[ゲームRev] 逆転裁判6

3DSの推理AVG「逆転裁判6」(以下、逆裁6)、クリアしました。
プレイ時間は、たぶん30時間ぐらいかな。
攻略サイト等には一度も頼らず、なんとか最後まで自力でクリアできました。

ちなみに、DLCの追加シナリオは、まだ未プレイです。
初回限定特典付きのソフトを買ったので、とりあえずDLだけはしたのですが。
正直なところ、本作には色々と思うところがあるので、DLCまでプレイするかどうかはまだ未定です。

逆転裁判シリーズは1~5までクリア済み。
ついでに、逆転検事も1, 2ともにクリア済みです。

まずはシナリオについて。
正直なところ、ものすごくモヤモヤしています。
面白くなかったわけではないのですが、なんかこう、個人的には腑に落ちないというか納得できないというか。
スタッフクレジットが終わっても、ゲームをクリアした後の達成感が薄くて、スッキリした感じがしませんでした。
衝撃が大き過ぎて放心状態になるゲームというわけでもなく、とにかくモヤモヤ。
高望みし過ぎてたのでしょうか、俺。

端的に言えば、壮大さを出そうとして舞台装置を国際化して容積だけ大きくしたら、逆にシナリオの濃度や密度が薄くなったような、そんな印象です。

これまでのナンバリングタイトルは、たぶん全て日本国内が舞台だったと思うのですが、今作の舞台の半分は「クライン国」。
外国が舞台ということもあってか、どこからツッコミを入れればいいのか困るぐらいにツッコミどころが満載でした。
国際弁護士でもないのに日本の弁護士が、なんでクライン国で勝手に弁護できてるの? とか。
しかも、なんでそれを誰もツッコミ入れないの? とか。
刑事事件なのにクライン国の法律をわりと全力でガン無視して裁判進めていいのかよ? とか。

そんなことを言えば、これまでの作品にも現実的にはあり得ないツッコミどころ満載なシチュエーションは多々ありました。
が、それでも許容範囲内というか、「まぁ・・・逆裁だし」で納得できる程度でした。
けれど、今作はさすがにちょっと度を越していたような気がします。

舞台設定だけでなく、会話のテンポも薄いというか良くないというか。
「ああ言えばこう言う」みたいな、反論に反論を重ねる言葉遊び的なテンポの良さが今作からはあまり感じられなかったのも、モヤッとしたポイントかも。
特に法廷パートは、テンポがイマイチでした。
弁護側の「異議あり!」に対して検察側が反論すると、そこですぐに弁護側が黙ってしまうシーンが多く感じられました。
もっと食らいつけよ弁護側! もっと活発に議論しろよ! と内心ツッコミ入れまくりでした。
そう考えると、巧舟氏のシナリオって、やっぱり秀逸だったんだなぁ。

あと、クライン国の「弁護罪」ですが、これがシナリオに悪影響を及ぼしていたように思いました。
制作側としては、「弁護」の重要性を訴えるための設定という意図があったのでしょうが。
最初から最後まで、弁護士の命が天秤にかけられていたところに、違和感を感じました。
なんというか、すごく軽く感じられたのです、命が。
そんなにホイホイ何度も命を賭けるとか、自分の命を軽く見過ぎだろう、と。

ついでに言えば、最終的に弁護側が勝つのはお約束としてわかっているので、だからこそホイホイと命を賭けた弁護ができるわけで。
それもあって、より一層、命が軽く扱われている印象が残りました。

そんなお約束もあってか、シナリオ自体も結構先が読める感じで、意外な展開は過去のシリーズ作品に比べるとそれほど多くなく。
先が気になってゲームから手が離せない、ということがほとんどなくて、なんだか作業的に淡々と進めていたような気がします。

ただ、過去作にはなかった新しいシチュエーションもあって、そこは「おっ!」と楽しめました。
ネタバレに触れそうなので一応文字色を反転しますが、具体的に言えば「民事裁判」と「師弟対決」です。
どっちが勝つかわからない、どっちが勝ってもおかしくない、先の読めない対決が、すごく良かったです。
あれを逆裁に持ってきたシナリオライターさん、GJだと思います。
あのシチュエーションは、本当に熱かった。

シナリオについてもう一点言えば、ラストについて。
世間的にはあまり評判の良くない4が個人的にはわりと好きなので、それだけにラストは地味にショックでした。
4で見られた成歩堂・みぬき・オドロキくんの家族的な雰囲気、好きなんですよね。
5になってココネちゃんが加入したことで、それが無くなってしまいましたけれど。
そこに追い打ちをかけるように、あのラストが・・・うーん・・・。

ちなみに、ココネちゃんは好きなキャラの一人です。
5は5で好きな作品なので、4の事務所の雰囲気が無くなったことに関するココネちゃんへの不満は全くないのですが。

そういえば、宣伝や雑誌記事では、逆裁6は成歩堂とオドロキくんのダブル主人公とうたわれていましたが、クリアした今思えば、主人公は完全にオドロキくんでした。
前作の5は絶妙なバランスでトリプル主人公が成立していたけれど、今回はオドロキくんの比重がかなり高いです。

なんというか・・・オドロキくん、結構好きなキャラなのに不憫だよなぁ、いろいろな意味で(ぼそ

他にもいろいろ言いたいことはあるけれど、大体ネタバレに触れそうなのでこのへんで。
ED時の成歩堂の会話がわからなかった方は、とりあえず4をプレイすれば良いと思います(宣伝

