[GMEV] ブラス・エクシード・トウキョウ 第12回演奏会

ブラス・エクシード・トウキョウの第12回演奏会「吹奏楽が奏でるゲーム音楽 Vol.3」に行ってきました。
会場は、府中の森芸術劇場どりーむホール。
予定よりほんの少し遅い18:05開演で、終演は21:10頃でした。

それにしても、府中遠いです。
しかも、会場最寄りの東府中駅の付近で人身事故が発生して京王線のダイヤが乱れて、たどり着くまでがたいへんでした。
前回の第11回は台風直撃だったし、ブラス・エクシードの演奏会は間接的に何かが発生してるような。

閑話休題。

今回で3回目となるブラス・エクシードのゲーム音楽特集。
前回、前々回と比べると、より多彩な曲が集まっていました。
しかも、ブラス・エクシード初のスクエニ以外の楽曲もあり、今後もっといろんな作品を拾ってくれることを期待せざるを得ません。

プロ奏者で構成された吹奏楽団ということで、演奏技術はもとより、表現力もさすがでした。
音色はしっかりしているし、ハーモニーが崩れることはないし、緩急の流れがスムーズだし、とにかく安定感がありました。
そして、どの曲も情熱的で、ひたすら圧倒されまくり。
しかも、3時間超えという長丁場のコンサートだったのに、それが最後まで継続。
技術的にも表現力的にも集中力的にも体力的にも、プロってすごいと思わずにはいられませんでした。

おかげで、終始耳が幸せで、昂揚感を感じるとともに、全身で音楽を感じる喜びすら感じました。
これまでの3回のゲーム音楽特集の中で、今回が一番興奮したかもしれません。

演奏について一つ難点を上げるなら、ちょっと音がごちゃっとしていたところ。
吹奏楽固有の現象かもしれませんが、いろいろな楽器が一斉にフォルテで鳴らすところは、いろいろな音が混ざり合い過ぎて、和音がなんだかよく分からなくなっていたことがありました。
その分「なんかすごい」と思いもするのですが、もう少しバランスを調整しても良かったかも。

演奏以外では、MCの方が印象的でした。
ゲーム紹介は台本通りなのでしょうが、ちょっとしたゲーム内ネタを絡ませるところは、うまくゲーマーの心を掴んでいたと思います。
しかも、ゲームソフトの発売日とディズニーネタを絡めてきたり、最終的には友人の誕生日と絡めるなど、どう考えてもツッコミ待ちなネタに持ってきて笑いを誘ったり。
長過ぎず短過ぎず、堅苦しくもなくユル過ぎでもない、聞いていて楽しく、それでいてしっかりゲーム紹介になっているという、絶妙なバランスでとても良いMCでした。

そんなわけで、最初から最後まですごく楽しかった演奏会でした。
オーケストラにはない、吹奏楽ならではの力強さを感じさせる、良いコンサートだったと思います。
ブラス・エクシードはそもそもゲーム音楽専門の吹奏楽団ではないので、そろそろゲーム音楽以外の曲も演奏したいという内部の声がありそうですが、年一回程度でもいいのでこれからもゲーム音楽特集を続けて欲しいです。


これより下は、セットリストと曲ごとの雑感になります。


今回の演奏会のセットリストは以下の通りです。
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[第一部]
1. ヴィーナス&ブレイブスより「Waltz for Ariah」
2. ロマンシング サ・ガ3 メドレー
3. 魔界塔士Sa・Gaシリーズ メドレー

[第二部]
4. クロノ・クロス メドレー
5. ファイナルファンタジー6 メドレー

[第三部]
6. ファイナルファンタジー4より「赤い翼」
7. ファイナルファンタジー2より「反乱軍のテーマ」
8. ファイルファンタジー8より「Eyes On Me」
9. ファイナルファンタジー5 メドレー

[アンコール]
10. ファイナルファンタジー (Piano Version)
11. ファイナルファンタジー6より「オペラ ~マリアとドラクゥ(完全版)」
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以下、印象に残った曲ごとの雑感になります。

