[GMEV] 東京ファンタジックブラスバンド 第7回演奏会

ゲーム音楽専門のアマチュア吹奏楽団「東京ファンタジックブラスバンド」(以下TFB)の第7回演奏会に行ってきました。
場所は、板橋区立文化会館の大ホール。
12:30開場の13:00開演、15:15頃に終演しました。

キャパシティ1,300弱の会場で、座席は6~7割ほど埋まっていました。
ちょっと空席が目立っていたような気がします。
真裏で某ゲーム音楽専門プロオケ楽団の演奏会があったので、それが影響していたのかもしれません。

TFBの演奏会に足を運んだのは、今回で4回目。
2013年の10周年記念コンサート以来になります。

今回の演奏会、実は直前まで行こうかどうしようか迷っていました。
その最大の理由は、ほとんど原曲を知らないから。
今回演奏された曲のうち、8~9割は原曲を知りません。
知らないというか、覚えていない、といった方が正しいかも。

それでも足を運ぼうという考えに至ったのは、「今年に入ってまだ一回もゲーム音楽の演奏会に行ってない!」という自分的には到底見過ごすことのてきない事実に気付いて禁断症状が出たからです。これは由々しき事態。
まぁ、これから6月頭にかけて2週に1回のペースで演奏会行き決定してるのに何言ってるんだか、というツッコミは、セルフでもう入れています。

それと、原曲知らなくてもそれなりに楽しめるだろう、どんな曲でも初めて聴くときは「原曲知らない」状態なわけだし、という楽観視もあったり。
原曲知ってた方がより楽しめるのは確かですが、知らなくてもそれなりに和音や音色の響き、メロディの流れを楽しめるタイプなので。
とはいえ、「ついていけなかったらどうしよう」という不安も、結構あったりしたのですが。

そんな楽観と不安が半々というノリで鑑賞したのですが、予想以上に楽しめました。
吹奏楽らしい力強さで、迫力のある演奏。
確かに音がヘロったところはいくつもありましたが、ほぼ苦にならない程度。
演奏に無理のない編曲でも、ちゃんと曲としての面白さが残っていて。
取っ付きやすくノリやすい選曲だったこともあってか、原曲を知らなくても十分楽しめました。
演出が控え目だったことで、ゲームを知らないとネタが分からず置いてけぼりにされる、というケースがほぼ無かった点も、高ポイントです。

原曲の知らない曲ばかりだったので、原曲からどの程度アレンジされたものなのかは、わかりません。
とりあえず、全体的には金管楽器大活躍なアレンジでした。
金管がとにかく格好良かったです。良いところ取りまくっていました。
また、パーカッションも絶妙の力加減で、程良い下支えかつアクセントに徹していました。

逆に、木管楽器はもうちょっと活躍していても良かったと思います。
ただ、これは木管楽器の奏者ではなく、編曲の問題なのではないかと感じましたが。

選曲や編曲は確かに良くて、原曲をあまり知らない身としては助かったし、単純に楽しめた利点はありました。
とはいえ、少し気になったのは編曲のバリエーションの狭さ。
派手で激しい曲をほぼフルスロットル状態でガンガン演奏し続けるメドレーが多いように感じられました。
特に第1部がそうだったのですが、ひたすら煽られ続けて、曲は確かに格好良くて楽しかったけれど、でもなんかどれも似たような曲調で感動に結びつかない、という印象が残りました。

もちろん、そうじゃない編曲もありましたが。
「星のカービィWii メドレー」と「ゼノブレイド メドレー」は、緩急がしっかり付いていて良かったです。
特に「ゼノブレイド メドレー」は、原曲を覚えていないながらも感動しました。

自分にとっては4回目となるTFBの演奏会でしたが、いくつか気になった点はありつつも、総合的にはやっぱり楽しかったです。
ほぼ原曲を知らなかったにしては、かなり楽しみましたし、興奮しました。
ゲーム音楽楽しいなー、このフレーズ気持ち良いなー、やっぱり生音は至福だよなー、金管とドラムかっけーなー、と十分な栄養補給ができた気分です。
うし、明日からまたもうちょっと頑張れそう。

次回の演奏会も、都合が付けば足を運びたいです。


これより下の追記には、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは、以下の通りです。

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[プレコンサート]
p01. 木管・打楽器5重奏によるゼノブレイドメドレー
p02. フルート5重奏によるクロノトリガー・クロスメドレー

