[GMEV] 吹奏楽団『ミスリル』演奏会

12月3日(土)に吹奏楽団『ミスリル』(以下、ミスリルWO)の演奏会が開催されたので、行ってきました。
会場は、タワーホール船堀 大ホール。
14:00に開演し、16:10頃に終演しました。

パンフレットによると、ミスリルWOはFINAL FANTASYシリーズの公式吹奏楽CD「BRA★BRA FINAL FANTASY」の楽曲を演奏することを目的に結成されたアマチュア吹奏楽団、だそうです。
結成当初はわずか9名だったけれど、演奏体験会の参加を募ったら、1回目に150名の応募があったとのこと。
そして、今回の演奏会開催にあたり改めて募集を募ったところ90名から応募があり、その中からおよそ60名がステージに上がられたそうです。
60名という人数ですら多いと思ったのに、それがしかも選抜だったとは。
FFのネームバリューの高さと、FF好きな楽器プレイヤーの多さを実感しました。

選抜ということもあってか、演奏は素晴らしいものでした。
正直、演奏会を鑑賞する前まで、アマチュア楽団で無料演奏会で「BRA★BRA FF」を楽譜通りに演奏するということもあり、過度の期待は控えていました。
「プロによる演奏(=CD音源)には勝てないだろう」と、甘く見ていたのは事実です。
ところが蓋を開けてみたら、見事な演奏の数々。
無料であることが勿体ないぐらい、とても質の高い演奏会でした。
次回以降は、有料にしても良いと思います。
もっとも、有料にすると別の面倒くさい問題が浮上してくるのかもしれませんが。

「BRA★BRA FF」のCDは2016年12月時点で2枚発表されていますが、今回演奏された楽曲は1枚目のCDに収録されているもののみでした。
理由は、まだ2枚目のCDに収録された楽曲の楽譜が出版されていないから、らしいです。
それならば、楽譜が出版されたら、その機会にぜひ2回目の演奏会を開催してほしいです。
むしろ、次回演奏会のために、楽譜出版の要望をスクエニに出してもいいと思いました。
というか、「BRA★BRA FF」は2枚目の方が好みなので、ぜひミスリルWOの演奏でも聴いてみたいです。

演奏された楽曲は「BRA★BRA FF」に収録されたものそのままです。
本演奏会用のアレンジ等は、特になかったと思います。

ただ、演奏のあちこちからFF愛や楽曲愛が伝わってきました。
「この曲の良さは、どう演奏すれば上手く伝えられるだろうか」「ゲームのシーンとリンクさせるには、どうすれば良いだろうか」を常に意識したような、工夫の感じられる演奏でした。
これは公式演奏会のような一般の楽団に演奏してもらったときにはあまり感じられないもので、有志によるアマチュア楽団ならではのもの。
その熱い情熱にはいつも圧倒されるし、今回もやはり圧倒されました。
また、圧倒されていることが気持ち良くもありました。
この生演奏で感じられる圧倒的な情熱と臨場感、たまりません。

特にバトル曲メドレーに向けての意気込みたるや、凄まじかったです。
負けられない戦い挑む戦士のような、不退転の決意を込めた熱量を感じました。
そして、それが伝染したのか、鑑賞しているこちらも非常にたぎりました。
演奏側も鑑賞側もほとんどFF好きなのだから、そりゃ伝染しますよね。しないわけがない。

曲と曲の間には、司会と指揮の田中亮氏によるMCがサンドされていました。
演奏に関する苦労話や注目してほしいポイントから、FFに関する思い出話や小ネタまで、どれも面白い話でした。
ただ、ちょっとMCが長い気もしました。
演奏する曲数が少ないから、MCで時間を稼がないと尺が非常に短くなるという事情も理解できなくはないのですが。
楽団員アンケートの結果は、そんなに興味を持てなかったです。

そんなわけで、有志が集った吹奏楽団による「BRA★BRA FF」でしたが、無料であることが勿体ないぐらいに満足した演奏会でした。
ぜひ第2回、第3回と継続的に活動を続けていってほしいですし、「BRA★BRA FF 2」の楽譜が出版されたら、それらの曲も含めた演奏会を開催してほしいです。
ミスリルWOによる「BRA★BRA FF 2」の演奏は聴いてみたいので、ぜひともお願いします。


これより下の追記は、本演奏会のセットリストと、印象に残った曲ごとの感想になります。


セットリストは以下の通りです。
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[プレコンサート]
P-01. ザナルカンドにて

