[GMEV] ノルエンデ交響楽団 -地平を廻る希望の旋律-

10月11日に、「ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー」(以下BDFF)の楽曲を演奏するアマチュアオーケストラ「ノルエンデ交響楽団」のコンサート「ノルエンデ交響楽団 -地平を廻る希望の旋律-」に行ってきました。
会場は、所沢市民文化センターミューズ アークホール。
17:00開演で、19:15頃に終演しました。

ちょうどBDFF発売3周年の記念日に合わせて企画された本コンサート。
BDFFのゲームも曲も好きな自分にとっては、演奏会開催が決定されたことを知ったときから、ずっと楽しみにしていたコンサートでした。
初めて知ったのは、1年ぐらい前でしょうか。それから長かったような、あっという間だったような。

BDFFのOST収録曲46曲のうち、30曲以上が演奏されました。
BDFFの楽曲好きにはたまらないコンサートでした。

ちなみに、「ブレイブリーデフォルト フォーザシークウェル」(以下BDFtS)や「ブレイブリーセカンド」(以下BSEL)で追加された曲の演奏は、”本編では”ありませんでした。
アンコールで、BDFtSの曲が1曲だけ演奏されましたが。

演奏曲の流れは、ゲームの流れに沿った感じです。
OPから始まって、フィールド曲や街のテーマ、戦闘曲、イベント曲が続き、最後は怒涛のラストバトルからのEDという流れ。
大半が単曲演奏ではなく、メドレー形式でした。
各曲基本的に1ループのみの演奏で、曲によっては2ループ。
個人的に好きな曲が1ループだけだったりすると多少物足りなくも感じたのですが、曲数と尺を考えると仕方ないか。

アレンジはほとんどなく、ほぼ原曲そのままでした。
稀にオリジナルフレーズが1, 2小節分入ったりしていましたが、その程度。
エレキギターやアコーディオンなどがなかったので、多少原曲と音色の違いはあるものの、違和感は全くありませんでした。

編成は、弦楽器、管楽器、パーカッションにピアノ、パイプオルガン、ハープ、さらにコーラス隊と、かなりの大規模。
あまりの規模の大きさに、コーラスはステージ上に入りきらず、ステージ奥の客席(パイプオルガン下)で歌われていました。
特定のゲーム限定のアマチュア企画オケはこれまでにも何度か見てきましたが、その中でも最大レベルとも言えるくらいの大所帯でした。

演奏技術面は、アマチュアの有志によるオケという性質を考えると、まぁこんなもんかな、というレベル。
手放しに「上手い」と言えるほどではありません。
早弾き部分では上手く弾けているようでいて若干誤魔化しているようなところもあったり。
主に金管楽器(その中でもトランペット)は一発で正確な音が出なくてヒョロってたり。
特に第一章でそれらが目立っていて、そのときは鑑賞している身としてもハラハラさせられました。

ただ、元々BDFFの曲は演奏するには難しそうな曲ばかりだし、アマオケで無料コンサートであるという諸々の点を考慮すると、かなり音を合わせてきていた方でした。
個々の楽器の音外れはあちこちで散見されたけれど、音の出だしのタイミングがズレるとか、どこかのパートだけが先に走り過ぎるというようなことは、ほとんど感じられませんでした。
曲によっては原曲が拍抜け・転調・変拍子が目白押しであるにもかかわらず、そこは息をぴったり合わせてきていました。
そのためか、そのから醸し出される一体感は飛び抜けていたと思います。
曲が身体に染み付いているくらい、本当にBDFFの曲が好きな人ばかりで構成されているんだろうなぁ、と感じさせられました。

しかも、第一章で不安定だった音が、第二章以降は安定してきて。
指が温まってきたのか、緊張が少しずつほぐれてきたのか、それとも自分の耳が慣れてきたからなのかはわかりませんが、第二章、終章、アンコールは落ち着いて音に集中できたような気がします。
音が安定するとともに、熱量も徐々に高まってきて、終章とアンコールでそれが爆発していましたが。

今回のコンサート、個人的にはパーカッションに一番感心しました。
リズム感がすごく良かったこともありますが、引き立て役としての自覚があるのか、音の大きさが絶妙でした。
ドラムはよく前に出過ぎて耳障りに感じることが多かったのですが、今回はここぞというところでは前面に大きく出ることはあったけれど、それ以外では控えめで、他の音色の邪魔になることがなかったです。
他のパーカッションの音色も、良い感じに曲に溶け込んでいて、本当に縁の下の力持ちという感じで。
力の入れ方の切り替えが、たいへん上手かったです。

そして、指揮の後藤正樹氏の手腕も素晴らしかったです。
実際に演奏するには難しい曲ばかりのBDFFを、どの曲も途中で崩壊することなく、鮮やかにまとめていました。
「4star2015」で「この指揮の人、有志の楽団なのにしっかりかっちり綺麗にまとめててすごい」と思いましたが、今回もやはりすごかったです。
なんだろう、理性と感性のバランス感覚が良いのかな。
ゆったりした曲は演奏者の奏でる音の流れに任せてるような感じもあり、かと思えばテンポの速い曲は勢い任せにせずかっちり締めてる感じもしました。

