[GMEV] NJBP Live #5 ENHANCEMENT

6月26日(日)に、新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団の演奏会「NJBP Live! #5 ENHANCEMENT」に行ってきました。
会場は、北とぴあ つつじホール。
開演は19:00で、終演は21:20頃でした。

NJBP Live!は、#2以来の鑑賞になります。
#3はチケットが光の速さで売り切れ、#4は都合がつかなくて行けなかったので、およそ一年ぶりになります。

今回チケットをゲットした動機は、会場が自宅から超近かったというのもあるけれど、何よりも目当ては聖剣伝説2, 3。
#2の時に演奏を聴いてその素晴らしさを知っていたので、あのクオリティで聖剣2, 3が聴けるところに魅力を感じ、チケットを即ゲットしました。

演奏は、#2のときと変わらずに素晴らしいものでした。
20人ほどの管弦楽アンサンブル形式で、人数が少ない故に演奏者一人一人にかかる責任は大きかったと思うのですが、それを容易に跳ね除けるほどの高い演奏技術力でした。
原曲を知ってる曲も知らない曲も、どの曲も聴いていて楽しくて、同時に感動もしました。
すごく調和の取れた綺麗な和音で、聴いていて心地良かったです。

また、編曲もどれも見事なものでした。
アレンジはやや強めでしたが、原曲の良さを残したまま更なる奥深さを引き出すような、そんな編曲だったと思います。
原曲を知らない曲は、単純に曲として「こういう曲もあるのか・・・格好良いじゃないかっ!」と楽しめました。
原曲を知っている曲でも違和感はほぼなくて、むしろよりドラマティックに仕上がっていて、聴き惚れました。

そもそも演奏されることを前提に書かれたわけではない原曲を、あんなに素晴らしい編曲と見事な演奏で表現されていて、耳が幸せでした。
チームワークもさることながら、個々人の力量が本当にすごいと思います。

演奏会は全2部構成で、第一部は「コーエーテクモ特集」、第二部は「聖剣伝説2, 3」でした。
ちなみに、演奏会にかかった時間の半分はトークで費やされていたように思います。
もっとも、MCの市原雄亮氏のノリの良いトークがすごく面白かったので、それを苦に感じることはありませんでしたが。

第一部は「コーエーテクモ特集」と銘打たれていましたが、むしろ「テクモ特集」でした。
1986年前後のFC作品の曲ばかりで、原曲はほとんど知らなかったのですが、どれもFC音源とは思えないくらい格好良かったです。
原曲を知らなくても、十分に楽しめました。
むしろ「世の中には、こういう曲もあったのか」と新しい発見に触れたような、新鮮な気持ちで聴けたように思います。

曲間に挟まれるトークでは、元テクモの中の人で、現・コーエーテクモゲームズの執行役員である原尾氏のコメントが紹介されました。
それがまた赤裸々な内容で、そこまで暴露していいのか?と聞いてる方が不安になるような、それでいて面白い内容でした。
AC版の基盤が何枚売れたと当時の営業記録に残ってた、とか、スーパースターフォースは非常に挑戦的な作品だった、とか。
演奏の素晴らしさに頭がぼーっとしてしまい、トークの細かいネタは忘れてしまいましたが、とにかくどれもサービス精神旺盛な濃いコメントばかりでした。

第二部の「聖剣伝説2, 3」では、コンポーザの菊田裕樹氏がゲストとして登壇。
開発当時の話や、曲にまつわる裏話を披露されていました。
これもまた、第一部に負けず劣らずな、とても濃い話でした。
SFC中期~後期にかけてのスクウェア作品の曲が好きな人にはたまらないネタもちらほらありました。

それにしても、聖剣伝説2では8音で鳴らしていたBGMを、聖剣伝説3では6音に減らした話は、非常に興味深かったです。
今回の演奏会で言われて初めて気付きましたが、言われてみれば確かに2より3の方が、和音がシンプルなような。
それにしても、2音も減らしながらもそれを感じさせないあのBGMは、本当に工夫の塊なのだなぁ、としみじみ実感しました。

