[GMEV] Chor Crystal Mana II常版 ~きみのためなら歌える~

ゲーム音楽専門の合唱団「Chor Crystal Mana(コールクリスタルマナ)」(以下、CCM)の第二回演奏会に行ってきました。
会場は江東区文化センター ホール。
開演は13:30で、終演は15:50頃でした。

2013年12月の第一回演奏会「初回限定版」以来の、CCM単独の演奏会。
第一回の時にも足を運んだのですが、想像以上に楽しめた思い出がいまだに強く残っています。
その上、今回の第二回演奏会で事前に公開された演奏曲目が、自分の好きな曲ばかり。
FF零式の「我ら来たれり」、beatmania IIDXの「Blind Justice」、そして「きみのためなら死ねる」が並んでいたら、もはや行かないなんて選択肢は考えられませんでした。
こんな俺得なラインナップ、後にも先にももうないだろうと言わんばかりです。
そんなわけで、事前予約開始日早々に予約して、今回も喜び勇んで足を運びました。

合唱団なので、前回の演奏会と同様に、今回も主体はコーラス。
基本的にコーラス(ソプラノ、アルト、テノール、バス)+ピアノ伴奏、というシンプルな構成でした。
ただ、曲によってはピアノがあったりなかったり。
第二部の一部楽曲では、ピアノ以外の楽器(ベース、リコーダーなど)が追加されたりもしました。

コーラスが主体なので、オーケストラや吹奏楽、バンドとは趣が随分異なります。
全体的にふんわりしているというか、楽器以上に多種多様な音(声)が組み合わさって一つの調和を生んでいる不思議な響きというか。
CCMの主宰さんの言葉を借りるなら、まさに「ふぁー!」という感じ。
なんだろう、あの感じ。
たぶん、聴けば「あぁ」と納得すると思うのですが、言葉で説明しようとすると途端に難しくなる。

コーラス以外の楽器がピアノのみのため、編成の都合上、編曲はそこそこ強めです。
原曲との差異を楽しむタイプの演奏会なので、原曲は知っていた方が良いと思います。
その上、あまり余所の演奏会では演奏されないようなマイナーな曲がセットリストに含まれていたりするので、そういう点ではやや玄人向けかもしれません。

編曲強めとはいえ、原曲の雰囲気をかなり残したまま、良い感じに合唱用に落とし込んだ感じです。
そのため、原曲との違いははっきりわかるものの、原曲との違和感はあまりありません。
「原曲とあまりにかけ離れていたら嫌だな」という不安は杞憂でした。

前回の単独演奏会や数々の賛助参加されたコンサートでCCMの歌声を聴いて思っていたのですが、とにかくコーラスの響きが綺麗です。
音程がブレたり外れたりということが、ほとんどありませんでした。
それだけに耳当たりがとても良くて、聴いていて常に心地良さを感じました。

演奏会は、全三部構成。
第一部と第三部は、まぁ普通の合唱発表会といった趣き。
その一方で、第二部は演出盛り沢山。
それがまた、全方位的に全力でいろいろぶっ飛んでいました。

演出のベースは「きみのためなら死ねる」。
曲は知っていたものの、ゲーム内容はあまり詳しく知らなかったので、途中ノリに付いていけなくて置いてけぼりを食らいかけたことがありました。
でも、勢いに押されて、最後まで楽しめたような気がします。
また、いい大人が大真面目に全力で創意工夫を凝らしてバカなことをやっているというが、やっぱり格好良いというか(褒めてます
何より、楽しませようと表現することを楽しそうにやっているのが、鑑賞している側としても楽しかったです。

不満点を一つ挙げるならば、大したことではないけれど、今回の会場が広かったこと。
会場の広さに対して、ややボリューム不足を感じました。
といっても、小さ過ぎるということはなかったので、気になるレベルではありませんでしたが。

今回で2回目となるCCMの単独コンサート。
今回も、合唱という武器を最大限に生かした、素晴らしいハーモニーを聴かせてもらいました。
また、第二部の演出も楽しかったです。

ゲーム音楽をコーラスで、というと、ピンと来ない方も多いのではないかと思います。
正直、言葉で説明するのが難しいので、興味を持たれたら一回足を運んでみると良いと思います。