演奏内容とは関係ないのですが、今回、スクエニ公式が意外と協力的だったのが印象的でした。
アマチュア楽団のコンサートに作曲者の方がお忍びで来られていたり、時にはゲストとして登壇されたりということは何度かありましたが、企業名を出して協力しているのは初めて見たケースかも。
Twitterでコンサート開催の情報を流してくれたことも驚きだったのですが、会場内に書き下ろしお祝いイラストを提供されていたことには本当に驚きました。
この件で、自分の中のスクエニの株(というかブレイブリー開発チームの株)が上がりました。
もっと堅い企業かと思っていたけれど、チームによっては粋な計らいをしてくれるんだなぁ。
なんだか、すごく好印象を抱きました。

記念すべき発売3周年の日に開催されたBDFFのオーケストラコンサート。
最初こそ演奏に不安を感じることがありましたが、後半の演奏は素晴らしくて、最終的には非常に満足しました。
一回で終わらせてしまうには、ものすごく勿体無いコンサートではないかと。
企画・運営する側はものすごくたいへんだと思いますが、ぜひ定期的にコンサートを開催して欲しいです。
BDFFの曲が好きな身としては、生オケで聴ける機会があるのなら何度でも聴きたいと思いました。


これより下は、セットリストと印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
-----
[第一章]
01. 希望へ向う序曲 -Overture to Hope-
02. 永遠の刹那
03. 「君はそう、『希望』。僕の希望だ」 -Tiz medley-
はじまりの国~森の静寂~君は僕の希望~虚ろな月の下で
04. 光と影の地平 -Field medley-
光と影の地平~戦いの鐘~勝利の歓び
05. 「拒否します!」 -Agnes medley-
砂と大時計の国~暗闇の洞穴~戦いの果てに~風の行方~水晶の煌き~風が吹いた日

[第二章]
06. 眠りに落ちて…
07. ブラボーメドレー -Yulyana medley-
艶花の国~木漏れ日~他愛もない出来事
08. 君は何処にいる? -Ringabel medley-
沈みそうな国~大空を翔ける艇~愛の放浪者
09. BLACK or WHITE -Edea medley-
内戦の国~敵地潜入~雛鳥~花が散る世界
10. 六人会議 -Eternia medley-
不死の国~公国の御旗の下に~彼の者の名は~勝利の歓び

[終章]
11. 祈り
12. (F)lying (F)airy -Airy medley-
邪悪なるもの~邪悪なる戦い~邪悪なる飛翔
13. 地平を喰らう蛇 -The Snake that Devours the Horizon-
14. 希望へ向う譚詩曲 -Ballad to Hope-

[アンコール]
15. 歪なる思念 其の名は魔王 (BRAVELY DEFAULT For the Sequelより)
-----

これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

03. 「君はそう、『希望』。僕の希望だ」 -Tiz medley-
ティズの必殺技曲「君は僕の希望」は、今回のコンサートで唯一、原曲と大きくテンポを変えてきた曲だったのではないかと。
素人でもはっきりわかるほど、スローテンポになっていました。
冒頭の主旋律がピロピロしているので、演奏者の技量と相談した結果わざとスローテンポにしているのだと、この時はそう思いました。
その後、終章の「地平を喰らう蛇」の必殺技メドレー部分に含まれている「君は僕の希望」のフレーズも、ほぼ原曲と同じテンポで演奏しているのを聴いて、「・・・・・・できるんじゃんっ!」と内心でツッコミ入れていたのは秘密です。
うん、第一章の時点では、まだ指が温まってなかったんですよね。きっとそうだ。

05. 「拒否します!」 -Agnes medley-
今回のコンサート、全体的に早弾きの部分の対応力の高さに感心したのですが、一番最初に「あのフレーズ演奏しきったのか、すごい」と感心したのは、このメドレーの「砂と大時計の国」や「戦いの果てに」からでした。
部分的に楽譜が真っ黒なんじゃないかと思われるようなところも、本当によくやりきったと思います。

そして、「風が吹いた日」のしっとりしつつも力強い感じ。
原曲同様にピアノソロから始まって、弦楽器やパーカッション、木管楽器、金管楽器が加わって壮大に展開していく様には、ゾクゾクさせられました。
この曲、「ルクセンダルク紀行」の弾き振りを見て以来かなり好きな曲になっているので、今回生で聴けてうれしかったです。

07. ブラボーメドレー -Yulyana medley-
「他愛もない出来事」のわちゃわちゃ感が原曲通りで、思わず笑みがこぼれました。
しかし、このメドレー名。英名はともかく和名の方は、ゲームプレイ済みだと口にするのが恥ずかしいです。
いやまぁ、メドレーの内容からすると、確かにその通りなのですが。

