[GMEV] ブラス・エクシード・トウキョウ 第14回演奏会

東京近郊で活躍されている演奏家で結成されたプロ吹奏楽団「ブラス・エクシード・トウキョウ」の第14回演奏会が、9月22日に開催されたので行ってきました。
会場は、練馬文化センター大ホール。
開演18:00で、終演は21:00ちょい過ぎでした。

演奏会の時間が長くなるのであれば、開演時間をもう少し早めて欲しかったところ。
おそらく電車の都合でしょうが、第3部あたりから途中で抜けていく人がちらほらいました。

ブラス・エクシード・トウキョウが2013年度から始めた「~吹奏楽で奏でるゲーム音楽~」シリーズの第4回にあたる今回。
DQ、クロノ、FFという、名曲揃いのセットリストになりました。
過去に演奏された曲の再演も多かったように思います。

演奏技術は、相変わらずの激高。
さすがプロオケと思わずにはいられない安定感がありました。
特に、ここぞとばかりに高らかに歌う金管楽器の格好良さといったらもう。
バトル曲のような激しい曲では、一層魅力的に聴こえました。

木管は控えめで、縁の下の力持ち的な感じでした。
サックスはともかくとしても、全体的に金管に比べると下支えに徹していたような印象です。
アレンジの影響でしょうか、あまり目立たなかったような。

コーラスは、一般公募による派生団体「コーラス・オブ・エクシード」によるものでした。
人数は20~30人ほどでしょうか。
男女比は3:7ぐらいで、女性の方が多かったです。
マイクを使っていて、曲によってはコーラスが吹奏楽の音色を消してしまっていたところもちらほら。
しかも、マイクの近くにいる人の声をより大きく拾って悪目立ちしていたのが、ちょっと気になりました。
むしろ、ここはコーラスいらないんじゃない? と思うようなところも多々ありました。
逆に、このコーラスはアリだ! という箇所もありましたけれど。

曲のアレンジは、曲によって良し悪しが両極端でした。
DQは公式譜面なのでアレンジのしようがありませんが、クロノとFFは、好みのものはすごく好みだったけれど、そうでないものは最後までピンと来なかったです。

ただ、曲が進むに連れて盛り上がり方も上昇傾向にあったので、最終的には思いっきり満足感に浸れました。
特に第2部の「クロノクロスメドレー」以降、演奏者側から少しずつ煽られているような感じがして、最後のFF5メドレーはテンションMAXでした。
総じて考えると、とても満足した演奏会でした。

今回の演奏会で一番驚いたのは、演奏内容よりも実は客層かもしれません。
どこかの中学校の吹奏楽部と思われる団体がいました。
しかも着ている制服が数種類あったので、おそらく数校。
今までのゲーム音楽のコンサートでこういう光景を見ることはなかったので、かなり意外に感じました。
ブラス・エクシードがプロの吹奏楽団だからこそ、吹奏楽の学習の一環として鑑賞に来ていたのかもしれません。
面白い試みだし、正直うらやましいと思いました。
これをキッカケに、ゲーム音楽好きな子が増えてくれるとうれしいな。

それと、MCの吉田純也氏が、とても良い味を出していました。
司会進行だけでなく、演奏の途中に参加して合いの手を入れたり、ナレーションしたり。
クロノトリガーの「ガルディア王国千年際」で「ハッ!」と言うためだけに登場されたときは、会場内が笑いの渦に包まれました。
また、FF5メドレーでギルガメッシュをノリノリで演じていたのも印象的でした。

今回の演奏会はメジャーなゲーム音楽が揃った演奏会だったので、もし次の「~吹奏楽で奏でるゲーム音楽~」シリーズが開催されるなら、もうちょっとマイナーなところも攻めて欲しいです。
確か、第12回演奏会だったかな、V&Bの「Waltz For Ariah」とか、魔界塔士SaGaメドレーとかをセットリストに組み込んだときのように。