1. ヴィーナス&ブレイブスより「Waltz for Ariah」
弦楽器がないからか、原曲の繊細な部分が少し削られて、より骨太な感じがしました。
でも、迫力があって格好良かったです。
後半のサビに向けてテンポが速くなって盛り上がる中盤あたりは、すごく鳥肌が立ちました。
そして、その勢いのまま続くサビの感動も、またすごかったです。

2. ロマンシング サ・ガ3 メドレー
「プロローグ -死食の脅威-」の次に演奏された「オープニングタイトル」の時点で、感動のあまり鳥肌がすごかったです。
その後、いくつかの街などの曲が続いた後、曲が飛んで「ラストバトル」へ。
ロマサガ3の戦闘曲の中で一番好きな曲が「ラストバトル」なのですが、すごく満足しました。
管楽器独特の真っ直ぐで力強い音色と熱い演奏がたまりません。
そして、最後は「エンドタイトル」で大団円。
そういえば、他の演奏会ではよく演奏されている「四魔貴族バトル」は、1も2もありませんでした。
どちらか一方だけでもいいから、聴きたかったです。

3. 魔界塔士Sa・Gaシリーズ メドレー
「魔界塔士Sa・Ga」と銘打たれていますが、正確には「魔界塔士Sa・Ga」と「SaGa2 秘宝伝説」のメドレーです。
メドレーの内訳は、
  プロローグ
  街のテーマ
  メインテーマ
  涙を拭いて
  Hurry up!
  新しき神のテーマ
  死闘の果てに
  秘宝の謎
  エンディングテーマ1
  エンディングテーマ2
だったと思います。
ちなみに、最初から「Hurry up!」までが「魔界塔士SaGa」の曲で、「新しき神のテーマ」以降が「SaGa2秘宝伝説」の曲になります。

サガシリーズの中で「魔界塔士SaGa」が一番大好きな自分なので、冒頭の「プロローグ」の時点で、軽く呼吸が乱れる程度には、内心で大興奮でした。
SaGa2はともかく、魔界塔士SaGaの曲はなかなか演奏されないし、それだけに破壊力が抜群でした。
そして、その後に続く「魔界塔士SaGa」の曲はどれも素晴らしい演奏でした。
吹奏楽用に表情豊かにアレンジされているものの、原曲の良さは色濃く残っていて、曲を聴きながら容易にゲーム画面を思い出せて楽しかったです。
欲を言えば、「魔界塔士SaGa」といえば塔なので、塔内部のBGMである「禁断の塔」と「魔界塔士」を入れて欲しかったです。

「SaGa2」の曲は演奏会でも時々耳にすることがあるのですが、やはり「死闘の果てに」の勇ましさがたまりません。
吹奏楽のバトル曲は、音色を和らげる弦楽器がないからか、角ばった音が直接耳に届く感じがして、それが一層バトル曲らしい猛々しさを感じられて、聴いていてたぎるのかもしれません。
とはいえ、「エンディングテーマ」1, 2はともにしっとしとしていて、聴き応えがありました。
このへんの緩急の演奏分けが鮮やかなのも、さすがプロという感じでした。

それにしても、この曲のメドレー構成といい演奏前のMCといい、SaGa3のハブられっぷりはある意味見事でした。
SaGa3の曲もいいのになぁ、もうちょっとぐらい注目されてもいいと思う。

4. クロノ・クロス メドレー
どこかで聴いたことのあるメドレー構成だなぁ、と思っていたところ、第二部と第三部の間の休憩時間中に後ろの席から「前回のと同じだった」という声が聞こえて、そういえばそうだったと合点がいきました。
というわけで、第11回演奏会のときと同じ曲構成でした。
「時の傷跡」の序盤~中盤でメドレーが始まり、「時の傷跡」の終盤でメドレーが終わる構成も、そのままでした。