08. 君は何処にいる? -Ringabel medley-
「愛の放浪者」のカスタネットが、全てを掻っ攫っていきました。
「愛の放浪者」が始まった途端、カスタネット奏者の方がバラを口にくわえて演奏を始めたら、そりゃにやけます。にやけるのを、止められません。
しかも、超ノリノリだったし。そして、カスタネット超上手かったし。
原曲ではそれほど目立っていないカスタネットですが、このコンサートの「愛の放浪者」はほぼカスタネットがメインでした。
そもそも原曲がラテンのノリだから、カスタネットがメインでも違和感が仕事しませんでした。
むしろ、いいぞもっとやれ、と思いました。
まぁ、リングアベルだから仕方ないね。

09. BLACK or WHITE -Edea medley-
「内戦の国」の格好良さは、生オケでもやっぱり格好良かったです。
特に後半、勇ましさが最高潮に達する部分は、金管楽器よくやったと思いました。
この曲は、本当に金管楽器あってこその曲なので。

10. 六人会議 -Eternia medley-
「不死の国」は、パーカッションがすごく良い演奏をされていました。
特にベルの強弱の付け方が絶妙でした。

そして、「公国の御旗の下に」から「彼の者の名は」の流れが、本当に素晴らしかったです。
これはもう、曲順の勝利かと。
パイプオルガンのソロによる重厚なオリジナルフレーズから始まり、荘厳かつ力強い意志を感じさせられる「公国の御旗の下に」。
その名残を強く引き継いだまま、勇壮で疾走感のある「彼の者の名は」へ繋がったのですが。
この流れには、すごく心を揺さぶられました。
ゲームの流れを思い出したからなのか、「公国の名の下に」から「彼の者の名は」に切り替わった瞬間、一瞬呼吸を忘れるぐらい強烈な衝撃を受けました。
この2曲は、単曲で聴くよりセットの方が、互いに引き立て合っていて良いかも。

12. (F)lying (F)airy -Airy medley-
13. 地平を喰らう蛇 -The Snake that Devours the Horizon-

エアリー戦曲メドレーからのラスボス戦曲。
これはもう、たぎらざるを得ません。たぎらないとか、無理でした。
内心では「き、きたぁぁぁぁぁぁっ!」っていう感想しか出てこない状態でした。

そして、何よりも演奏者と指揮者のフルブレイブっぷりが素晴らしかったです。
テンポが速くピロピロしたフレーズが多い上に、転調・変拍子の嵐。
そんな曲の連続なのに、空中分解させずに見事に演奏しきっていました。
もはや圧巻の域に達していたと思います。

しかも、ステージから発せられる熱量もすごかったです。
ここが最後の正念場、俺たちのラストバトルだ! と言わんばかりの熱意を感じました。
楽器演奏者、指揮、コーラス、そして客席すらも全てが一体になった感じがしました。
最初は音が不安定でハラハラしながら鑑賞していたのですが、この最終決戦メドレーではそんなことが遠い昔のことのように感じられ、非常に満ち足りた気分になりました。

ちなみに、「邪悪なる飛翔」を鑑賞している最中に、ふと一瞬脳裏を過ぎったのは「シアトリズムFF」の譜面でした。
音が16分刻み(かな?)でピロピロと高音から低音へ下っていく部分で、矢印ノートが流れてくるのが見えました。
別にそんなにやり込んだ覚えはないのに、なんでだよ俺。

14. 希望へ向う譚詩曲 -Ballad to Hope-
ラストバトルからのエンディング曲。
もうちょっとコーラスのボリュームが欲しいなぁと思いましたが、それを差し引いても心に染み入る良い演奏でした。
やっぱり、本編最後はこの曲だよなぁ、としみじみ。

15. 歪なる思念 其の名は魔王
この曲はたぶん音源化されていないし、BDFtSでは魔王戦をほとんどやらなかったので聴く機会がなく、BSELでは魔王を思いっきり弱体化してフルボッコで短期決着していたので、ちゃんとフルで聴いたのは今回のコンサートが初かもしれません。
[2015.10.15追記] この曲が音源化されていることを拍手コメントで教えていただきました。ありがとうございました。ドラマCDに収録されていたとは、完全に盲点でした。。。
ものすごく演奏の難しそうな曲に聴こえました。
まず、リズムが解り難い。
そして、音が跳ねて予測しづらい。
「邪悪なる飛翔」や「地を喰らう蛇」も相当難しいと思いますが、これは更に輪をかけて難しい曲ではないかと。
そんな難曲を、瓦解させずに見事に演奏しきった点は、本当に賞賛に値すると思いました。
うん、これは本当にすごかった。見事でした。
他に適した言葉が見つからないくらい、見事な演奏でした。

コメント

この記事へのコメント


コメントを投稿する


トラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック