[GMEV] コスモスカイオーケストラ創立10周年記念 リバイバルコンサート

10月12日に、ゲーム音楽を始めとする劇伴音楽を演奏するオーケストラ楽団「コスモスカイオーケストラ」のコンサートに行ってきました。
会場は、オリンパスホール八王子。
17:00開演で、20:00に終演しました。

会場が八王子と都心からは大分遠いところで、終演時間も遅い時間、さらに翌日平日というトリプルパンチ。
最初は行こうかどうしようか、かなり迷いました。
無料とはいえ、翌日のことを考えると二の足を踏まざるを得ませんでした。
でも、散々迷った挙句、行かずに後悔するより行って後悔した方がマシだろうという、実に後ろ方向に前向きな思惑に後押しされた形で、とりあえずチケットをゲットした次第です。

でも、そんなネガティブな思惑はどこへやら。
演奏会後は、東京都の地の果てで本当に満足した気分に浸れました。
遠かったけれど、遅かったけれど、足を運んだ甲斐がありました。
本当に最初から最後までクライマックス。素晴らしい演奏でした。

コスモスカイオーケストラの演奏会に足を運ぶのは、今回で4回目。
2011年の「4star」を含めると5回目になります。
そのため、演奏技術力が高いのは知っていましたが、今回も相変わらずの高水準。
セットリストの豪華さもあってか、無料コンサートであることに、鑑賞している身でありながら申し訳なさを感じるぐらいのレベルでした。
演奏開始直後から度々、「振り込めない詐欺」という単語が頭を過ぎっていたくらい。
いやほんとに、適切な対価を取っていいと思います。
払いますよ、喜んで。むしろ払わせてほしいです。応援したいから。

今回のコンサートはこれまで開催された定期演奏会とは異なり、10周年記念の「リバイバルコンサート」。
これまでコスモスカイオーケストラで演奏された曲の再演がメインでした。
過去に演奏された曲の中から選び抜かれたもので構成されたセットリスト。
メジャーな曲ばかりが揃っていて、非常に豪華なセットリストでした。

アレンジの強さはそこそこ。どちらかといえば、原曲重視。
公式譜面のまま演奏された曲もありましたが、基本的には原曲にさらに音を重ねて厚みを持たせたようなアレンジが多かったように思います。
そのため、原曲の雰囲気が色濃く残っていて、すごく聴きやすかったです。
聴きやすくて、それでいてより壮大なアレンジ。そして壮大な演奏。
聴き応えが抜群で、すごく楽しいひと時でした。

その壮大さをさらに強固にされていたのが、「Chor Crystal Mana」(以下CCM)と「東京滝野川少年少女合唱団」によるコーラス。
CCMの歌声はあちこちのゲーム音楽コンサートで耳にしたことがあるので、安定の完成度の高さでした。
そこに、児童合唱団が加わったことによる衝撃が、もうすごかったです。
「MOTHER」メドレーといい、アンコールのクロノ・クロスといい、子供のコーラスがこれほどの破壊力を発揮するとは、これまで気付きませんでした。
選曲の妙もあると思いますが、どちらの曲も児童合唱団のコーラスがすごく良い味を出していました。
これは素晴らしかったです。

一点だけ気になったところをあげるとすれば、体力の配分ぐらいでしょうか。
最初からクライマックスなセットリストだっただけに、最初から激しい曲のオンパレード。
一息つけるような曲もあまりなさそうでしたので、演奏者にとっては最初からずっとHPをガリガリ削られていったのではないかと。
そのためか、本編最後のクロノクロスメドレーで瀕死になりかかっている演奏者が多数おられたような気がしました。
開始直後に比べて、本編最後からアンコールにかけて音の張りが弱くなったというか、ちょっとしたミスが目立つようになったというか。
創立10周年てことは、初代楽団員も10歳年取ってるということでしょうから、そろそろ年齢を考える頃ではないでしょうか。

今回は10周年記念ということで、右も左もメジャータイトル目白押しのコンサートでした。
でも個人的には、コスモスカイオーケストラは、他ではあまり演奏されないゲーム音楽(それもわりと最近の曲)を発掘して演奏してくれるところにも魅力を感じています。
「今回はこの曲を演奏するのか!」という意外性が楽しみというか。
次回は2017年春開催を予定されているそうなので、どんな曲が演奏されるのか今から楽しみにしています。


これより下は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
-----
[プレコンサート]
00. ラスボス変奏曲
妖星乱舞(ファイナルファンタジー6)
決戦!サルーイン(ロマンシング サガ ミンストレルソング)
交響詩「希望」(ファイナルファンタジー12)
世界変革の時(クロノ・トリガー)


