[ゲームRev] 解放少女SIN

PS3のAVG「解放少女SIN」を真EDまでクリアしました。
プレイ時間は、正確なところは不明ですが、たぶん30時間ぐらい。
20時間ちょっとプレイしたところで詰まってしまい、その後は攻略サイトに頼りました。

本作は、オムニバス形式のゲームソフト「GUILD01」に収録されたSTG「解放少女」の続編だそうです。
その世界観に興味を持ったことと、俺の反射神経ではSTGはできなくてもAVGならできそう、という理由でプレイしてみました。
そんなわけで、無印の「解放少女」は未プレイです。
STGなんて、俺にはムリムリ。

舞台は、現代からおよそ100年後、異常気象による海面上昇で領土の数割を失った日本です。
女子高生大統領・大空翔子の首席補佐官・海堂清人を主人公にして、「大国」からの侵略による戦争と大統領選の顛末が綴られます。

大空内閣の中心を占めるのが翔子と同じく女子高生ばかりという点から、プレイする前から波乱万丈の予感しかしませんでした。
実際、その予感はほぼ的中。物語は結構重いです。
特に中盤以降は、高校生にそこまで重荷を背負わせるのかというくらい。
翔子もそうだけど、大臣を務めている女子高生たちがずば抜けて有能なので、高校生ということを忘れてしまうことがしばしばあるのですが、時々見せる高校生らしい不器用さや真っ直ぐさが眩しくもありつつ、物語の重さに拍車をかけていたような気がします。

本作プレイ中にちょうど都知事選があったため、都知事選の立候補者とゲーム中の大統領選の立候補者を比較してしまうことが度々あり、その度に現実に幻滅することも。
ゲームはあくまでフィクションで、そんな聖人君子みたいな立候補者、現実にいないってことはわかっちゃいるのですが、現実の立候補者があんまりにもあんまりだったから、余計にため息が多くなっていました。
現実で選挙戦真っ最中にこのゲームプレイするのは、精神衛生上あんまり良くないかも。

現代から100年後の世界で、しかも日本文化が一度失われているという設定のため、今の日本文化が間違って伝わっているその様が面白かったです。
カラオケが歌道なる崇高なたしなみになっていたり、メイド喫茶は客が主人に奉仕する店だったり、それはもうツッコミが追いつかないくらい。
個人的にツボったのは、「紅茶の飲み方に気をつけないと、相棒を外されます」という台詞。盛大に吹きました。
後半は特にシナリオが重いから、こういったユーモアがないと辛かったかもしれません。

登場人物は、クセのある人たちが多いです。
特に閣僚の女子高生はクセの塊です。
そのせいか、最初はあまり好きになれない人物ばかりでした。
最初から好感を持てたのは、翔子ぐらいかも。
そんな彼女らも、話を進めていくとクセのある性格の原因が解明されるため、一人ずつ好感を持てるようになりました。

女子高生閣僚数人の中に男子高生補佐官1人という構成と、ビジュアルの見た目から、いかにも美少女ゲームのように見えるけれど、あんまりそういう要素は感じられませんでした。
恋愛要素はほとんどありません。

話は変わって、BGMについて。
全体的に曲が良かったんですが、特にタイトル画面のBGMがすごく好きです。
タイトル画面はすっ飛ばすことが多くて、最初は全然聴く機会がなかったのですが、ある時タイトル画面を表示させたまま放置していたときに初めて中盤以降を聴いて、「あれ、カッコいい」と気付きました。
静かな冒頭と金管によるファンファーレが一通り終わった後の、一転してハードボイルドっぽくカッコ良くなるところがすごく好きです。
OST同梱の初回限定版買っておいて良かったって、ちょっと思いました。

前半はクセの強い登場人物に阻まれて、なかなか入り込むことができなかったのですが、中盤から後半にかけてはすごく面白い作品でした。
ストーリーが重めなので、そういった話が好きな人にはオススメかも。

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