[GMEV] JAGMO -伝説の戦闘組曲-

ゲーム音楽専門のプロオーケストラ「JAGMO」の演奏会「伝説の戦闘組曲」の初日昼公演「時空を超える勇者たちへ」に行ってきました。
会場は文京シビックホールの大ホール。
開演は13:00、終演は15:30頃でした。

JAGMOのアンサンブルコンサートは過去に何度か足を運びましたが、フルオーケストラのコンサートは多分今回が初(ただし、前身の日本BGMフィルはノーカンで)。
アンサンブルコンサートが回によって演奏のクオリティにばらつきがあったので、今回はどうなるのか、開演前まで期待半分不安半分でした。

全て聴き終わった今、感想を一言で表すなら「プラマイ0」。
すごく面白くて心躍る演奏もあれば、正直首を捻らざるを得ない曲もあって、チケット代も加味すると「まぁ、こんな感じか」という印象。
演奏された曲の満足度とチケット代を天秤にかけると同じぐらいなので、「プラマイ0」です。

演奏技術は、プロオケだけあって全体的に高いです。
ピロピロした難しそうな譜面でも、確かな技術力で持って鮮やかに演奏されていました。
が、時々不穏な音が出ていたり、ほんの少し音ズレがあったりして、プロオケらしからぬ不安定さも若干感じました。

あと、音が洗練されていない感じもしました。
ホールの反響や座席の位置、曲の影響もあるのかもしれませんが、音がなんとなく少し濁っていたような。

演奏された曲は、ほぼどれも有名なゲームタイトル。
面白みに欠けるとも言えるけれど、鉄板タイトルという安定感がありました。
良曲は、何度聴いても良曲ですし。
そんな中にあって、特に異彩を放っていたのが「チェインクロニクル」。
初めて聴きましたが、原曲が気になる曲でした。

今回のコンサートは、タイトル通りメインは「戦闘曲」。
そのため、どの曲もアレンジは格好良さ全開でした。
激しく勇ましく格好良く、そしてたぎる。
時々、ゆったりした曲も挟まれていたので、緩急もちゃんとありました。
そのためか、聴いている方は聴き終わっても体力的にはまだ余裕がある感じでした。

ただ、戦闘曲ばかりで演奏されていた方は相当たいへんだったと思います。
夜公演と二日目の公演がありますが、無事に生き残ってください。

今回のコンサートではゲーム音楽のプロオケ楽団らしい新しい試みがいくつか見られて、それらはどれも興味深かったです。
そういうアプローチもあるのか、という驚きがありました。
ただ、試みとしては非常に面白かったけれど、もう一度聴きたいかというと話は別で。
そういう点では、ブラッシュアップが必要なのかもしれません。
でも、試み自体は面白いので、ぜひこれからも様々なアプローチを続けて欲しいです。

演奏以外で気になった点は2つ。
1つは司会の方の喋りが早過ぎて、ひどく聞き取り辛かったこと。
もう1つは物販のパンフレットの中身。
これまでのコンサートの演奏風景を撮った写真が大半を占めていて、確かに写真はどれも非常に綺麗で躍動感がありましたが、それだけ。
「パンフレット」というよりは「アルバム」といった体。
反射的に買ってしまいましたが、正直騙された気分です。
これなら、某コスプレ楽団のパンフレット(無料)の方が、よほど読み応えがありました。
関係者以外には、あまりオススメできません。
というか、JAGMOはグッズ展開の方向性に失敗しているような気がします。

そんなこんなで、演奏自体は可もなく不可もなく、ほどほどに楽しめたコンサートでした。
次回のコンサートは、10月24, 25日に予定されているようです。
次も行くかどうかは、今後公開されるであろう曲次第かなぁ。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。

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[前半]
01. ロマンシング サガ3
オープニングタイトル ~ 四魔貴族バトル1 ~ 四魔貴族バトル2 ~ 玄城バトル ~ラストバトル

02. 聖剣伝説2
天使の怖れ ~ 危機 ~ 子午線の祀り

03. クロノ・クロス
疾風 ~ 時の傷跡 ~ 死線

04. クロノ・トリガー
クロノ・トリガー ~ 風の憧憬 ~ 戦い ~ ボス・バトル1 ~ ボス・バトル2 ~ カエルのテーマ ~ 魔王決戦 ~ 世界変革の時 ~ ラストバトル


[後半]
05. JAGMO SYMPHONY SERIES
LEVEL UP SYMPHONY(2015) Etude for orchestra

06. チェインクロニクル
Begining Of The Chain ~ March Of The Braves II ~ Battle For Justice II ~ Beat The Master

07. MOTHER
愛のテーマ ~ ポリアンナ ~ 摩天楼に抱かれて ~ Bein' Friends ~ and goes on ~ SMILES and TEARS

08. キングダム ハーツ
Dealy Beloved ~ Roxas ~ Tension Rising ~ The 13th struggle

09. FINAL FANTASY V
ビッグブリッヂの死闘

10. FINAL FANTASY VII
Waltz for the moon ~ The Man with the Machine Gun ~ Force Your Way

[アンコール]
11. 総集編メドレー(仮)
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これより下は、印象に残った曲(ゲームタイトルごと)の感想になります。

01. ロマンシング サガ3
アレンジは、原曲をそのままオーケストレーションした感じ。
原曲が元々オケっぽいので、違和感はありませんでした。
最初の「オープニングタイトル」からクライマックス全開。
「四魔貴族バトル2」から「玄城バトル」への繋ぎのパーカッションが、とても良い仕事をされていました。
繋ぎのアレンジが上手かったです。
「ラストバトル」まで原曲重視のテンションMAXなアレンジでしたが、「ラストバトルの2周目だけ、荘厳さを残したまま若干ヒートダウンしたアレンジになっていました。
演奏者の体力を考慮した結果でしょうか。
でも、ヒートダウンしつつも力強さはそのままで、聴き応えもそのままで良かったです。

02. 聖剣伝説2
ロマサガ3に引き続き、こちらも基本的に原曲重視のアレンジ。
「天使の怖れ」は中盤以降のピロピロしたピッコロに合わせたためか、原曲よりスローテンポ。
これは仕方ないです。そもそも人が演奏することを想定して作られた曲ではないのだし。
「子午線の祀り」の後にコーダのような演奏があったのですが、あれはフラミー消滅を表していたのでしょうか。

03. クロノ・クロス
前2曲に比べてアレンジが強め。
「時の傷跡」をメドレーの2曲目に据えるという、珍しい構成でした。
「疾風」は変拍子が激しいためか、すごく演奏し辛そうでした。
「時の傷跡」はほぼ原曲通り。冒頭はフルートとチェロ、ピアノで再現。
「死線」の2周目後半で「時の傷跡」のフレーズが自然に混ざってきたときは感動しました。

04. クロノ・トリガー
ヴァイオリン協奏曲にアレンジされたメドレーでした。
これまで数々のゲーム音楽のオケコンに足を運んできましたが、協奏曲のようにソリストを立てたアレンジは初めてかも。
しかも、ちゃんとクラシック音楽の協奏曲っぽくなっていて、さらに驚きました。

でも、個人的には協奏曲を生で聴くのは苦手だったりします(例外除く)。
ソリストを引き立てるためにオーケストラが控えめになってしまい、全体的に迫力に欠けることが多いので。

この曲も他の曲に比べると、やはり協奏曲という性質上、大人しい印象が残りました。
ただ、それ以上に格好良さが目立っていて、非常に聴き応えがありました。
男性的というか、騎士道っぽいというか、硬い四角形な感じというか。
とにかく勇壮で格好良かったです。

ただ、終盤はちょっと消化不良でした。
「世界変革の時」は後半部分のみ、「ラストバトル」はソリストのアドリブが強過ぎて、原曲がほぼ行方不明になっていました。
そして、コーダがこれまでの雰囲気からガラリと変わって、女性的な明るさを持った終わり方。
これまでの格好良さを維持したまま終わって欲しかったです。

05. JAGMO SYMPHONY SERIES
公式Twitterで応募していた「文字で表したレベルアップ音」のうち採用された3音を交響曲風に作曲し、クラシック音楽とリミックスするという新しい試みでした。
試み自体は非常に面白かったですが、曲自体は非常にカオスでした。
作曲された方、よくやったと感心します。いろんな意味で。
ちなみに、ハチャトリアンの「剣の舞」が聴こえたときは、反射的にたぎりました。

08. キングダム ハーツ
キングダムハーツの曲とオーケストラの親和性の高さを再認識しました。
前半の「Dealy Beloved」はノスタルジックさと静謐感のある曲、「Roxas」は哀愁のある曲で、どちらかといえば「静」な雰囲気。
それが「Tension Rising」から一気に「動」に爆発。
「The 13th struggle」の後に再び「Dealy Beloved」に戻ってくるのですが、非常に壮大な演奏とアレンジによりテンションはそのまま。
演奏後の余韻がすごく強烈に残りました。
今回の演奏会で、一番好きなメドレーでした。

09. FINAL FANTASY V
「ビッグブリッヂの死闘」自体はすごく格好良かったのですが、途中で挟み込まれた「チョコボのテーマ」の存在に違和感。
「チョコボのテーマ」を挟む必要性がわかりませんでした。あれ、いる?

アンコール
上記の曲名は、こちらで勝手に付けたものです。
アンコール曲の張り紙が見つからなかったので、正式名称は不明です。
総集編と名前を付けた通り、今回演奏されたゲームタイトルの代表曲をメドレーにしたものでした。
FFシリーズの「ファイナルファンタジー」が2周演奏された後、これで終わりかと思ったら、ロマサガの「オープニングタイトル」に繋がり、立て続けにクロノトリガーの「風の憧憬」、KHの「Dealy Beloved」などが演奏されました。
最後は再び「ファイナルファンタジー」に戻って〆。
オーラスに相応しいメドレーでした。

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