[GMEV] GAME SYMPHONY JAPAN 19th CONCERT ATLUS Special

11月27日(日)に、ゲーム音楽に特化したオーケストラシリーズを展開する「GAME SYMPHONY JAPAN」(以下GSJ)の第19階演奏会「GAME SYMPHONY JAPAN 19th CONCERT ATLUS Special ~ペルソナ20周年記念~」の追加公演が開催されました。
初回公演に引き続き足を運んできたので、ここに感想を記します。
会場は、東京オペラシティ コンサートホール。
開演は17:30、終演は19:55でした。

今年8月に開催された初演が大盛況のうちに幕を閉じ、それを受けた形で開催された本追加公演。
ペルソナシリーズ20周年記念として企画された初演と変わらず、追加公演でも「女神異聞録ペルソナ」から、「ペルソナ2 罪」と「ペルソナ2 罰」、「ペルソナ3」、「ペルソナ4」まで網羅。
さらに、初演ではまだ発売されていなかった「ペルソナ5」の楽曲が、初演時よりも数を増やして披露されました。

ただ、コンサートの尺にはどうしても上限があり、無制限にあれもこれもと演奏するわけにはいきません。
P5の楽曲が増えた分、P3とP4の楽曲が減りました。
初演時は人気の高いP3とP4に比重が偏っていたから、今回の演奏会で楽曲数的には均された感じです。

まぁ、2だけはゲーム自体「罪」と「罰」の2本立てで、しかもそれぞれでBGMが異なるから、今回演奏された楽曲を「ペルソナ2」として一括りで見ると数が多いように感じてしまいますが。
とはいえ、2罪も2罰もどちらも好きな身としては、どんとこい! むしろもっとこい! と言いたい気分でした。

初演時といい、今回の追加公演といい、「女神異聞録ペルソナ」(PS版)からのオールドプレイヤーとしては本当にありがたいことです。
まさか、20年近く前に夢中になってプレイしたゲームの曲を、20年の時を経て、オーケストラと合唱とバンドサウンドという豪華な編成で、生演奏を聴ける日が来ようとは。
人気の高いP3やP4の曲に偏らず、1や2の曲もしっかりがっつり演奏してくれて、本当にもう感謝の念しかありません。

本公演では、東京室内管弦楽団によるオーケストラ+東京混声合唱団によるコーラス+マイネマイネクらによるバンド+ボーカリストの他に、ついに和楽器まで登場。
参加メンバーの非常に多い、大規模な演奏会でした。

ただ、今回の公演はオーケストラよりもバンドサウンドの方が前面に出ていた印象が強く残りました。
オーケストラの音色は、初演時よりも控えめ。
パイプオルガンの音も掻き消されがちでした。
その分ロック色が強く、初演時よりもなんとなく原曲に近づいた感じです。
こういうのも悪くないですが、個人的にはもうちょっとオーケストラの調和に浸りたかったような気がします。
せっかくオーケストラが乗っているので、もっとオケが前に出てきて欲しかったです。

ボーカリストは、川村ゆみさんとLynさんが、初演時に引き続いて登場。
さらに、初演時には別件のため来られなかった平田志穂子さんも登場されました。
P3、P4、P5のボーカリストが一堂に会するという奇跡の瞬間に立ち会った気分です。

そして、ボーカリストの3人とも、歌唱力がものすごかったです。
力強くて、迫力があって、歌声から放たれる圧倒的な力をダイレクトに感じました。

ちなみに、川村さん、平田さん、Lynさんの3人とも、それぞれ担当された作品のイメージカラーのワンポイントを身に付けていたのも印象的でした。
川村さんは青いベルト、平田さんは黄色の髪飾り、Lynさんは赤い模様のワンピースを身に付けてました。
ペルソナシリーズを大事にされているような気がして、さり気ないけれど、ファンとしてはすごく嬉しい気分になりました。

オーラスの前には、アトラスサウンドチームの方々が、前回と同様に5人登壇されました。
ボーカリスト3人とアトラスサウンドチームから一人ずつ、ファンへ向けてのメッセージを語られていましたが、土屋さんのコメントがとても印象深かったです。
初演時に指揮の志村健一氏から「一回だけ、一回だけだから」と登壇を迫られ、「一回だけなら」と承諾したら、今回も引っ張り出されたとか。
また、ある曲について軽く解説を交えつつ「想像以上にガチの演奏だった・・・」と興奮気味に語られてもいました。

この一連のメッセージですが、トップバッターの川村さんが「みなさんとともに、成長してきました!」と仰られたのを皮切りに、後に続いた方々が面白がってそれを口にし、結果的になんだか合言葉のようになっていました。
面白かったので、川村さんGJだと思います。

というわけで、8月初演に引き続いての追加公演でしたが、これはこれで楽しかったです。
初演と比べて少し方向性が変わっていて戸惑うこともままありましたが、やっぱりペルソナシリーズの曲が好きなのか、最終的にはすごく楽しめました。
冒頭からアンコールまで、テンション上がりっぱなしでした。