菊田氏からの告知は特になく、ただ水面下で色々動いているそうです。
あと、今年のC90でまたサークル参加されるそうです。
そういえば、いつも菊田氏のサークルに立ち寄り忘れてるなぁ。今年こそ忘れないようにしないと。

第二部では途中に撮影タイムがあったので、記念に2枚ほど撮影させてもらいました。
菊田氏と市原氏の漫才みたいなショットは、良い記念になりそうです。

NJBP Live #5 - 01 NJBP Live #5 - 02

演奏会について一点要望を上げるならば、もうちょっと早い時間に開演してほしいです。
日曜日だからというのもあるのですが、19時開演で21時代半ばに終演というのは、帰りと翌日がツライです。
せめてあと2時間早まるだけで、随分違うのですが、どうにかならないでしょうか。

そんなこんなで、演奏もトークも隅から隅まで楽しめた演奏会でした。
次回は10/9と16の2週連続の公演になるそうです。
今回の演奏会があまりに良かったので、帰りに次回の演奏会のチケットを思わずゲットしました。9日の公演に行きます。
次回はゲームクリエイターに焦点を当てた内容になるそうで、ゲストは時田貴司氏だそうです。

ゲームクリエイター特集がアリならば、たぶん難しいと思うけれど、松野泰巳氏をゲストに招いてほしいなぁ、なんてことを言ってみたり。
Wikipediaの情報が正確なら、市原氏と地元近いし。



これより下の追記は、セットリストと、今回の演奏会で印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。

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[第一部] コーエーテクモ特集
01. スーパースターフォース 時空歴の秘密 <家庭用>
DOG FIGHT
02. ソロモンの鍵 <家庭用>
Room BGM
03. マイティボンジャック <家庭用>
メインBGM~パワーアップ~王家の部屋~ステージクリア(ボーナス加算)~隠し部屋~エンディング~ゲームオーバー
04. アルゴスの戦士 <業務用>
インドラの秘伝書~ストーリー~「アルゴスの戦士」メインBGM
05. スターフォース <業務用>
スタート~「スターフォース」メインBGM~ラリオス~エクステンド~ボーナス~ターゲット~パーサー~クレオパトラ
06. 忍者龍剣伝 <業務用>
SHADOW SOLDIER~スモウレスラー~ラウンドクリアー

[第二部] ゲストステージ
07. 天使の怖れ(聖剣伝説2)
08. Innocent Water~Decision Bell(聖剣伝説3)
09. 愛に時間を~嵐の孤児(聖剣伝説2)
10. Meridian Child~Hightension Wire(聖剣伝説3)
11. Return To Forever(聖剣伝説3)

[アンコール]
12. Don't Hunt The Fairy(聖剣伝説3)~森が教えてくれたこと(聖剣伝説2)
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

01. スーパースターフォース 時空歴の秘密
1曲目からものすごく格好良い曲が飛び出してきました。
原曲がFC音源とは思えないほどの演奏。
同じメロディラインを何度も繰り返す演奏だったけれど、各ループごとに主旋律を奏でる楽器が異なり、その楽器ごとに味わいが出ていて、最後まで飽きることがなかったです。
原曲は全く知らないのですが、トークでの説明とこの演奏で、ゲームがすごく気になりました。

02. ソロモンの鍵
クラリネット・ファゴット・オーボエ・フルート(ピッコロ)の木管4天王にホルンを加えた五重奏。
原曲同様のアラビアンというかエキゾチックというか妙なクセのある怪しげな旋律はそのまま。
それが管楽器によって蠱惑的とも言えるような見事な音楽に昇華されていて、魅了されました。
さらに流れるような速いパッセージも鮮やかに弾きこなしていて、演奏技術の高さに度肝を抜かれました。
あれは、演奏姿を見ているだけでも迫力がありました。特にクラリネット。

