[GMEV] Meteor Symphonic Orchestra 演奏会 ~キミと廻る、夢と旋律の物語~

本日12月27日に開催された、FF10オンリーの企画オケ「METEOR SYMPHONIC ORCHESTRA」(以下メシオケ)の演奏会に行ってきました。
会場は、所沢市民文化センター ミューズのアークホール。
12:30にロビー開場、13:00ちょっと前にホール開場で、13:30開演。15:30頃に終演しました。

開催の一報を知ったときに「なんでまたこんな年の瀬に開催するんだろう?」という疑問を持っていたのですが、パンフレットの代表挨拶によると、2年前の昨日(2013年12月26日)はHDリマスター版の発売日だったそうで。
それ合わせの開催だったようです。なるほど。

そんなわけで、FF10オンリーの企画オーケストラコンサート。
FF10の曲は、いつかしっかりとオケで聴いてみたいと思っていたので、まさに念願叶ったりのコンサートでした。
チケット発売日には、歓び勇んで即効でゲットしました。

全体的な曲の構成は、ゲームのストーリーに沿って、主要な曲をピックアップして演奏するという形。
さすがにFF10は曲数が多いので、全曲演奏ではありませんでした。
また、ストーリーに主眼を置かれていたためか、キャラクターのテーマ曲もなかったです。
どの曲が演奏されたのかは、追記に記載のセットリストをご覧ください。

アレンジのベースは、PS2版OSTではなく、HDリマスター版OSTだったような気がします。
HDリマスター版の方がよりオケに寄っているから、アレンジしやすかったということなのでしょう。
そこに、曲によってはピアノコレクションの要素も足されていた感じのアレンジでした。

原曲をオーケストラに落とし込まなければならない関係上、多少のアレンジはやむを得ませんが、全体のアレンジ強度はそれほど高くなかったです。
かなりはっきりとアレンジされていることがわかる曲もありましたが、どちらかと言えば原曲重視。
いや、原曲の雰囲気重視という感じです。

今回の演奏会で初めて気付かされたのですが、FF10の曲はオケで演奏するには難易度高過ぎではないでしょうか。
OSTを聴いているときは気付かなかったのですが、今回、演奏中の演奏者や指揮者の姿を見てそう感じました。
拍子が変だし、変拍子も普通によくあるし、リズムが取り難かったり、中途半端なところで重要な音を入れなければならなかったり。
「決戦」だけがそうなのかと思ってたら、今回演奏された曲は全体的にそんな感じでした。
まぁ、そんな中でも「決戦」はとりわけ難解そうな曲でしたが。

FF10のBGMは非常に人気があるのに、「ザナルカンドにて」や「シーモアバトル」以外はあまり演奏される機会がないのは何故だろうと、常々不思議に思っていたのですが、今回演奏シーンを目の当たりにして腑に落ちました。
あれは、生半可な気持ちで手を出して良い曲じゃなかったです。
今回のコンサートで、それをひしひしと感じさせられました。

が、そんな難解な曲の数々を、メシオケは見事に演奏しきっていました。
あんな面倒くさい難解な曲を、非常に丁寧かつ鮮やかに演奏されていて素晴らしかったです。
確かに所々で音が外れたりブレていたりしたけれど、そんなことは瑣末なこと。
一曲目から素晴らしい演奏で、一気にFF10の世界に引き込まれたように思います。

あの難解な演奏を見事に成立させていたものは、個々の演奏技術力の高さもさることながら、特にリズム感の良さにあるのではないかと思いました。
パーカッションだけでなく、弦も管もコーラスも、演奏者全員のリズム感の研ぎ澄まされっぷりがすごかったです。

そして、指揮の後藤正樹氏の手腕によるところも大きいように見えました。
というか、後藤氏でなければ、まとめられなかったような気がします。
今秋のノルエンデ交響楽団(BDFFオケ)の演奏会でも感じましたが、後藤氏の感性と理性の絶妙なバランスによる指揮がなければ、1曲や2曲、空中分解していてもおかしくなかったような。
あのまとめ上げっぷりは、本当にすごかったです。
後藤氏の指揮を知ったのは今年の4starからですが、俺の中では、ゲーム音楽のコンサートの指揮ならば志村健一氏と並ぶぐらい好きな指揮者になっています。