そんなわけで、今回の演奏会も、序盤こそはちょっと不安もありましたが、最終的には非常に満足したものでした。
次回のブラス・エクシード・トウキョウの演奏会は来年1月を予定しており、映画音楽の劇伴をテーマとしたものになるそうです。
映画音楽はあまり興味ない(というか、映画自体あまり見ない)ので、たぶん見送ると思います。
が、またゲーム音楽特集を開催されるときには、ぜひ行ってみたいです。


これより下は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
-----
[第1部]
01. ドラゴンクエスト ロト三部作セレクション

[第2部]
02. クロノトリガーメドレーII
03. クロノクロスメドレー

[第3部]
04. FINAL FANTASY VIIより「片翼の天使」
05. FINAL FANTASY IVメドレー
06. select de chocobo
07. FINAL FANTASY Vメドレー

[アンコール]
08. FINAL FANTASY VI キャラクターテーマ曲メドレー
09. FINAL FANTASY VIより「スピナッチ・ラグ」~「大団円」
10. FINAL FANTASY VIより オペラ「マリアとドラクゥ」
-----

これより下は、曲ごとの感想になります。

01. ドラゴンクエスト ロト三部作セレクション
ロト三部作という名前の通り、1~3から曲をチョイス。
演奏された曲は、たぶん

  DQ1
    ロトのテーマ
  DQ2
    遥かなる旅路~広野を行く~果てしなき世界
    恐怖の地下洞~魔の塔
  DQ3
    おおぞらをとぶ
    戦闘のテーマ~アレフガルドにて~勇者の挑戦
    そして伝説へ

だったと思います。
譜面は公式のものを使用。そこはDQなので。

演奏は非常に丁寧だったのですが、手堅い演奏をしようとしたあまり、こじんまりと整えられた演奏のように感じました。
なんというか、迫力が今一つ。
確かにDQ3の「戦闘のテーマ」や「勇者の挑戦」は格好良かったです。
でも、なんかこう、ドーンと胸打つ感じがあまりしませんでした。
今年1月に聴いた某吹奏楽団による「戦闘のテーマ」「勇者の挑戦」の演奏の時には感じた迫力が、今回は感じられなかったです。

ただ、DQ2の「果てしなき世界」はすごく吹奏楽映えのする曲だなと、今回の演奏会で感じました。
冒険心をくすぐられるような、ワクワクする気持ちが込み上げてきて、聴いていて楽しかったです。

02. クロノトリガーメドレーII
クロノトリガーのメドレーなのに、戦闘曲がないという、珍しい構成でした。
まさか「魔王決戦」も「世界変革の時」もないとは思いませんでした。
戦闘曲はアンコールでやるのかな? とも思いましたが、それもありませんでした。
徹底的に戦闘曲を外していたので、きっとあえて外したのでしょう。
ある意味潔いというか、こだわりを感じました。

全体的にアレンジは強めで、終盤に向うほどそれが強くなってました。
終盤のアレンジは、確かにメロディラインに聴き覚えはあるけれど、かなりの原曲破壊レベル。
大胆にアレンジされることに抵抗はない方だと思うのですが、今回のアレンジはちょっと首を捻らざるを得ないかなというのが、個人的な感想です。

演奏は安定していたのですが、時にコーラスが強過ぎて吹奏楽の音色を潰してしまっていたのが気になりました。
特定の方の声だけが顕著に大きく聴こえていたので、たぶんマイクに原因がありそう。
むしろマイクいらないんじゃないかと思えました。

ただ、「時の回廊」のコーラスは良かったです。
あれはコーラスを上手く使っていたと思いました。

03. クロノクロスメドレー
第11、12回演奏会と同じアレンジかな。
メドレーの頭で「時の傷跡」の冒頭~中盤を演奏し、そこで一度曲を切断して別の曲を演奏して、ラストに「時の傷跡」の終盤を演奏するという構成が同じでした。
要するに、「時の傷跡」サンドです。

この曲を聴くのは今回でたぶん3回目なのですが、相変わらず素晴らしいアレンジ+演奏でした。
「MAGICAL DREAMERS~風と星と波と」~「時のみる夢」~「時の傷跡」(終盤)の流れには、ゾクゾクさせられました。

