[GMCD] 聖剣伝説 LEGEND OF MANA Arrangement Album -Promise-

PSのRPG「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」(以下、聖剣LOM)のアレンジアルバム「聖剣伝説 LEGEND OF MANA Arrangement Album -Promise-」をゲット。
収録曲数は12曲。
再生時間は、トータルで56分ほど。

作曲家・下村陽子さんの曲のアレンジアルバムは、過去にも何作品か発売されていますが、本作は聖剣LOM縛りのアレンジアルバムになります。
しかも、過去に発売された下村さんのベストアルバム「drammatica」や「memoria」とは、大きく趣が異なります。
2枚のベストアルバムは全体的にオーケストラ寄りだったのに対して、本作はラウンジ・ミュージックで統一。
カフェで薄く流れている様な、そんな落ち着いた曲調です。
「集中して聴く曲」というよりは、「流れているものをふと耳にする曲」といった感じ。
そのためでしょうか、構えることなく気軽に聴ける印象を持ちました。

封を切るまではベストアルバムのようなものを想像していたので、最初こそは面を食らいました。
「あれ、なんか、期待していたものと違うぞ」と。
でも、何周か聴いて、これはこれで良いアレンジなんじゃないかと思い直しています。

確かに落ち着いた雰囲気の曲ばかりなので、インパクトはそれほど強くないです。
曲に感動したり、たぎったり、熱くなったり、というような、心を大きく揺さぶられることはありませんでした。
ただ、聴いているとすごく心地良くなってきて、気が休まります。
曲に引きずられる形で、気分が落ち着くと言うか。
演奏形態がすこぶるシンプルで、激しさも切なさもあまりない、優しい曲が多いからでしょうか。

とはいえ、曲の底の方からは、何か熱いものが感じられました。
優しさだけじゃない、曲に対する情熱のようなものが。
そういう意味では、作業用BGMにすごく適していると感じました。

しかし、作業用BGMとして流すだけでは勿体無い感じもしました。
BGMとして流すだけじゃなく、じっくり聴くのもまた楽しかったです。
一曲一曲の完成度は、かなり高いのではないかと。
そのためか、原曲やゲームを知らなくても十分に楽しめる良さもあります。

それに、聖剣LOMの世界観を考えると、ラウンジ・ミュージックって結構合っているような気がします。
あのほんわかしたゆるい雰囲気(シナリオはともかく、世界観やグラフィック的に)を壊さない、という点で。
制作の過程でアレンジの方向性はきっと様々考えられたと思いますが、その中からラウンジ・ミュージックを選択して、その方向性で統一したのは、わりと妥当だったのではないかと。

そして、なんでもかんでもオケやロックにアレンジすれば良いってもんじゃない、と一石を投じている挑戦的なアルバムとも言えます。
そりゃ俺自身の好みを言えばオーケストラが大好物ですが、こういう試みもアリだと思います。
まぁ、なんだかんだ言いつつも、オケにしろラウンジ・ミュージックにしろ、やっぱり曲の完成度が高いっていう点が大きいです。

本作は、ぱっと見は地味なんだけど、繰り返し聴いてるとじわじわ心に染み込んでくるような聴き応えがありました。
どの曲も完成度を高く保ちつつ、しかも全体を一貫した軸のようなものがあって、意外と色々楽しめた作品でした。
好みを言えばインパクトの強い「聴き入らせる曲」の方が好きですが、たまにはこういうアレンジもアリではないかと。
時々引っ張り出して聴きたくなるような、そんなアルバムでした。

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