今年はペルソナシリーズ20周年ということで、12月の再追加公演も含めて計3回もオーケストラコンサートが開催されるわけですが、○周年記念にこだわらなくとも、今後も年に1回のペースで定期的に開催してほしいです。
ペルソナライブは頻繁に開催されているけれど、個人的にはバンドサウンドのライブ形式より、座ってじっくりゆったり聴けるホールコンサートの方が好みなので。
ぜひ今後も、第4回、第5回と続けていかれることを期待しています。


これより下の追記は、本演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。
再追加公演や発売されたばかりのP5のネタバレを含むかもしれませんので、ご注意ください。


セットリストは以下の通りです。
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[女神異聞録ペルソナ]
1-01. 全ての人の魂の詩
1-02. オープニング/神話覚醒
1-03. 戦闘~テッソ
1-04. 死線
1-05. 雪の女王

[ペルソナ2 罪/罰]
2-01. オープニング/聖槍騎士団
2-02. ジョーカー・テーマ
2-03. 君のとなり
2-04. オープニング
2-05. 舞耶・テーマ
2-06. ボス戦闘
2-07. Change Your Way

[ペルソナ3]
3-01. Burn My Dread
3-02. Heartful Cry
3-03. 私が守るから
3-04. キミの記憶

<休憩>

[ペルソナ4]
4-01. Purshing My True Self
4-02. I'll Face Myself -Battle-
4-03. 霧
4-04. Never More

[ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス]
Q-01. changing me

[ペルソナ5]
5-01. Wake Up, Get Up, Get Out There
5-02. Life Will Change
5-03. Beneath of Mask
5-04. Price
5-05. Our Begining

[アンコール]
E-01. 女神異聞録ペルソナより「サトミタダシ薬局店のうた」/ペルソナ3より「時価ネットたなか」/ペルソナ2 罪より「ペルソナ音頭」
E-02. ペルソナ4より「ジュネスのテーマ」
E-03. ペルソナ3より「全ての人の魂の戦い」
-----

パンフレットが本公演と次回12月公演で兼用らしくて、12月公演分のプログラムも掲載されていました。
どうやら、本公演では演奏されたけれど、12月公演では演奏されない曲があるようです。
また逆に、本公演では演奏されず、12月公演でのみ演奏される楽曲もあるようです。

これより下は、曲ごとの感想になります。
主に、初演時に演奏されなかった曲について触れています。
初演時にも演奏された曲については、初演時のエントリも参考にしてくださるとうれしいです。

2-07. Change Your Way
初演のときにこの曲の良さを改めて認識し、初演開催後にこの曲のためにPSP版のOSTを購入しました。
そのおかげで、今回はこの原曲をがっつり聴き込んでから鑑賞。
そのためか、感動も一入でした。
2罰の雰囲気そのまま体現したような、原曲通りにシックで大人っぽいムードの漂う演奏。
オーケストラ+コーラスとの相性も良く、すこぶる格好良かったです。

3-04. キミの記憶
前回の譜面に若干手を加えられていたような気がしましたが、方向性はほぼ変わらず。
川村ゆみさんの力強いボーカルと、東京混声合唱団のコーラスが、前回と変わらずに圧巻で鳥肌モノでした。
なんかもう、ステージ上から発せられる熱量が桁違い。
サビの部分の、川村さんとコーラス隊のコール&レスポンスのような掛け合いには、前回同様にゾクゾクしました。
本当にこのアレンジが神がかっているので、P3の音楽が好きな人にはぜひ一度生で聴いてほしいです。

今回のP3は選曲の流れからすると、アイギスにフォーカスしているのかなと、演奏を聴きながらなんとなく思っていました。
が、この曲だけはアイギス視点でエンディングの例のシーンを見ているような気分になり、心の中で「キタローッ!!」と泣きました。
初演時のときもそうだったけれど、今回も軽くウルッとしました。

4-01. Purshing My True Self
初演時は平田志穂子さん不在だったため、本公演でようやく平田さんのボーカルとオーケストラが揃い、念願叶った気分です。
初演時の東京混声合唱団のコーラスオンリーも悪くなかったけれど、若干物足りなさを感じたのも確かで。
やはり平田さんのボーカルが入ると迫力が違うというか、しっくり来るというか。
耳に馴染んでいるだけに、やっぱり平田さんの歌声が一番だな、と感じました。

余談ですが、この曲の演奏を聴いて、やっぱりペル空耳劇場の罪は重いと実感しました。
某歌詞が、もはや「リッチな朝抜きパセリ」としか聞こえません。
というか、平田さんが「リッチな朝抜きパセリ」と歌っているとしか思えなくなってきています。

Q-01. changing me
まさか、この曲も生演奏で聴けるなんて!
しかも、川村さんと平田さんのボーカル+オーケストラで!
PQは途中で力尽きたのでEDを見ていないのですが、この曲は好きなので、これは嬉しい選曲でした。

結構オーケストラとの相性の良い曲でした。
オーケストラ寄りの演奏だったけれど、原曲との違和感はほとんど感じず。
ツインボーカルの迫力もたまりませんでしたし、間奏時のコンミスさんのヴァイオリンソロもたまりませんでした。

5-01. Wake Up, Get Up, Get Out There
前回も似たようなことを感じましたが、とにかくLynさんのシャウトがすごい迫力。
あの力強さは、かなり圧倒されます。
特に、間奏時にものすごく長時間のシャウトがあったのが、すごく耳に残っています。
もしかして、循環呼吸できるのかな?