これより下は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。



セットリストは以下の通りです。

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[ロビーコンサート]
0-01. スプラトゥーンより「シオカラ節」
0-02. ひぐらしのなく頃により「you」
0-03. FINAL FANTASY VIより「決戦」
0-04. ゲームCM集
FINAL FANTASY 零式/聖剣伝説LEGEND OF MANA/ゼノサーガ エピソード1/MOTHER 2

[第一部]
1-01. FINAL FANTASY 零式より「我ら来たれり」
1-02. Chorus Collection of Zektbach
beatmania IIDX 13 DistoreDより「Apocalypse」
beatmania IIDX 14 GOLDより「Blind Justice」
beatmania IIDX 16 EMPRESSより「Turii ~Panta rhei~」

1-03. 合唱組曲 Romancing Sa・Ga 3
アビスゲート
エレンのテーマ
バトル1
ポドールイ
きょ・う・じゅ のテーマ
怪傑ロビンのテーマ
目覚め/バンガード発進!
四魔貴族バトル1/四魔貴族バトル2
ラストバトル
オープニングタイトル


[第二部]
2-01. 運命のカノジョに出会ったんだ。
すれ違いMii広場 メインテーマ
2-02. やっぱり男は強くなきゃね。男をみがくんだ。
MOTHER2より「サターンバレーのテーマ」/プレイステーションのうた/セガサターン、シロ!
2-03. 修行の成果を見せるんだ11
THE IDOLM@STERより「キラ×キラリ」/ライライブ! スクールアイドルフェスティバルより「Snow Halation」/アイドル八犬伝より「きみはホエホエむすめ」/うたの☆プリンスさまっ♪より「マジLOVE1000%」/ブレイブリーデフォルト フライングフェアリーより「純愛 十字砲火」
2-04. サイクリング
ポケットモンスター ダイヤモンド・パールより「ズイタウン(昼)~209ばんどうろ(昼)」
スーパーマリオカートより「バトルゲーム」

2-0x. LIVE A LIVEより「GO! GO! ブリキ大王」
2-05. 終演 きみのためなら死ねる
きみのためなら死ねるより「きみのためなら死ねる~完全版~」

[第三部]
3-01. ゼノサーガ エピソード1[力への意志]より「The Resurrection」
3-02. 幻想水滸伝IIより「回想」
3-03. 合唱曲集 聖剣伝説LEGEND OF MANA
懐かしき歌
ホームタウン・ドミナ
断崖の町 ガト
滅びし煌めきの都市
Song Of Mana - Ending Theme


[アンコール]
E-01. Chrono Trigger Chrono Cross Medley
クロノ・トリガーより「世界変革の時」「エンディングムービー」
クロノ・クロスより「CHRONO CROSS~時の傷痕~」

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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

ロビーコンサート03. FINAL FANTASY VIより「決戦」
ロビーコンサートはCCMの有志グループ4組が、それぞれ1曲ごとに演奏するという形式で、曲を披露。
その3番目のグループが、演奏前の曲紹介時に自らを「無謀担当」と称して発表したタイトルが、FF6の「決戦」。
確かに無謀だと思いました。あまりに無謀だと思ったので、発表の瞬間に吹きました。
が、いざ演奏を開始したみたら、これが意外とマッチしていて。
正直、ここまで見事にハマるとは思っていませんでした。
なんというか、瞬間的に吹いたりしてごめんなさい。

終曲部からすると、ベースはFF6ピアノコレクションズの「The Decisive Battle」でしょうか。
高音と低音をバランスとテンポ良く各パートに分散させていて、綺麗にまとまっていました。
それと、バトル曲だけあって、低音の存在感というか下支え感を強く感じました。男声陣(特にバスパート)GJ。

ロビーコンサート04. ゲームCM集
寸劇を交えつつ、ゲームのCMをコーラスのみで再現したものを4つ披露。
寸劇のノリは、千葉が拠点の某ゲーム音楽専門吹奏楽団のようでした。
寸劇の始まり方とか、なんか似たような感じのものを見た覚えがあるんですが・・・・・・気のせいでしょうか。