大好きなFF10の曲をオーケストラ+合唱で演奏したメシオケのコンサート。
聴いていて非常に面白かったし、終演後はすごく満たされた気分になり、ほっこりしました。
それだけに、今回限りで終わらせず、定期的にコンサートを開催して欲しいです。

あ、それと、次回はぜひ「萌動」をレパートリーに入れてください。お願いします。


これより下の追記は、今回のコンサートのセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。



セットリストは以下の通りです。

-----
[第一部]
01. ザナルカンドにて
02. Otherworld
03. これはお前の物語だ
04. ビサイド島 ~ スピラの情景
05. 異界送り
06. 試練の間
07. ノーマルバトル ~ ゲームオーバー
08. 旅行公司
09. グアドサラム
10. 雷平原
11. マカラーニャの森 ~ 明かされた真実
12. 結婚式 ~ 襲撃

[第二部]
13. 浄罪の路 ~ マカラーニャの森
14. 素敵だね
15. 極北の民
16. いつか終わる夢
17. 深淵の果てに
18. シーモアバトル
19. 召喚獣バトル
20. 決戦
21. Ending Theme

[アンコール]
22. ブラスdeチョコボ
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

01. ザナルカンドにて
ピアノソロで2周演奏。
1周目はほぼ原曲のまま、2周目はピアノコレクション版をベースにアレンジしたもの。
コンサートの場で聴くときはオーケストラアレンジされることが多かったので、ピアノソロで聴くのは久しぶり(ひょっとすると初めて?)でした。
そのためか、なんだか逆に新鮮な感じがしました。

02. Otherworld
完全に好みの問題なのですが、実はこの原曲、個人的にはかなり苦手です。
FFシリーズの全BGMの中でも1, 2位を争うレベルで、苦手です。
ヘビーメタル色が強過ぎるからか、いつ聴いてもどうしても受け付けられなくて。
FF10のOSTを聴くときは、この曲だけ外すかスキップするくらい、苦手です。

が、今回演奏されたオケアレンジは、意外とすんなりと「あ、格好良い」と思いました。
パンフレットを開いてこの曲名を目にしたときに感じた苦手意識は、最初の数小節の演奏だけで吹き飛びました。
格好良いどころか、ものすごい鳥肌モノでビックリ。
あんなに苦手だった曲なのに、演奏を聴いて身体が痺れるなんていう、滅多にない体験までしました。
ヘビーメタルがオケロックのレベルまで柔和になったためか、すごく聴きやすくてノリやすかったです。
これなら聴けるし、これをキッカケに、この曲に対する苦手意識を払拭できるかも。

と思って帰ってから原曲聴きなおしましたが、やっぱりダメでした。
何がダメなんだよ俺? 音色か? デスヴォイスか?

05. 異界送り
「祈りの歌」はやっぱり合唱必須だよね、としみじみ。
これは合唱があってこその曲だと思うので、コーラス隊GJ!でした。

07. ノーマルバトル ~ ゲームオーバー
ノーマルバトルは1周のみ。
格好良い演奏だっただけに、もう1周欲しかったです。

そして、バトル後が「勝利のファンファーレ」ではなく「ゲームオーバー」っていう選曲。
プログラムを見たときは思わずツッコミましたけれど、演奏を聴いて「これは、アリだ」としみじみ。
原曲はチェンバロメインのシンプルな曲でしたが、今回演奏されたものは弦楽器がメイン。
その弦楽器の音色によるものでしょうか、「ゲームオーバー」なのに妙に感動的なアレンジでした。
そして「ノーマルバトル」からの繋ぎが絶妙で、切り替えが非常にスムーズだったのも好印象。
全滅時の曲なのに、素直に受け入れられました。

08. 旅行公司
パーカッション大活躍の曲。
パーカッションとピアノがメインで、時々チェロとコントラバスがピッチカートで低音を補足していた感じ。
いろいろなパーカッションの音色が入り乱れていて、聴いていて面白い曲でした。

それにしても、ハンドクラップって結構響くんですね。
2人だけのハンドクラップだったのに、存在感が半端なかったです。
それとも、ホール内に大きく響かせるような鳴らせ方ってあるのでしょうか。