5-02. Life Will Change
先日発表された「P5の好きな曲ランキング」で見事1位を取ったことで有名なこの曲。
意外と早く生オケで聴けたなぁ、というのが第一印象でした。
というか、バンド演奏よりも先に生オケで聴けるとは思ってもみませんでした。
まぁ、それを言ったら「Wake Up, Get Up, Get Out There」もそうですが。

原曲にあるノリの良さも歌声の力強さは、オーケストラの演奏になってもそのまま。
思わず「さぁ、改心させに行くぞ!」という気分にさせられました。
ゲームのたぎる展開を思い出し、あっという間に心を奪われた気分です。
この演奏ならば心を奪われてもいいなぁ、と思ってみたり。

5-03. Beneath of Mask
夜のルブランや街中の曲。
「Life Will Change」でLynさんがはけてしまったので、どちらかといえばインストゥルメンタル版でした。
この曲聴いて、ゲームプレイ中にこの曲を聴きながら「夜はどこへ行こう・・・」と悩んだり「『今日はもう寝ようぜ』ってまだそんなに疲れてないのにどうしてそんなに寝かせようとするんだよモルガナァ!」と思ったことを思い出しました。
ゲームプレイ中に何度も耳にする曲の1つだし、まだクリアしてから間がないこともあって、思い出の深い曲です。

5-04. Price
P5初回限定版の20周年記念CDには収録されていないし、タイトルだけでは何の曲か見当が付かなかったのですが、聴いてみて一発で氷解しました。
カネシロ・パレスの曲でした。
確か、カネシロ・パレス攻略時点で竜司のコープスキル「瞬殺」をゲットしてしまっていたので、ダンジョン攻略がサクサク進み、あまり長居していた覚えはないのですが、意外と耳に残っているものなんだなぁ。

原曲とは幾分趣きは異なったし、原曲は普通にBGMとしてしか認識していなかったのですが、オーケストラの演奏を聴いて「あれ、思ったより格好良い曲」と見直しました。
他のパレス曲もオーケストラで聴いてみたいなぁ。

E-01. 女神異聞録ペルソナより「サトミタダシ薬局店のうた」/ペルソナ3より「時価ネットたなか」/ペルソナ2 罪より「ペルソナ音頭」
初演時に観客の度肝を抜いた「サトミタダシ薬局店のうた」が再来。
初演時とほぼ同じアレンジで、1ループ目は原曲重視、2ループ目は編曲者さんによるガチで本気のオケアレンジ。
この2ループ目の宇宙的に壮大でエンディング感満載な感じがたまりません。
このアレンジの「サトミタダシ薬局店のうた」だけでも、どこかで音源化してほしいです。
PERSORAシリーズに収録してくれないかなぁ。

続いて短く「時価ネットたなか」が演奏されたかと思ったら、突然和楽器が登場。
そして始まる「ペルソナ音頭」。
和楽器のプロ(ファミ箏)によるガチ演奏を交えた「ペルソナ音頭」は、ある意味常軌を逸した演奏でした。良い意味で。
ボーナストラック的にふざけた感じのあの「ペルソナ音頭」が、こんな大真面目でガチな演奏になる日が来ようとは。
演奏後に作曲された土屋憲一氏もその驚きをコメントされていましたが、一観衆でしかないこちらも相当驚かされました。
プロによる大真面目で超本気な犯行は、むしろ格好良かったです。

ここまでやったら、もう次回は子安武人さんをシークレットゲストとして招いて、歌ってもらうしかありませんね。
ちょうどペルソナラジオ(第一回)で、この曲について触れられていたところだし。

E-02. ペルソナ4より「ジュネスのテーマ」
川村ゆみさん、平田志穂子さん、Lynさんの3人のボーカリストによる「ジュネスのテーマ」。
P4版ではなく、P4D版の方の歌詞付きバージョンです。
ただ、フルではなかったと思います。少なくとも、間奏部分が台詞ごとありませんでした。

前回同様に「エブリディ、ヤングライフ、ジュ・ネ・ス♪」の部分は、3人とも軽くフリ付きで歌われていました。
ゆる~い感じのフリだったけれど、曲が可愛いからか、フリ付きで歌われているお三方も可愛かったです。

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