[GMEV] Final Symphony II music from FINAL FANTASY V, VIII, IX and XIII

スクウェア・エニックス公式のFINAL FANTASYシリーズのオーケストラコンサート「Final Symphony II music from FINAL FANTASY V, VIII, IX and XIII」の横浜公演昼の部に行ってきました。
会場は、横浜みなとみらいホールの大ホール。
13:00頃に開演し、15:40頃に終演しました。

ちなみに、会場ではCD・パンフレットの販売も行われていました。
開場30分ほど前に行ってみたのですが、長時間並ぶことなくスムーズにレジ前まで到着。
ついうっかり、イベント限定販売のCD2枚、買ってしまいました。
今月、金欠確定してるのに。
イベント怖いわー。

それはさておき。
日本における近年のスクエニ公式オーケストラコンサートは、2012年の「Symphonic Fantasies Tokyo」、2014年の「Final Symphony」に続いて、今回でたぶん3回目でしょうか。
2014年の「Final Symphony」は行きたかったけれど別件と被ってしまって断念したこともあり、今回はぜひとも行きたいと思っていました。
しかも、演奏はロンドン交響楽団(以下LSO)。
クラシック音楽はにわか程度にしか聴かない自分ですら知ってる、超名門の海外オケ。
これは、行かない手はありません。

実際、LSOの演奏は素晴らしかったです。
初っ端の第1音から、なんというか、次元が違う感じがしました。
表現の幅がとてつもなく広い、と言うか。一音一音が奥深い、と言うか。
艶のある音も、軽快に跳ねる音も、陰鬱な音も、どれもこれも見事な表現力でした。
自分の語彙力の足りなさのあまり申し訳なくなるくらい、本当に素晴らしかったです。

しかも、結構大きな編成で、微かに聴こえる程度の弱い音から爆音まで奏でているにもかかわらず、どの音もものすごく綺麗。
意図的な不協和音ですら心地良く感じたくらい。
テンポのズレも全くなくて、息の合わせ方が半端なかったです。
これが、LSOか。すごい。
非常に耳が幸せな一時でした。

その一方でアレンジについてですが、結構どころの話ではなく、相当強めのアレンジでした。
これまで聴いたことのあるFFの演奏の中でも、最高レベルのアレンジ強度だと思います。
原曲を数曲ピックアップして、フレーズ単位に分解、ベースとなるメロディを敷いて再構成したらこうなった、というようなアレンジです。
その融合っぷりに、数曲を一つにまとめた曲だけれど決してメドレーではなく、これで一曲の曲なんだ、という勢いを感じました。

その分、ゲームも原曲も知っている身からすると、あまりのアレンジっぷりに驚かされるばかり。
「このフレーズ聴き覚えあるけれど、こんなんだったっけ?」という箇所が数多くありました。
というか、そういう箇所ばかりでした。
良く言えば斬新、一歩間違えると悪い意味でトリッキー。

おそらく、あのアレンジの中に編曲された方の意図が表れていると思うのですが、俺にはほとんどわかりませんでした。
音楽知識なんて小中レベル+少々の独学程度しか持ち合わせていないので、アナリーゼできるほどの能力はありません。
それができたら、また違った感想を持てたかもしれません。
なので、ド素人としては今のところ「ちょっとアレンジし過ぎじゃね?」というのが率直な感想です。

それくらいアレンジが強かったので、評価は人の好みによって大きく分かれるかもしれません。
または、何回か聴けば、印象が変わってくるかもしれません。

選曲は、メジャーどころも突いてはいるけれど、他の演奏会であまり演奏されないようなマイナーな曲も揃っていて、随分ニッチな印象を受けました。
そこを持って来たか! という驚きを感じることもしばしば。
日本における「この曲は外せないよね」的な暗黙の了解から解放された、海外の方との感性の違いみたいなものが感じ取れて、興味深かったです。

個人的にはアレンジのクセが強くて、一回聴いただけではすんなり受け入れられないところはありましたが、とにかくLSOの演奏が素晴らしかったです。
あまりに心地良い音色だったので、高くて買ってなかったけれど「Final Symphony」のBlu-rayディスクが欲しくなりました。
Blu-rayディスクで発売された意義が、今回その音色を直接耳にしたことで、身に染みてわかった気がしました。
それくらい、良かったです。


これより下は、今回の演奏会のセットリストと、曲(作品)ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
-----
1. In a Roundabout Way - Fanfare

2. FINAL FANTASY XIII - Utopia in the Sky
 FINAL FANTASY XIII プレリュード
 ヴァニラのテーマ
 歓楽都市ノーチラス
 閃光
 etc.


3. FINAL FANTASY IX - For the People of Gaia
 ビビのテーマ
 ハンターチャンス
 空を愁いて
 銀竜戦
 etc.


4. FINAL FANTASY VIII - Mono no aware
 Don't be Afraid
 The Landing
 Waltz for the Moon
 The Oath
 etc.


5. FINAL FANTASY V - Library of Ancients
 レナのテーマ
 大いなる翼を広げ
 覇王エクスデス
 FINAL FANTASY V メインテーマ
 etc.


[アンコール]
6. FINAL FANTASY V より ビッグブリッヂの死闘~チョコボのテーマ

7. ファイナルファンタジー
-----

これより下は、曲ごとの感想になります。

1. In a Roundabout Way - Fanfare
今回の演奏会で、この曲が一番素直に聴けた気がします。
原曲がない分、編曲の意図とか考えず、ただ曲に身を任せるだけで良かったからでしょうか。
聴いていて、普通に楽しかったです。曲も良かったです。
あと、LSOの音色に触れた衝撃も、一発目のこの曲が一番強かったです。