原曲が民族音楽色の強いものだから、パーカッションが大活躍。
それと、「時の傷跡」のアコースティックギターと、「MAGICAL DREAMERS」のエレキギターが、すこぶる格好良かったです。
エレキギターの音色ってあまり得意じゃないのですが、今回のこの曲だけは例外でした。
ものすごく鳥肌モノでした。

06. select de chocobo
FFシリーズ作にある「○○ de チョコボ」から数曲+1曲をメドレーにしたもの。
ちなみに、「+1曲」は「デブチョコボ登場」です。
確か、デブチョコボは「○○ de チョコボ」のパターンにはまらなかったと思うのですが。

演奏された曲は、分かった限りでは、
  ・ブラス de チョコボ(FF10)
  ・テクノ de チョコボ(FF6)
  ・サンバ de チョコボ(FF4)
  ・マンボ de チョコボ(FF5)
だったと思います。

「ブラス de チョコボ」はそもそも吹奏楽版チョコボなので、すごく演奏しやすそうで、演奏者さんもノリノリのように見えました。
が、「テクノ de チョコボ」はたいへんそうでした。
冒頭の「ニュイーン」っていう部分、よく再現したなぁと思います。

サンバとマンボは、すごく解りやすくサンバとマンボでした。
MC吉田氏によるノリノリの合いの手(声)が入っていたりもしていたので。

07. FINAL FANTASY Vメドレー
なんといっても曲の後半が見所でした。

MC吉田氏(演技派)によるギルガメッシュ再現
→「ビッグブリッヂの死闘」
→「決戦」
→「最後の闘い」
→エクスデス崩壊のSE
→「親愛なる友へ」(ピアノソロ)

という流れが既にズルい。

ギルガメッシュの再現は素晴らしい熱演でしたが、それはともかく。
そこから続く白熱したバトル曲3曲はどれも迫力があり、聴いているだけでも手に汗握る熱い演奏でした。

特に、ここぞとばかりに全力で奏でまくる金管楽器が格好良かったです。
ほぼ吹きっ放し状態だったので、金管楽器の演奏者さんのHPゲージがみるみる減っていくように見えましたが、そこはさすがプロ。
見事な演奏っぷりでした。圧巻でした。

また、「決戦」でのダブルドラムもすごかったです。
2人で同じリズムでドラムを叩くところがあったのですが、寸分のズレもなく、本当に息ぴったり。
互いにアイコンタクトを取りながら叩いているようにも見えて、プロってすごいなぁ、と思わされた瞬間でした。

そして、そんな白熱したバトル曲の後、一転してしっとりしたピアノソロの「親愛なる友へ」。
この展開はもう「泣け!」と命令されているようにしか聴こえませんでした。
実際、ちょっとウルッとしたりしました。

10. FINAL FANTASY VIより オペラ「マリアとドラクゥ」(完全版)
オルトロスらが落ちてこないバージョン、つまり「ORCHESTRAL ALBUM」などの公式オケ版と同じ構成です。
原曲にはない、決闘シーンのフレーズも含まれていました。
それを、ソプラノ、テノール、バリトンの3人のソリストを迎えて、吹奏楽で演奏されました。
歌詞は、たぶん英語でしょうか。

ちなみに、今回は冒頭のナレーションのみ再現されました。
ナレーションは、さすがに日本語でしたが。

第11、12回演奏会でも演奏された曲ですが、相変わらず見事としか言いようがありません。
オーラスに相応しい、圧倒的な演奏でした。
ソリストの方々の声がわりと自分のイメージしていた声に近かったし、何より声の迫力が凄まじい。
コーラスも絶妙な加減で、演奏の下支えをしていて。
オーケストラの演奏と比べても遜色ない、むしろ吹奏楽と言う特性上、オケより力強さの増した演奏だったと思います。
これは、何度聴いても飽きないです。

コメント

この記事へのコメント


コメントを投稿する


トラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック