[GMEV] Winter's Wnd ~『いけにえと雪のセツナ』ピアノリサイタル~

PS4/PS Vitaで発売されたRPG「いけにえと雪のセツナ」のピアノソロコンサート「Winter's Wnd ~『いけにえと雪のセツナ』ピアノリサイタル~」が10月4日開催されたので、行ってきました。
会場はトッパンホール。
19:00に開演し、20:45頃に終演しました。

10月5日発売のアレンジアルバム「Winter's End」の発売を記念した今回のコンサート。
演奏された曲は全て、「Winter's End」収録バージョンだそうです。

「Winter's End」は、ループ系の原曲をピアノ演奏に耐えられる形にアレンジした曲集。
原曲はOSTやゲームで何度も聴いていたのですが、アレンジ版はCD発売前だったこともあって、今回のコンサートで初めて聴きました。

確かに、BGMに徹していた原曲に比べて、緩急の展開がしっかりとついていて曲単体として独立した形になっていました。
原曲を核として残しつつも、展開部などを追加して外側を拡張させて、ドラマ性を持たせたような感じです。
原曲の延長というか、発展形というか。
原曲の曲の雰囲気は色濃く残っているので、「へぇ、あの曲がこうなったのか」という感慨を感じながら聴いていました。

アレンジにあたり、曲名も一新されたようです。
プログラムに記載の曲名だけでは、原曲のどれと対応しているのかわかりませんでしたが、聴いてみたら結構原曲がわかりました。
OST聴いてゲームプレイしてからあまり日が経っていないというのもありますが、原曲が意外と強く耳に残っていたからというのも理由としてありそうです。

単曲で成立する形にアレンジされているためか、原曲より聴き応えがありました。
たぶん、原曲を知らなくてもピアノ曲が好きならば、楽しめたのではないかと。

改めて「いけにえと雪のセツナ」の曲を聴いて感じたのですが、直球で攻撃的な曲がほとんどないのが珍しい感じがしました。
こう、ぐわっと気持ちを鷲掴みにして無理矢理揺さぶるような、そんな強い曲があまりないことに、今更ながら気が付きました。
どの曲も切なくも優しくて、耳や心にしっとり染み込むようなもの。
イメージは雪だそうですが、雪は雪でも、しんしんと降り積もる雪であって、吹雪ではない印象を持ちました。

そういえば、今回演奏された曲の中に戦闘曲が一曲もなかったような。
そもそも、「Winter's End」に収録されていないのでしょうか。
まだアレンジアルバムは演奏会で演奏された曲しか聴いていないのでわかりませんが。

演奏会後にアレンジアルバムを聴いてみたところ、やっぱり生音は良いなぁ、という結論に達しました。
アルバムは繰り返し聴ける利点があるけれど、臨場感では生音に勝てません。
今回の演奏会の会場のホールは音の反響が強くて、終始ピアノの音に包み込まれたような感じがあって。
音を耳だけではなく、肌からも感じるような、そんな感覚がありました。
そこは、CDでは得難い感覚だったので、演奏会ならではの経験でした。

また、ピアニストのJem Harding氏の演奏も素晴らしかったです。
一音一音が、雪の結晶のように、煌く粒のように舞っていました。
「いけにえと雪のセツナ」の寂しさや切なさもあるけれど優しさもある世界観が、上手く表現されていたと思います。

演奏中の運指を見ていましたが、楽譜自体はそれほど難しくなさそうな気がします。
めちゃくちゃ早いパッセージがあるわけでもないですし、テンポもゆったりですし。
少なくとも、超絶技巧が必要というレベルではないです。
クラシック音楽のピアノ曲を弾ける方ならば、十分に弾けるのではないかと。
アレンジアルバムには楽譜も収録されているので、弾いて楽しむのも一興だと思います。

まぁ、ピアノこれっぽっちも弾けない自分が言っても、説得力皆無ですが。
ピアノが弾けたら、たぶん「Winter's End」収録曲を弾いて楽しんでいたと思います。
・・・ピアノ、弾けたらなぁ・・・(遠い目

欠点があるとしたら、原曲同様にほぼピアノソロで統一されていたので、緩急の幅や音色の種類にどうしても限界があるあたりでしょうか。
また、曲の雰囲気も切なさ+優しさ+ゆったりさで統一されているので、どの曲も似たような曲に聞こえてしまいます。
その点は、原曲でもアレンジアルバムでもあまり変わりありません。
さらに、ゆったりとした曲が多かったので、寝てしまっていた方もちらほら見かけました。
ただでさえ音響の良いホールでピアノソロなのに、平日夜開催とか、睡魔に襲われても致し方ないと思います。

個人的にも平日開催は少々辛いので(主に翌日が)、可能であれば休日開催にしてほしかったです。
もし次回があれば、休日開催を検討してほしいです。

というわけで、「いけにえと雪のセツナ」の初のピアノコンサート。
しんみりとしっとり切なくも優しい気持ちを味わいつつ、しみじみとした感動を味わえた演奏会でした。
とりあえず、アレンジアルバムを紐解いて、演奏会の余韻に浸ろうかと思います。


これより下の追記は、今回の演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
-----
[第1部]
1-01. Eternal winter
1-02. Town by the sea
1-03. Song in the wind
1-04. Old hearth
1-05. Redemption and forgiveness
1-06. Like a boss!
1-07. The forrest of light
1-08. Little dancing light
1-09. The Warmth of Hope

[第2部]
2-01. Whisper to the heart
2-02. Of noble blood
2-03. The ancient bloodline
2-04. Safe heaven
2-05. Dark anomaly
2-06. Frozen highlights
2-07. Stories of old
2-08. The Journey's End

[アンコール]
E-01. Eternal Winter
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これより下は、印象に残った曲ごとの感想になります。

1-01. Eternal winter
メインテーマ。やはり最初はこの曲でないと。
ゆったりとしていて、それでいてどこか切ない旋律と、ホールの強い反響音との重ね技で、すこぶる耳当たりが良くて心地良かったです。
原曲の時から、このメインテーマは好きな曲だったので、この1曲目だけですでに満足していました。

1-05. Redemption and forgiveness
ヨミのテーマ。
原曲よりも低音が強くて太い旋律でした。
大柄で豪快で、それでいて複雑な過去を持つヨミらしさが一層出ていたように思います。

1-06. Like a boss!
自警団のテーマ。
今回のプログラムの中で、唯一とも言えるほどの荒々しい曲でした。
終始フォルテで、低音が力強く響く演奏でした。
荒々しいけれど、重厚で格好良かったです

1-07. The forrest of light
キールの村(隠れ里 イル)の曲。
中盤~終盤はほとんどオリジナルフレーズ。
ですが、そこがすごく印象的で、ツボにハマりました。
この曲の演奏が終わったときに、即座に「あ、この曲好きかも」と思った曲でした。

2-05. Dark anomaly
フィデスのテーマ。
こんなにドラマティックな曲だったっけ? というくらいに良い方向にアレンジされていて、一発で魅了されました。
中盤以降の流れるようなフレーズの連続が、特に好きです。
ピアノで弾くには難しそうな曲だけど、弾けたら気持ち良さそう。

2-08. The Journey's End
ED曲「Dreamers' Conclave」やメインテーマを含む4曲ぐらいのメドレー。
この曲だけ、作曲者の三好智己氏がピアノを、サウンドディレクターの由良浩明氏がヴァイオリンを演奏。
なにこの豪華な組み合わせ。ピアノ+ヴァイオリンなんて、音色的に泣くしかないです。
しかも、三好氏+由良氏のデュオなんて、もうそれだけで大満足です。

曲自体も切ない曲のオンパレードで、聴きながら軽く泣きかけました。
音色と旋律の相乗効果で、得も言われぬ感動を味わいました。

E-01. Eternal Winter
作曲者・三好智己氏自らのピアノ演奏による再演。
Jem氏の演奏とはちょっと違って、なんとなく粗削りで素朴だけれど、これはこれで良い演奏でした。
作曲者自らの演奏を聴けるなんてそうそうないですし、何よりこれが作曲者の思い描いている演奏かと思うと、感慨深いです。
それにしても、このメインテーマ、本当に良い曲です。
切ないけど優しさも感じられて、それが心の色々なところを刺激されて、様々な感情が溢れてきそうになります。

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