[ゲームRev] テイルズ オブ ベルセリア

2016年秋頃に発売された「テイルズ オブ」シリーズの最新作「テイルズ オブ ベルセリア」(以下TOB)をクリアしました。
クリア時点でのプレイ時間は、サブクエストをそこそこ消化しつつプレイして、約86時間。
難易度はほぼずっとNORMALで、ラスボス撃破時点でのLvは72ぐらいでした。

前作「テイルズ オブ ゼスティリア」(以下TOZ)が個人的にはイマイチだったので、TOBは発売後しばらく様子見をしようと思ったのですが、巷の評判が良さそうだったり色々と機会が重なったりしたので、プレイしてみました。
率直に言うと、結構面白かったです。
TOZでストレスや不満を感じた点は概ね改善されていて、最後まですんなり楽しむことができました。

まずはシナリオについて。
世界観はTOZと同じで、TOZよりも遥か昔の時代の話らしいです。
とはいえ、ストーリーに繋がりはほぼありません。
TOZを知らなくても、十分に楽しめます。
TOZで既出の単語や種族が出てくるので、TOZを知っているとより楽しめる程度です。
TOBの流れの遥か先にTOZがあるという感じなので、むしろTOZの方がTOBの続編なんじゃないか、というくらいです。
TOBをクリアした今、改めてTOZをプレイしたら、色々なものの見え方が変わりそうです。

舞台は、TOZとは別のエリアっぽいようです。
地形が全く違うので、TOZと同じ星の別の国だと思います。

種族を指す「人間」「業魔(TOZの憑魔)」「聖隷(TOZの天族)」の関係や「聖主」「導師」「災禍の顕主」などはTOZで既出で、その設定はTOBにもほぼ引き継がれていましたが、これが上手く活かされていました。
TOZのあの設定を踏まえつつ、よくここまで昇華したシナリオにできたものだと、感心しました。

メインストーリーは、「復讐」がテーマであるため全体的に重く暗いです。
「テイルズ オブ」シリーズのマザーシップタイトルの中では、かなり異質な暗さを放っています。
ただ、その一方で、がっちりしっかり骨太な造りになっています。
敵味方とも背景や経緯が丁寧に描かれていて、話の流れが分かりやすかったです。
また、話の説得力がしっかりあったので、共感もしやすかったです。
中盤から終盤にかけての盛り上がりでは先が気になって、プレイの止め時がなかなか見つからなかったくらいに楽しめました。

メインキャラクターは、わりとどのキャラも好感が持てました。
好感が持てるというか、個々人の持つ意志信条が理解できるというか。
どのキャラも背景がしっかりしていて、時代の流れや自身の境遇に翻弄されながらも、己の信念に従って強く前に進んでいく姿が格好良かったです。

とはいえ、PTメンバーの仲があまり良くなかったのは印象的でした。
お互いの利害が一致したから行動を共にしているだけ、といった感じで。
PTメンバーの仲の悪さはTOAに匹敵するか、それ以上かもしれません。
でも、ある意味それが現実に則しているように見えて、それはそれで好感が持てました。
まぁ、実際はこんなもんだよね、ていう。

PTメンバーのうち、ベルベット、ライフィセット、マギルゥ、エレノアは、旅の過程で互いを認め合うように姿勢が変わっていくところが良かったです。
一方、ロクロウとアイゼンは最初から最後までぶれなくて、変わっていく他の4人を支えつつ背中を押すような立ち位置だったのも、バランスが良かったように思います。

それと、プレイ中に何気に思ったのですが、途中で長期離脱するキャラがあまりいない点もありがたい配慮でした。
過去シリーズ作品や他のRPGでもそうなのですが、あるキャラに思い入れがあって重点的に強化していたのに、途中で長期間離脱されると代替キャラを一から強化しなければならず、それが何気に鬱陶しく感じることがありました。
TOBではそれがあまりなくて、一度PTインするとほぼずっと居続けてくれるので、心置きなくキャラ強化できると思います。
ちなみに、自分の戦闘メンバー構成は、ベルベット・ロクロウ・ライフィセットがレギュラーで、残りの1枠は気分で入れ替えていました。