04. アルゴスの戦士
小刻みなリズムの旋律を何度も繰り返すような曲でしたが、重厚で格好良かったです。
FC音源っぽさが残っていて、管弦楽にアレンジされていても原曲が容易に想像できるような曲になっていました。
なんというか、すごく「女神転生」っぽいというか、増子サウンド炸裂というか。
この曲の一つ前に演奏された「マイティボンジャック」も増子司氏の曲だけど、そちらは比較的明るい曲だったので、個人的にはこっちの「アルゴスの戦士」の曲の方がなんとなく増子サウンドっぽくて、より一層楽しめました。
暗くて重くて地の底から響いてくるような曲、わりと好みです。

05. スターフォース
自分でゲームをプレイしたことはないと思ってたけれど、帰宅後にプレイ動画見たらなんか見覚えがあって「あれ?」ってなっています。
そういえば、曲になんとなく聴き覚えがあったのだけど、やっぱりどこかでプレイを見たことがあるのかな。

演奏は、ちょこっとネタを盛り込んだ茶目っ気のあるものになっていました。
ラリオスの8連射ボーナスが、玩具の鉄琴によるSE付きで再現されていたり。
まぁ、実際に連打された回数は5回でしたが。

06. 忍者龍剣伝
ACTの王道的なBGMの中に和風サウンドが混ざったような感じ。
演奏前に紹介されたサウンドの山岸氏のコメントによると、BGMを16進数で直接打ち込みしていたとのことでしたが、演奏を聴いてなんとなく納得しました。
結構トリッキーな奏法を駆使した演奏だったので、演奏されたものがほぼ原曲のままだったならば、さもありなんというか。
単純なプログラミングでは上手く実装できなさそうな印象を受けました。

07. 天使の怖れ
聖剣伝説2, 3といえばこの曲! と言えるほどの代表曲ですが、どこの演奏会で聴いても演奏が難しそうです。
前半のスローテンポながら情緒溢れるメロディは表現力を問われるし、中盤から後半にかけてのピロピロした伴奏は演奏者泣かせですし。
そのピロピロした伴奏は、今回の演奏会ではピアノの連弾で再現されていました。
原曲より若干スローテンポだったような気がしますが、それでも若干程度で、かなり原曲に近いテンポで演奏しきっていました。
あれを原曲に近いテンポで演奏しきるなんて、すごいなぁ。

08. Innocent Water~Decision Bell
「Innocent Water」は、1ループ目がピアノの連弾。2ループ目は弦楽アンサンブル。
ピアノ連弾は、ほぼ原曲通りの形でした。
しっとりとしつつもドラマティックな演奏で、すごく聴き入りました。
そのピアノ連弾と弦楽アンサンブルが合わさって、「Decision Bell」へ。
コンミスさんの情熱的なヴァイオリンの音色がとても印象的でした。

09. 愛に時間を~嵐の孤児
聖剣伝説2で一番好きな曲キタコレッ! な感じで、冒頭からテンションがMAXになりました。
「愛に時間を」めっちゃ好きなんですよね。
しかも、すこぶる格好良くてたぎる演奏になっていて、もう本当に満足しました。

10. Meridian Child~Hightension Wire
聖剣伝説3で一番好きな曲キタコレッ! な感じで、前曲から引き続きテンションMAX。
なにこの耳が幸せな感じ。天国とはここのことだったのか?

「Meridian Child」はほぼ原曲通り。
終盤のループ部分までしっかり演奏されました。
もともと原曲からして管弦曲に近い音色だったので、やはり管弦楽団との相性はバツグンでした。

そこから続く「Hightension Wire」は、金管楽器がすごくハイテンションで、良い感じでした。
今回演奏された曲の中でも特にテンポが早い曲だったので難しそうでしたが、見事に演奏しきっていました。

ところで、「Meridian Child」の終盤のループ部分って、主人公がシャルロットの場合だけゲーム中でも聴くことができたと思うのですが。
聖剣伝説3は全主人公分プレイしたことがあって、シャルロットの時だけオープニングムービーが長くて驚いた記憶があるのですが、違いましたっけ?

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