[第1部]
01. 伝説のオウガバトル より「Overture」
02. モンスターファーム 大会メドレー
ラッパ1本のファンファーレ/始めの一戦/めざせ さらに上を/修行の成果/招待される素養はあるか?/技と力の極みが見える/極みの果てに/すごい、すごい!
03. ちょっと懐かしい メドレー
ラウンドセレクト、メインBGM(クインティ)/王子の冒険(カエルの為に鐘は鳴る)/桜町(妖怪ウォッチ2)/井戸(迷宮組曲)/VampireKiller(悪魔城ドラキュラ)
04. pop'n music 12 いろは より「月雪に舞う花のように」
05. ドンキーコング リターンズ より「スリル!ギアフライト」
06. ストリートファイター ヒロイン メドレー
OPENING(ストリートファイターZERO2)/STAGE SAKURA(ストリートファイターZERO2)/STAGE CHUN-LI(ストリートファイターZERO)/STAGE CAMMY(スーパーストリートファイター2)
07. 星のカービィWii メドレー
クッキーカントリー/彼方からの旅人 マホロア/白熱!ボスバトル/デンジャラスディナー/無限のチカラ/必殺!スーパー能力/4つの首の守り神:ランディア/飛べ!カービィ/Return to Dreamland
08. 乗り物 メドレー
エリア88/マリオカート64/ゼビウス/ツインビー/ファンタジーゾーン/スカイキッド/ドラえもんカート/桃太郎電鉄/マザー2/ロマンシング・サガ3/アフターバーナー/グランツーリスモ

[第2部]
09. チョコボの不思議なダンジョン2 メドレー
10. スターフォックス64 メドレー
作戦完了/宇宙平和の要 惑星コーネリア/小惑星帯 メテオ/ワープ/コーネリア軍前線基地 惑星カタリナ/汚染海域 惑星ゾネス/ベノム軍補給基地 惑星マクベス/最終防衛線 エリア6/スターウルフのテーマ/エンディング
11. ドラゴンクエスト3 より「世界をまわる(街~ジパング~ピラミッド~村)」
12. ゼノブレイド メドレー
ガウル平原(昼)/名を冠する者たち/燐光の地ザトール(夜)/皇都アカモート(昼)/機の律動/敵との対峙/Beyond the sky

[アンコール]
13. ヨッシーアイランド より「エンディング」
14. サクラ大戦~巴里は燃えているか~ より「御旗のもとに」
-----

これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

プレコンサート. 木管・打楽器5重奏によるゼノブレイドメドレー
3, 4曲ぐらいのメドレー。
1曲目がすごくリズムの取り難そうな曲だったけれど、見事なリズム感で演奏しきっていました。
あれ、可能な限り曲を身体に染み込ませておかないと、途中で空中分解しかねないぐらい難解な曲のような。
それと、クラリネットの方が、演奏中も待機中もすごく楽しそうにされていたのが印象的でした。

01. 伝説のオウガバトル より「Overture」
今回の演奏会で演奏された曲のうち、原曲を覚えていた数少ない曲のうちの一つ。
1分ほどの短い曲ながら、原曲に負けないぐらいの予兆感でたっぷりでした。
なんかこう、「来るぞ、来るぞっ!」という煽られ感というかワクワク感というか。
原曲はオケっぽい雰囲気ですが、今回は吹奏楽ならでは力強さと厳かさがしっかりと表れていて、1曲目から鳥肌でゾクゾクしました。
わりと、この1曲だけでもう、かなり満足した気がします。

02. モンスターファーム 大会メドレー
モンスターファームの画面イメージから、可愛い曲が多いのかと思っていましたが、今回演奏された曲は格好良い曲ばかり。
原曲から格好良いのか、編曲されて格好良くなったのか、戦闘曲(かな?)ばかりだから格好良いメドレーになったのかは、原曲を知らないのでわかりませんが、すこぶる格好良かったです。
以前もどこかの演奏会でモンスターファームの曲を聴いたときに、同じような感想を抱いたような。
とにかく金管(特にトロンボーン、ホルン、チューバ)が大活躍していた曲でした。

03. ちょっと懐かしい メドレー
原曲はほとんど知らなかったのですが、唯一知っていて、かつ好きなゲームの「カエルの為に鐘は鳴る」が聴けて満足しました。

04. pop'n music 12 いろは より「月雪に舞う花のように」
BEMANIシリーズの中でも、猫叉Masterさんの曲はよく演奏されるなぁ。

猫叉Masterさんの曲が好きなので、猫叉Masterさんの1stアルバムの「Rain drops」も買って聴いていたのですが、この曲はほとんど覚えていませんでした。
「サヨナラ・ヘヴン」のインパクトがあまりに強くて、そればかりエンドレスで聴いていたもので。
帰宅後にあらためて聴き直した今、なんで覚えてなかったのか不思議でなりません。

今回演奏されたのは、たぶんゲームオリジナル版。
「Rain drops」収録のLong Versionではありませんでした。

ほんのり和風な吹奏楽。
まぁ、原曲からして和風はほんのり程度なので、原曲をそのまま吹奏楽に落とし込んだ感じです。
男声の合いの手も、指揮の方がそのまま再現されていました。
ちょっと合いの手のボリュームが大きかったような気もしますが。

なお、この曲はPS2版「pop'n music 12 いろは」の収録曲なので、音源をお求めの場合は要注意。
OST「pop'n music 12 いろは AC CS pop'n music 10」には収録されていません。
OST「pop'n music 14 FEVER! AC CS pop'n music 12 いろは & 13 カーニバル」もしくは猫叉Masterさんのソロアルバム「Rain drops」に収録されているようです。