ゲームのCMって、実はあまり記憶に残っていない(例外はFF7ぐらい)ので、「こういうCMだったのか・・・」という気分で聴いていました。
そんな中、個人的にスマッシュヒットしたのが、FF零式。
CCMの歌声で、一部分だけとはいえ「ゼロ」が聴けるなんて!
できればフルで聴きたかったですが、さすがに難しいかな。

4つとも、おそらくCMをかなり忠実にそのまま再現したと思われます。
そのため、尺が短かったり、台詞やキャッチコピーが入っていたり、曲が中途半端なところで終わったりしていました。
帰宅後にMOTHER 2のCMを某動画サイトで見ましたが、子供の歌声の外し方まで忠実に再現されていました。

1-01. FINAL FANTASY 零式より「我ら来たれり」
原曲のオーケストラ部分はピアノが担当し、コーラス部分は原曲を忠実に再現。
そのためか、最初からクライマックス感が半端なかったです。
元々オープニングムービーのBGMなので、オープニングを飾るには相応しい選曲だと思いますが、生コーラスの迫力があまりに強くて。
ずっと鳥肌が立ちっ放しでした。
この曲だけで、ものすごい満足感に包まれました。

願わくば、CCMとオーケストラ楽団でこの曲を生演奏して欲しいです。
昨年の4star以来、何度かこの曲を聴く機会に恵まれはしましたが、コーラスとオケの両方が揃ったものは聴いたことがないので。
この曲、本当に生オケ+生コーラスで聴きたいです。

1-02. Chorus Collection of Zektbach
Zektbach叙事詩の曲から3曲をメドレー形式で演奏。
尺の長さからすると、おそらく3曲ともゲーム版がベースであって、「The Epic of Zektbach」版ではないと思います。

事前に公開されていた曲が「Blind Justice」だけだったので、プログラムを見てZektbach叙事詩から3曲もピックアップされている知った瞬間、「なんだこの俺得ラインナップはっ!?」と心の中で密かに喝采を上げました。
BEMANIシリーズは1曲もゲームをプレイしたことがないのですが、Zektbach叙事詩の曲は好きで、OSTや「The Epic of Zektbach」でよく聴いていたので。
「Blind Justice」だけでも俺得感満載だったのに、さらに「Apocalypse」と「Turii ~Panta rhei~」まで演奏されるとは、全く想像もしていませんでした。
まさか、生コーラスで3曲も聴ける日が来るとは。特に「Turii ~Panta rhei~」。

原曲ほどの煌びやかな派手さはさすがにないものの、原曲の神秘性はそのまま残しつつ、上手く合唱に落とし込まれていたと思います。
聴いていて、違和感はほとんど感じませんでした。
原曲の迫力そのままで、すごく格好良かったです。

中でも「Turii ~Panta rhei~」は、コーラスはもちろんのこと、ピアノの演奏も素晴らしかったです。
他の曲に比べてピアノの聴かせ所が多く、ピアノがただの伴奏ではなく、主役の一翼になっていたのが特徴的な曲でした。
ピアノソロの部分に限って早いパッセージだったのですが、それも見事に弾きこなしていて。
コーラスとピアノが互いに引き立て合っているようで、ちょうど良いバランスに感じられました。

ところで、Twitterでもちらっとつぶやきましたが、合唱で「Turii ~Panta rhei~」を演奏できるなら、「アルトネリコ」シリーズやサージュコンチェルトのボーカル曲もいけると思うのです。歌姫繋がりで。
どちらも多重録音エスノ調だし。
「ラシェール・リンカーネイション」とか「EXEC_PHANTASMAGORIA/.」とか、合唱に合いそうじゃないですか?(ちら

1-03. 合唱組曲 Romancing Sa・Ga 3
基本的に各曲1ループずつで、テンポよく次の曲へ移行していった感じです。
1ループという点は、曲によっては「もっと聴きたい!」とも思いましたが、喉の調子などを考えると致し方ないのかなとも思いつつ。