システム面ですが、バトルシステムは大幅に改善されていました。
TOZで実装された移動と戦闘がシームレスで切り替わる処理はなくなったけれど、バトルフィールド内の障害物が減り、カメラワークでストレスを感じることが激減しました。
キャラクターがフレームアウトして見えなくなるということが、あまりなかったです。

バトルシステムはTOZから一新。
今回追加された新機能は、実はどれも自力操作できませんでした。
「ソウルってなに? BGと違うものなの? ブレイクソウル? スイッチブラスト? 秘奥義ってどうやって出すの? え? え??」となって、最初の10時間で戦闘に挫折しました。
それ以降、戦闘は常にAUTOプレイでした。ラスボスもAUTOプレイで撃破しました。
おかげで、戦闘中はコントローラを放置して、自分の休憩時間にあてていました。

AIがそれほど馬鹿ではなかったので、AUTOプレイでも結構なんとかなりました。
自分にはできない防御や回避のアクションを、AUTOでは容易にやってくれていたので、自分で操作するよりAIの方が上手かったくらいです。
AIに対して軽くイラッとしたとすれば、常にヒット&アウェイを繰り返すため、敵をスタンさせて畳みかける絶好タイミングを作りつつも、余力が残っているにも関わらず畳みかけることはせずに前線から離脱するところ。
「そのまま畳みかけろよ」と思うことが何度もありました。
まぁ、AIだから仕方ありませんが。

TOBのシナリオは知りたいけれど、最近の「テイルズ オブ」シリーズは戦闘にいろいろ機能を盛り込み過ぎていてついていけない、という方でも、AUTOでラスボスまでなんとかなるのでオススメです。
もっとも、「テイルズ オブ」シリーズの面白さの半分をドブに捨てている感はありますが。
TOVあたりからずっと思ってることなのだけど、バトルシステムはもっとシンプルにしてほしいです。

武器の強化システムはTOZの時にもあったけれど、それよりは解りやすくなっていたような気がします。
ただ、ほとんど活用しませんでした。
「どうせそのうち強い武器が出てくるんだろう、素材が勿体ない」と貧乏性を発動した結果、武器強化をほとんどせずに最後までクリアしてしまいました。
難易度を上げたら武器強化は必修だったかもしれませんが、NORMALだったら武器強化なしでもなんとかなります。

ダンジョンはTOZよりもシンプルになっていて、面倒くさいパズル要素はそれほどなかったです。
多少はあるけれど、それでストレスを感じることはありませんでした。
なので、ダンジョン探索はサクサク進められました。

それと、BGMについて。
TOBのBGMは桜庭統さんの一人担当に戻っていますが、結構良曲が多いように感じました。
TOZとは方向性の違う良さというか。
初期の「テイルズ オブ」シリーズ作品や「バテンカイトス」っぽさがあったり、オーケストラ調の曲は「トラスティベル」っぽかったり。
「このBGM、結構良いな」とふと思うことが結構ありました。
特にベルベットのテーマっぽい曲が印象的で、その曲のためだけにOSTが欲しくなりました。
ちょっと探してみようかな。

あと、随所で入るアニメーションの質の高さが、相変わらず異常です。
ufotableの作画が半端なく綺麗です。
アニメにそんなに詳しいわけではないけれど、あの絵の美麗さは頭一つ抜けているレベルだと思います。

そんなわけで。
当初はあまり期待せずにプレイし始めたTOBですが、説得力のしっかりついた骨太のストーリーを最後まで楽しめました。
システム面もかなり改善されていて、さほどストレスを感じることなくプレイできました。
最近の「テイルズ オブ」シリーズの中では、素直に推薦できる作品の一つだと思います。

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