[GMEV] Game Addict's Music Ensemble 5th Concert

ゲーム音楽を演奏するアマチュア吹奏楽団「Game Addict's Music Ensemble」(通称GAMEバンド)の第5回演奏会「Game Addict's Music Ensemble 5th Concert ~がんばれ神々の怪盗ペイントフロンティア~」に行ってきました。
会場は、習志野文化ホール。
15:00開場、15:30開演で、19:00ちょっと過ぎに終演しました。

それにしても、発表当時から見る度に思ってましたが、サブタイトルがいつ見てもいつも以上にカオスです。
演奏を聴き終わった今見ると、確かにサブタイトルに間違いはなかったのですが。

演奏形式は、これまでのナンバリングコンサートと同様に、吹奏楽+一部楽曲で演出(寸劇)。
ただ、これまでとは異なり、第一部は全力で演奏に集中し、第二部は寸劇を交えたものが多めという構成でした。

今回は「MONSTER HUNTER」をメインにしつつも、バラエティに富んだ選曲だと思いました。
レーシングゲームの曲あり、サスペンス系アドベンチャーゲームの曲あり、王道ヒーローモノありと、実に多彩でした。
そして、あまり他の演奏会では聴かない曲が多かったです。
「サガ フロンティア」は有名なようでいて、あまり演奏会で聴かないような。

曲調も吹奏楽一辺倒ではなく、スカを交えたり、パーカッションオンリーのストンプ風の曲を混ぜてみたりと、飽きさせない工夫が見られました。

で、肝心の演奏技術ですが、すごくハイレベルでびっくりしました。
GAMEバンドのコンサートには、ひょんな縁で2ndから毎回足を運んでいるのですが、その当時の演奏から考えたら、段違いにレベルアップしています。
2ndの頃はお世辞にも上手いとは言えなかったけれど、今回は手放しに素晴らしかったと感じました。
音が外れてピロッてるところもちょこちょこありましたが、あまり気にならない程度。
非常に安定感のある演奏になっていました。

編曲も、原曲に忠実にするあまり演奏者にムリを強いるようなものではなくなり、原曲と実演のバランスを取ったものに収まっていたように思います。
演奏が安定していたのは、編曲が良かったことも要因の一つかもしれません。

元々ゲーム音楽に対する熱意や愛情の強い吹奏楽団でしたので、そこに演奏技術や編曲が伴ってきて、音色の隅々まで聴き応えのある演奏会になっていました。
津田沼まで足を運んでも十分なお釣りが来るくらい、魅力のあるものになっていました。
終演したとき、すごく満足しました。

そして、GAMEバンドといえば演出。
前回ほどの大道具(というか巨大道具)はあまりありませんでしたが、細かいところでニヤニヤさせられることがしばしば。
演出を行う役者さんたちの細かい演技に、しばしば笑いを誘われました。
プレイしたことのないゲームでも、王道ネタが混ざっていたり、セオリーから外れた展開に発展したりして、とにかく楽しめました。
本当に、聴いて楽しい、見て楽しい演奏会でした。

あえて難点を一つ上げるとすれば、演出に目を取られて、曲の演奏に集中できなくなる点。
せっかく素晴らしい演奏なのに、なんだか勿体無い気もします。
とはいえ、演奏に集中させようとすると演出が一切無しになってしまうし、演出は演出でとても面白いので、欲張りな注文なのかもしれません。
GAMEバンドは時々演出を控えて演奏に注力した演奏会を開催してくれるので、そこで満足するしかないのかなぁ。

そんなこんなで。
非常に盛り沢山で演奏時間の長い演奏会でしたが、聴き応えも見応えも抜群で、聴き終わった後の満足度が高かったです。
次回は10周年記念コンサートを開催するとのこと。
GAMEバンドがもう設立して10年経つことも驚きですが、今回の演奏会があまりに良かったので、次回も本当に楽しみです。


これより下の追記には、今回のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
メドレー内の細かい演奏曲目は、わからないものが多かったので割愛します。
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[開演前]
ロビーコンサート:リコーダーアンサンブル
プレコンサート:ホルンアンサンブル

[第一部]
01. 甦る力~巨像との戦い~ FROM ワンダと巨像
02. がんばれゴエモンめどれ~【ゆき姫救出絵巻より】
03. ゼルダの伝説 神々のトライフォース メドレー

[第二部]
04. 組曲 MONSTER HUNTER 第一楽章
05. スカG FROM ファイナルファンタジー他
06. 最速の証を手に入れろ FROM グランツーリスモ他
07. マリオペイント メドレー
08. GAMEバンドサスペンス劇場 ~犯人はヤス~
09. モンハンストンプ FROM モンスターハンターシリーズ
10. サガ フロンティア(レッド編)
11. 組曲 MONSTER HUNTER 第二楽章
12. 組曲 MONSTER HUNTER 第三楽章

[アンコール]
13. 大神 *ありがとうめどれぇ*
「Reset」~「ありがとう」バージョン ~ 太陽は昇る
14. マリオエンディングメドレー
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

ロビーコンサート:リコーダーアンサンブル
開演時間の5分後に、ロビーで開催。
4種のリコーダーによるアンサンブルで、FF9の「いつか帰るところ」やFF7の「星降る峡谷」などが演奏されました。
リコーダーというと小学校で真っ先に触れる楽器のためか何かと軽視されがちですが、リコーダーアンサンブルを生で聴く機会があまりなかったので逆に新鮮でした。
リコーダーの音色に懐かしさを覚えつつも、リコーダーの音色にほっこりしました。
運指の早い箇所が多かったためミスは目立ちましたが、リコーダーと相性の良い曲が選曲されていたためか面白かったです。
学校の音楽で、巷に馴染みのある劇半音楽のリコーダーアンサンブルを教えれば、音楽の楽しさがもっと伝わるんじゃないかなと、聴きながら思ってみたりもしました。

01. 甦る力~巨像との戦い~
ワンダと巨像キターッ!! とパンフレットを見て真っ先に思いました。
何この俺得感。本当にありがとうございました。

一発目で指が温まってないからヘロヘロになるんじゃないかとちょっと不安にも思ったりしたのですが、そんなことは全くなく。
原曲の雰囲気がたっぷりと残された、力強く迫力のある演奏でした。
原曲はオケ調なのですが、うまく吹奏楽に落とし込んでありました。
金管が特に格好良かったです。

02. がんばれゴエモンめどれ~【ゆき姫救出絵巻より】
ゲームや原曲はよく知らないのですが、名前から察するに和風っぽいと思うので、こちらのメドレーも和風吹奏楽でした。
ゲームも原曲も知りませんでしたが、次から次へと曲が変わる展開で飽きがなく、ずっと胸が躍る思いを抱きました。
演奏も編曲も非常に上手だったと思います。
パーカッションも和風を醸し出す良い味が出ていました。

03. ゼルダの伝説 神々のトライフォース メドレー
俺の初ゼルダはGBの「夢をみる島」だったのですが、それをプレイして挫折感を思いっきり味わって以来、俺にとってゼルダは難易度が高過ぎるから手を出さないと心に誓っているため、ゲームも曲も知りませんでした。
かろうじてメインテーマは他の演奏会でもよく演奏されているため耳馴染みで、好きな曲の一つなのですが、やはりいつ聴いても良い曲です。
そのメインテーマだけではなく、どの曲も勇壮で格好良い曲ばかりでした。
大半が初めて聴く曲でしたが、気が付くと前のめりで聴いている自分がいました。

4曲目あたりのピッコロのソロがすごく上手で、印象的でした。
そして、そこから続いたメインテーマは、ピッコロのソロとのギャップもあって勇壮さが際立っていて、すこぶる格好良かったです。
また、エンディング曲で再度メインテーマが演奏されたときは、鳥肌が立ちました。

04. 組曲 MONSTER HUNTER 第一楽章
フルートとパーカッションによる「もうひとつのお楽しみ」(メディアインストールの曲)とともに、他の演奏者が登場。
全員揃ったところで、主に金管低音部隊がアイルーの踊りを曲に合わせて踊っていたのが、非常に愛らしかったです。
なんか、野郎ばっかりで見た目ムサくても、色々許せる気がしました。

それはともかく。
「ポッケ村のテーマ」の穏やかな調べからの「旅立ちの風」で、一気にテンションがMAXになりました。
あの爽やかな勇ましさは、吹奏楽でも健在でした。
この曲、MH4の中では一番好きな曲だったので、素敵に演奏してくれて本当に感謝です。

05. スカG
色々な曲をスカ調にアレンジしてメドレー形式で演奏。
パンフレットによると、「ファイナルファンタジー」、「幻想水滸伝」、「ライライブ!」の曲が演奏されたようですが、FFしかわかりませんでした。
「幻想水滸伝」プレイ済みなんですが、全然わかりませんでした。なんだかショック。
でも、わからないなりにどの曲もノリノリで、聴いていても楽しかったです。

FFは、「FINAL FANTASY TRIBUTE ~Thanks~」に収録されている、東京スカパラダイスオーケストラによる「オープニング・テーマ」をベースにしたアレンジっぽかったです。
あ、なるほど、確かにスカだ。

08. GAMEバンドサスペンス劇場 ~犯人はヤス~
この曲(?)が、個人的には今回の演奏会で一番印象に強く残りました。
力の入れ具合が半端なかったです。

全体的には、演劇に生演奏のBGMが乗ったような感じ。
その時点で、既に贅沢仕様です。
本当に、贅沢仕様です(大事なことなので

ちなみに演劇は、舞台上で役の動きをする人に合わせて、舞台脇から生アテレコをするという形でした。
機材にスタンドマイクしかないことと、見た目と声をより公式に寄せたかったから、そういう形になったのでしょうか。
そのような特殊な形の演劇でしたが、役者の動きとアテレコが息ぴったりだったため、違和感はありませんでした。