最初からシリアスムードで始まり、怪しげな「アビスゲート」、闊達な「エレンのテーマ」、緊迫の「バトル1」と次々に曲が展開。
続く「ポドールイ」は、女声コーラスによる涼やかで澄んだ演奏でした。
その余韻も冷めやらぬうちに始まったのが、男声コーラスによる「きょ・う・じゅ のテーマ」。
このあまりの落差に、流れが一気にユーモラスになったような気がします。

その空気感のまま、ソリスト(?)2人を交えた「怪傑ロビンのテーマ」へ。
どちらが本物で偽物だったのか、台詞がよく聞き取れなかったのでわかりませんでした。

そして、バンガード関連曲。
ここで、ようやく最初のシリアスムードに戻ってきて、場の雰囲気が引き締まったような。

引き締められた空気感のまま、コーラスとピアノというシンプルな構成でも劣らぬ格好良さの「四魔貴族バトル」へ突入。
その曲で溜められた熱量が、次の「ラストバトル」で爆発したように感じられました。
コーラスだけでは役者不足感があるかなとも思っていたのですが、全くそんなことはなく。
意外とハマっていました。
サビの最後の趙高音な一音を、ソプラノが外さず的確に決めてきたのが印象的でした。あれはお見事。

最後は「オープニングタイトル」でしっとりとした余韻を残しつつ、きっちり〆。
今回のロマサガ3は、最初から最後までの流れが非常に素晴らしかったです。

2-03. 修行の成果を見せるんだ11
アイドル枠、でしょうか?
そして、まさかのBDFF「純愛 十字砲火」。
他の曲はさっぱりわからなかったのですが、この曲だけは時々(ネタとして)カラオケで歌うぐらい聴き込んでいるので、超ノリノリでサイリウムを振ってました。

それにしても、ステージ上でサイリウムを振ってくれると、それが見本になるから助かりますね。
曲を知らなくてもステージ上の動きに合わせて振ればいいから、なんとなくノってる気分になれました。

曲は知らないなりに、聴いていてなんとなく「普通の合唱曲っぽい」と感じました。
学校で歌われていても、違和感なさそう。

2-05. 終演 きみのためなら死ねる
全ボーカルをバスパートの方々で固めていたのは、さすが分かってらっしゃる。
ただ、「ダメだぜ」はもうちょっと渋い声で、最後の「ぜ」はもっと掠れた感じでやってほしかったです。
そこが重要なのにっ!(ダンダン

それはともかくとして。
とにもかくにも、みんな楽しそうに「ヌヌネネヌヌネノ」と歌ってたのが印象的でした。
このドンチャカっぷりがたまりません。

結構な確率でリコーダーが音を外していたのは、あれはわざとだったのでしょうか。
この曲に関していえば、故意にせよ不慮にせよ、音を外しても問題ないというか演出の一部にしか見えないというか。
みんなで盛り上がれればオールOK! な気がしました。

今回、初めて生で「きみしね」(完全版)を聴いて思ったのは、やっぱり2015年のGSJ 14thは行っておけば良かったなぁ、ということでした。
この曲を生で聴きたくてギリギリまで迷ってたけれど、聴きたい曲がこの曲を含めて数曲しかなかったのと、予算と体力の都合で諦めたのでした。
GSJ 17thではやらないのだろうか。

3-03. 合唱曲集 聖剣伝説LEGEND OF MANA
全曲歌詞付き。
「Song Of Mana - Ending Theme」は原曲の歌詞のままだったのですが、他の曲の歌詞は出典どこでしょうか?
オリジナルで付けたのかな?
だとしたら、あの歌詞、すごく良かったです。
全部はっきり聴き取れたわけではないのですが、曲が流れるシーンのバックグラウンドが丁寧に描かれていて。
しかも、それをただ歌詞にしただけではなくて、きちんと韻まで計算されていたように思います。

歌詞だけでなく、コーラスの響きもすごく綺麗で、聴いていて気持ちが良かったです。
各パートの歌声の重なり具合が絶妙で。
響きの良さで言えば、第三部は全体的に一番美しかったと思います。

ただ、迫力の点で言えば、今一つな印象でした。
なんというか、こう、押し寄せるような気合が第一部に比べると減っていたというか。
第二部で息切れしたのでしょうか。

とはいえ、美しい歌声による聖剣LOMが聴けたので、わりと満足しました。

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