10. 雷平原
アレンジは、PS2版ではなく、HDリマスター版がベースの模様。
冒頭がHDリマスター版に合わせたアレンジになっていました。

ところで、ラスト一歩手前のシンバルの轟音は、やっぱり雷鳴を表現したのでしょうか。
雷鳴だけでなく、演奏者が一斉に足で舞台を連打して雨音にしたり、パーカッションで遠雷の音を表現したり、随所に演出が見られたのも興味深かったです。
ほんと、200回連続落雷避けはたいへんだったなぁ・・・あれのせいもあって、再プレイにブレーキがかかってるんだよなぁ。

12. 結婚式 ~ 襲撃
「襲撃」がものすごく格好良かったです。
原曲もこんなに格好良かったっけ?、と思ったくらい。
ステージ上の熱量が凄まじくて、その熱量に煽られる感じで聴いている自分のテンションも上がりっぱなし。
そして終わり方がズバンッと切れるような、潔い終わり方で良かったです。
今回のコンサートで、一番印象的な曲でした。

15. 極北の民
原曲よりも低音の響きが強かった印象がありました。
原曲もスローテンポで重量感のあるものですが、それよりも更にずしっとした重みがあったというか。
生オケ固有の臨場感によるものなのかな。

16. いつか終わる夢
色々な楽器が入れ替わりに登場するけれど、同時発音数が少なく和音がシンプルなためか、音を外すと非常に目立つ曲でした。
しかも、音色のバランスも難しそうに感じました。
ヴァイオリンの音はもうちょっと強くても良かったような気もしますが、あまり強く自己主張するとバランス崩れそうだし。
FF10の中では1番好きな曲だから今回演奏してくれたのはすごく嬉しいけれど、演奏する側にとってはかなりツライ曲なのかなと思いました。
何でもかんでも安易に「生オケで聴きたい!」とか言っちゃいけないんだな。うん。
まぁ、言うけど。

18. シーモアバトル
荒ぶるグロッケンと、冷静に淡々とこなすシロフォン。その対比が面白かったです。
おそらくそういう演奏指示だったのではないかと思うのですが。

原曲は電子音の乱れ飛ぶ派手な曲。
今回の演奏会では、印象は原曲のままに、上手い具合にオーケストラに落とし込まれていたと思います。
違和感はほとんど感じませんでした。

この演奏の注目点は、前述の通りなんと言ってもグロッケン。
原曲ではシンセサイザーで表現されている高音の流れ落ちるようなフレーズは、主にグロッケンで再現されていました。
グロッケンの連打は、もちろん音にも迫力があったけれど、演奏姿からも気迫を感じました。
そして、見事に叩ききったところがすごかったです。

ただ、グロッケンに指揮を見る余裕はなさそうで、逆にテンポはグロッケンに任せて、それに合わせて指揮をされているように見えました。
それでも、この曲が空中崩壊せずに成立させていた点はすごいと思います。

19. 召喚獣バトル
20. 決戦
どちらも変拍子乱れ打ちだしリズム取り難いし音が跳ねるし超絶技巧は必須だしで、ものすごい難曲だったと思います。
それでも見事に演奏しきった演奏者と指揮者に、拍手喝采です。
空中分解しなかったのはもちろんのこと、あの原曲をオーケストラの生演奏で表現しきったことがすごいです。

とはいえ、指揮の後藤氏が、「決戦」演奏中に一瞬だけ指揮台の手すりに手をかけられたときは、ちょっと心配しましたけれど。
まぁ、あんな指揮者の血管の2本や3本余裕でぶち切りそうな怒涛のドS曲を、「シーモアバトル」も含めて3曲連続で演奏してたら、そりゃHPゲージも0に限りなく近付きますよね。
でも、その甲斐があったのか、すごく迫力のある演奏でした。

21. Ending Theme
これは、生演奏で聴くとヤバいです。泣けます。
演奏を聴いている最中、自然と涙が流れそうになりました。

「ザナルカンドにて」のラストで、指揮の後藤氏とコンミスの栗山氏が威勢よくタッチした演出。
エンディングを1回しか見てないため、コンサート中は何の演出かわからなかったけれど、帰ってからエンディングを見直してようやく理解しました。
そして、その意味が解った瞬間に、胸の内がぶわっと感動に満たされました。
あれは良い演出でした。
あの場で理解できなかった自分が憎いです。ぐぬぬ。。。

「ザナルカンドにて」の後の拍手の演出は、さすがに解りました。
あれも良い演出だったと思います。
それで刺激を受けたためか、演奏中、ユウナの台詞の脳内再生が容易でした。
そして、再び泣きそうになりました。

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