5. ファイナルファンタジー6 メドレー
これも、メドレー構成自体は第11回演奏会のものと同じような気がします。
とりあえず、今回の演奏会のFF6メドレーの内訳は以下の通りです。たぶん。
  予兆
  エドガー、マッシュのテーマ
  運命のコイン
  街角の子供達
  幻獣を守れ!
  墓碑銘(だったかな?)
  セッツァーのテーマ
  死闘
  リルムのテーマ
  蘇る緑(シャドウのテーマ~セリスのテーマ~ロックのテーマ)

ただ、少し曲のアレンジが変わってるような気もします。
前回の演奏よりも骨太感が強かったような。

キャラクターテーマが多いメドレーでしたが、やはり吹奏楽の骨太な音は男性キャラクターのテーマに向いているようでした。
特に強くそう思ったのが、「エドガー、マッシュのテーマ」と「蘇る緑」の「シャドウのテーマ」。
音色とハーモニーによる力強さもさることながら、音圧がすごかったです。
音の塊がドンと突撃してくるような感じがしました。

同じことが、戦闘曲でも言えます。
「幻獣を守れ!」や「死闘」も、終始音の迫力に圧倒されました。

それでいて、「運命のコイン」や「リルムのテーマ」のような繊細な曲もしっかりと聴き応えのある演奏になっていて、プロが演奏すると違うんだなぁと実感しました。

7. ファイナルファンタジー2より「反乱軍のテーマ」
吹奏楽+コーラスに、テノールとバリトンのソリストを加えた豪華な構成。
ベースは「交響組曲ファイナルファンタジー」の「SCENE VII」ではなかろうか、と思わせられるような、すごくスローテンポで重厚な曲になっていました。
あくまでベースであって、アレンジは全然違いましたが。

正直なところ、ソリスト2人は必要だったのかな、とちょっと疑問を感じた曲でした。
なんか、ソリストの声が浮いているように聞こえました。
もうちょっと、吹奏楽の方をじっくり聴きたかったです。

9. ファイナルファンタジー5 メドレー
メドレー構成自体は、第10回演奏会のときと同じような気がします。
  オープニング
  ファイナルファンタジーVメインテーマ
  ハーヴェスト
  王家の宮殿
  ビッグブリッヂの死闘
  決戦
  最後の闘い
  親愛なる友へ
  エンドタイトル
アレンジは少し変えてきていたような。2曲目が「4つの心」ではなく「メインテーマ」っぽかったし。

「ビッグブリッヂの死闘」から「決戦」、「最後の闘い」の流れが、息をつかせぬ怒涛の展開で、非常に聴き応えありました。
吹奏楽のバトル曲は、本当に迫力があって格好良いです。特に金管楽器が。
「決戦」「最後の闘い」はエクスデス戦の猛々しさも出ていて、すごくたぎりました。

「ハーヴェスト」は当然クラップ入りでしたが、クラップの息ぴったりっぷりが聴いていても楽しかったです。
それと、次の曲への移り変わる直前のコンバス回しが、個人的にはちょっとツボでした。
回す時、コンバスメンバー間で目配せしながら、ちょっと楽しそうだったのが印象的。

11. ファイナルファンタジー6より「オペラ ~マリアとドラクゥ(完全版)」
最後の最後を飾るのに相応しい演奏で、アンコールという枠では収まりきらない、むしろここまでが本編だったと思います。
多彩で盛大な吹奏楽の演奏と、その演奏を更に盛り上げるコーラス、そして3人のソリストの力強い歌声、どれも本当に素晴らしかったです。
感動のあまり、聴き終わった直後の頭の中は、「ふわぁぁぁぁ!」というなんとも陳腐な興奮だけで、拍手している最中に徐々に落ち着いてきたという有様。
感動し過ぎると、逆に何も思い浮かばなくなるんだなぁ、と後になってしみじみ思いました。

ソリストの方が歌った歌詞は、日本語ではない方の歌詞でした。
それと、ナレーションは無し。
MCの方が英語でナレーションを入れてくれれば良かったのにと思いつつも、そうしたら演奏に集中できなくなるかな、とも思ってみたり。
どちらにせよ、すごく胸が熱くなる演奏でした。

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