡」の終盤があってフィナーレ、という構成でした。
「時の傷跡」の前半~中盤で始まって、「時の傷跡」の終盤で終わるメドレーって、どこかで聴いたことある構成だな。

「時の傷跡」はもちろんのこと、メドレー後半の「MAGICAL DREAMERS」~「時のみる夢」~「時の傷跡」の流れは終始ゾクゾクしっぱなしでした。
オケに比べて力強い感じがするので、もう興奮しまくるわ、たぎりまくるわで、演奏が終わってからもしばらく鳥肌が止まりませんでした。

クロノ・クロスの曲は全体的に民族音楽色が強いからか、今回のメドレーもとにかくパーカッションが多い。
そして、楽しそうでした。特に「時の傷跡」は。

6. ファイナルファンタジー6 メドレー
メドレーの内訳は、
 1. 予兆
 2. エドガー、マッシュのテーマ
 3. 運命のコイン
 4. 街角の子供達
 5. 幻獣を守れ!
 6. 墓碑銘
 7. セッツァーのテーマ
 8. 死闘
 9. リルムのテーマ
 10. 蘇る緑(リルムのテーマ~シャドウのテーマ~セリスのテーマ~ロックのテーマ)
だったと思います。たぶん・・・きっと・・・もしかしたら?
ちょっと「墓碑銘」のあたりが自信ないです。

ただ、メドレーの内容と流れを見る限りでは、ゲームを知ってる人がアレンジされたものと思われます。
「エドガー、マッシュのテーマ」から「運命のコイン」に繋げたり、「リルムのテーマ」から「蘇る緑」のシャドウに繋げるあたりは、知ってる人の仕業としか思えません。

「蘇る緑」はそもそも前半が各キャラクターのテーマ曲のメドレー形式になっていますが、今回のメドレーではちょっと順番を変えていました。
前曲からの流れを考慮したのでしょう。
しかし、リルムからシャドウの流れといい、セリスからロックへの流れといい、原曲も素晴らしかったけれど、今回の演奏も格好良かったです。
特に男性キャラの曲は、金管楽器の力強い音色がよく合います。

7. ファイナルファンタジーより プレリュード
コーラスが加わったためか、ものすごく壮大なプレリュードになっていました。
あまりの壮大さに、「いったい何が始まるんです?」と思わせられるほど。

8. ファイナルファンタジー6より オペラ「マリアとドラクゥ」完全版
「完全版」とある通り、演奏されたのは「More Friends」版ではなく「ORCHESTRAL ALBUM」版の方に近いです。
「決闘」の後に、「ORCHESTRAL ALBUM」版にしかないやり取りが含まれていました。
ただし、ナレーションは省略されていました。

なお、歌詞はたぶん全編英語。少なくとも日本語でもフランス語でもなかったです。
日本語よりは、聴いても歌詞がわからない日本語以外の方が合ってるので、個人的にはこの点も好印象でした。

とはいえ、日本語歌詞じゃなかったため、ゲームをプレイしたことない人はこの曲がどんなシーケンスを描いているのか、おそらくさっぱりわからなかったと思います。
ゲームをプレイしている人でも、完全版にしかないやり取りの部分はわからなかったんじゃないかと。

吹奏楽版のFF6のオペラは、今回初めて聴きました。
テンポはやや早め。吹奏楽だからでしょうか。
オケ版の方が耳に慣れているだけに、聴く前は少し不安だったのですが、全く遜色なかったです。
むしろ「決闘」以降の展開は、今回の演奏の方が吹奏楽らしい力強さがあったように思えます。
ソリストの声色が「ORCHESTRAL ALBUM」の声色よりも好みだったこともあって、ほぼ違和感なく、どっぷり浸れて楽しめました。

9. ファイナルファンタジー9 メドレー
昨年末から今年にかけて、FF9の曲をあちこちの演奏会で聴いてるような気が。
一体、何回目のFF9なんだろう。
リトルジャックのFF9は、チケット取れずに聴けなかったのが今でも悔しい。。。(まだ言ってる

メドレーの内容はちゃんと覚えていないのですが、とりあえず
 ・いつか帰るところ
 ・Vamo' alla flamenco
 ・プリマビスタ楽団
 ・ローズ・オブ・メイ
 ・最後の闘い
 ・その扉の向こうに
 ・Melodies Of Life
はあったと思います。
この他に2, 3曲あったような。
戦闘曲が1曲あったのは確実なのですが、「バトル1」だったかどうかは自信ないです。

大迫力のオペラの後のFF9メドレーということで、「大丈夫か? 蛇足的な存在にならないか?」と演奏直前はやや不安を感じていたのですが、全くの杞憂でした。

まず「いつか帰るところ」。
これは木管が主役の曲なので、吹奏楽でもオケでも変わらず良曲です。
フルートやオーボエが奏でるノスタルジックで物悲しい旋律が、身に染み込むように響き渡ります。
そして、「Vamo' alla flamenco」。
カスタネットとハンドクラップ、アコースティックギターが、とにかく格好良かったです。
思わず手でリズムを刻んでしまうほど、曲に浸っていました。
リズムを刻むと言えば、「最後の闘い」のドラムも、つい指が動いてしまいます。
そして、圧巻の「Melodies Of Life」。
ボーカルは、前曲オペラでソプラノを担当された方。
揺るがず真っ直ぐに届くボーカルと、それをサポートし盛り上げるコーラス、そして吹奏楽の迫力ある演奏が相まって、壮大で圧倒的な音の響きを構築。
聴いていて、ひたすらに感動しました。
これは、本当に聴けて良かったです。

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