[1st stage]
01. クロノ・トリガーより「予感 ~ クロノ・トリガー」

02. The World of Kingdom Hearts
Dealy Beloved / Organization XIII / Roxas / 光 / Hand in Hand

03. MOTHER Medley
MOTHERより「Pollyanna(I Believe in You) / Mother Earth / Eight Melodies」
MOTHER3より「We miss you~愛のテーマ~ / ボンボヤージュ・アミーゴ」
MOTHER2より「Title Screen / Lucky Nice Blues / 摩天楼に抱かれて / Smiles and Tears」


04. ファイナルファンタジー7 アドベント・チルドレンより「再臨:片翼の天使」

[2nd stage]
05. FINAL FANTASY XIII Medley
セラのテーマ / FINAL FANTASY XIII プレリュード / 閃光 / 栄光のファンファーレ / 優しい思い出 / ライトニングのテーマ / サンレス水郷 / FINAL FANTASY XIII ~奇跡~

06. COSMO SKY THE MOVIE
Introduction : #1090 ~Thousand Dreams~
第1部 : Cinema Nostalgia / HERO -Main Title- / 功名が辻メインテーマ
第2部 : Tank! / ルパン三世のテーマ / 炎のたからもの / 2EM34_E13 / Sin From Genesis
第3部 : 情熱大陸 / Rhythm And Police / Skull & Crossbones / He's a Pirate


[3rd stage]
07. ファイナルファンタジー6より「オペラ『マリアとドラクゥ』」

08. 新編「CHRONO CROSS」
神の庭 / CHRONO CROSS ~時の傷痕~ / アルニ村 ホーム / テルミナ アナザー / 疾風 / 勝利~夏の呼び声~ / 勝利~春の贈り物~ / 星を盗んだ少女 / 死線 / 悲愴 / 運命に囚われし者たち / 夢のはじまり / MAGICAL DREAMERS ~風と星と波と~ / 時のみる夢

[アンコール]
09. クロノ・クロスより「生命~遠い約束~ / RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」
10. Cosmo de chocobo!

[お見送り曲]
11. コスモスカイセレクション
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

00. ラスボス変奏曲
弦楽四重奏で演奏。
演奏中から「・・・・・・ラスボス戦?」という気はしていましたが、はっきりとした確証が持てませんでした。
「決戦!サルーイン」と「交響詩『希望』」で「聴き覚えはあるけど、何の曲だっけこれ?」状態になってしまい、はっきりとラスボス戦メドレーと気付けませんでした。
終演後に掲示された曲目リストでようやくラスボスメドレーだったことを知ったときに、気付けなかった自分がほんのり悔しかったです。
演奏が良かっただけに、より一層悔しかったです。ぐぬぬ。

02. The World of Kingdom Hearts
第5回定期演奏会で演奏された曲の再演。
「Roxas」は、「Roxas」っぽさに「The Other Promise」を加えたような感じでした。
シンプルさもありつつも、音を重ねてよりオーケストラらしく壮大にアレンジされていました。
そして、そこからの「光」への展開。
サビの部分ではマーチっぽさがあって、「光」原曲よりは「光 -Kingdom [Orchestra Instrumental Version]-」をアレンジしたような感じ。
サビの部分の弾けっぷりが素晴らしかったです。

03. MOTHER Medley
個人的には、今回の演奏会の中で一番好きな曲でした。
MOTHER3の曲は知らないのですが、それでも十分に楽しめました。
というか、「Eight Melodies」と「Smiles and Tears」の破壊力がピンポイントですごかったです。
ただでさえ涙腺直撃曲なのに、ここにコーラスが加わることにより、もう全力で涙腺を破壊しにきているとしか思えませんでした。
児童合唱団の幼い歌声によってより一層鮮明にゲームを思い出してしまい、本当に泣きそうになりました。

04. ファイナルファンタジー7 アドベント・チルドレンより「再臨:片翼の天使」
アレンジはなく、ほぼ原曲通りの演奏でしょうか。
第三回定期演奏会で聴いたときよりも聴きやすくなっている気がしました。
第三回で聴いたときは、エレキギターとドラムの音が非常に強く、それに引きずられる形でボリュームが大き過ぎて、旋律とか和音とか関係のない音の塊にしか聴こえませんでした。
今回はそれがなく、ちゃんと「再臨:片翼の天使」として楽しめました。
もちろん、エレギやドラムも出るところでは前面に出ていたけれど、そうでないところではオケを支える立ち位置に徹していて、バランスが程よい感じでした。

05. FINAL FANTASY XIII Medley
FF13って、やっぱり曲が良いなぁと再認識しました。
演奏された曲自体が原曲に近い形だったと思うのですが、そもそも原曲とオーケストラの相性が抜群と言うか。
そして、「閃光」の格好良さといったら、もう。
煌びやかだけど真っ直ぐな勢いが、うまく表現されていたと思います。
生で何度も聴いている曲なのですが、後半の音の伸びがたまりません。