キャラクターについて。
4, 5で既出のキャラについては、まぁ相変わらず。
御剣って5に出てたっけ? 6で再登場?
夕神検事の再登場は、何気にうれしかったです。

欲を言えば、成歩堂の親バカっぷりがもっと見たかったかも。
5ではみぬきちゃんの出番ほとんどなかったため、親子会話自体ほとんど見られなくて、6にちょっと期待していたのですが。
今回もそれほどなかったのは少々残念です。

真宵ちゃんが初の再登場ですが、変わってないような変わったような。
パッと見た感じ、なんとなく千尋さんに似てきたような気がしました。
まぁ、中身は多少しっかりしたものの、相変わらずのボケボケっぷりで、安心しました。

新キャラクターでは、レイファさまがすこぶる可愛かったです。
シナリオを進行に合わせて成長していく様はもちろん、なかなか素直になれないツンな性格も好印象。
あの子、相当イジリ甲斐がありそうで、面白そうなキャラでした。

逆にナユタ検事は、自分の中ではかなり印象悪いです。
自分に強い宗教アレルギーなところがあるので、初登場シーンからあまり印象が良くなかったのですが、シナリオを進めれば進めるほど印象ガタ落ち。
何か事情があるんだろうなぁ、と最初から分かっちゃいながらも、結局、いろいろ明かされた後まで好転しませんでした。
「法廷は弔いのための神聖な場」とか言っておきながら冤罪起こしまくってたお前に「法廷を汚すド腐れ頭」とか言われたくないわっ! というシーンが何度もあって、その度に印象がダウン。
その分、思う存分コテンパンにできたので、敵役としては最適だったかもしれませんが。

システムについて。
基本システムはこれまでの作品と同じです。
探偵パートで証拠や証言を集めて、法廷パートで証言のムジュンを突いて事件の真相を明らかにする、という流れは変わらず。
成歩堂の「サイコ・ロック」、オドロキくんの「みぬく」、ココネちゃんの「ココロスコープ」、アカネさんの「科学捜査」も、引き続き採用。
そこに逆裁6独自の新システム「霊媒ビジョン」と「カンガエルート」が追加されました。

「霊媒ビジョン」は、死者の死ぬ直前に見たもの・感じたものを再現するというユニークなシステムだけど、ムジュンがイマイチ分かり難かったです。
視覚はそのまま映像として表示されるけれど、他の感覚(嗅覚や聴覚、触覚)は文字として表現されるので、それらを加味した現場を頭に思い描かないと、なかなかムジュンを見つけられませんでした。
また、「霊媒ビジョン」の中にツッコミどころがあちこちに見えて、どこから突っ込んでいいのか迷うこともしばしば。
無事にムジュンを指摘できても、なんだかスッキリしませんでした。

「カンガエルート」は、法廷パートの終盤にこれまで検証した結果をまとめつつ真相を導き出すというもの。
ぶっちゃけ、「・・・ダンガン○ンパか?」と思いました。
見た目はかなり違うけれど、システムの存在意義がかなり似通っているような。

そんなわけで、かなりいろいろなシステムが搭載されているのですが、少々過積載気味になってます。
舞台設定上「霊媒ビジョン」は必要だったと思いますが、「カンガエルート」はそれほど重要ではないような。
ひょっとして、そんな過積載を解消するための、あのラストの展開だったのかな。
だとしたら・・・・・・不憫過ぎる。

推理の難易度は、シリーズ作品の中では若干高い方でしょうか。
自分でがっつり推理しないと、先に進めないことがしばしば。
とはいえ、証人尋問は2回失敗すると怪しいメッセージを特定してくれるので、尋問で詰まることはほぼないかと。
証拠品もそれほど多くないので、最悪セーブ&ロードで総当たりすれば、大体なんとかなります。

個人的に詰まりそうになったのは、「霊媒ビジョン」と「みぬく」。
指摘個所が全然わからなくて、30分ぐらい探し続けたこともありました。
これらにも救済措置がほしかったです。
ネタバレが怖くて、あまり攻略サイトに頼りたくなかったので。

演出について。
前作の5から、グラフィックが2Dドット絵から3Dモデルに変わり、6になってさらに表現の幅が広くなった感じがしました。
5はドット絵をそのまま3Dに置き換えただけのような感じでしたが、6はそこをさらに深堀して、3Dだからこその表現が見られました。
キャラクターのモーションが多彩になったり、カメラワークを工夫したり。
面白い演出もあって、「そういう見せ方もあるのか」と感心させられたところも多々ありました。

ただ、逆にエフェクトが長くて軽くイラッとすることもしばしば。
特に、ナユタ検事の蝶のエフェクトと、観衆のエフェクト。
頻繁に挟み込まれるわりに、他のエフェクトより尺が若干長くて、途中からウザく感じられました。

BGMは、全体的に好印象です。特に最終話で流れる曲が良かったです。
ティンパニが非常に印象的で格好良い曲があって、それだけでOSTが欲しくなりました。
たぶん、近日中にポチッてると思います。

そんなわけで、6作目の逆転裁判でしたが、ここまで書いていろいろ吐き出したわりにはまだモヤッとしています。
ゲームとして見れば面白い方だと思うけれど、逆裁シリーズとして見ると不満点が多いというか。
前作の5が非常に熱い展開で文句なく面白かっただけに、今作は少々肩透かしを食らったような気分です。

次回作は・・・どうするんでしょう。
あのラストを考えると、見たいような見たくないような、複雑な気分です。

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