演劇は、「逆転裁判」のシステムとノリをベースに、「リズム怪盗R」と「ゴーストトリック」の要素を混ぜ合わせ、「ポートピア連続殺人事件」のネタを仕込んだ感じ。
怪盗Rからの予告状を受けた厳戒警備の最中に殺人事件が発生し、証言と証拠を集めて、裁判で証言の矛盾を突いて、犯人を炙り出すという、立派なシナリオ仕立てでした。
犯人は堂々とネタバレされていますが、クライマックスのシーンで「ゴーストトリック」の特徴を生かした展開の妙に、ひたすら感心せざるを得ませんでした。
とても魅力的な脚本で、ずっとワクワクしながら鑑賞しました。

舞台上の役者さんは原作のゲームのキャラクターのモーションをすごく研究されていて、一挙手一投足まで忠実に再現。
特に成歩堂と御剣の動きは、素晴らしかったです。
逆裁好きにはたまりませんでした。

役者さんも声を担当された方も、誰もが演技派で、その点も見応えのあるものに仕上がっていた要因だったと思います。
本当にゲーム好きなんだなぁと、その熱意が十分伝わってきました。

というか、「逆転裁判」の演劇って、結構面白いですね。
今回鑑賞して、つい先日のGW付近に公式で開催された舞台版逆転裁判2に行きたかったと、軽く後悔を感じました。
全く興味がなくて、チケット争奪戦に参加することもなかった数ヶ月前の自分が憎い。

演劇が「逆転裁判」をベースにしたものだったので、演奏された曲も「逆転裁判」がメインでした。
時々、「怪盗R」や「ゴーストトリック」の曲が、演劇の展開に合わせて混ざる形。
「ポートピア」は原曲を知らないので、どこで演奏されたのかはわかりませんでした。
たぶん、クライマックス?

吹奏楽の演奏もまた、演劇の熱意をがっちり支えるような、どの曲も素晴らしい演奏でした。
「逆転裁判」の法廷パートの曲が、シナリオが進むにつれてヒートアップしていく様には、胸が熱くなりました。
これこれ、この煽られるようなドキドキがたまらないんだよなぁ、と、ワクワクが止まりませんでした。

本当に面白い曲(と演劇)でした。
これ、もう一回見てみたいので、再演待ちして良いですか?

09. モンハンストンプ
金属をハンマーで叩いたり、網で床を突いたり、竹刀を打ち鳴らしたりと、小道具を使ったパーカッションでほぼ演奏されました。
小道具のない演奏者は全員、足で床を打ち鳴らして参加。
想像以上の音の一体感と音色の豊かさに、非常に引き込まれました。
とても面白い曲でした。

10. サガ フロンティア(レッド編)
ホール内いっぱい使った寸劇による、「大体20分ぐらいでわかるサガフロンティア(レッド編)」。
あ、この曲の演奏時間がどれくらいだったか計ってないので、上の「20分ぐらい」は感覚による適当な値です。

サガフロ1は、最初にアセルス編を少しプレイして挫折した身なので、レッド編は欠片も知りませんでした。
OSTを持っているので、曲には馴染みがありましたが。

そんな自分でも、曲はもちろんのこと、寸劇もすごく楽しめました。
殺陣がすごく多い寸隙だったのですが、右に左に切り合うシーンに、迫力満点。
特にモブの敵役で最後まで残っていた方の殺陣がキレッキレで、すごかったです。
あの瞬間は、主役を食ってたような気がします。

演奏は、やはり原曲がイトケンさんだけあって、バトル曲がすごく映えました。
3曲ほど演奏されたのですが、どれもたぎる演奏でした。
そして、最後は「旅の幕あけ」で締められ、ヒーローの活躍はこれからも続くことを匂わせる粋な計らい。
良くある終わり方とはいえ、良い流れでした。

11. 組曲 MONSTER HUNTER 第二楽章
モンスター戦の曲が4曲続けて演奏。
ジンオウガは公式の「狩猟音楽祭」でオケ版は何度も聴いたことありますが、吹奏楽版も良いものですね。
むしろ「狩猟音楽祭」版よりもすっきりしていて、聴きやすかったです。

12. 組曲 MONSTER HUNTER 第三楽章
ラオシャンロン戦の曲が演奏されたようです。
たぶん、「動く霊峰」→「勇者のためのマーチ」→「最終決戦」のメドレーだったと思います。
「最終決戦」はほぼ「英雄の証」なので、勇壮さは折り紙つき。
本編最後の曲ということもあってか、演奏にも熱が入り、たいへん迫力のある演奏でした。
オケ版は何度も生で聴いたことがありますが、今回の演奏はそれに全く引けを取らないものだったと思います。

13. 大神 *ありがとうめどれぇ*
この2曲を選曲するなんて、良い意味で卑怯。
もう完全に泣かせに来てるとしか思えません。
実際、「太陽は昇る」で感動のあまり、息が詰まりました。
原曲は「Reset」の方が好きなのですが、今回は「太陽は昇る」で込み上げてくるものを感じました。

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