2. FINAL FANTASY XIII - Utopia in the Sky
アレンジの大元は浜渦さん自らが手がけられたとのこと。
そのためでしょうか、演奏で醸し出される雰囲気というか世界観が、すこぶるFF13っぽい機械的な感じがしました。
サブタイトルからすると、コクーンをフィーチャーした選曲・アレンジだったのかな。

3. FINAL FANTASY IX - For the People of Gaia
ピアノ協奏曲にアレンジ。
ソリストさんの指の動きがすごかったです。よくあんなに指が回るなぁ。

「ビビのテーマ」がベースなのか、そのフレーズがちょこちょこ出てくるアレンジでした。
そのためでしょうか、曲の印象がコロコロ変わるというか、すごく跳ぶというか。
今回演奏された曲の中で、一番クセが強いように感じました。

ただ、銀竜戦は素直に楽しめましたし、格好良かったです。

4. FINAL FANTASY VIII - Mono no aware
原曲がオケ寄りだからか、他のアレンジされた曲に比べて聴きやすかったです。
何よりも、冒頭の「The Landing」というよりむしろ「Liberi Fatali」がオケと相性良過ぎて、それだけでもう鳥肌でした。
LSOの手にかかるとこんなにも心に刺さるハーモニーになるのか、という衝撃。
「Liberi Fatali」の部分を切り出して何回もリピートしたいぐらい魅了されました。

それと、個人的には「The Oath」を選曲してくれたことが大きなポイントでした。
この曲、ゲーム内で印象的な使われ方をしていたためか、FF8の中では1, 2を争うぐらい好きな曲なのですが、あまり演奏されることがなかったので。
前半部分は割と原曲に近い形でストレートに演奏されていたので、その点は満足しました。

5. FINAL FANTASY V - Library of Ancients
演奏前のMCで「『ムジカ・マキーナ』をベースにアレンジ」と仰られていましたが、結構な頻度で「覇王エクスデス」も顔を出していたような気がします。
というか、「ムジカ・マキーナ」をベースって、また随分個性の強い曲をベースに選んだなぁ、という感想も持ちました。
いやまぁ、結構好きな曲ですが「ムジカ・マキーナ」。

他の曲もそうだったのですが、FF5はセットリストに載っていない曲が特に多いように感じました。
アレンジが強いので具体的にどの曲とまでは覚えていないのですが、「バトル1」や「離愁」はしっかりがっつり演奏されました。
特に「バトル1」は、始まった瞬間に「ガタッ!」と心が跳ねました。
一気にテンションMAX状態です。
LSOでFF5の「バトル1」とか、なんて俺得。

「FINAL FANTASY V メインテーマ」はむしろ「エンドタイトル」としての扱いでした。
序盤から1フレーズだけちょこちょこ顔を出していたのですが、しっかり演奏されたのは曲の最後の方。
ちなみに、最後の最後で「勝利のファンファーレ」がしれっと挟み込まれていて、そこは面白いアレンジだなと思いました。

6. FINAL FANTASY V より ビッグブリッヂの死闘~チョコボのテーマ
アンコール1曲目が「ビッグブリッヂの死闘」と発表された瞬間の客席の一体感が半端なかったです。
みんな、本当に好きだな「ビッグブリッヂの死闘」。

「ビッグブリッヂの死闘」は、原曲を素直にオーケストレーションしたような感じでした。
LSOで「ビッグブリッヂの死闘」とか、なんて俺得。
響きの美しさの中にしっかりと激しさもあって、本当にもう「キターッ!」という想いでいっぱいでした。

・・・・・・1周半するまでは。
「ビッグブリッヂの死闘」だけ単曲演奏なんて、破格の扱いだな、と思っていた時期が俺にもありました。

1周半演奏したところで、突然演奏中断。
そこへ少しずつお茶目に顔を出す、チューバによる「チョコボのテーマ」。
その後、オケ全体で「チョコボのテーマ」が演奏され、再び「ビッグブリッヂの死闘」に戻るも、なんだか様子がおかしい。
「ビッグブリッヂの死闘」のフレーズに、自然に紛れ込む「チョコボのテーマ」。
超シリアスなフレーズを密かに侵食するのどかなフレーズ。
最終的には、「チョコボのテーマ」が完全に乗っ取ってました。
強いな、チョコボ。

この曲の功労賞は、なんといってもチューバ。
おいしいところを全部持っていきました。
そして影の功労者は、アレンジされた方でしょうか。
「ビッグブリッヂの死闘」と「チョコボのテーマ」があまりに自然に融合していて、すごかったです。
「混ぜるな自然」を生で、それもLSOの演奏で聴くという、なんだかものすごい現場に居合わせてしまった気分です。

7. ファイナルファンタジー
指揮者から簡単な英語のメッセージの最後「Do you want the encore?」(かな?)からの拍手喝采で演奏された、アンコール2曲目。
7以降のバージョンで演奏されました。
今回演奏された数々のFFの曲の中で、唯一の単曲演奏。
国歌だから仕方ないね。

LSOによる「ファイナルファンタジー」で〆られたら、もう満足するしか手はありませんでした。
個性的なアレンジに翻弄されたためか、この時点で実は結構な疲労感があったのですが、一時とはいえこの曲がそれを吹き飛ばしてくれたような気がしました。
それくらい、素晴らしい演奏でした。
うん、いろいろ思うところはあったけれど、なんだか満足しました。

コメント

この記事へのコメント


コメントを投稿する


トラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック