[演劇] LIVING ADV 『STEINS;GATE』 DVD感想

昨年10月に現地で観劇した時の感想をこれでもかっていうくらいに書いたのだから、さすがにもう十分だろ・・・と思っていたはずでしたが、DVDを見たら感想を書きたい欲求がフツフツと沸いてきて、気がついたらテキストエディタを開いてました。
なんか、5ヶ月前のデジャヴを感じるぞ。これがシュタインズ・ゲートの選択か!(違

なお、2013年10月に観劇した際の感想は、ここ(ネタバレなし)ここ(ネタバレあり)に投下済みです。
無駄に長いので、お時間のあるときにでもどうぞ。

というわけで、舞台版シュタゲのDVDを一通り鑑賞しました。
全て鑑賞するのに3日かかりました。
さすが、DVD4枚組のボリュームは伊達じゃない。

収録内容は、SG編(第一幕・第二幕)、他5ルート全ての第二幕、特典映像。
なお、各ルートそれぞれ1回分のカーテンコールが第二幕後に続けて収録。
さらに、千秋楽のカーテンコールと、収録できなかったカーテンコールのダイジェスト映像が、特典映像として別に収められています。

全ルート網羅した点は、よくぞやってくれたと手放しで称えたいです。
そのおかげでDVD4枚組というボリューミーなことになっているのですが、まぁ、そんなことはどうでもいいんです。
そもそも、この舞台、全ルート見ないと完結しない構成なので、SG編だけ収録されても、きっと消化不良感が半端なかったと思います。

上演期間に現地で鑑賞したときも感じたのですが、あの長いシナリオを本当にうまく演劇に落とし込んであります。
原作ゲームのテキスト量がかなり膨大なので、一部(特に第一幕)はかなり駆け足進行なのですが、物語を語る上で必要な要点はちゃんと押さえていて、原作の面白さを損なうことなく再現されています。
特に各ルートの描き方が秀逸。
全6ルートあることを逆手にとり、シナリオをうまく分散させていて、全部見ることで一つのストーリーになる構成が素晴らしかったです。

各ルートは最終的に原作ゲームの各エンディングに繋がるのですが、SG編以外はどのルートも(良い意味で)強烈な精神アタックを食らいます。
原作ゲームでも「うわぁ・・・」って思ったものですが、その時に感じた以上の痛さです。
見ている方の精神力と体力をごっそり奪い去るようなダメージを食らいます。
しかし、それもまた感動や興奮に繋がるので目が離せません。

個人的には、フェイリスルートが一番見ていて辛かったです。次点でるか編。
鈴羽編も相当心を抉られるのですが、最後多少救われる終わり方をしているので、まだマシ。

現地で観劇することで得られる圧倒的な臨場感や迫力はもちろん最高だったのですが、DVDで鑑賞しても迫力は損なわれることはなく。
むしろ、演者の細かい表情がはっきり見える分、感情移入はDVDの方がしやすいかも。
現地での舞台観劇は遠くから全体を俯瞰せざるを得ないから、舞台で描かれている世界と自分との間に大きな隔たりを感じるけれど、DVDではそれが小さくなっているように感じました。

DVDの鑑賞順は変則的に、特典映像→観劇していないルート(フェイリス編、るか編、まゆり編)→観劇したことあるルート(第一幕、SG編、鈴羽編、紅莉栖編)という順で見ました。
とはいえ、一度も観劇したことがない場合のベストな順番は、第一幕→鈴羽編→フェイリス編→るか編→まゆり編→紅莉栖編→SG編(→特典映像)なんじゃないかと思います。
まぁ、どこから見ても楽しめる作りになっているので、基本的にどこから見ても問題ありませんが。

カーテンコールがかなりの回数分収録されていることは、すごくうれしかったです。
正直、収録されても千秋楽分だけかなと思っていたので。
どのカーテンコールも面白くて、すごく満足しました。

ちなみに、各ルート第二幕後に収録されたカーテンコールは、会話の内容からすると、

  SG編:10/19上演分(最終日前日)
  紅莉栖編:10/20上演分(最終日)
  まゆり編:10/19上演分(最終日前日)
  るか編:10/18上演分(最終日の2日前)
  フェイリス編:10/13上演分(開幕2日目)
  鈴羽編:10/14上演分(開幕3日目)

と思われます。
これ以外に別途千秋楽分がまるっと。
上記以外の回の分は、ダイジェストとして一部のみ収録されています。

カーテンコールといえば、紅莉栖編のカテコを見て当時現地で「そうなのか?」と思ったのを思い出したのですが、オカリン役の渡辺大輔氏曰く「男性客が多」かったそうです。
当時、俺は現地で「女性客多いなぁ」と真逆のことを思っていたので、ちょっと引っかかった覚えがありました。
が、よくよく考えてみれば、これまでのシュタゲイベントの参加者の男女比って、大抵9:1とか8:2とか圧倒的に男性が多くて、その感覚で舞台版シュタゲを見に行ったから女性客が多く見えたのかも。
舞台の観劇って、女性の方が多いもんなのかな。

特典映像には、他にメイキングも収録されています。
メイキングといっても、スチル撮影や初顔合わせ、本読みの模様、それと文化放送の番組収録の裏側を収録したもので、これといって特筆する点はなかったような。
開幕数日前に、ニコ生のどこかのチャンネルで特集してた時に流れていた舞台稽古の様子の方が、メイキングぽかったです。

そんなこんなで、舞台シュタゲを余すところなく詰め込んだ本DVD、非常に楽しめました。
当時観劇して感動した方はもちろんのこと、シュタゲは好きだけど舞台はちょっとという方にも見て欲しい作品です。
とりあえず、「実写? ありえねー。つーか、あの写真マジねーわ」と思っている人には、「まぁまぁ、そんなこと言わずに、とりあえず一回見てみろ」と言いたいです。話はそれからだ。


これより下の追記に、DVDで初めて見たルート(フェイリス編、るか編、まゆり編)の感想を記します。
なお、現地で観劇済みのルート(SG編、紅莉栖編、鈴羽編)の感想は、ネタバレ感想の方にあります。



今、書いてきたもの見直して気付きましたが、相変わらず長いな。。。

閑話休題。
DVDで見た順に感想を書きます。


【第2幕:フェイリス編】
アニメのフェイリス回よりは、ゲームのフェイリスパートに近かったような。
アニメでは描かれなかった、フェイリスが雷ネットABグラチャンでヴァイラルアタッカーズに負ける世界線が描かれていた分、そう感じました。

そして、ヴァイラルアタッカーズにボコられるオカリンのシーンにヒャッハーしてたアカウントはこちらです。
いや、ほら、まぁ、お気に入りのキャラが痛めつけられるシーンって、なんか興奮するじゃん?(ヒドい

でも、暴行される側の演技って、暴行する側の素早い動作にタイミングを合わせてリアクションしなければならないから、素人考えでは難しそうに見えるのですが、それがすごく自然にやられていて、役者ってすごいなと思わされたり。
迫力のあるアクションシーンだったなぁ、オカリンのボコられシーン。

4℃のナルシストっぷりは、いい感じに気色悪かったです(褒め言葉
でもあの人を苛立たせる粘度高めの言い回しの完全再現には至ってなくて、そこで初めて白石稔さんの重要さに気付かされました。
それと、オカリンにはぜひ「よんどしー」呼ばわりしてほしかったです。

フェイリスの取消Dメール送信まではともかく、それ以降のフェイリスEDはゲームで1回しかプレイしていないので、概要は覚えていても、なにがどうしてそうなったのかという過程が完全に抜け落ちていました。
そのため、DVDは初見に近い気分で見ました。
見終わって、「そういえばこんな感じだったな」と思いつつも、その一方で「ゲームより辛いような」とも思いました。
取消Dメールの賭けには勝ったものの、Ω世界線に移動したことでフェイリス以外のラボメンとの関係性を全て失ったオカリンが痛ましくて。
人一倍仲間想いのオカリンにとっては、かなり辛い代償だろうなぁ。
そのあたりの感情の動きがゲーム以上に強く表現されていて、見てる方もかなり辛かったです。


【第2幕:るか編】
ゲームのるかパートとアニメのルカ子回を足して2で割ったような感じかな。
オカリンがルカ子を連れてコミマに行くことをまゆりと約束しておきながら完全スルーしてしまうところは、確かゲームにはあったけど、アニメにはなかったような。

このシナリオ、白衣姿以外のオカリンが拝める唯一のルートですが、脱いだ白衣の使い方がうまいなぁと思いました。
脱いだ白衣を最上段のラボのセットにあるテーブルに置いたまま話が進行したとき、「あの白衣、放置したままなのか?」と疑問に感じていたのですが、凶真に戻るときにその白衣を手に取ったところですごく腑に落ちて。
そこに繋がるのかと、手を打ちたい気分にさせられました。

ゲームプレイ時からルカ子の性格がちょっと馴染めなくて、そのせいかルカ子EDはあまり好きではないのですが、このルカ子ルートは割とすんなり受け入れられました。
ラストが舞台独自展開で、直接的なおかるか展開じゃなかったからかな。

その独自展開、結構良い終わり方だと思いました。
ループしたのがルカ子だけで、何のためにルカ子ループしたのかをオカリンは残された写真から認識するというラストで、個人的にはこっちの方が原作より好みでした。

まぁ、辛い展開であることには変わりないんですが。

そういえば、フェイリス編をカテコまで見終わった後に、続けてるか編のカテコを見た時に少しギョッとしたのですが、オカリン(というか渡辺氏)の目の下のクマがすごいことになってるような。
フェイリス編のカテコが開幕2日目で、るか編のカテコが最終日の2日前だから、その間に蓄積された疲労度を目の当たりにした気分でした。
この舞台のオカリンって疲労度が半端ない役だとは思っていたけれど、それが如実に現れてるな。
これに気付いちゃったら、気軽に「次回は8ルートで」とか言えないわ。オカリン、マジで生きろ。


【第2幕:まゆり編】
ゲーム同様に、大部分がSG編や紅莉栖編と同じなのかと思いきや、結構異なるシナリオでした。
途中までは同じ部分が多いけど、ゲームのChapter.10にあたるところは、アニメのまゆり絡みのイベントを詰め込んだ感じ。
で、終盤は「透明のスターダスト」をがっつり。
さすがに「無限遠点のアークライト」要素は絡められなかった模様・・・どう考えてもムリだよな。

自分が果てしなくオカクリ派なので、おかまゆ展開には多少の抵抗を感じるのですが、そんなことがどうでもよくなるくらい泣けるシナリオでした。
フェイリス編やるか編は辛くて泣かされるのですが、まゆり編は切なくて泣かされます。
特に終盤の別れのシーン、まゆりと紅莉栖の互いを想う気持ちが描かれた瞬間にぐわっと胸を打たれます。
ゲームより泣かされるかも。

コミケ後の帰り道に暴行を受けてまゆりが死ぬシーン。
車に轢かれるのではなく、突然集団暴行される展開に変更されているけれど、オカリンの「こんなの、あんまりだろ・・・」にはゲームやアニメ以上に強く共感。
これは確かにあんまりだ。心臓麻痺や轢き逃げよりも無慈悲過ぎる。

それにしても、まゆり編の紅莉栖は最高にカッコいいです。
特に、別れのシーンでまゆりを叱咤激励する姿が。
まゆり編では紅莉栖の弱気な面があまり深く描かれていなくて、そのためカッコよさが際立ってるからでしょうが、改めて紅莉栖の良さを認識しました。
紅莉栖カッコいいよ紅莉栖。

あ、そういえば、オカリン+まゆりの帽子はアニメと同様にあまりにも似合わなくて、シリアスなシーンなのに吹きました。
あの帽子、さすがに男性には似合わないか(ルカ子を除く)。

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