[ゲームRev] ネットハイ

PS Vitaで発売されたAVG「ネットハイ」をクリアしました。
クリアまでの総プレイ時間は、体験版分と合わせて約23時間ほど。

「ネットハイ」をプレイしようと思ったキッカケは、他愛のないものがいくつも重なった結果でした。

・12/10に予約済みのゲームが発売されるまで、3週間ほど余白ができた。
・3週間以内にほぼ確実にクリアできそうなアドベンチャーゲームないかなぁ、と探してたところで目に留まった。
・期間内に体験版をDLすると、製品版のDL版が500円ほど値引きされるサービスが展開された(既に終了済み)。
・とりあえず体験版をプレイしてみたら、思っていた以上に面白かった。

と、いろいろな条件が上手い具合に重なり、あとは直感に従ってDL版を購入。
正直あんまり期待していなかったけれど、意外とかなり面白かったです。

システムは、ほぼ「逆転裁判」です。
これだけならパ○リの誹りを免れないところなのですが、「ネットハイ」のプロデューサーと「逆転裁判」シリーズのプロデューサーが対談していることから、どうもカプコン黙認の模様。
まぁ、カプコンが認めているのなら、良いのか・・・な?

確かに、ゲームのあちこちから熱烈に「逆転裁判、リスペクトしてますっ!!」という雰囲気が感じられました。
生半可なリスペクトではなくて、めちゃくちゃギリギリのラインを攻めてきていて、なんかもういっそ潔いくらいでした。
そういう点では、マーベラスらしい尖りっぷりのあるゲームでした。

システムの大半はほぼ「逆転裁判」リスペクトなのですが、そこにギャルゲーっぽい要素が追加されている点も、マーベラスらしいといえばマーベラスらしいなぁ、と感じました。

物語の舞台は、現代日本に限りなく近い近未来の架空都市・非比谷。
ツイイッターのフォロワー数で社会的地位も福利厚生も生活の何もかもが定められているという、超絶格差社会。
その格差社会の底辺に位置する引きこもりでオタクなフリーター主人公が、とある理由からフォロワー数争奪バトル「ENJバトル」で数々の強敵に挑む、というもの。

現実と比べたらあからさまに極端な描写が多数あるものの、とはいえ共感できるところも多くて、ストーリーは全体的に興味深かったです。
ネタバレ禁止が公式に告知されているのであまり深くは語れませんが、すごく熱い人間ドラマしてました。
あるあるネタが多くて、身に覚えありまくりで、何気に心にグサグサくる台詞が多かったです。
しかも、そのあるあるネタ、非リア充を的確に狙ってきているものだから、余計に突かれまくりでした。

逆に、リア充で非オタクな人には、このゲームは向かないかもしれません。
というか、ストーリーの重要な構成要素にヲタネタやネットスラングが多量に含まれているので、ある程度そっちの知識がないとちんぷんかんぷんかと。
そんなわけで、体験版をプレイしてネタがわかるならば、最後まで楽しめると思います。
いきなり製品版を買うのはリスクが高いのであれば、まずは体験版から。話はそれからだ。
※ちなみに、体験版のデータは製品版に引き継ぐことができます。

そのネタですが、これもまたシステムと同様に、かなりギリギリのラインを攻めてきています。
「ツイイッター」っていう名前だけでもアブナイのに、その他にもギリギリの要素盛り沢山。
ゲーム内に登場するマスコット的な存在の「リア次」と「ヒリ也」は、声だけ聞いていれば完全に赤い怪獣と緑の怪獣ですし。
そういうギリギリセーフとアウトのボーダーライン上のネタ満載なところも、楽しめた要因かもしれません。
そういうノリ、個人的には嫌いじゃありません。むしろ、どんとこい。

キャラクターボイスは、フルボイスではありませんでしたが、台詞の3分の2以上はボイス付きだったと思います。
話が進めば進むほど、ボイスの付くシーンが多くなったような。

そして、声優陣たちの熱演が、どのキャラも素晴らしかったです。
特に主人公・俺氏の石川界人さんの熱演がすごかった。
良い感じにキモいオタから、テンションの高い決め台詞まで、性格の上下動の激しい主人公でしたが、どこもかしこもバッチリでした。
後半は主人公の声にぐいぐい引っ張られて、一気にプレイしたような気がします。

唯我独尊で常にハイテンションなMCも、頼りになるのかならないのか微妙なナビゲーションAIのシルも、どちらも好ましいキャラでしたし、中の人も素晴らしい演技でした。
女性キャラの中では、シルが一番好きかな。
主人公とのボケツッコミ漫才が楽しかったです。

漫才といえば、全体的に会話のテンポがすごく良くて、それもプレイしていて楽しかった一因でした。
テンポが良かったから、会話に飽きることなくポンポン進められて、だから先が気になったというか。
AVGは「いかにテキストを飽きさせないか」って点が重要だと思うので、その点では今回のライターさんはすごく上手かったです。

ストーリー上、一応推理要素もありますが、難易度はかなり低いです。
救済措置としてチートスキルなるものがあるのですが、結局使ったのは1回ぐらい。
ヒントを見れば大体直球で答えが書いてありますし、いざとなればセーブ&ロードでどうにかなります。
しかも総当り数は「逆転裁判」ほど多くない(多くても6択ぐらい)ので、どんなに難しくても大体2択までは容易に絞り込めて、「さて、どっちかな?」と少し悩む程度です。

この点については、もうちょっと難しくても良かったんじゃないかな、とも思いました。
まぁ、推理要素の薄さはストーリーの面白さで補われたので、それほど強烈な不満点ではないのですが。

そんなわけで、それほど期待せずにプレイした「ネットハイ」でしたが、意外とかなり面白かったです。
どこかで見たことのある馴染みのシステムと、非常にテンポの良いテキストで、思っていた以上に熱いストーリーが楽しめました。
非リア充でヲタクなAVG好きの方にはオススメです。

・・・・・・というか、ターゲット層も随分ピンポイントなところを攻めてきてるね、このゲーム。面白いからいいけど。

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