[第1部]
1-01. FFメインテーマ
1-02. 赤い翼~バロン王国
1-03. FFモーグリのテーマ
1-04. FFバトル2メドレー
FFIVより「バトル2」/FFVより「バトル2」/FFVIより「死闘」/FFIXより「バトル2」/FF Seriesより「勝利のファンファーレ」

[第2部]
2-01. FFVIバトルメドレー
J-E-N-O-V-A/闘う者達/更に闘う者達
2-02. FFダンジョンメドレー
FFIVより「ダンジョン」/FFVより「ダンジョン」/FFVIより「迷いの森」/FFVIIIより「Find Youe Way」
2-03. アリア
2-04. Never Look Back~Dead End

[アンコール]
E-01. FFメドレー
FFIIIより「勇者の帰還」/FFIより「船」/FFIIIより「山頂への道」/FFIより「メインテーマ」
E-02. FFバトル2メドレー(再演)
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これより下は、曲ごとの感想になります。

P-01. ザナルカンドにて
サックス四重奏。
アマチュアとは思えない、見事な演奏でした。
2ループ目のジャズっぽさが強くなるところも、華麗に吹きこなしていて。
やっぱりサックス格好良いなぁ、と改めて認識しました。

1-01. FFメインテーマ
パンフレットで指揮の田中亮氏がコメントされているように、ものすごく「国歌」でした。
CDで聴いた時よりも、公式吹奏楽コンサートで聴いた時よりも、すごい「国歌」っぽさを感じました。
また、FFVIIIの「Ending Theme」に含まれているものがベースなためか、冒頭からクライマックスでエンディング感満載。
原曲でも思いましたけれど、2ループ目のスネアドラムが良い意味で卑怯なくらい効果的に盛り上げてくれるし、心に響くんですよね。
その結果、色々な感動が一気に呼び起されて、FF好きとしては絶対的というか不可侵な曲というか、そんな風に感じました。
確かに、胸に手を当てて聴きたかったです。まさに「国歌」でした。

1-03. FFモーグリのテーマ
うっかりすると重くなる、と演奏前に田中氏が仰られていましたが、聴いてみてなるほど納得。
そのコメントを念頭に置きつつ聴いてみたら重低音がかなり多くて、確かにうっかりすると一気に重量感が増しそうでした。
しかし、実際の演奏ではかなり音色に気を使っていた様子。
演奏に対する姿勢やオーラから、それが見て取れました。
また、前曲の緊張感を孕んだ音からガラリと変えて、素人の自分が聴いてもはっきりと分かるくらい、柔らかくなっていました。
この曲、練習にも苦労されてたのかな。
その甲斐あってでしょうか、ちゃんとあのふわふわしたモーグリが表現されていたと思います。

1-04. FFバトル2メドレー
今回の演奏会で、個人的には一番良かった演奏でした。
アンコールのときは「この曲の再演は、さすがに酷かな」と思ったのでメインテーマに一票を投じましたが、同じように感じられた方が多かった様子。
実際に2回聴いても鑑賞に耐えられる演奏で、迫力は1回目も2回目も変わらず。
曲の冒頭から終わりまでほぼずっとフルスロットル状態の手加減無し。
曲の激しさからHPもMPもガリガリ削られていく中、必殺技を出し惜しみなく駆使しているようで、まさに中ボス戦という雰囲気。
木管も金管も打楽器もみな全力投球で、圧巻かつ渾身の演奏でした。

その中でも、個人的にはティンパニが格好良かったです。
本編でもアンコールでも、気が付くとティンパニに目を向けていることが多かったです。

2-01. FFVIバトルメドレー
この曲の演奏で一番印象的だったのは、Wシンバルでした。
演奏会でWシンバルを見たのは、もしかすると初めてかも。
シンバルって1台だけでも結構な音量を出せると思っていたのですが、それをまさか2台で鳴らすとは。
1台のシンバルでは音量が足りないくらい、この曲の他の楽器の音が強いってことでしょうか。
ドラムセットも入っていたので、ひょっとしたらトリプルシンバルだったかもしれません。

2-02. FFダンジョンメドレー
演奏前のMCで「汚い、暗い、臭いを表現したい」と仰られていましたが、むしろ神秘的で清浄な感じがしました。
これはメロディの質によるところもあるので、仕方ないと思います。
原曲がメロディや調和の美しい曲なので、それを敢えて汚くするのは難しいのではないかと。
強いて言えば、「暗さ」は感じられました。


そういえば、「BRA★BRA FF」(1枚目)の中で、唯一「飛空艇メドレー」だけ演奏されませんでした。
あれは小規模のアンサンブル形式だし、構成上、挟み込む余地がなかったのかな。

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