今度、いつか「サヨナラ・ヘヴン」演奏してくれないかなぁ。Long Versionで。

05. ドンキーコング リターンズ より「スリル!ギアフライト」
スウィングっぽくて、ハードボイルドな雰囲気満載の、渋い曲でした。
原曲もこんな感じなのでしょうか。
変拍子の多い曲なのに途中で分解することなく、安定感のある迫力で非常に格好良かったです。

07. 星のカービィWii メドレー
編曲が上手いと感じたメドレーでした。
他のメドレーは力強さを前面に押し出したような、言葉が悪いかもしれませんが攻撃的なものが多い中で、このメドレーは緩急の付け方が絶妙でした。
原曲は知らないのですが、知らないなりに普通に曲として、過度に疲れずかつ飽きずに楽しめました。

08. 乗り物 メドレー
まず、「乗り物」に着目した点がユニークでした。
古今東西のゲームに「乗り物」はたくさんあれど、「乗り物」だけに特化したメドレーというのは珍しいのではないかと。

「乗り物」というだけあって、全体的に軽快でテンポの速い曲が多かったです。
知らない曲が多くても、その軽快さにノって楽しめたメドレーでした。

このメドレーはクイズ形式になっていて、曲の出典をアンケート用紙に解答するという試みでした。
「たぶん、ほとんどわからないだろう」と思っていたら、本当にほとんどわかりませんでした。
ゼビウス、ツインビー、ファンタジーゾーンの「OPA-OPA!」、桃鉄、ロマサガ3の「バンガード発進!」ぐらい。
桃鉄にしても、ステージ上の演出で答えがわかったので、正確には曲を聴いてわかったとは言えません。
アンケート用紙にヒントが少しあって、それで答えがいくつかわかったものもありましたが、まぁその程度でした。
これ、ノーヒントで全部わかった人、いるのかな?

09. チョコボの不思議なダンジョン2 メドレー
びっくりするぐらい短かったです。
メドレーというから少し構えていたのですが、演奏時間は3分経ったか経たないかぐらいでした。
あまりに短くて、まだ先があるのかと思い、曲が終わったことにしばらく気付かなかったぐらいでした。

ただ、「チョコボのテーマ」は吹奏楽と相性が良い、という再確認はできました。
あの曲は、オケより吹奏楽向きだと思います。

10. スターフォックス64 メドレー
パーカッションの力加減の絶妙さを再認識しました。
脇役に徹するところは徹しつつ、魅せるところではガンッ!と魅せる。
ずっと「スネア、カッコイイ!」、「バスドラ、カッコイイ!」、「ティンパニ、カッコイイ!」ばかりが、頭の中を駆け回っていたような気がします。

11. ドラゴンクエスト3 より「世界をまわる(街~ジパング~ピラミッド~村)」
今回演奏された曲の中で、唯一と言って良いくらい、見過ごせないレベルでミスの目立った曲でした。
公式譜面って、演奏の要求レベルが高いのでしょうか。
確かに、ちょっと特殊な奏法を取り入れられている箇所があるけれど。
ドラクエは自由な編曲が出来ないから、楽団のレベルに合わせてテーラリングできないっていうのはちょっと欠点かも。

12. ゼノブレイド メドレー
今回の演奏会のメインディッシュ。
開場・開演までの待ち時間に聞こえてきた会話内容からすると、この曲目当ての方が多かったような気がします。
あ、自分はゲーム未プレイ+OST持ってて全曲聴いたけれどあまり記憶に残っていない、というタイプでした。すみません。

メインだけあって、ステージ上から発せられる熱量が半端なかったです。
戦闘曲(だと思う)はもちろんのこと、しっとりした静かな曲であっても、その根底には凄まじい熱を秘めてるような、そんな演奏でした。
ゲーム未プレイでも、曲を覚えていなくても、その熱に煽られてゾクゾクとした興奮を感じました。

しかも、その熱の流れに身を任せっ放しにすることなく、上手く制御されていたように見えました。
その成果もあってか、終始安定感のある演奏だったと思います。

メドレーの流れも、本当に素晴らしかったです。
1曲目「ガウル平原(昼)」の、冒険心をくすぐられるような広がりのある合奏。
「燐光の地ザトール(夜)」の、ピアノとコーラスの神秘的で奥深い美しさ。
「名を冠する者たち」や「機の律動」の、ドラムとベースの攻撃的な勇ましさ。
そうやって積み重ねてきたものが、「敵との対峙」で収束して爆発したような感動的な響きに。
そして、最後に「Beyond the sky」でしっとりと幕を閉じる。
メドレーの最初から最後まで、余すところなく見事な流れでした。

OSTをちゃんと聴き込んでいれば、ゲームプレイしていれば、もっと楽しめたんだろうなぁ、と思わせられるような演奏で、勿体無いことをした気分になりました。
でも、ゲームプレイしたいけれど、そうなるとハードから買い揃えなきゃならないし、ハードル高いんですよ・・・orz
とりあえず、時間を見つけてOST聴き直そうと思います。

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