「FF13プレリュード」や「サンレス水郷」は、ボーカル付きでした。
ボーカリストはCCMの方だったのですが、伸びやかな澄んだ歌声がとても良かったです。

06. COSMO SKY THE MOVIE
映画音楽・アニメ音楽はほとんど知らないんだなぁ自分、としみじみ感じました。ほとんどわからん。
でも、「功名が辻メインテーマ」と「He's Pirate」は良いなぁ、と思いました。
特に、「He's Pirate」で高らかに奏でられた金管楽器の音色が格好良かったです。
タンギングがたいへんそうでしたが、弦楽器の支えもあったからか、見事な演奏でした。

ついでに、この曲でのMC吉田氏のはっちゃけっぷりも見物でした。
ノリ良過ぎるし、煽りが上手かった。本当に、上手かったです。

07. ファイナルファンタジー6より「オペラ『マリアとドラクゥ』」
第二回定期演奏会からの再演。
「完全版」ではない方のバージョンでした。
第二回定期演奏会が2009年開催で、その頃まだ完全版が発表されてなかったからでしょうか。
ちなみに、歌詞は日本語でした。

つい先日に吹奏楽版(そっちは完全版でしたが)を聴いたばかりなので、どうしてもそれと比べてしまうのですが、オケ版は弦楽器の音色がある分、やっぱり和音が柔らかく感じられました。
吹奏楽版も良かったけれど、オケ版もやっぱり良いなぁ。

そして、ソリストのお三方の熱演。
歌声は違和感なくて堂々としていてとても良かったのですが、演技の一挙手一投足も堂に入ったものだったと思います。
特にラルスの登場シーンのドヤ顔と、退散シーンの悔しそうな顔が印象的でした。

08. 新編「CHRONO CROSS」
最近のクロノクロスのメドレーでよく採用される「時の傷痕」サンドは、そういえばどの演奏会が一番最初に始めたんだろう。
# 「時の傷痕」の冒頭~中盤をメドレーの最初の方で提示しつつ、一度ぶった切って他の曲に繋げた後、終盤だけメドレーの最後に演奏するパターンを、個人的に「時の傷痕サンド」って呼んでます。

前半は結構あっさりした感じで曲が流れていきました。
「時の傷痕」や「疾風」はともかく、他は「あれ、もう次の曲へ移行するのか」というペース。
基本1ループのみの演奏だったからかもしれませんが。

「疾風」は、久しぶりに生演奏を聴きましたが、よく演奏しきったなぁと感心しきりでした。
OSTやゲームプレイ時に聴いているときはあまり感じなかったのですが、なんだあの拍子の取り難さ。
変拍子って言っても程度があるだろ。
そんな曲を、よく空中分解させずに見事に演奏したと思います。
さすがはコスモスカイオーケストラ。

メドレー中盤の「星を盗んだ少女」以降はじっくり聴かせるアレンジになっていました。
特に「運命に囚われし者たち」は、生オケで聴くとかなりグサグサやられます。
重く切なく鳴く弦楽器の音色が、本当にヤバかったです。

そして、エレキギターがいるなら外せない「MAGICAL DREAMERS」。
バンドサウンドがそんなに得意じゃない自分ですが、この曲のエレキギターは本当に格好良いと思います。
今回の演奏会でも、やっぱり格好良かったです。

最後は、「時のみる夢」からの「時の傷痕」終端部。
この流れ、やっぱり好きです。たまりません。
「時のみる夢」の疾走感を維持したまま「時の傷痕」に繋がるところが、もう鳥肌ものでした。

09. クロノ・クロスより「生命~遠い約束~ / RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」
「生命~遠い約束~」きたぁぁぁぁぁ! と内心大喜びしました。
この曲、クロノクロスのBGMの中で「時の傷痕」の次に好きな曲なのですが、あまり生演奏で聴く機会がないので。
今回演奏してくれて、本当にありがとうございます!

2曲のメドレー形式というよりも、「生命~遠い約束~」に「RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」の歌声を乗せたようなアレンジでした。
コーラスは、CCMだけではなく、滝野川少年少女合唱団も参加。
この子供の声のコーラスには、大きく心を揺さぶられました。
オケの壮大な演奏、真っ直ぐで澄み切ったコーラス、そして歌詞が相互に作用して、ものすごく感動的でした。

感動的であると同時に、「もうすぐコンサート終わっちゃう」感もひしひしと感じました。
さすがはエンディング曲の威力、恐るべし。
実際はアンコールがもう一曲あったのですが、この曲がむしろ本編最後でいいんじゃないかな、というぐらいの感動作でした。

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